「恒常的」の意味とは?対義語や類語は?使い方5選!一時的や許可も

恒常的の意味について知っているでしょうか。意味は存在や状態の変化に関わることです。また、一時的とは対義語に当たる言葉で、英語ではコンスタントと言うことができます。この記事では、恒常的の詳しい意味から類語や例文、使い方などをまとめています。

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恒常的の意味は?

恒常的の意味とはいつも一定で変化が見られない様子であること

変化がない

恒常的の意味とはいつも一定で変化が見られない様子であることです。一般的な日常会話ではあまり使われず、業界の専門用語として用いられることが多いです。そのため、この言葉が使用される場面としては、日常会話よりは各業界の専門書や現場などで実用されることが多いでしょう。

恒常的なものを具体的な身の回りのもので思い浮かべるのは、なかなか難しいですが、例えば昔ながらの味・老舗・定番・伝統などが恒常的といえるでしょう。変化の激しい現代において、いつ見ても変わらないものの方が珍しい感じがしますね。

英語では恒常的なことをコンスタントと呼ぶ

コンスタント

英語では恒常的なことをコンスタント(constant)と呼びます。品詞には形容詞と名詞がありますが、主な使用法は形容詞的な活用です。名詞では円周率のような変わらない定数・不変数を表すときに使います。形容詞では一定・絶えない・忠実な~という名詞を飾る言葉として活用します。

constantの例文を挙げてみましょう。例えば名詞的な使い方ならthe circular constant(円周率)があります。形容詞的な使い方であれば、a constant temperature(一定の温度)、a constant friend(忠実な友)などがあります。

人体の生命を維持する機能も恒常的と言われる

生命を維持する

人体の生命を維持する機能も恒常的と言われます。厳密には、恒常性(ホメオスタシス)と言われることが多いです。人が生きていくには体温を平熱に保ったり、傷ついた部分を自然治癒したりなどの生体を保つ機能が重要ですが、それらの機能も生態を維持するという意味では恒常的だといえます。

恒常的の使い方は?

恒常的の使い方①いつみても変わらないことを表すとき


変わらない

恒常的の使い方1つ目は、いつみても変わらないことを表すときです。完全に状態が静止しているというよりは、何かの影響を受けても結局は元に戻っているという意味合いが強いです。例えば、喧嘩を頻繁にするカップルだけど、最後はいつも仲直りして関係自体は破綻せず変わらず続いていく、というようなイメージです。

恒常的の使い方②常に対象や状態が存在することを示すとき

存在する

恒常的の使い方2つ目は、常に対象や状態が存在することを示すときです。例えば、何かの記念に建てられた石碑や石像は勝手に消えたり動いたりしませんから、存在が恒常的であるといえます。また、怪我が治っても傷跡が残ることも状態が恒常的だといえるでしょう。

恒常的の使い方の例文5選

恒常的の使い方の例文①恒常的な許可

恒常的な許可

恒常的の使い方の例文1つ目は、恒常的な許可です。許可されている状態が一定で、変わらないことを指します。なかなかどう使うのか分かりづらい言葉ですが、意味合いは「常に許可をする」とほとんど変わりません。少し形式ばって言い換えると、恒常的な許可という表現になります。

例文を挙げてみましょう。例えば「工事で土地に建物を建てるにあたり、関係者に恒常的な許可を求めた」「地域の管理者に恒常的な許可をもらう必要があった」「恒常的な許可を得て、大規模な商業施設を建設することにした」「恒常的な許可を求めたが認められなかった」などです。

恒常的の使い方の例文②恒常的に必要

恒常的に必要

恒常的の使い方の例文2つ目は、恒常的に必要です。どんなときでも変わらずに必要なこと・状態を指します。わかりやすく言い換えると、常に必要であるということと同じ意味合いになります。堅苦しく大層に言うと恒常的に必要という表現になります。


例文を挙げてみましょう。例えば「携帯電話は私たちの生活では必需品で、恒常的に必要だといえる」「人にとって食品は恒常的に必要なものだ」「生活必需品以外のものは、恒常的に必要とは限らない」「生活するためにはお金が恒常的に必要だ」などです。

恒常的の使い方の例文③恒常的に使用

恒常的に使用

恒常的の使い方の例文3つ目は、恒常的に使用です。いつ何時でも使う・使われていることを指します。分かりやすく言い換えると、常に必要と同様の意味合いになります。堅苦しく表現した場合に、恒常的に使用となります。

例文を挙げてみましょう。例えば「仕事もプライベートでもスマートフォンは恒常的に使用している」「今やネットは人類にとって恒常的に使用されるものとなった」「ネットが普及した今でも、紙媒体は恒常的に使用されている」「人類の歴史において火は恒常的に使用されてきた」などです。

恒常的の使い方の例文④恒常的に機能

恒常的に機能

恒常的の使い方の例文4つ目は、恒常的に機能です。一定の状態で機能している・いつも変わらずに機能することを指します。分かりやすく言い換えると、常に機能している・安定して機能するという意味合いと同じになります。

例文を挙げてみましょう。例えば「スマートフォンで現在位置を調べるため、GPSは恒常的に機能している」「テクノロジーの進歩により、ネット回線は恒常的に機能し普及している」「日本の交通機関は、時間を厳守して恒常的に機能している」「質のいい家電は動作が安定して恒常的に機能する」などです。

恒常的の使い方の例文⑤恒常的な対策

恒常的な対策

恒常的の使い方の例文5つ目は、恒常的な対策です。対策を常に施していること・安定的に機能する対策であることを指します。分かりやすく言い換えると、根本的な対策をする・常に対策するという意味合いと同じようなものになります。

例文を挙げてみましょう。例えば「犯罪を減らすために、警察による治安維持の恒常的な対策が図られている」「犯罪抑止の恒常的な対策として、防犯ブザーを配布した」「害虫の恒常的な対策に、虫よけグッズを購入した」「恒常的な対策となるものは未だ見つかっていない」などです。


恒常的の類語は?

恒常的の類語①不変

不変

恒常的の類語1つ目は、不変です。変わらないことを指します。何があっても・いつの時代でも、という意味合いが強く、変わらない事実を非常に強く印象付けられる言葉です。この言葉の発言者の意思も強固であるという印象も与えるので、強い自信や思いがないような事柄で使うと不適切になります。

不変は変わらない・変化がないということを指し、恒常的と同じような意味を持っています。そのため、二つの言葉は類語であると言えます。

不変の例文を挙げてみましょう。例えば「彼の決意は何が起きても不変なもののようだ」「家族を愛したいのは不変の気持ちだ」「久しぶりに故郷へ帰ってきたが、町の様子は不変のようだった」「自分が打ち込んでいる仕事に不変の誇りをもつ」「自分の意思が不変であることを示す」などです。

恒常的の類語②長持ち

長持ち

恒常的の類語2つ目は、長持ちです。長期間にわたって利用できることを指します。例えば、通常は壊れたり気分により服や家電を買い替えたりしますね。しかし、物の品質が良かったり、材質が頑丈、こまめなメンテナンスをしているなどの理由で、何十年もの間、同じ物を使い続けていることを長持ちといいます。

長持ちは、長い期間安定して変わらずに何が存在する・利用できることを指し、恒常的の変わらないという意味と共通した意味を持っています。そのため、二つの言葉は類語の関係にあるといえるでしょう。

長持ちの例文を挙げてみましょう。例えば「この上着はかれこれ10年ほど着ており、長持ちしている」「できるだけ長持ちするような、質のいい電化製品を選びたい」「野菜を長持ちさせるには、適切な保管をしなければならない」「物を長持ちさせるには手入れが欠かせない」などです。

恒常的の対義語は?

恒常的の対義語①一時的

一時的

恒常的の対義語1つ目は、一時的です。しばらくの時間の間・臨時的であることを指します。例えば、動画を見ているときに用事を思い出したら、再生を一旦停止すると思います。しかし、続きを見るために途中から再生を開始しますね。その一旦動画を停止しているしばらくの時間を一時的といいます。

一時的は、しばらくの間・決めた範囲の間・臨時的なことを指し、恒常的の一定で変わらないという意味とは逆だといえます。そのため、二つの言葉は対義語の関係にあるといえるでしょう。

一時的の例文を挙げてみましょう。例えば「一時的に荷物を預かる」「漫画を読んでいたが、幼児を思い出したので一時的に読むのをやめることにした」「この症状は一時的なもので、病の回復とともに徐々に治まるらしかった」「私は車を修理に出したので、一時的に代車を使うことになった」などです。

恒常的の対義語②不安定

不安定

恒常的の対義語2つ目は、不安定です。一定でなく落ち着かないこと・安定していないことを指します。例えば、気分がなかなか落ち着かないことや、道の足場が悪くて足元ががたつくこと、天候が変わりやすいことなどを不安定といいます。

不安定は、絶えず変化があること・落ち着きがないこと・安定してないことを指し、恒常的の一定で変わらないとは逆の意味を持っています。そのため、二つの言葉は対義語の関係であるといえるでしょう。

不安定の例文を挙げてみましょう。例えば「今日は天候が不安定だと思う」「老朽化が進んで足場が不安定な橋を渡る」「気持ちが落ち込み、不安定になる」「仕事を辞めてアルバイトをしながら転職活動を始めたため、収入が不安定だ」「朝のニュースで景気が不安定であることを知る」などです。

恒常的は一定で変わりがないこと

以上が恒常的の意味や使い方、類語・対義語などでした。意味がつかみづらい言葉ですが、常に一定であることを表しています。日常会話ではほとんど使わないと思いますが、学術的・専門的な話題では比較的目にする言葉です。ぜひこの機会に意味を覚えて頂ければと思います。

ほかにも戦々恐々、暗喩の意味や対義語・類語、使い方についてまとめた記事があります。よろしければ、そちらも併せてご覧ください。

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