免許取り消しの聴聞会|意見の聴取の流れ・反省文書き方・処分軽減の方法
交通違反や交通事故を起こすと行政処分を受けますが、なかでも免許取り消しなどの思い処分の場合には、聴聞会が行われます。聴聞会では、反省文や嘆願書などが提出でき、処分の軽減が検討される貴重な機会です。そこで今回は、免許取り消しの聴聞会の意見聴取の流れや反省文の書き方などをご紹介します。
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免許取り消しの聴聞会とは?
酒気帯び運転やスピード違反などで免許取り消しとなった場合に行われる
免許取り消しの聴聞会とは、酒気帯び運転や死亡事故やスピード違反などで違反点数が溜まってしまって免許が取り消しとなったときに開催される意見の聴取の場です。この免許取り消しの聴聞会が行われるか否かは、一定の基準があり、あてはまるもののみが、この免許取り消しの聴聞会に参加することができます。
この免許取り消しの聴聞会というのは、免許取り消しの処分を下す行政が、免許取り消しの処分を受けるものに対して意見の聴取を行い、この意見をもとに免許取り消しの処分が妥当であるかどうかを再度検討するきっかけにする大切な場です。
免許取り消しの意見の聴取は地域の公安委員会で行う行政処分の場を意味する
免許取り消しの意見の聴取は、地域の公安委員会によって公開で行われる行政処分の場を意味します。免許取り消しの原因の交通違反や交通事故などの違反点数は、制度によって細かく決められていますが全てがその通りで良いとは限りません。なかには、細かく決められた違反点数では厳しすぎるというケースも少なくありません。
このようなケースの場合には、免許取り消しの聴聞会が開催され、個人的な事情や弁明などの意見の聴取をしてくれます。したがって、この免許取り消しの聴聞会で意見の聴取を行った結果、細かく決められた違反点数での処分では罪が重すぎると判断された場合には、免許取り消し処分よりも軽い処分になる場合もあります。
聴聞会|意見の聴取の流れ・反省文書き方は?
聴聞会の意見の聴取の流れ
聴聞会の意見の聴取の流れは、以下の通りになります。聴聞会では、その地域で免許取り消し処分を受けた人だけではなく免許停止処分を90~180日以内の人を集めて意見の聴取を行います。1人あたりの意見の聴取時間は5分程度と短いですが、その日集められた人全員の意見の聴取が終わるまで聴聞会は終わりません。
- 1公安委員会から「意見の聴聞通知書」が届く
- 2意見の聴取の当日、指定場所へ行き免許証か処分書を預ける
- 3意見の聴取や行政処分の説明が行われる
- 4聴聞会を受ける人が順番に呼ばれ、意見の聴取が行われる
- 5今回の違反や事故の内容・過去の行政処分の回数・過去3年の違反点数などを確認する
- 6今回の違反や事故についての質問を受ける
- 7最後に「言いたいことはありますか?」と聞かれるので、反省文や嘆願書や上申書などを提出する
- 8その日集められた全員の意見の聴取が終わると、「運転免許取り消し処分書」か「運転免許停止処分書」が渡され、処分が判明する
免許取り消しの聴聞会の意見の聴取の流れ
免許取り消しの聴聞会では、最後に言いたいこととして免許取り消し処分の軽減を願い出ることができます。この際、反省文や上申書や嘆願書だけではなく、警察署や消防署などからもらった表彰状や感謝状などを提出することもできます。また、会社の同僚や弁護士や家族などの、証人の証言してもらうことも可能です。
しかし、聴聞会に会社の同調や弁護士や家族などを付添い人として同行させる場合には、事前に申請が必要です。そして、交通事故で免許取り消し処分となった場合には、相手との示談書も和解しているという証拠となるので、処分の軽減を願い出る有益な資料となりますので忘れずに持っていくようにしましょう。
聴聞会に持っていく反省文(嘆願書)の書き方
聴聞会に持っていく反省文(嘆願書)の書き方として、まずは面所取り消しの原因となった交通違反や交通事故を起こしてしまったということを認めることが大切です。反省文(嘆願書)となると、処分の軽減ばかりに目が行きますが、聴聞会は裁判所のように事実か否かを争う場ではないので、まずは認めることが大切です。
免許取り消しの原因となった交通違反や交通事故を認めたところで、自分が今、反省しているということをわかりやすく読む人に伝える必要があります。自分が起こしてしまった交通違反や交通事故に対して、自分がどのような気持ちで、どのように反省し、どのような日々を過ごしているかを詳しく書いて伝えましょう。
このように、免許取り消しの原因を認め反省した上で、処分の軽減を願い出る理由や根拠をアピールしていきます。交通違反や交通事故を認め、反省しただけでは処分を軽減してもらうことは難しいです。ここで、処分を軽減の要因となるような交通事故の相手と和解した証拠となる示談書などの具体的な根拠をアピールしましょう。
聴聞会に必要な持ち物
聴聞会の内容ばかりに気をとられ、必要な持ち物を忘れてしまっては大変ですよね。聴聞会に必要な持ち物は、自宅に届く「意見の聴取通知書」に記載されていますが、大切なことですのでここでもご紹介しておきます。
- ・意見の聴取通知書
- ・運転免許証か運転免許停止処分書
- ・印鑑
- ・反省文か嘆願書や上申書
- ・警察署や消防署などからもらった表彰状や感謝状
聴聞会に必要な持ち物
また、聴聞会は地域の公安委員会・免許センター・警察署などで行われます。このため、車を運転して行こうと考えている方も多いかと思いますが、その日のうちに処分が下されますので、免許取り消し処分や免許停止処分になると帰りは運転できなくなります。聴聞会へは、公共交通機関を利用していくようにしましょう。
聴聞会|処分軽減の方法は?
聴聞会で処分軽減の方法①反省文・嘆願書・上申書
聴聞会で性分軽減の方法1つ目として、反省文か嘆願書か上申書を提出することがあげられます。反省文や嘆願書や上申書では、反省の意を述べるだけでは処分が軽減されることは非常に難しいです。そこで、聴聞会の担当官に処分の軽減を考えさせるような要因をアピールする必要があります。
例えば、普段は安全運転を心がける優良運転者であるにもかかわらず、その時だけどうしてもいそがなければいけない事情があったなど、交通違反や交通事故をしたときの仕方のない事情などを詳しく書いて理解してもらえるように努力をしましょう。
また、聴聞会で提出する反省文や嘆願書や上申書などの書式には特に決まりがありません。したがって、横書き・縦書・手書きでもプリントしたものでもかまいません。しかし、自由だからこそ、要点を抑えておかなければ伝わりにくくなります。書くべきことは、宛名・日付・題名で、最後には住所・氏名を記載し押印しましょう。
聴聞会で処分軽減の方法②正しい服装で聴聞会に出席する
聴聞会で処分軽減の方法2つ目として、反省の意を表すために正しい服装で聴聞会に出席する必要があるということがあげられます。聴聞会に好ましくない服装で出席すると、周りの雰囲気を乱すとともに聴聞会の担当官の印象を悪くしてしまう恐れがあります。たかが服装と侮らず、聴聞会への出席は、服装にも気を配りましょう。
聴聞会に出席する正しい服装の基準は、セミナーや講習会に出席する時の服装と同じく、基本的にはスーツです。しかも、おしゃれなものや派手なものではなく、就職活動や大切な仕事などに着るようなキチンとしたスーツが好ましいです。反省の意を表す聴聞会という場に相応しい、TPOに沿ったスーツを選びましょう。
もし、セミナーや講習会などに出席する時の服装がわからないという方は、下記の「セミナーでの服装10選!講演会や就活や講習会のスーツや女性の私服も」の記事を読むことをおすすめでします。こちらの記事では、聴聞会で反省の意を表すのに相応しい服装がたくさん載っていますので、せひ参考にしてみて下さいね。
聴聞会で処分軽減の方法③免許取り消しの違反が悪質ではないこと
聴聞会で処分軽減の方法3つ目として、免許取り消しの交通違反や交通事故が悪質ではないということがあげられます。交通違反や交通事故で違反点数が溜まってしまい免許取り消し処分となってしまった場合、その交通違反や交通事故が悪質なものでなければ、免許取り消し処分が軽減される可能性が高いです。
したがって、免許取り消し処分であれば免許停止に軽減される可能性が高いでしょう。交通違反であれば、スピード違反や駐停車違反や携帯電話使用などの違反点数が低い違反であれば、悪質性は低いと判断されます。
聴聞会への出席は慌てずアピールすることが重要です!
今回は、免許取り消しの聴聞会での意見の聴取の流れや反省文書き方や処分軽減の方法などをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。警察署などに呼び出される聴聞会という名前だけだと、尋問されるイメージで慌ててしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、免許取り消し処分の軽減を検討してくれる貴重な機会です。出席するように通知書が来た場合には、きちんと出席し、反省の意を示すとともにアピールすべきことをしっかりアピールしましょう。
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