お悔やみの言葉23選｜例文・訃報の流れ・返信も！挨拶/メール/手紙/英語

ご不幸の時、お悔やみの言葉がなかなか見つからないものですね。お亡くなりになった時、慎重に言葉を選んでいて声をかけ損ねたり、ご遺族を勇気づけようと明るく話しかけて不快のさせることも少なくありません。ここではお悔やみの言葉10選と、挨拶時の例文、訃報の流れやメール、手紙、英語の返信などをご紹介します。

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1 お悔やみの言葉｜お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉10選
2 【メール】お悔やみの言葉｜例文5選
3 【手紙】お悔やみの言葉｜例文5選
4 【英語】お悔やみの言葉｜例文3選
5 お悔やみの言葉｜訃報が届いてからの流れは？
6 お悔やみの言葉への返事・返信は？
7 お亡くなりになった時の言葉タブー3選
8 お悔やみの言葉は不器用でもいい！

お悔やみの言葉｜お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉10選

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉①お悔やみ申し上げます

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉1つ目は、最もポピュラーな「お悔やみ申し上げます」でしょう。個人を悼むお悔やみの言葉として、最もよく使われます。覚えておくと、とっさにかける言葉に困りません。ただし、よく使われる分、定型文的な印象もありますので、「心から」など一言をつけることで思いが伝わります。

「死ぬときに惜しまれる」というのが、日本人の美意識です。「あなたは生きているときに、これほど素晴らしいことをした」「そんな素晴らしい人がいなくなるのは、本当に惜しい」そんな風に思われて送られたいものです。お亡くなりになった時のお悔やみの言葉は、その思いを尊重したものです。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉②ご愁傷様です

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉2つ目は、哀悼の思いを現す「ご愁傷様」を使います。「です」をつけるのは比較的親しい関係であり、「でございます」は公的、または目上の人にかける言葉になります。きちんとした印象の言葉ですが、親しい場合は、文面ならともかく、直にかける言葉としては少し水臭くもあります。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉③お力落としなさいませんように

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉3つ目は「お力落としなさいませんように」です。ご遺族の心象を思いやるお悔やみの言葉には親身な響きがあります。例外として、号泣したり泥酔したり、心痛で倒れたり、余裕のない状態の場合は、力を落とさないのは無理ですので、そっと背中をさすったり、手を握ってあげましょう。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉④悲しい気持ちでいっぱいです

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉4つ目は、「悲しい気持ちでいっぱいです」という声掛けです。何の装飾もないお悔やみの言葉が、ダイレクトに胸を打つことがあります。訃報を聞いて遺族と同じ悲しみを味わっているという素直なお悔やみの言葉が、相手の凍えた心を温めてくれます。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉⑤忘れられない方でした

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉の5つ目は、「忘れられない方でした」です。挨拶の結びに使うことも多いですが、その一言だけで、遺族は喜ばれます。故人を忘れないでくれることも、共有した思い出をよきものとしてくれることも、遺族にとっては最高のお悔やみの言葉です。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉⑥生前は大変お世話なりました

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉の6つ目は「生前は大変お世話なりました」です。これは納棺の時のお悔やみの言葉としてポピュラーですが、礼儀を心得た挨拶ですね。故人と関わった人は、大なり小なり恩恵を受けているものです。それはほんの小さな一言や、温かい笑顔かもしれません。感謝をしてお別れしましょう。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉⑦おかけする言葉もございません

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉の7つ目は、「おかけする言葉もございません」です。あまりの衝撃、悲しみに言葉を失っているという挨拶です。この場合、よほど偏屈な人でもない限り、言葉を用意してないと怒ったりはしません。なんといっても、悲しみにあらわす言葉が追いつかないのは、当のご遺族です。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉⑧お心の内お察し申し上げます

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉の8つ目は、「お心の内お察し申し上げます」です。深い悲しみの中にいらっしゃる方は、共感してくれる人を求めています。大切な方の死を前に、その気持ちが理解できる人にそばにいてもらいたいと思うものです。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉⑨友達以外にも「惜しい人」が基本

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉の9つ目は、「惜しい人」です。この言葉は友達以外にも使えます。葬儀では故人を褒めるのが礼儀ですが、友達等には、悪気のない軽口で欠点や困った癖などを話題にしてしまいがちです。お悔やみの言葉にふさわしいこれといったエピソードがなければ「惜しい人でした」が無難です。

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉⑩ご冥福をお祈りいたします

お亡くなりになった時にかける挨拶の言葉の最後は「ご冥福をお祈りいたします」です。結びの言葉としては定番ですね。いきなり言うのではなく、挨拶の最後に付け加える方が自然です。あの世でもいいところへ行ってほしい、死後も幸せであってほしいという思いのこもったお悔やみの言葉です。

ただし宗教上問題がある場合もあるのでご注意ください。例えば、死んだら全員必ず天国へ行くという考え方のキリスト教にはふさわしくありません。

【メール】お悔やみの言葉｜例文5選

メールでのお悔やみの言葉の例文①遠方からは「取り急ぎ」で始める

取り急ぎメールで失礼いたします。お母様の突然のご不幸を悼みつつも、海外出張中にてご葬儀に参列かなわず、伺うことができません。略儀にて申し訳ありませんが、一言お悔やみ申し上げます。帰り次第お線香をあげに伺います。

遠方からのお悔やみの言葉は、今すぐ駆けつけたいけれども、それがかなわない思いを、取るものもとりあえずメールだけでも！という気持ちを込めて、「取り急ぎ」と書き出します。メールは短くても、その思いが伝われば、十分です。

メールでのお悔やみの言葉の例文②ご無沙汰しているなら「卒爾ながら」使用

卒爾ながらメールにてお悔やみ申し上げます。ご無沙汰しております。一度お顔を見に伺いたいと思っていた矢先の訃報で、大変驚いております。近く必ずお参りさせていただきたいと思っております。せめてお香典だけでもと、今朝お送りしました。

「卒爾ながら」は、「いきなり驚かせてごめんなさい」という意味です。知らない人に道をたずねたり、久しぶりに見かけて遠慮がちに声をかけたりするときに使われますが、ご無沙汰のお詫びにも使われます。メールに書く「卒爾ながら」には、ご無沙汰に恐縮する思いが込められています。

お世話になった方にご無沙汰していると、訪問するにも、なかなか敷居が高いものです。けれども、だからこそ訃報を受けたら、間髪を入れずに行動しましょう。非常時こそ、誠実さがわかるものです。

メールでのお悔やみの言葉の例文③急な訃報には「驚愕しております」と一言

急な訃報を受け取り、お父様のご不幸に驚愕しております。突然のご逝去に、お慰めする言葉も見つかりません恥ずかしながら入院中にて参列できず、メールで失礼します。ご家族の皆様も、お力を落とされませんように。

知っている人が、お亡くなりになった時は、だれでもショックを受けますね。そしてすぐに飛んでいきたくても、距離や体調や、いろんな理由でできないことも少なくありません。訃報に驚愕した素直な思いだけでも、一秒も早く伝えましょう。メールによるお悔やみの言葉は、短くてよいので、とにかくスピードです。

メールでのお悔やみの言葉の例文④目上の人には「この度は」で始まる

この度はお母様ご逝去、謹んでお悔やみ申し上げます。まだまだ何かとご多忙でもあり、心身ともにお苦しい時でしょうが、どうぞお力落としのありませんように。メールにて失礼ではございますが、お母様のご冥福をお祈り申し上げます。

「この度は」にはフォーマルなニュアンスがあります。目上の方や、ビジネス関係の方へ向けて送信する場合の出だしには「この度は」を使うのが常識です。きちんとした、礼儀正しい人だと思っていただけるでしょう。

メールでのお悔やみの言葉⑤訃報に驚き「心配です」と相手に寄り添う表現で

お父様の事、心からお悔やみ申し上げます。急な訃報に驚きつつ、大切な方を亡くされたあなたのことが心配でなりません。無理をされてませんか。何かお役に立つことがあれば、ご一報ください。ご冥福をお祈り申し上げます。

プライベートでもビジネスでも、お付き合いがある方の大切な方がお亡くなりになった時、真っ先に連絡を差し上げる姿勢でいたいものです。その場合は電子メールは大変便利なツールです。あらかじめ例文を準備しておくと、素早く対処できます。こちらの記事も参考に、合わせてごらんください。

【手紙】お悔やみの言葉｜例文5選

手紙でのお悔やみの言葉例文①挨拶は略し「ご尊父」など故人を敬称にする

この度はご尊父様ご逝去、心からお悔やみ申し上げます。先日海外旅行のお話を伺ったばかりで、本当にお元気でいらしたのに、ただ驚いております。すぐに駆け付けたいところですが、ご迷惑をおかけしても申し訳ないので、ご都合を伺えれば幸いです。どうかお力落としのないよう。心からご尊父のご冥福をお祈り申し上げます。

手紙でのお悔やみの言葉は、時候の挨拶や“拝啓”“前略”などの前置きは不要です。伝えたいことをストレートに書く代わりに、故人には必ず敬称を使います。上記の例文を一つ、型としてストックしておくだけで、何通りにも応用して使えます。

手紙でのお悔やみの言葉例文②「出張」「入院」等行けない理由を必ず書く

この度は突然の訃報に、ひたすら途方に暮れるばかりです。おじいさまのお顔を二度と拝見できないと思うと、言葉もありません。今すぐ駆け付けたい思いですが非常に、残念なことに先月から入院しております。略儀ながら書簡でのお悔やみをお許しください。お香典を同封いたしました。ご冥福をお祈り申し上げます。

手紙でのお悔やみの言葉は、多くの場合、お亡くなりになった時すぐに駆け付けることができない状態で書かれます。なので上記の例文のように入院中だとか、行けない理由を明確に伝える必要があります。お悔やみの手紙には、せめてこれくらいはさせてくださいという思いが込められています。

手紙でのお悔やみの言葉例文③「お力落としのないよう」等ご遺族を思いやる

お父様のご逝去、まだまだ信じられない思いです。まだお若く、早すぎるお別れに、ご心痛はいかばかりかとお察しいたします。出張中で存じ上げず、葬儀も失礼してしまったことが悔やまれます。お力落としのなきよう、どうかご自愛くださいませ。

手紙でのお悔やみの言葉か、必ずご遺族を思いやる言葉を入れましょう。上記の例文の結びがそれにあたります。一番悲しんでいる人を思いやるのは、一番大切なことです。

手紙でのお悔やみの言葉例文④「死」は「逝去」に等直接的表現を避ける

お母さまご逝去のお知らせを受け、驚くばかりでございます。同時に深い悲しみの中におります。お元気な頃は、手料理をごちそうしていただいたり、振りかえれば懐かしい思い出の数々に、あらためて胸を熱くしております。一人娘の貴女のご心痛を思えば、胸が痛みます。葬儀には遅れますが、来週頭には、必ず駆け付けます。

手紙でのお悔やみの言葉は、直接的表現を避けるようにしましょう。上記の例文をご覧ください。「死」は「ご逝去」、「生きていた頃」は「お元気な頃」、と、少し柔らかい表現しするだけで、ご遺族の心を和らげます。

手紙でのお悔やみの言葉例文⑤「重ね重ね」は「非常に」等重ね言葉を避ける

この度は急な訃報に、胸つぶれる思いでおります。雑事にかまけて、お見舞いも出遅れてしまい、大変悔やまれます。せめて直接お悔やみをお伝えしたい思い、週末にはそちらへ伺います。ご心痛はお察しいたしますが、どうかお力を落とされませんよう。略儀にて失礼いたし舞す。

手紙でのお悔やみの言葉は、次があることを連想させる重ね言葉を避けるようにしましょう。すぐに行けなくて残念な思いを伝えようと、「重ね重ね」などを使うのはタブーです。上記の例文には入っていませんね。こちらの記事も参考に、合わせてごらんください。

【英語】お悔やみの言葉｜例文3選

英語のお悔やみの言葉例文①「sorry」で亡き人を惜しむ気持ちを表現

英語のお悔やみの言葉例文1つ目は“I’m so sorry for your loss.”です。これは日本語の「お悔やみ申し上げます」に当たります。“sorry” は「残念」「惜しい」という気持ちをあらわす英語ですから、亡き人を惜しむ気持ちを表現するために使います。

「あなたの喪失を惜しむ」とは、ご遺族の深い喪失感を悲しむ気持ちです。遺族とともに故人の死を悼む気持ちを、お伝えする例文です。

英語のお悔やみの言葉例文②「condolence」で「哀悼」をあらわす

英語のお悔やみの言葉例文2つ目は“I would like to send my condolences to you on the loss ”です。“condolence”で「哀悼」をあらわす言葉であり、例文は「あなたの失ったものへの哀悼を捧げる」という意味があります。

上記例文の“condolence”は、死者のために祈るという意味では「ご冥福をお祈りします」に近い言葉です。ただ、ご冥福は死者のために祈るものですが、“condolence”はご遺族が主です。あなたの悲しみが早く癒されますようにという祈りが込められています。

英語のお悔やみの言葉例文③「sympathy」で悲しみを共感する

英語のお悔やみの言葉例文3つ目は“In my deepest sympathy.”です。“sympathy”は共感、同情という意味があります。この上なく深く、あなたの悲しみに共感しますという意味ですね。ご遺族の悲しみに寄り添うお悔やみの言葉です。

お悔やみの言葉｜訃報が届いてからの流れは？

訃報が届いてからの流れ①急ぎ連絡をとりお悔やみの言葉を伝える

訃報が届いてから1番目にすることは、急ぎ連絡をとりお悔やみの言葉を伝えることです。電話の方がいいですが、状況を見てご迷惑だと思ったらメールでもラインでもいいでしょう。手紙を書くにせよ、直接お悔やみを言いに行くにせよ、まずは連絡を入れましょう。万一訃報が間違いであったら恥をかきます。

訃報が届いてからの流れ②必要事項を手短に確認する

訃報が届いてから2番目にすることは、お通夜や告別式の日時など必要事項を手短に確認することです。この時、喪主の名前も忘れずに確認しておきましょう。訪問できずに手紙を書く場合にも必要です。宗教によってお悔やみの言葉や香典の渡し方も違ってきますので、できれば宗旨を確認しておきましょう。

訃報が届いてからの流れ③お香典を準備する

訃報が届いてから3番目にすることは、お香典を準備することです。この時は必ず古いお札にしましょう。新しいものなら一度折り目を入れたりします。新札はあらかじめ準備していたという意味になりますので、死ぬのを待っていたみたいですから、避けましょう。弔問時には平服が常識ですが、喪服を着ないのは同じ理由です。

お悔やみの言葉への返事・返信は？

お悔やみの言葉への返事は素直に感謝を伝える

お悔やみの言葉への返事は、素直に感謝を伝えることをが一番です。ご遺族は悲しみと疲労で返事をするのも億劫になりがちです。気の利いたことを言おうとすると、失敗しやすい状態といえます。故人を悼む思いにシンプルに「ありがとうございます」と言えばいいのです。

お悔やみの言葉への返信は急ぐ必要はない

お悔やみの言葉への返信は急ぐ必要はありません。ご遺族の方は、弔問への挨拶や葬儀の準備ほか、急にたくさんのことをしなくてはならず、ご多忙です。手紙やメールの返信は、落ち着いてからでかまいません。

お亡くなりになった時の言葉タブー3選

お亡くなりになった時の言葉タブー①故人に恥をかかせる

お亡くなりになった時の言葉タブー1つ目は、故人の悪口を言うことです。よほど良識の無い人ではない限り、心得ていることでしょう。けれども、親しさから、ついつい失敗談や迷惑をかけられた話をしてしまいがちです。言う側には愛情があり、懐かしい思い出です。けれども非常時であることを忘れてはなりません。

普段は笑い話になるようなことでも、深い悲しみの中におられるご遺族の精神状態は非常にデリケートです。褒める言葉、感謝する言葉だけを選んでおきましょう。

お亡くなりになった時の言葉タブー②立ち入ったことを詮索する

お亡くなりになった時の言葉タブー2つ目は、立ち入ったことをあれこれ詮索することです。資産家の家や高給取りだったりすると、遺産や生命保険などの額だとか、見たことのない人が隠れるようにお焼香していたけど誰だろう？等、好奇心を抑えられない人が、必ずいます。悲しみの席で無神経なことはしないようにしましょう。

お亡くなりになった時の言葉タブー③これから先のことを指図する

お亡くなりになった時の言葉タブー3つ目は、個人の家の中の片づけなどについて、口を出すことです。「着ていたものなど、早く片付けないと。塵芥センターを呼んだらすぐ終わるよ」「着物やなんか売れるものは売ったらいい」こういうことを言う人は、少なくありません。悪気はないのですが、言われたほうは返答も苦痛です。

故人の使っていたものには、ご遺族にしかわからない思い出が詰まっていて、処分は簡単ではありません。一つ一つを片付けながら、思い出を整理する作業には、時間がかかるでしょう。深い悲しみの最中にある人に対する無神経な言葉は、つつしみたいものです。