木を見て森を見ずの意味は?使い方の例文10選!類語や対義語に英語も

この記事では、木を見て森を見ずの意味や類語、対義語、英語表現などを紹介します。1つのことにとらわれて大局を見失うという意味の鹿を追うものは山を見ずなどの類語も、合わせて押さえておくことで表現力が豊かになります。コツコツと努力するうちに大局を見失わないよう注意するためにも、役立ててください。

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木を見て森を見ずの意味は?

木を見て森を見ずの意味は細かいことにとらわれて大局を見失うという意味

木を見て森を見ずについて考える人

木を見て森を見ずの意味は、細かいことにとらわれて大局を見失うという意味です。このフレーズには、小さいことに集中してコツコツと頑張っていると、全体の進行状況や全体とのバランスを見失うことにつながり、大きな視点で見た時に失敗となってしまうといった意味合いがあります。

木を見て森を見ずに似た表現は外国にも存在する

外国語を調べる辞書の画像

木を見て森を見ずに似た表現は外国にも存在します。外国で木を見て森を見ずに似た表現がある国は、イギリスやロシア、フランス、ドイツなどと言われています。どれも木を見て森を見ずと同義で、物事のある部分に気をとられて全体を見失うことは良くないといった意味合いになります。

木を見て森を見ずの使い方は?

木を見て森を見ずの使い方①コツコツした努力が過ぎた時

コツコツと頑張る人

木を見て森を見ずの使い方の1番目は、コツコツと頑張り過ぎた時に使うというものです。コツコツと頑張る性格の人は、地道な努力を積み重ねることができるため、忍耐力や集中力があると言われています。

そのように忍耐力や集中力があることが災いとなって、コツコツとした作業に集中しすぎた結果、全体の進捗に目が行き届かず、努力が報われないということがあります。

このようにコツコツとした頑張りが仕事や問題の全体像を見えない状態にさせているという状況の時に木を見て森を見ずという表現を使うことができます。

木を見て森を見ずの使い方②取るに足らない些細なことにとらわれている時

取るに足らない些細なことにとらわれて怒る人

木を見て森を見ずの使い方の2番目は、取るに足らない些細なことにとらわれている時に使うというものです。仕事などにおいては、ある程度のミスを許容して、物事を俯瞰的に見て進めていく必要があります。しかし、完璧主義の人や真面目過ぎる性格の人は些細なことにとらわれてしまいがちです。

大したことのない書類の些細な表現が気になってしまって、何度も良い案を考えることに時間を費やしたり、会議の資料の表紙のデザインなどに迷ってしまって、何時間も費やしてしまうことがあります。このように、取るに足りない些細なことにとらわれている時に、木を見て森を見ずという表現を使うことができます。

木を見て森を見ずの使い方③短期的な利益にとらわれた時

お金や儲けるというイメージ

木を見て森を見ずの使い方の3番目は、目先の利益にとらわれた時に使うというものです。会社を運営する立場になると、利益を確保しないことにはビジネスが成立せず、会社として生き残っていけないことから、利益を追求する必要があります。


しかし目先の利益を追い求めた結果、将来の大きな利益を逃すようなことになってしまった場合、大きな枠組みで見た時に、得られるはずだった利益を取り逃がしていることになります。このように、目先の利益にとらわれて将来に渡る大きな利益を見失うような状況の時に、木を見て森を見ずという表現を使うことができます。

木を見て森を見ずの使い方④本来の目的を見失った時

目的を見失って生きる希望を見出せない人

木を見て森を見ずの使い方の4番目は、本来の目的を見失った時に使うというものです。当初は立派な志を抱いて始めたことが、毎日の生活の中で徐々に薄らいでいき、いつの間にか別の目的のために必死になっていたという時に木を見て森を見ずという表現を使うことができます。

このような状況において木を見て森を見ずという表現を使う場合には、当初の目的を忘れてしまっているので、本来の目的を再確認して、その目的に合った方法や決断を選ぶようにしようという注意喚起の意味合いが含まれます。

しかし目先の利益を追い求めた結果、将来の大きな利益を逃すようなことになってしまった場合、大きな枠組みで見た時に、得られるはずだった利益を取り逃がしていることになります。このように、目先の利益にとらわれて将来に渡る大きな利益を見失うような状況の時に、木を見て森を見ずという表現を使うことができます。

木を見て森を見ずの使い方の例文10選

木を見て森を見ずの使い方の例文①木を見て森を見ずな考えはやめた方がいい

木を見て森を見ずな考えはやめた方がいいという人

木を見て森を見ずの使い方の例文の1番目は、「テストの点数にこだわるなんて木を見て森を見ずな考えはやめた方がいい」という例文です。学生のうちは、とにかくテストの点数を多くとることが良いといった考え方をする人は少なくありません。

しかしテストの点数が良くても、その後の人生に勉強を活かすことができなければ、本来の目的から外れてしまう努力となりかねません。

テストのたびに一夜漬けをして、テストが終わるとキレイさっぱりと学んだことを忘れてしまうような勉強をしていても、大きな視点で見ると実質的には有効活用できていないケースが少なくありません。そういった時に使われる木を見て森を見ずです。

木を見て森を見ずの使い方の例文②木を見て森を見ず的な思考であった

木を見て森を見ずな考え方だったと感じている人

木を見て森を見ずの使い方の例文の2番目は、「学芸会でやってしまったスタンドプレーは木を見て森を見ず的な思考であったと反省している」という例文です。若い頃は、とにかく目立ちたいと考える人は少なくありません。

周りの人や好意を寄せる異性の注目を集めたいがために、学芸会などでスタンドプレーをして、全体の出来栄えに悪影響を与えた場合に、木を見て森を見ずな行動をしたと後になって反省する人もいます。このように自分のことばかり考えていた人が全体を見渡し、過ちに気付いた時に使われる、木を見て森を見ずです。

木を見て森を見ずの使い方の例文③木を見て森を見ずな結果につながる

木を見て森を見ずな結果につながる

木を見て森を見ずの使い方の例文の3番目は、「考えるより先に行動するから木を見て森を見ずな結果につながるんだよ」という例文です。計画を練ったり、今後の予定を考えたりすることが苦手という人は少なくありません。


そういった人の中には、考えるよりも先に行動してしまうという人もいます。そのように行き当たりばったりな行動をしているうちに本来の目的を見失い、木を見て森を見ずな行動をしていた時に使われる例文です。

木を見て森を見ずの使い方の例文④木を見て森を見ずな状態になっている

オシャレに気を使いすぎて防寒できてない人

木を見て森を見ずの使い方の例文の4番目は、「そのコートはオシャレ過ぎて木を見て森を見ずな状態になっているね」という例文です。洋服が好きな人の中にはデザイン性が命という人は少なくありません。

そういった人の中には、防寒や機能性などの使い勝手を考えるよりも、オシャレなデザインかどうかといった点に心を奪われる人もいます。とても効果なコートを買ったにもかかわらず、全く寒さをしのげないというような状況の時に、木を見て森を見ずな行動をしているというように使われる例文です。

木を見て森を見ずの使い方例文⑤木を見て森を見ずな状態になってはいけない

木を見て森を見ずな状態になってはいけないというイメージ静止画

木を見て森を見ずの使い方の例文の5番目は、「人の上に立つ者は木を見て森を見ずな状態になってはいけない」という例文です。管理職や企業を経営する人は、部下や社員を率いているケースが少なくありません。

そういった人の中には、自分のやり方を貫き通して成功してきた人もいます。しかしそのやり方が他の人にも有効かどうかはわかりません。自分のやり方を部下や社員に押し付けることで、全体としての仕事が捗らなくなってしまう状況においては、木を見て森を見ずな状況に陥っていると言えます。

木を見て森を見ずの使い方の例文⑥木を見て森を見ずな考え方だ

就活する人

木を見て森を見ずの使い方の例文の6番目は、「就活のゴールが就職だと考えるのは木を見て森を見ずな考え方だ」という例文です。就活をしていると、周囲の友達が次々と内定をもらって就活を終える姿を目の当たりにする人もいます。

そんな状況に焦ってしまい、当初やりたかった仕事に応募せず、内定をもらいやすい仕事に応募する人は少なくありません。しかし就活が終わった後も人生は長く続きます。一時の焦りで人生に大きく影響を与える就職先を安易に変えてしまうことは木を見て森を見ずな状況に陥っていると言えます。

木を見て森を見ずの使い方の例文⑦木を見て森を見ずな考え方をする人

議論の画像

木を見て森を見ずの使い方の例文の7番目は、「木を見て森を見ずな考え方をする人ばかりだから、全く議論が進まない」という例文です。建設的な議論をするためには、議論の目的を明確にする必要があります。

それにもかかわらず、明確な目的を掲げないまま議論をスタートさせて、各々が自分のことばかりを考えた発言をしていては、議論は一向に進みません。

それどころか全体のまとまりをなくしてしまったり、時間や労力を無駄に使ってしまったりと、良いことがありません。このように全体の利益を見失った状況は、木を見て森を見ずな議論だと言えます。

木を見て森を見ずの使い方の例文⑧木を見て森を見ずな料理


たくさんの調理後の食材の画像

木を見て森を見ずの使い方の例文の8番目は、「いくらキレイなディナーでも味や店内の雰囲気が悪ければ、木を見て森を見ずな料理と言わざるを得ない」という例文です。ディナーは見た目が大事であることから、一生懸命に見栄えを整えようとする人は少なくありません。

しかし見栄えにこだわるがあまり、味や店内の雰囲気、接客態度などを疎かにすると、お客様の満足度は下がります。全体のバランスを見失ったディナーは、木を見て森を見ずな料理であると言えます。

木を見て森を見ずの使い方の例文⑨木を見て森を見ずな行動だよ

買い物のイメージ静止画

木を見て森を見ずの使い方の例文の9番目は、「安売りのために遠くのスーパーに行っても往復に1時間もかけたのなら、それは木を見て森を見ずな行動だよ」という例文です。1時間もの時間をかけて数百円の安売りに固執することは、賢い選択とは言えません。

仮に時給1000円のバイトをしている学生であった場合、その分の時間で働けば、安売りで得する以上の利益を得られるからです。このような状況は、木を見て森を見ずな行動であると言えます。

木を見て森を見ずの使い方の例文⑩木を見て森を見ずな行動だよね

見た目を気にする人

木を見て森を見ずの使い方の例文の10番目は、「見た目ばかりキレイにしても、性格が悪ければモテないから、木を見て森を見ずな行動だよね」という例文です。異性にモテたいと思って見た目を良くしようとする人は少なくありません。

しかし見た目ばかり気にしていても異性にモテることは期待できません。配慮のある言動や思いやり、会話力など、異性を惹きつけるための魅力がなければモテることはありません。それにも関わらず、見た目さえ良くなればモテると信じて髪型や洋服に気を取られている人は、木を見て森を見ずな行動をしていると言えます。

木を見て森を見ずの類語は?

木を見て森を見ずの類語①鹿を追うものは山を見ず

その他のことが見えず失敗した人

木を見て森を見ずの類語の1番目は、鹿を追うものは山を見ずという類語です。鹿を追うものは山を見ずとは、1つのことに熱中してその他の物事が見えないことを意味します。鹿を追うものは山を見ずは、全体に目が行き届かないという共通点があることから木を見て森を見ずの類語となります。

木を見て森を見ずの類語②枝葉末節(しようまっせつ)

些細なことにこだわる人

木を見て森を見ずの類語の2番目は、枝葉末節(しようまっせつ)という類語です。枝葉末節とは、些細なことにこだわることを意味します。枝葉末節は、大切なことに注力できないという共通点があることから木を見て森を見ずの類語となります。

類語を把握したところで、次は対義語も押さえておきましょう。類語と対義語を合わせて把握しておくことで表現力を一層豊かにすることができます。

木を見て森を見ずの対義語は?

木を見て森を見ずの対義語①鹿を逐う者は兎を顧みず

大きな利益を求める人

木を見て森を見ずの対義語の1番目は、鹿を逐う者は兎を顧みずという対義語です。鹿を逐う者は兎を顧みずという対義語は、小さなことにこだわらず大きな利益を追い求めることを意味します。鹿を逐う者は兎を顧みずは、大切なことに注力するという反対の意味があることから木を見て森を見ずの対義語となります。

木を見て森を見ずの対義語②鷲は蠅を捕らえず

小さなことにはとらわれない人

木を見て森を見ずの対義語の2番目は、鷲は蠅を捕らえずという対義語です。鷲は蠅を捕らえずとは、大きなものは小さなことにこだわらないことを意味します。鷲は蠅を捕らえずは、些細なことにこだわらないという反対の意味があることから木を見て森を見ずの対義語となります。

木を見て森を見ずの英語表現は?

木を見て森を見ずの英語表現①

英語表現を伝える人

木を見て森を見ずの英語表現の1番目は、you can't see the wood for the trees.という英語表現です。この英語表現は木のせいで森が見えないといった意味合いになることから木を見て森を見ずの英語表現として使えます。

木を見て森を見ずの英語表現②

小銭の画像

木を見て森を見ずの英語表現の2番目は、Penny wise, pound foolish. という英語表現です。Penny wise, pound foolish. という英語表現は、小銭を設けて大金を逃すといった意味合いであることから木を見て森を見ずの英語表現として使えます。

木を見て森を見ずの意味を把握して表現力をさらに豊かにしましょう

木を見て森を見ずという表現は、大きな視点で物事を見て全体的なバランスをとったり、仕事を無事に終わらせるために役立つ重要な考え方です。木を見て森を見ずという表現の意味や使い方を把握して表現力をさらに豊かにしましょう。

最後に聞きなれない日本語について解説している記事を紹介します。表現力を豊かにすることにつながるのでぜひあわせてご覧ください。

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