お聞かせくださいの使い方!ご意見をお聞かせ願いますか等敬語・類語も

「お聞かせください」「お聞かせ願えますでしょうか」「お聞かせ願います」といった表現はビジネスにおいて相手のご意見等をいただく時に使われる敬語表現になります。ここではそのポイントや使い方を状況に合わせて詳しく紹介していきます。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



お聞かせくださいの意味とは?

お聞かせくださいの意味①質問をしたい旨を相手に伝える場合の敬語表現

積み重ねた本

お聞かせくださいの意味の1つ目として、質問をしたい旨を相手に伝える場合の敬語表現であることが挙げられます。何かを聞きたい時に「教えてください」「言ってください」というような形で相手に伝えることがあるかもしれませんが、丁寧語ではあるものの不十分な敬語表現であると言えます。

「お聞かせください」という表現は相手に対しての敬意が伝わるだけではありません。「教えてください」「言ってください」という言葉の主体が相手方であるのに対し、聞き手側が主体の言い方になっているため、その物事について聞きたい、教えて欲しいという気持ちが強く伝わる言い回しにもなっているのです。

お聞かせくださいの意味②相手方のご意見が欲しい旨を申し出る敬語表現

貯金箱と黒板

お聞かせくださいの意味の2つ目として、相手方のご意見が欲しい旨を申し出る敬語表現であることが挙げられます。「お聞かせください」という表現については教えてほしいという要素以外にも、相手の意見を引き出すような意味合いがあり、そういった目的で使われるシーンも数多い言葉になっています。

相手方の意見を聞くときに「意見を言ってください」と伝えるよりも「お聞かせください」と伝えた方が、相手方の意見を聞き入れるニュアンスが相手方に伝わります。相手の意見を求める時に聞き方を間違えると、相手にとって挑戦的に思えてしまうシーンも少なくありません。

そのため、このようなシーンでは積極的に「お聞かせください」を使っていくといいでしょう。また「お聞かせください」という言葉にも、より丁寧に伝わる言い回しもありますので、そういう言い回しも駆使していけたらなおいいでしょう。

お聞かせくださいの意味③相手の要望を聞き出したい時に使う敬語表現

図書館の本棚

お聞かせくださいの意味の3つ目として、相手の要望を聞き出したい時に使う敬語表現であることが挙げられます。相手が何か望む場合に「何かして欲しいことがあれば教えてください」というような伝え方をすると、ビジネスにおける敬語表現としては不十分に映ることでしょう。


他の丁寧な言い回しとしては「ご要望がございましたらお申し付けくださいませ」という表現もありますが、丁寧さは十分であるものの相手方の要望を聞きたいという要素にやや欠ける一面もあります。「是非ともご要望をお聞かせ願います」と伝えると、丁寧さはそのままで要望を聞きたいというニュアンスを強く打ち出せます。

お聞かせくださいの敬語・類語は?

お聞かせくださいの敬語や類語①ご意見を頂戴したい

資料の確認中

お聞かせくださいの敬語や類語の1つ目として「ご意見を頂戴したい」という表現が挙げられます。「ご意見を頂戴する」という言い回しについてはビジネスにおける様々なシーンで使われます。相手方からの意見が欲しい時に「ご意見を頂戴したく存じます」と伝えることで丁重に相手の意見を聞きたい意向を示すことができます。

また「ご意見を頂戴したい」という言い回しは「貴重なご意見として頂戴いたします」といった表現でも使われます。この言い回しはコールセンターにおけるクレーム対応マニュアルによく書かれている言い回しです。お客様のご意見をしっかり尊重したいという意向を最大限に伝える表現になっています。

お聞かせくださいの敬語や類語②ご質問いただきたい

3人の会社員

お聞かせくださいの敬語や類語の2つ目として「ご質問いただきたい」という表現が挙げられます。この表現は「ご質問いただきたく存じます」「ご意見いただきたく存じます」といった形で、相手から引き出したい情報の性質に応じて使い分けることができる表現になっています。非常に使い勝手のいい敬語表現になります。

「いただきたい」という表現を使うことで、相手方の意見や質問を是非とも聞きたいという強い気持ちを示すことができるので、その意向を相手方に是非とも伝えたいシーンではおすすめの言い回しです。「ご質問いただきたいです」という言葉も丁寧語で少し敬語のニュアンスには欠けますが、使えるシーンは十分にあるでしょう。

お聞かせくださいの敬語や類語③お申し付けいただきたい

ホテルの受付にて

お聞かせくださいの敬語や類語の3つ目として「お申し付けいただきたい」という表現が挙げられます。「お申し付けいただきたい」という表現については、特に接客業においてよく使われる表現になります。「ご要望がありましたら遠慮なくお申し付けくださいませ」というような言い回しで使われます。

この表現に関してもう少し要望を引き出すような言い回しにするのであれば「ご要望がありましたら是非お申しつけいただきたく存じます」という言い方になります。「いただきたい」は「いただきたく存じます」と言い換えることで、敬語のニュアンスを強めることができますので覚えておきましょう。

お聞かせくださいの使い方・例文は?

お聞かせくださいの使い方や例文①お聞かせ願えますでしょうか

4人での握手

お聞かせくださいの使い方や例文の1つ目として「お聞かせ願えますでしょうか」という表現を紹介します。例文としては「課長のご意見をお聞かせ願えますでしょうか」という言い回しが挙げられます。目上の人から何か意見を引き出したい時やアドバイスを引き出したい時に使われる表現になります。

ただしこの表現に関しては厳密には間違った日本語となります。何故なら「願えます」の「ます」と、「でしょうか」の「です」が2つ同時に使われている二重敬語に該当する表現だからです。とはいえ、この表現は一般的に使われている敬語で、その使用が慣例化されていて許容されている敬語の部類に入ります。

そのため人がこの表現を使っていても間違いだと指摘することは必須ではないですし、また自分自身はこの言い回しを使わなければいいだけの話です。もしもこの表現に近い言い回しを使うなら「お聞かせ願えますか」になります。これでも十分に相手に対して丁寧な言い回しとなります。

お聞かせくださいの使い方や例文②お聞かせ願います

ミーティングの風景

お聞かせくださいの使い方や例文の2つ目として「お聞かせ願います」という表現を紹介します。「先日行われました新人研修の状況につきましてお聞かせ願います」といった形で使われます。この表現はビジネスメールなどで使うとやや強制感がある表現になりますが、社内会議等ではその場に合った敬語表現になります。

「状況についてお聞かせ願います」「ご意見についてお聞かせ願います」「方法についてお聞かせ願います」といった表現で、社内会議の議長を務めれば表現において丁寧さを出しつつも、厳粛に会議を切り回していく印象を周囲に与えることでしょう。こういったシーンでは積極的にこの表現を使っていきましょう。


お聞かせくださいの使い方や例文③お聞かせ願いたい

笑顔の会社員

お聞かせくださいの使い方や例文3つ目として「お聞かせ願いたい」という表現を紹介します。この表現に関しては「お聞かせ願います」よりも相手から「聞かせて欲しい」という気持ちを強く全面に出している言い回しになります。「課長のノウハウを是非ともお聞かせ願いたいです」といった使い方ができます。

また「お聞かせ願います」という表現よりも強制感がなく「お聞かせ願えますでしょうか」といった表現と同じくらい相手に敬意が伝わる表現になりますので、目上の人に積極的に使っていきたい表現になります。目上の人にこの表現を使いながら教えを乞うようにしていくと、目上のモチベーションも上がっていくことでしょう。

お聞かせくださいの使い方や例文④お聞かせください

女性と本

お聞かせくださいの使い方や例文の4つ目として「お聞かせください」という表現を紹介します。この表現は通常ぶっきらぼうに聞こえるので使い方に工夫が必要です。例えば「こちらにお名前をご記入ください。それから電話番号もお聞かせください」といった形で会話で他の要望と併せて伝える場合に使う表現になります。

「昨日の状況についてお聞かせください」「営業方法についてお聞かせください」という言い回しも敬語表現にあたるのですが、少し敬語表現の不足を感じる表現になります。そのためビジネスではこういった言い回しを使うシーンは、失礼にならない状況で失礼にならない相手に限定するようにしましょう。

相手の意見を聞くメールの書き方・ポイントは?

相手の意見を聞くポイント①願えますでしょうかや願いますの敬語の使い分け

立ち尽くす会社員

相手の意見を聞くポイントの1つ目として、願えますでしょうかや願いますの敬語の使い分けが挙げられます。「願えますでしょうか」「願います」「お聞かせください」という3つの表現を並べても、相手に対する敬意の度合いや、相手に伝わる強制感が変わってきます。状況に応じて使い分けていく必要があります。

敬語の使い分けというのは「願います」「願えますでしょうか」だけではなく非常に難しく慣れが必要ですが、下記の関連記事はそういった使い分けの仕方が丁寧にまとめられているのでおすすめです。こちらもこの記事と併せて読んでみると、ビジネスでの敬語の使いまわしに役立つことでしょう。

Small thumb shutterstock 1154187910
いただいたの正しい敬語の使い方5選!頂いた・戴いたの使い分けも

いただいたメールで恐縮ですが、という言い回しなどに使われる、いただいた、という言葉は、正しく使おうとするとやや難しさを感じる人もいます。こちらの記事では、...

相手の意見を聞くポイント②押しつけがましくならないようにする

握手する2人

相手の意見を聞くポイントの2つ目として、押しつけがましくならないようにすることが挙げられます。「お聞かせください」やその派生表現を使う際には丁寧に伝わるが相手から情報等を引き出すニュアンスが弱い表現や、その逆に丁寧さには欠けるものの相手から情報等を引き出すニュアンスが強い表現を使い分けが必要です。

文字に起こした言葉遣いだけではなく、会話においては相手方に対する言い方によって、選択した表現が正しかったとしても相手に対して丁寧さを欠き、不必要な強制感を与えるような状況もあり得ます。そういった言い方をすると相手方と良好なコミュニケーションが取れなくなりますのでこの点は注意しましょう。

相手の意見を聞くポイント③聞く体制をしっかりアピールする

首を傾げる男性

相手の意見を聞くポイントの3つ目として、聞く体制をしっかりアピールすることが挙げられます。「お聞かせください」という表現は、相手から何かを聞きたい時に使う表現であり、こちらの聞きたい気持ちが相手方に強く伝われば伝わるほど相手方から情報等を聞き出せる可能性が上がってきます。

そのため「お聞かせ願いたい」といった表現をはじめとして、相手方にその気持ちが強く伝わる表現を積極的に使っていくといいでしょう。ただし会議の切り回しだと逆に粛々と進める言い回しが求められますので、状況に応じてそのニュアンスを使い分けていくようにしましょう。

お聞かせくださいという表現をビジネスで使いこなそう!

「お聞かせください」という言葉は他の敬語と違い、この言葉を使いこなせるかどうかで情報収集の進捗が変わります。ビジネスにおいて情報は生命線になります。その点をしっかり意識して、これをきっかけに「お聞かせください」という表現をマスターしていくようにしましょう。きっと仕事の成果が大きく変わることでしょう!


商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。