ご報告いたしますの使い方と英語|ご報告させていただきます/ご報告まで
「ご報告いたします」という表現はビジネスメールでよく使われる敬語表現です。ここでは、「取り急ぎご報告させていただきます」といった派生表現も含めて英語での言い回しまで、「ご報告いたします」の使い方を幅広く紹介していきます。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
「ご報告いたします」は敬語として正しい?間違い?
「ご報告いたします」は敬語として正しい表現
「ご報告いたします」は敬語として正しい表現です。「ご報告いたします」という表現はビジネスにおいて一般的に使われている言い回しであり、社会人としては欠かせない表現だと言えます。メールでも対面でも使われる表現であり、類語表現を含めて様々な使い方ができる言い回しです。社会人ならほぼ毎日使う表現です。
ちなみに一般的に使われている敬語表現の中にも実は日本語や敬語の使い方として間違っている表現があります。下記の関連記事では「お伺いさせていただきます」という表現が紹介されていますが、実はこの言い回しは間違った表現です。何故間違った表現なのかは下記関連記事をご参照ください。
「ご報告いたします」「ご報告させていただきます」は二重敬語が疑われる
「ご報告いたします」「ご報告させていただきます」は二重敬語の可能性が疑われることがあります。何故なら二重敬語という、日本語として間違った表現に該当する可能性があるからです。「ご報告」は敬語表現であり「いたします」も敬語表現なので、それが二重敬語にあたるのではないかと言われることがあります。
「ご報告いたします」は二重敬語ではないので堂々と使える!
「ご報告いたします」は二重敬語ではないので堂々と使えます。「報告いたします」という表現自体が敬語であり、その丁寧さをさらに強めるべく「ご報告いたします」という表現になるのです。ただし、この敬語表現についてはフォーマルな要素が非常に強い敬語表現であると言えます。
「報告いたします」という表現でも十分に丁寧な敬語表現に該当しますので「ご報告いたします」と、他の敬語表現との使い分けを考えて使うようにしましょう。
「ご報告させていただきます」は使わない方がいい敬語
「ご報告させていただきます」は使わない方がいい敬語です。「ご報告させていただきます」については限りなく間違った敬語表現になります。何故なら使われた相手が失礼に感じることがある敬語表現だからです。「ご報告させていただきます」には「報告してあげる」というニュアンスも含まれます。
状況や相手によっては失礼にあたらないこともありますし、日本語として間違っている表現ではないのですが、使わない方が無難です。ちなみに一般的に使われている敬語であっても使わない方がいい敬語もありますので下記の関連記事も参考にしてみてください。
「ご報告いたします」の使い方3選!メール例文は?
「ご報告いたします」の使い方とメール例文①これから報告する時
「ご報告いたします」の使い方とメール例文の1つ目は「これから報告する時」です。「ご報告いたします」という表現を使う際にはいくつかの時系列を想定する必要があります。今報告をするのか、将来的に報告をするのかです。その時系列については文脈から読み取る必要があり、例文は現在形の時系列を伝えています。
例文はそのメールにおいて弊社売り上げ推移を説明している内容になっています。つまり、今現在で説明をしていることを表す文章になっています。
いつもお世話になっております。昨日はお忙しいところご来社いただきましてありがとうございました。昨日ご要望いただきました弊社商品の売り上げ推移についてご報告いたします。水位の詳細は添付ファイルにてご確認ください。よろしくお願いいたします。
「ご報告いたします」の使い方とメール例文②将来的に報告を約束する時
「ご報告いたします」の使い方とメール例文の2つ目は「将来的に報告を約束する時」です。今報告をするのではなく、将来的に報告をするような場合でも「ご報告いたします」という言い回しを使います。例文の文章は明日に報告することを伝えている文章であり、時系列としては未来形を伝える文章になっています。
未来形で報告する文章に関しては、明日や来週といった、未来を指すワードを盛り込むことで未来形の文章になります。英語のように明確ではないので、前後から読み取る必要があることを常に認識しておきましょう。
お疲れ様です。所有株の平均株価につきましては今週分を明日にまとめてご報告いたします。よろしくお願いいたします。
「ご報告いたします」の使い方とメール例文③第三者が報告する場合
「ご報告いたします」の使い方とメール例文の3つ目は「第三者が報告する場合」です。「ご報告いたします」というアナウンスは基本的に自分が相手方に対して報告をする旨を示す場合がほとんどですが、例文のように第三者が報告する旨を相手方に伝える状況もあります。
第三者とは言いますが基本的には同じ組織に所属している人が報告する旨を伝えています。このような言い方はビジネスでは往々にして使われますので、こういった例文もしっかり押さえておくようにしましょう。
いつもお世話になっております。昨日会議の議事録をお送りいたしますのでご査収のほどお願いいたします。過去5年の財務諸表につきましては坂本より後日ご報告いたします。何卒よろしくお願いいたします。
「ご報告いたします」以外のご報告の使い方や敬語や例文は?
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文①ご連絡いたします
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文の1つ目は「ご連絡いたします」です。「ご連絡」という言葉も「ご報告」と同義で使う場合が少なくありません。ただし「ご連絡」の方が単に一報を入れるだけのアクションも包括していますので、幅広く使える表現になります。
例文は「ご連絡いたします」「ご報告いたします」どちらでも同じように意味が通る言い回しになっています。報告できなかった旨を謝罪している状況であり、ご連絡でもご報告でも問題がないシチュエーションだと言えます。
いつもお世話になっております。会食の日程につきましては、会場を設定し次第ご連絡いたします。ご連絡が遅くなり申し訳ありません。何卒よろしくお願いいたします。
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文②取り急ぎご報告まで
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文の2つ目は「取り急ぎご報告まで」です。時間がなく、報告はしたいものの内容が非常に簡素なものになってしまう場合、短く簡潔な連絡である旨を示す言い回しが「取り急ぎご報告まで」です。ビジネスにおいてもよく使われる言い回しになります。
例文の「取り急ぎご報告まで」は会食の会場だけ決まったので一旦お知らせしているものの、日時等その他についてはまだ報告ができない状況です。そのため「取り急ぎご報告まで」で会場だけを親切にお知らせしている内容になっています。
いつもお世話になっております。会食会場は〇〇に決定いたしました。詳細は追って郵送いたします。取り急ぎご報告まで。
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文③取り急ぎご連絡まで
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文の3つ目は「取り急ぎご連絡まで」です。この表現は「取り急ぎご報告まで」と同じ意味合いで使われる言い回しです。例文のように言いたいことを相手側に端的に伝える場合に使う表現になります。
ただし「取り急ぎご報告まで」「取り急ぎご連絡まで」は使うと相手に対して失礼にあたるシチュエーションがあります。明らかに目上の人や、あまり付き合いのない取引先に使うと偉そうな印象を与えることがあります。絶対に失礼にあたらないと確信が持てるシーンに限定して使うようにしましょう。
いつもお世話になっております。無事東京に到着いたしました。またお会いできる日を楽しみにしております。取り急ぎご連絡まで。
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文④以上となります
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文の4つ目は「以上となります」です。この表現は一見「ご報告いたします」とは違う表現に見えるのですが、「以上となります」を文末に付けることで、その前の文章が報告であったことを示す意味合いがあります。メールでよく使われる表現になります。
いつもお世話になっております。昨日はお忙しい中ありがとうございます。おかげ様でデータを揃えて提出することができました。完成した資料は添付にてお送りいたしますのでご査収のほどお願いいたします。以上となります。
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文⑤ご一報いたします
「ご報告いたします」以外のご報告の敬語と例文の5つ目は「ご一報いたします」です。ご一報というのは簡単な連絡事項を指します。取り急ぎスピード感を持って報告することを伝えるニュアンスは好感を持たれますが、簡単な内容という部分で相手のお叱りを受けることもありますので、状況を考えて使うようにしましょう。
例文については資料が出来た旨を「一報」すると言っています。資料そのものを送るなら「報告」になります。例文のシチュエーションだと資料が出来た旨を一報した後に、相手と日時をすり合わせて打ち合わせをしながら資料の内容を一緒に見ていく状況なのでしょう。メールで資料の完成版を添付する場合は「報告」を使います。
お疲れ様です。資料の方は完成しているのですが、画像の方に一部挿し替えが発生する可能性がございます。一旦データをお持ちしますが、最終版ができましたらご一報いたします。
「ご報告いたします」の英語の使い方は?
「ご報告いたします」の英語の使い方①announce
「ご報告いたします」の英語の使い方の1つ目は「announce」です。この表現は多くの人に対して広報をするようなニュアンスで使われる言い回しです。そのためこの表現における報告は、会社としてのオフィシャルな周知事項を広く社内に知らしめるような状況で使われる表現になります。例文をチェックしてみましょう。
I announce the rule of sending E-mail.(メール送信の規則についてご報告いたします)
「ご報告いたします」の英語の使い方②inform
「ご報告いたします」の英語の使い方の2つ目は「inform」です。この表現は例文のような形で使います。相手に何かを伝える際に「inform」という単語を使います。「ご報告いたします」と翻訳する単語としては、一番その日本語のニュアンスに近い単語になります。報告を意味する最もよく使われる表現になります。
I will inform you when we leave from here.(ここを出発するときにはご報告いたします)
「ご報告いたします」の英語の使い方③send
「ご報告いたします」の英語の使い方の3つ目は「send」です。この単語は「送る」という意味合いで報告とはずれるのですが、メールを送るアクション自体が「ご報告いたします」にあたる場合は、例文のような翻訳をして「メールにてご報告いたします」という日本語訳をすることになります。
I will send a message about the business meeting.(商談についてメールでご報告いたします)
「ご報告いたします」の英語の使い方④tell
「ご報告いたします」の英語の使い方の4つ目は「tell」です。この単語は基本的には「教える」「伝える」という言い回しになり「inform」に比べると軽い言い回しになります。状況により「伝える」「報告する」どちらの表現も当てはまりますので、この単語も「ご報告いたします」を意味する単語の一つと言えます。
I will tell you when I get that.(あれを手に入れたらお伝えしますね)
「ご報告いたします」を使いこなそう!
「ご報告いたします」を使いこなしていくことで、ビジネスでのちょっとしたアドバンテージを感じることができるかもしれません。「ご報告させていただきます」のような使わない方がいい表現やメールでの使い方も含めて、ここまで幅広く「ご報告いたします」の使い方を紹介してきました。
「ご報告させていただきます」のような間違った敬語表現を使うと自分の株を一気に落としてしまうことにもなりますし、ここで紹介した正しい敬語の使い方が自然にできるようになるとビジネスのシーンにおける相手方の印象は大幅に上がることでしょう。ここで紹介した内容があなたの仕事に直結することがあればうれしいです!
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。