拘泥の意味や語源は?読み方や類語は?例文10選!こだわる/固執/執着心

拘泥という言葉の由来や読み方、類語をご存知でしょうか。執着心を表した言葉で、どちらかというとあまりいい意味では使われません。周りの人や自分のことで、細かいことにこだわるクセはありませんか?それは拘泥かもしれません。拘泥という言葉についてまとめているので一度見てみませんか?

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拘泥の意味は?

拘泥の意味や読み方①拘泥の読み方はこうでい

拘泥する

拘泥の意味や読み方1つ目は拘泥の読み方はこうでいです。拘の読み方は音読みで「コウ」、泥の読み方は音読みで「デイ」となり、コウデイと読みます。拘る(コダワル)という言葉があるように、執着心を表します。1つのことを突き詰めるとも解釈でき、一見いい意味のようも取れますが、後ろ向きな意味が強いです。

拘泥の意味や読み方②何か1つにこだわる強い執着心のこと

執着心

拘泥の意味や読み方2つ目は、何か1つにこだわる強い執着心です。~に拘泥するという風に使います。何かに拘っていることを伝えたい場合に使える言葉です。単純に拘ることや執着心を表したい場合にはやや不適切で、こだわり方に異常さを感じるときに使うのが自然でしょう。

拘泥の由来は?

拘泥の由来と語源①拘の訓読みで1つのことに囚われる・こだわることから

こだわる

拘泥の由来と語源1つ目は、拘の訓読みで1つのことに囚われる・こだわることからです。拘の字には拘束のニュアンスを含んだ表現が多くあります。拘る(こだわる)という意味のほかに、留める、関わる、捕らえる、があります。拘泥の言葉の由来や語源は、漢字の意味から来ているのでしょう。

拘泥の由来と語源②泥の漢字で泥むという言葉から

泥む

拘泥の由来と語源2つ目は、泥の漢字で泥むという言葉からです。泥という字は、水気のある粘土質の土というイメージが強いですよね。実は、泥を使った言葉に「泥む(なずむ)」があります。意味は執心する・滞る・執着する・拘る、といったものです。拘泥の由来と語源は泥むという言葉からも来ているのでしょう。

拘泥の類語は?

拘泥の類語①固執


固執

拘泥の類語1つ目は、固執です。意味は「頑なに意思や態度を変えないこと」です。漢字の固はかたくな・かたい、執は捕らえることを表します。かたくなに捕らえるという漢字の意味から、固執という言葉の意味ができたのでしょう。

固執の例文を挙げてみましょう。例えば「彼は成績で100点をとることに固執している」「彼女はダイエットに固執するあまり、体調を崩してしまった」という感じになります。どちらの例文も、かたくなに意思を変えずに、1つの対象に執着心を持ち続けていることを意味しています。

拘泥の類語②執心・執着心

執心

拘泥の類語2つ目は執心または執着心です。意味は「ある特定のものに強く心を捕らわれる、惹かれること」です。漢字で執はこだわる・捕らえる、心はきもちを表します。執心という言葉は、こだわるきもち、こだわる心という漢字の意味合いから成り立っていることが分かりますね。

執心の例文を挙げてみましょう。例えば「彼は会社で出世することだけに執心している」「友達はスマホゲームにハマり、遊ぶことに執心している」という感じになります。どちらも特定のものに心を捕らわれて、こだわっている様子、執心を意味しています。

拘泥の類語③執着

執着

拘泥の類語3つ目は執着です。意味は「特定の物事に心を奪われること、捕らえられて離せないこと」です。漢字の執はこだわる・捕らえる、着はくっつく・ついて離れないことを意味します。執着と言う言葉は、こだわりくっつく、捕らえて離れないという漢字の意味合いから来ていることが分かります。

執着の例文を挙げてみましょう。例えば「彼女は物に執着して捨てられない体質だ」「彼は未だに前に分かれた女性を忘れられずに執着している」という感じになります。どちらも、何かに心がくっついて離れず、こだわっている様子を意味します。

拘泥の類語④未練

未練

拘泥の類語4つ目は未練です。意味は「何かを諦めきれずに思いを断ち切れず、囚われていること」です。漢字の未はいまだに~ない、練は練り固めることを表します。また、芸を練るという意味もあります。未練という言葉は、気持ちに関して未だに練り固め続けていて未熟である、という所から来ていそうですね。

未練の例文を挙げてみましょう。例えば「今の選択ではなく、もう一つの選択をしていれば、という未練が残っている」「別れた彼はまだ未練を持っている様子だった」という感じになります。どちらの例文も、いまだに気持ちを思い切って断ち切れず、こだわり続けている様子を意味します。


拘泥の類語⑤愛着

愛着

拘泥の類語5つ目は愛着です。意味は「特定のものに惹かれて追い求めること、囚われること」です。漢字の愛はかわいがる・愛する・親しむ、着はくっついて離れないことを表します。愛着という言葉は、愛して離れられないという意味合いから成り立っているといえるでしょう。

愛着の例文を挙げてみましょう。例えば「彼はあの服に愛着を持っていて、長年使い続けている」「このぬいぐるみは、最初はそうでもなかったが、だんだん愛着が湧いてきた」という感じになります。どちらも、ほかより何かを特別に愛でて、こだわっている様子を意味しています。

拘泥を使った例文10選

拘泥の例文①拘泥する

拘泥する

拘泥の例文1つ目は「拘泥する」です。この表現が使えるのは、相手が何かに普通よりこだわっていて、それを指摘するときなどに使えます。相手がこだわっているとき、それを止めたいときに使うと良い表現ですが、ニュアンスが硬めなので、使いどころは見極めましょう。

「拘泥する」の例文を挙げてみましょう。例えば「ある部下は仕事の細部の出来に拘泥するクセがある」「相手に、拘泥するのはやめてほしいと注意した」という感じになります。相手が必要以上のこだわりを見せる様子を意味しています。

拘泥の例文②拘泥わる

拘泥わる

拘泥の例文2つ目は「拘泥わる」です。ほとんど使われない表現ですが「拘泥わる」と書いて「こだわる」と読むことができます。拘ると意味は一緒ですが、細かいニュアンスの違いを挙げるなら、拘泥という言葉の印象から、後ろ向きな意味が強いといえますね。

拘泥わるの例文を挙げてみましょう。例えば「過去を探ることに拘泥わるのをやめられない」「彼女はどうしても限定品のあの商品の入手に拘泥わるようだった」という感じになります。どちらの例文も、何かに執心することをやめられない、断ち切れない様子を意味しています。

拘泥の例文③拘泥なく

拘泥なく

拘泥の例文3つ目は「拘泥なく」です。拘りがないことを表す言葉で、使い方としては何かにこだわらないことを示すときに使えるでしょう。例えば「デザインの拘泥なく、適当に選んだ」「食事の好みは拘泥なく、近くの店に入って食べることにした」となります。こだわらなさを表現できる言葉です。

拘泥の例文④拘泥し過ぎる

拘泥し過ぎる

拘泥の例文4つ目は「拘泥し過ぎる」です。いきすぎたこだわりを表しており、こだわりすぎであることを指摘するときなどに使えるでしょう。例えば「部下は細かい部分に拘泥し過ぎるきらいがある」「拘泥過ぎるクセを直したい」となり、拘りが強いことを表せる言葉です。

拘泥の例文⑤拘泥すべき

拘泥すべきではない

拘泥の例文5つ目は「拘泥すべき」です。拘泥すべきではないという使い方が用例としては一般的です。使い方としては、あまりこだわるべき点ではないことを言いたいときに使えます。例えば「あまりその部分ばかり拘泥すべきではない」などになります。拘るべきでない、ということを表現できる言葉です。

拘泥の例文⑥拘泥している

拘泥している

拘泥の例文6つ目は「拘泥している」です。今まさに拘っていることを表したいときに使える言葉です。使い方としては、現在こだわりを持っていることを表現したいときに使えるでしょう。例えば「彼は拘泥していない風の顔をして、心中では拘泥している」などになります。今、執着心を持っていることを表現できる言葉です。

拘泥の例文⑦拘泥しない

拘泥しない

拘泥の例文7つ目は「拘泥しない」です。こだわりがないことを表した言葉です。使い方としては、何かにこだわらないことを言いたいときに使えます。例えば「彼は何事もあまり拘泥しない性格だ」「いろんなことに拘泥しない生き方を目指す」などになります。こだわりを持たないことを表せる言葉です。

拘泥の例文⑧細部に拘泥

細部に拘泥

拘泥の例文8つ目は「細部に拘泥」です。細かい部分にこだわりを持つことを表した言葉です。使い方としては、細かい部分が気になってこだわることを言いたいときに使えます。例えば「絵の細部に拘泥するあまり、全体のバランスがおかしくなった」などになります。

拘泥の例文⑨拘泥することなく

拘泥することなく

拘泥の例文9つ目は「拘泥することなく」です。拘りを持つことなくという意味合いがある言葉です。使い方としては、普通はこだわる所に執着しない場合に使えます。例えば「周囲の高い評価に拘泥することなく、彼の態度は変わらない」などになります。

拘泥の例文⑩拘泥する必要

拘泥する必要

拘泥の例文10個目は「拘泥する必要がない」です。文字通り、拘ることもない・拘りの必要性を感じないことを言いたいときに使えます。例えば「長い目で見れば、その問題に拘泥する必要はない」「そんなに拘泥する必要がない案件だ」などになります。

拘泥の使い方の注意点は?

拘泥の使い方の注意点①ポジティブな意味で使わないこと

ポジティブな意味で使わない

拘泥の使い方の注意点1つ目は、ポジティブな意味で使わないことです。こだわるという行為は見方を変えれば、物事を突き詰めることや細部に凝るという意味にも解釈できます。しかし、拘泥は後ろ向きな意味が強いです。そのため、褒めようと思って拘泥を使うと誤って変な感じに伝わることになるでしょう。

拘泥の使い方の注意点②難しい言葉なので相手に伝わらない可能性がある

難しい

拘泥の使い方の注意点2つ目は、難しい言葉なので相手に伝わらない可能性があることです。拘泥という言葉は、ふだんあまり使わないはずです。どちらかといえば「こだわっている」と表現することが多いと思います。なので「拘泥している」と言っても、相手に上手く伝わらない可能性があることも考慮しておきましょう。

拘泥は何かにこだわりがあること

以上が拘泥の意味や読み方、由来、類語、使い方についてでした。拘泥の由来は漢字の意味合いから来ており、執着心を意味していることが分かりましたね。あまり聞きなれない言葉ですが、一度使ってみてはどうでしょうか。

言葉の意味をまとめた記事のほか、お金に関する情報やお役立ち知識など多数まとめております。どれも読みごたえがありますので、ぜひご覧ください。

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