慢心の意味とは?過信や自慢など類語や対義語と使い方や例文も
慢心(まんしん)という言葉の意味を正しく理解していますか?慢心とは一体どのような意味を持っているのでしょうか。過信や自慢、自信などの類語や対義語と油断との違い、慢心という言葉の使い方について例文つきで詳しく紹介いたします。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
慢心の意味とは?
慢心(まんしん)とは自慢したいという思い上がりの心と言う意味
慢心(まんしん)と言う言葉の意味をご存知ですか?慢心と言う言葉には「他人に対して自分自身を自慢したいと言う思い上がりの心」と言う意味があります。自身を自慢する心で「慢心(まんしん)」です。周囲の人に対して、過剰に自身を自慢している様を表しています。その姿をはたから見ると「慢心している」と言われます。
人間だれしも「自分自身を賞賛されたい」と言う気持ちを少しは持っているものです。しかし、その気持ちが大きくなり「自らを周囲に対して過剰に自慢し、賞賛を求める」と言う姿は、周囲に悪い印象を与える気持ちの良いものではありません。いくら自分に自信があったとしても、それを自ら自慢することは控えましょう。
過剰に自分を自慢する心「慢心」が強い人は、多くの場合「性格が悪いのではないか?」と思われてしまいます。下記の記事はそんな「性格悪い人の特徴」をまとめた記事です。性格が悪いと思われてしまうのはどういう人なのでしょうか。「性格が悪い人」と「意地悪な人」の特徴を詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
慢心と油断の意味は違う
慢心と同じような使い方をされる言葉に「油断」と言う言葉があります。似た場面で使われることが多いため、混同してしまいがちですが、この2つの言葉には決定的な違いがあります。自身を自慢したい心と言う意味の慢心とは異なり、油断と言う言葉は気を抜きすぎて、注意力が散漫になっている状態のことを言います。
つまり「慢心」とは人の心の様を表した言葉で、「油断」とは人の状態を表した言葉ということです。ただ、慢心した心が油断を生んでしまうことがあるので、この2つの言葉の意味を混同してしまっているのではないでしょうか。2つの言葉にはこのような違いがあると言うことを覚えておきましょう。
日本語には、このように使い分けの難しい言葉がいくつかあります。2つの意味の違う言葉同士の意味が、混同されて覚えられている場合と、1つの言葉に複数の漢字表現がある場合です。複数の漢字表現がある例として「いただいた」と言う言葉があります。「頂いた・戴いた」の使い分けについて下記の記事で紹介しています。
慢心の類語や対義語は?
慢心の類語│過信
慢心の類語の1つに「過信」と言う言葉があります。過信には「信用・信頼をしすぎるさま」と「自信を持ちすぎること」と言う意味があります。慢心の類語としての「過信」は後者にあたります。物事の価値や、実力を実際よりも高く見積もり、それを信用しきっている状態のことを「過信」と言います。
慢心の類語として使われる言葉ですが、1つだけ違いがあります。その違いとは「慢心」は自信を周囲に自慢する心であるのに対し、「過信」は実力を高く見積もり自信を持っているが、その人自身が思っているほど実力は持っていなかった場合に使う言葉であると言うところです。違いを知り、慢心と混同しないようにしましょう。
慢心の類語│自信過剰
慢心の類語として2つ目に紹介するのが「自信過剰」です。「自信過剰」とは、自らを過大に評価して、本来の実力や立場を見誤っている状態のことを言います。「自分は周囲の誰よりも優れている」と考えているため、実力以上のことに挑戦し、挙句トラブルを起こしてしまうことも多い状態でもあります。
「自信過剰」の人は、自分自身を余りにも過大評価しているため、他人を見下していることがあります。その状態が「慢心」と似た状態であると言えます。「自信過剰」も「慢心」も、自分自身に対する自信が高いので、他人を見下した態度をとるため、周りの人たちからの印象がよくありません。
「自信過剰」と「過信」も似た意味を持っていますが、「自らを過大評価する自信過剰」と「自信を持ちすぎる過信」と言う少しの違いがあります。言葉の違いには、意味の違いもあります。「慢心」「自信過剰」「過信」などしっかりと違いを理解して、区別して使うようにしましょう。
慢心の類語│驕心(きょうしん)
「驕心(きょうしん)」も「慢心」の類語の1つです。「驕心」とは「驕り高ぶる心」を表す言葉で、「自分の力に驕心する」などという使い方をします。「慢心」と「驕心」は、辞書やインターネットで「驕心」の意味を調べると、意味の1つとして「慢心」と言う言葉が出てくるほど似た意味の言葉と言えます。
自分自身に値打ちがあると感じ、自尊心の高い状態を表す言葉としても「驕心」が使われます。「慢心」と「驕心」と言う2つの言葉は、元々仏教の考え方から生まれた言葉で、煩悩の中でも消すことが難しい心であるとされています。自慢したい・褒められたいと言う心は、昔から人々を悩ましている状態のようです。
慢心の対義語│虚心(きょしん)
慢心の対義語の1つに「虚心(きょしん)」と言う言葉があります。「虚心」とは、「わだかまりやこだわりを持たない心。先入観を持たずに、相手の話を素直に聞けること」と言う意味の言葉です。自身を過大評価し、自慢したいと考える心「慢心」とは、まさに対義語であると言えるでしょう。
虚心と言う言葉を使った四文字熟語に「虚心坦懐(きょしんたんかい)」と言うものがあります。「わだかまりやこだわりを持たない心」である「虚心」と「おおらかで平らな心」と言う「坦懐」という言葉から作られました。自身を過大に評価する「慢心」ではなく対義語である「虚心坦懐」の心で過ごしていけると良いですね。
慢心の使い方や例文は?
慢心の使い方・例文①慢心せずに
慢心の使い方・例文1つ目は「慢心せずに」です。例えば仕事上で何か大きなことを成し遂げた時、試合で見事勝利を掴み取った時、自身の活躍を他の人から賞賛されたい・他の人に自慢したいと感じる場面もあることでしょう。そのような場面で使われる慢心の使い方です。他の人から言われる場合と自身で使う場合があります。
- ・「この勝利に慢心せずに、これからも精進いたします」
- ・「成功は自身の力だと慢心せず、周りへの感謝を忘れないようにしなさい」
- ・「慢心せずに、周りの声を聞くことはあなたにとって大切なことです。」
「慢心せずに」の使い方・例文
慢心の使い方・例文②慢心を抱く
慢心の使い方・例文2つ目は「慢心の笑み」です。自身の方が上である・他者を見下していると言う状態の「慢心」と言う言葉がつく笑みは、どのようなものか想像つくでしょうか?「慢心の笑み」と言う表現は「相手に対して勝ち誇ったような笑みを浮かべた状態」の時に使われます。あまり気持ちの良い笑みではありません。
- ・「自身の勝利を確信した彼は、慢心の笑みを浮かべていた。」
- ・「私がいなければこの成功はありえなかった。と彼は慢心の笑みを浮かべた。」
- ・「慢心の笑みを浮かべていた彼は、それが間違いであることにまだ気付いていない。」
「慢心の笑み」の使い方・例文
慢心の使い方・例文③慢心を戒める
慢心の使い方・例文3つ目は「慢心を戒める」です。賞賛されたい・自慢したいと言う心「慢心」を「戒める」時に使います。「戒める」とは、相手に過ちのないよう前もって禁止・制止するときに使われる言葉です。一度落ち着いて状況を見ることを相手に伝えたい時にも「戒める」と言う言葉を使います。
- ・「うちに秘めたつもりでも、驕りの心は人の表面に表れてしまうのだと慢心を戒めた。」
- ・「他者を見下し、まるで王者のように振舞う彼の慢心を戒めるものは一人もいなかった」
- ・「成功の上にあぐらをかいて、誰の話も聞かないあの人の慢心を戒めるのは難しいのかもしれない」
「慢心を戒める」の使い方・例文
慢心を戒めることで、そこから生まれる油断を防ぐことが出来ます。トラブルが起きる多くの場合に「慢心」の心が関わってしまっています。慢心することをしっかり自ら戒めて、対義語である虚心の心を忘れないことが、油断から起きるトラブルを防ぐために大切です。
慢心とは賞賛されたい・自慢したいと言う心のこと!
「慢心(まんしん)」とは、自分自身の成功や能力などを他者から賞賛されたり、他者へ自慢したいと考える心の状態のことを言います。「過信」や「自信過剰」のような状態とも似ていますが、その2つの言葉は慢心と異なり「実際にはその実力もたいしたものではなかった」と言うときに使います。
誰もがもつ「賞賛されたい」「自慢したい」と言う気持ちは、中々消せるものではありません。ただ、それをあまりにも表に出してしまうことは、周りへ不快感を与え、悪い印象をもたれてしまう原因になってしまうかもしれません。そんなときには、心のわだかまりやこだわりを一度捨て対義語の「虚心」の心を思い出しましょう。
慢心の心を自ら戒めることで、周囲の状態をしっかりと見つめることが出来るようになるでしょう。そのときに、成功や勝利は自身だけの力ではなく、周りから支えられていたためだと気が付けることでしょう。それに気付くことが出来た時には、しっかりと感謝の気持ちを伝えたいですね。下記の感謝の言葉の記事もおすすめです。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。