抽象的の意味は?使い方や例文10選!思考/対義語/一般的/大雑把
抽象的・抽象的な思考の意味を知っているでしょうか。難しい言葉なので、何となく大雑把・曖昧ではっきりしないこと、という意味で覚えているのではないでしょうか。厳密には少し意味が異なります。この記事では、抽象的の類語や対義語と併せて、詳しい意味についてまとめています。
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目次
抽象的の意味は?
抽象的の意味とは物事の共通部分を抜き出し一般的な概念にして考えること
抽象的の意味とは物事の共通部分を抜き出し一般的な概念にすることです。例えば、四足歩行で頭の上に耳がついていて、尻尾がある生物と聞くと、動物を連想すると思います。先ほど挙げた特徴は動物と共通する部分が多いですから、動物だと思うのです。これを抽象的(な思考)といいます。
思考するだけではっきりとした具体性がなく大雑把であるという意味も
思考するだけで、はっきりとした具体性がなく、大雑把であるという意味もあります。例えば「うちのペットは、歩けて音が聞ける生き物だ」と聞くと、少なくとも動物で、うさぎ・犬・猫・人・イルカなど何でも当てはまってしまいますね。何を指しているのかぼんやりしていてよくわかりません。
話し手には具体的なイメージがあるのかもしれませんが、聞き手には全く分かりません。上記のように、曖昧でぼんやりしていて分かりづらい説明や考えのことを抽象的と言う場合もあります。この場合はあまり良い意味ではありません。
抽象的の使い方は?
抽象的の使い方①複雑な事柄の共通部分をまとめあげて一般化するとき
抽象的の使い方1つ目は、複雑な事柄の共通部分をまとめあげて一般化するときです。物事を単純化が抽象的の意味です。例えば「買い物に行って」と「車に乗ってエンジンをかけて卵と肉を買ってきて」と言うのでは、ずいぶんと聞き手への伝わり方が違います。このように複雑なことを単純化するときに抽象的と使います。
抽象的の使い方②説明がぼんやりしていて具体性がないことを指摘するとき
抽象的の使い方2つ目は、説明がぼんやりしていて具体性がないことを指摘するときです。例えば「そこのエンジンのある乗り物を使っていいよ」と言われても、バイクと車と原付があったらどれのことかよく分かりません。このように曖昧で聞き手が分かりづらいことを指摘したい場合に、抽象的を使えます。
抽象的の使い方例文10選
使い方・例文①抽象的な言い回し
使い方・例文1つ目は、抽象的な言い回しです。意味は物事の見方を一般化して整理した言い方・曖昧で分かりづらい言い方を指しています。例文は「抽象的な言い回しだが、複雑な状況が整理されてよく分かった」「彼の抽象的な言い回しははっきりせずよく分からない」です。
使い方・例文②抽象的な文章
使い方・例文2つ目は、抽象的な文章です。具体的でないため結局何が言いたいのか分からない・伝わらない文章を指します。例文は「抽象的な文章なため、説明を読んでもまったく状況が伝わってこなかった」「描写の細かさにムラがあり、やや抽象的で分かりづらい文章も見受けられた」です。
使い方・例文③抽象的な概念
使い方・例文3つ目は、抽象的な概念です。共通部分を抜き出し一般化・パターン化された意味・内容のことを指します。例文は「複雑に見える物事の共通部分を抜き出し、抽象的な概念の言葉に表した」「絵画を見に行ったが、内容は抽象的な概念すぎて私には分からなかった」です。
使い方・例文④抽象的な表現
使い方・例文4つ目は、抽象的な表現です。何らかの事柄をパターン化・一般化して表現している、または、ぼんやりしていて伝わらない表現のことを指します。例文は「彼の言葉は抽象的な表現が多く、何が言いたいのかよく分からない」「絵画の抽象的な表現に惹かれる」です。
使い方・例文⑤抽象的な言葉
使い方・例文5つ目は、抽象的な言葉です。言葉が指しているのものが具体的でなく、はっきりしないことを意味します。例文は「抽象的な言葉が多用され、かなり大雑把な説明を受けた」「抽象的な言葉が多く、私は具体的な説明を求めた」です。
使い方・例文⑥抽象的すぎる
使い方・例文6つ目は、抽象的すぎるです。具体的ではなく、テーマがぼんやりしており頭の中だけの考えであることを指しています。例文は「議論のテーマが抽象的すぎるため、もう少し現実味を考慮するよう提案した」「話の話題が抽象的すぎるので、もう少し具体的に説明してほしいと言った」
使い方・例文⑦抽象的な思考
使い方・例文7つ目は、抽象的な思考です。物事を一般化して単純に考えること・具体性がなく現実味に欠けた考えであることを指します。例文は「抽象的な思考により物事を単純化して整理した」「抽象的な思考から具体的な解決策を導き出す」です。
使い方・例文⑧抽象的な観念
使い方・例文8つ目は、抽象的な観念です。個人の中で主観的にパターン化された印象・考えを指します。例文は「抽象的な観念により発想の柔軟性が奪われる」「見聞きした情報から、抽象的な観念が無意識に印象付けられる」です。
使い方・例文⑨抽象的な意味
使い方・例文9つ目は、抽象的な意味です。一般化された事柄や概念、言葉や表現に具体性がなくて分かりづらいことを指します。例文は「手紙の中には抽象的な意味を持った文章があり、印象に残った」「彼のメモは抽象的な意味が多く読みづらい」です。
使い方・例文⑩抽象的な理論
使い方・例文10個目、抽象的な理論です。現実味が乏しく、頭の中だけで練られた知識や説明なこと・専門性が高さから具体的な意味を見出すのが難解な知識を指します。例文は「読んだ書籍は抽象的な理論が多く読み解くのに苦労した」「彼の抽象的な理論はどこで活かせばいいか分からないほど現実味がない」です。
抽象的の類語は?
抽象的の類語①一般化
抽象的の類語1つ目は、一般化です。一般化とは数あるものから共通する性質を抜き取り、一つの意味や内容にまとめる・普遍化することです。また、広く行き渡らせるという意味もあります。抽象的も、多くの物事の共通部分を抜き出し、一つの概念にして考えるという意味があるため、類語だといえます。
抽象的の類語②普遍化
抽象的の類語2つ目は、普遍化です。行き渡らせること、全てのものに当てはまるような概念・ルールをつくることを指します。抽象的と共通する意味は、単純化して1つの概念やルールとしてまとめるという点で、2つの言葉は類語だといえます。
抽象的の対義語①具体的
抽象的の対義語1つ目は、具体的です。個別的で実体があり、特定のものを指していることを意味します。一方、抽象的は個別のものを指定せず、概念を指した言葉です。具体的は特定のものを指すので、お互いの言葉は対義語だといえます。
抽象的の対義語②事例
抽象的の対義語2つ目は、事例です。実際に起こった一連の出来事・実例のことを指します。抽象的は出来事を1つの概念にまとめることを指します。そのため、実際あった出来事の詳細を表す、事例という言葉とは対義語の関係にあるといえます。
抽象的の対義語③明確
抽象的の対義語3つ目は、明確です。疑いようもなくはっきりしていることを指しています。一方、抽象的は個別的にはっきりしたものを指しません。そのため、物事が明らかであることを示す明確という言葉とは対義語の関係にあるといえます。
抽象的思考のメリットは?
抽象的思考のメリット①複雑なものを簡単に考えられる
抽象的思考のメリット1つ目は、複雑なものを簡単に考えられるということです。例えば病院で症状を説明するときに「鼻水が出て、ボーっとして、のどが痛くて…」と言うより「風邪なんです」と言った方が話は早いですよね。風邪の症状を個別・具体的に言うより、抽象的に考えれば物事がシンプルになります。
抽象的思考のメリット②他の分野との共通部分が明確化し視野が広がる
抽象的思考のメリット2つ目は他の分野との共通部分が明確化し視野が広がることです。例えばテニスとチェスとマジックの共通点を答えるという問題があったとします。一見、共通点が分かりませんが、競技という視点で見れば共通する可能性があります。このように個別の物事を違う視点で捉えることができ、視野が広がります。
抽象的思考のデメリットは?
抽象的思考のデメリット①具体的に何のことを指してるかはっきりしない
抽象的思考のデメリット1つ目は、具体的に何のことを指してるかはっきりしないということです。物事をシンプルに整理して考えられるのが抽象的思考のメリットですが、裏を返せば具体性に欠けており、具体的に何をどうすればいいのかが分かりづらい、というデメリットがあります。
極端な例を挙げてみますと「あれをとって」と言った場合、あれが何なのか分かる人と、見当がつかない人がいます。夫婦なら「あれ」でも通じる可能性が高いですが、抽象的な言葉なので、見ず知らずの人には確実に伝わらないのは間違いないでしょう。
抽象的思考のデメリット②具体例がないと伝わりづらい
抽象的思考のデメリット2つ目は、具体例がないと伝わりづらいことです。抽象的思考で自分は何をどうすればいいのか分かっていても、他人が分かるとは限りません。人によっては抽象的な思考が苦手な場合もあるからです。その場合、具体的な例や指示を行うと的確に伝わります。
例えば「この問題は、てこの原理を使えば上手くいくよ」と発言したとしましょう。自分以外の人がもし、てこの原理の名前だけ知っている、でも使い方は分からないという場合、問題は解決しません。なぜなら、てこの原理が抽象的な概念だからです。もっとかみ砕いて具体的な例や手順を用いて言う必要があります。
抽象的は複雑なことを単純化すること
以上が抽象的の意味や類語、例文などでした。意味を捉えづらい言葉ではありますが、簡潔に言うと物事をシンプルに捉えることを指した言葉です。意味が難しい言葉の割には、書籍やネットの記事などいろんな媒体で多用される言葉なので、ぜひ意味をしっかり覚えて活かしてほしいなと思います。
ほかにも多角的、短絡的の意味や類語、対義語、例文などをまとめた記事があります。よろしければ、そちらも併せてご覧ください。
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