「伺いたく存じます」の正しい使い方!ビジネスメールの例文もご紹介!
「伺いたく存じます」を敬語として正しく使えますでしょうか。本記事では、「伺いたく存じます」の意味や表現について詳しくお伝えしています。例文や言い換え表現も覚えておき、「伺いたく存じます」をビジネスの場面で効果的に使いましょう。
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目次
敬語で使う「伺いたく存じます」の意味は?
①話を聞きたいと思う
敬語で使われる「伺いたく存じます」は、話を聞きたいと思うという意味があります。講演会やインタビューなどの対象に幅広く使える表現で、メールなどで正式に依頼する際の文面でもよく見られる使い方です。
②質問したいと思う
「伺いたく存じます」という言葉は、相手に対して質問がある際にも使えます。なぜなら「伺う」という言葉には、質問するという意味もあるからです。面接など会って話をしてからお礼のメールを送る機会に乗じて、さらに聞きたいことがある場合にも使って問題ありません。
③訪問したいと思う
「伺いたく存じます」は、会社や家を訪問したい旨を伝えるときにも使えます。実際に現場に赴いて作業することが求められる、電気や水道などの業者との会話でも頻繁に使われる言い回しです。もちろんこの意味で使う場合は、「ご都合いかがでしょうか」などとすぐにスケジュール調整に繋げられます。
反対に相手からスケジュール調整を持ちかけられ、返答する際にも「伺いたく存じます」は使用可能です。企業の採用面接の日程調整などが、使うケースとして想定されます。
プライベートでも改まった訪問や、それほど親しくない方の家に行く用事ができた際に使えます。一方、親しい人の家にお邪魔したい旨を伝える際には、変に堅苦しい印象になるので注意が必要です。
「伺いたく存じます」は敬語として使える?
①そのまま使って良い
伺いたく存じます」は、敬語表現として過不足なくそのまま使えます。そもそも「伺いたく存じます」という言葉は聞くなどを意味する「伺う」と、思うにあたる「存じる」で構成されているからです。
それぞれの言葉が個別に意味を持っているので、「伺いたく存じます」は二重敬語にはなりません。面接や商談などの正式な場でも使えるので、ビジネスの場では覚えておくと便利です。
②敬語表現を追加すると二重敬語になる
「伺う」と「存じる」それぞれが敬意を持たせた表現であるので、さらに敬語表現を追加する必要はありません。場合によっては許容される慣用表現もありますが、正式な場などではかえって失礼にあたるケースもあるのでご注意ください。
また必要以上に敬語表現を使うと、相手に話が伝わりにくくなってしまいます。そのため「伺いたく存じます」に敬語表現をさらに追加すると、聞き取りにくく読みにくい文になるので注意が必要です。
③多用するとしつこくなる
「伺いたく存じます」は意味は3種類ありますが、異なる意味であっても何回も使ってしまうとしつこい印象です。メールや文書などの書き言葉においては読みにくい印象になり、相手に依頼が伝わりづらくなります。
ただし「伺いたく存じます」は正式な場でも使える表現なので、一番メインになる依頼など使うポイントを絞りましょう。もし「伺いたく存じます」を使える依頼の言葉が複数に渡ってしまう場合、言い換えを使って文章を組み立てることがポイントです。
ビジネスメールでも使える「伺いたく存じます」を使った例文は?
①ぜひお話を伺いたく存じます
「ぜひお話を伺いたく存じます」は、話をしてもらうことを依頼する際に使える例文です。具体的には講演の依頼や、何かの話題について意見を言ってもらうことが想定されます。口頭や文書などで依頼する場合にはそのまま使って問題ありません。
②詳細を伺いたく存じます
「詳細を伺いたく存じます」は、相手が話したことについてもっと詳しく話してほしい時に使える例文です。相手にご自身の関心を示せる例文で、企業の採用面接や商談などの正式な場でも使えます。面接後のお礼に乗じて、さらに質問したい場合にももちろん使用可能です。
③近日中に伺いたく存じますがご都合いかがでしょうか
「近日中に伺いたく存じますがご都合いかがでしょうか」は、訪問の日程調整に使える例文です。会社間の行き来や、プライベートの中でも改まった訪問をする必要がある場合に使えます。
この例文の後にご自身のスケジュールを候補を数日伝えることで、相手も返事がしやすくなります。スケジュール調整をスムーズにする際には、適当な候補日を伝えることが大切なポイントです。
「伺いたく存じます」の敬語の類語は?
①お聞きしたく存じます
「伺いたく存じます」の言い換えに「お聞きしたく存じます」があります。相手の話を聞きたい、あるいは質問したい時に使える表現で、依頼が具体的に伝わりやすいです。対象を質問に限定する場合、「ご質問したく存じます」としても構いません。
②伺えますと幸いに存じます
「伺えますと幸いに存じます」も「伺いたく存じます」の言い換え表現として使えます。どの意味の「伺いたく存じます」の言い換えにも使え、控え目な依頼であること伝える表現です。メインの依頼の後に、可能であればとのニュアンスを持たせた追加のお願いとして伝えることもできます。
少し砕けて「伺えますと幸いです」や「伺えますと幸いでございます」という使い方もあります。「幸いに存じます」が少し大袈裟に思えてしまう関係性の場合に、この言い回しを使うことがおすすめです。
③ご教示いただきたく存じます
「ご教示いただきたく存じます」も、「お伺いしたく存じます」の言い換え表現として使えます。相手に対して質問がある際に使える言い回しで、主にメールや文書で見られる表現です。「ご教示」の部分は「ご教授」や「お示し」に変えて使えます。「ご教示」という言葉については、関連記事をご覧ください。
【要注意】「伺いたく存じます」の間違った敬語の表現
①お伺いしたく存じます
「お伺いしたく存じます」は「伺いたく存じます」の間違った言い回しです。「伺う」そのものが謙譲語として成立していますので、さらに美化する「お」をつけることによって二重敬語となってしまいます。
ただし「お伺い」という言葉そのものは敬語表現として存在しており、「お伺いを立てる」などの使い方であれば問題ないです。しかし「お伺い」の後に敬語表現をつなげると、不自然なものになるので注意しましょう。
②お伺い致したく存じます
「伺い致したく存じます」も、「伺いたく存じます」の言い回しとして間違ったものです。「伺う」も「致します」も謙譲語であるため、二重敬語と言われます。また「お伺い致したく存じます」とすると、敬語が3つとなってしまうのでさらに回りくどい印象を与えてしまいます。
ただ「お伺い致します」という表現は慣用表現として成立しており、飲食店で店員が注文を聞く時などにも使われます。ただし改まった場では好ましくない表現なので、使うことを避ける方が無難です。
③伺わせていただきたく存じます
「お伺いさせていただきたく存じます」は、「伺いたく存じます」の間違った表現です。「させていただく」と相手に許可を求めているのに関わらず、「存じます」と自分の気持ちを表現している点で矛盾が生じています。
また敬語としてよく耳にする「させていただく」という言葉そのものは、使う場面が限定されています。「させていただく」という言葉の詳細については、関連記事でご確認ください。
「伺いたく存じます」を上手に使おう!
「伺いたく存じます」は、ビジネスなどの改まった場でよく使われます。意味や言い換え表現をよく理解し、正しく使いましょう。また慣用表現になっていても二重敬語とされる言い回しもあるので、使う場面に注意しましょう。
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