ご希望に添えず申し訳ありませんの使い方や意味は?注意点や類語9選も

「ご希望に添えず申し訳ありません」というフレーズを使ったことがある人、使われたことがある人も多いはずです。ビジネスシーンで多く使われるフレーズだからこそ、正しく意味を知っておきたいですよね。他にも「ご要望に添えず申し訳ありません」や「ご要望にお応えできず残念です」などの類語についても解説します。

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ご希望に添えず申し訳ありませんの意味は?

ご希望に添えずの意味は「要望に応えられない」

断る

ご希望に添えずの意味は「要望に応えられない」です。相手からお願いされたことや、相手の要望に応えられないという意味です。ご希望に添えずは「希望に添えない」の丁寧な言い方です。「添う」は、希望や要望や目的に叶うという意味の言葉です。

ご希望に添えず申し訳ありませんは丁寧な断り文句

丁寧

ご希望に添えず申し訳ありませんは丁寧な断り文句です。簡単に言ってしまえば「希望通りにはできなくてごめんなさい」という意味です。「希望を叶えられない」という断りの言葉に、謝罪の言葉を付けることでやわらかな印象を与えることができるので、ビジネスシーンなどで多く使われます。

ご希望に添えず申し訳ありませんの使い方は?

ご希望に添えず申し訳ありませんの使い方①目上の人の希望に応えられない時

目上

ご希望に添えず申し訳ありませんの使い方1つ目は「目上の人の希望に応えられない時」です。取引先やお客様など目上の人からの期待や要望に応えられないときに使います。取引先やお客様のような目上の人に対し、失礼にならないように柔らかく断りたいという場面は、度々訪れますよね。

「それはできない」とハッキリ断るのは失礼にあたる場合があります。「希望に添えない」という断りの言葉とともに「申し訳ありません」と謝罪の言葉を伝えれば、相手に失礼にはあたらないので、ビジネスシーンなどでは安心して使いやすい断り文句と言えます。

たとえば「ご注文いただいた商品はすでに販売を終了しております。ご希望に添えず申し訳ありません」という使い方ができます。他にも「今回は採用を見送らせていただく結果となりました。ご希望に添えず申し訳ありません」のように、目上の人のみならず、丁寧に断りたいときにも使うことができます。

ご希望に添えず申し訳ありませんの使い方②期待に応えられなかった時

期待

ご希望に添えず申し訳ありませんの使い方2つ目は「期待に応えらえない時」です。上司や取引先などから期待されて任されたものの、期待に応えることができないとき、結果的に期待に応えることができなかったときに使うことができます。期待してもらったけど、希望通りにできなかったことを謝罪するフレーズです。

たとえば「私を信頼して一任していただいたのに、ご希望に添えず申し訳ありません」のような使い方をします。基本的には結果が相手の期待通りではなかったときの謝罪として使います。最初から相手が望んでいる結果が出せないとわかっているときの断り文句としても使うことができます。


たとえば「せっかくのお話ではありますが辞退いたします。ご希望に添えず申し訳ありません」などのような使い方です。自分に期待してもらったものの、自分にはできないというときに使います。相手が自分の期待に応えてくれなかったときなどには使いません。

ご希望に添えず申し訳ありませんの使い方③残念に思っていることを伝える時

残念

ご希望に添えず申し訳ありませんの使い方3つ目は「残念に思っていることを伝える時」です。相手の希望を叶えることができず残念に思っていることを伝えるときにも、「ご希望に添えず申し訳ありません」が使えます。申し訳ありませんという言葉の中に、残念に思っているという気持ちも含まれているのです。

ご希望に添えずを文章で使う時の注意点は?

ご希望に添えずを文章で使う時の注意点①謝罪の言葉とセットで使う

謝罪

ご希望に添えずを文章で使う時の注意点1つ目は、謝罪の言葉とセットで使うです。ご希望に添えずをメールや文書などの文章で使う時には、ご希望に添えずの後に謝罪の言葉を付けるようにしましょう。ご希望に添えずという言葉だけで使うことはNGです。「申し訳ありません」や「残念です」などの言葉を後ろにつけましょう。

ご希望に添えずを文章で使う時の注意点②希望に応えられない理由を先に書く

文章

ご希望に添えずを文章で使う時の注意点2つ目は「希望に応えられない理由を先に書く」です。文章の冒頭などでご希望に添えずを使うのは避けましょう。相手の希望と希望に応えられない理由を記載した上で、断りと謝罪の気持ちを込めて「ご希望に添えず」と書くのが一般的です。

ご希望に添えずを文章で使う時の注意点③身近な人には使わない

文書

ご希望に添えずを文章で使う時の注意点3つ目は「身近な人には使わない」です。ご希望に添えずというのは丁寧な言葉なので、同僚など身近な人には使わない方が良いでしょう。身近な人に使ってしまうと、丁寧過ぎて不自然になってしまいがちです。

身近な人であればご希望に添えずを使わなくても、「○○できなくてすみません」などのようにもっとラフな伝え方があるはずです。社内メールなど身近な存在の人に断りを伝えるときには他のフレーズを使いましょう。

ご希望に添えずの類語5選


ご希望に添えずの類語①ご希望に沿えず

希望に添えない

ご希望に添えずの類語1つ目は「ご希望に沿えず」です。読み方も一緒で、唯一沿えずという漢字だけが違います。どちらも希望を叶えられないということを伝える言葉です。「そえず」の部分の漢字を「添う」にするのか「沿う」にするのか頭を抱えている人も多いかもしれません。

意味は全く同じなので、正直どちらを使っても間違いではありません。違うのはニュアンスです。「添う」は寄り添うという言葉にも使われるように、元となるものにくっついているという意味の漢字です。「沿う」は川沿いの道などに使われるように、元となるものから離れず進むという意味の言葉です。

ご希望に添えずは、道筋に沿うという意味で使われることが多いので、どちらか悩んでいるときは「ご希望に沿えず」を使った方が無難とも言えます。相手に寄り添っている気持ちを強めたいときには「ご希望に添えず」の方が良いでしょう。

ご希望に添えずの類語②ご要望に添えず

希望に添えない

ご希望に添えずの類語2つ目は「ご要望に添えず」です。要望は、相手が「こうして欲しい」と望んだり、期待するという意味があります。要望は希望の類語にあたるので、ご要望に添えずも類語の一つです。「こうして欲しい」という的確な要望を断りたいときには「ご要望に添えず」を使うと良いでしょう。

「御社のご要望に添えず申し訳ありません」というように、希望を要望に置き換えることができます。明確な要望があった場合は、希望を使うよりも要望を使った方が、良い場合があります。「ご希望に添えず」と「ご要望に添えず」の使い分けについては、後ほど詳しく説明します。

ご希望に添えずの類語③ご要望にお応えできず

要望

ご希望に添えずの類語3つ目は「ご要望にお応えできず」です。相手の要望に応えることができないということを断りフレーズの一つなので、ご希望に添えずの類語と言えます。相手の要望に応えたい気持ちはあるけれど、応えることができないという意志を伝えるのに使えるフレーズです。

同じご要望を使うのであれば、「ご要望にお応えできず」か「ご要望に添えず」のどちらが適しているのか見極めましょう。どちらも丁寧な言い方なので、相手を不愉快にする可能性は低いと言えます。「応える」と「添う」は意味はほとんど一緒ですが、ニュアンスに違いがあります。

応えるには、自分から動こうとする自発的や能動的なニュアンスがあります。添えるには受け身的なニュアンスに受け取られる場合があります。相手の要望に対し自発的な印象を与えつつ断るときには「ご要望にお応えできず」を使い、受動的なニュアンスで伝えたいときには「ご要望に添えず」と使い分けると良いでしょう。

ご希望に添えずの類語④貴意にお応えできず

希望に添えない

ご希望に添えずの類語4つ目は「貴意にお応えできず」です。貴意とは、あなたの意見を丁寧にした言葉です。貴意にお応えできずとは、あなたの意見に応えることができないという意味になります。ちょっと距離のある相手に使うと良いでしょう。口頭ではなく、メールや文書などで使うのが一般的です。

「検討した結果、残念ですが貴意にお応えできない結果となりました」などという断りの使い方ができます。貴意にお応えできず以外にも、「貴意に添いかねる」という使い方もできます。

ご希望に添えずの類語⑤ご意向に添えず

意向

ご希望に添えずの類語5つ目は「ご意向に添えず」です。ご意向とは、相手の意見や希望を指す意味をもつ言葉なので、ご意向に添えずはご希望に添えずの類語の一つになり得ます。相手の意見や希望を叶えられないときに使うことができるフレーズです。

申し訳ありませんの言い換え4選

申し訳ありませんの言い換え①申し訳ございません

丁寧

申し訳ありませんの言い換え1つ目は「申し訳ございません」です。申し訳ありませんよりもっと丁寧な謝罪の言葉です。「ご希望に添えず申し訳ございません」は、よりかしこまった謝罪の意志を伝えるときの使い方です。より目上の人や取引先、お客様など丁寧さを高めたいときに使います。

申し訳ありませんの言い換え②残念です

残念

申し訳ありませんの言い換え2つ目は「残念です」です。申し訳ありませんに比べると、謝罪の気持ちよりも残念に思っている気持ちを伝える言葉です。「ご希望に添えず残念です」と、希望を叶えられなかったことを残念に思っているという気持ちを伝えることができます。

「残念です」という言葉だけでは謝罪の意志が伝わりにくいので、後ろに謝罪の言葉をつけると良いでしょう。残念に思っている気持ちを強めたいときは、「残念な気持ちでいっぱいです」「大変残念でなりません」などと応用することができます。

申し訳ありませんの言い換え③恐縮です

恐縮

申し訳ありませんの言い換え3つ目は「恐縮です」です。身が縮む思いでいることを伝える「恐縮」という言葉を、申し訳ありませんに言い換えて使うこともできます。「ご希望に添えず大変恐縮です」「ご要望にお応えできず大変恐縮しております」などのような使い方をします。

恐縮という言葉は、ビジネスシーンなどで多用されがちなので、使うときには前後で恐縮という言葉を使わないようにするのが無難です。恐縮の詳しい使い方は、下の記事を参考にしてみてください。よく使われる言葉だからこそ、使い方を正しく知っておいた方が良いと思います。

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申し訳ありませんの言い換え④すみません

謝る

申し訳ありませんの言い換え4つ目は「すみません」です。申し訳ありませんよりも丁寧さが低くなる言葉なので、目上の人や取引先やお客様に対して使うのは避けた方が無難ですが、身近な人に使うならかしこまり過ぎないので良いでしょう。「期待に応えられずすみません」のような使い方ができます。

申し訳ありませんと謝罪の気持ちを伝えたあとには「以後気をつけます」のようなフレーズを付けると、相手に悪い印象を与えにくくすることができます。丁寧な謝罪の仕方などを詳しく知りたい人は、ぜひ下の記事も読んでみてください。

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ご希望に添えずとご要望に添えずの使い分け方

ご希望に添えずは「相手の望みを実現できないときに使う」

希望

ご希望に添えずは、相手の望みを実現できないときに使います。希望は、「こうなりたい」「こうしたい」というその人自身が叶えたい望みを指します。ビジネスシーンにおいては、自分の会社側の望みも希望になります。相手の望みを叶えるために力を貸すつもりが、望みをかなえられなかったときにご希望に添えずを使います。

たとえば温泉旅行を快適に過ごしたいと思っていたお客様を不愉快にしてしまった場合は、「快適に過ごしたい」というお客様の希望を叶えられなかったということになります。相手の望みを叶えられない、実現できないときには「ご希望に添えず」を使うと良いでしょう。

ご要望に添えずは「要求されたことを実現できないときに使う」

要求

ご要望に添えずを使うときには、相手から自分側に要求されたことを実現できないときに使うと良いでしょう。要望とは、相手に対して自分の望みを求めるという意味の言葉です。たとえば「〇月〇日までに新商品の開発を完了させて欲しい」と取引先から言われた場合、これは相手の要求を自分側が実現しなくてはいけませんよね。

こういった相手からの要求に応えられないときには「ご要望に添えず」を使うと良いでしょう。「新商品の開発が遅れているため、ご指定の日までに完了することが困難な状況です。ご要望に添えず申し訳ありません」というような使い方になります。

ご希望に添えずを正しく使いこなそう

特にビジネスシーンにおいては、ご希望に添えずというフレーズは断りの際によく使われています。断りのフレーズだからこそ、使う際には正しく使いたいですよね。正しい使い方を習得して、どんどん生かしていきましょう!相手との関係が悪化しない状況が作れるはずです。


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