何が違うの?「レッドオーシャン」と「ブルーオーシャン」の意味や使い方を解説!
レッドオーシャンとブルーオーシャンというビジネス用語をご存じですか?直訳すると赤い海、青い海ですが、具体的にどのような意味を持つのでしょうか。ここではレッドオーシャン、ブルーオーシャンが持つ意味と、使い方の例文などを紹介します。ぜひ参考にして下さいね。
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目次
レッドオーシャンとは?
競争の激しい市場・業界・分野の意味
レッドオーシャンとは、経営学やマーケティング用語として使われる言葉で、「競争の激しい市場・業界・分野」という意味です。英語では『red ocean』と書き、主にビジネスシーンでよく使われます。
プライベートではあまり使わない言葉ですが、ビジネス用語としてはよく使われます。レッドオーシャン単体での使い方や、反対語であるブルーオーシャンと合わせて使われることもあります。
血で血を洗う競争が由来
レッドオーシャンとは、直訳すると「赤い海」という意味になります。これは、「血で血を洗う競争」、つまり血の海になるという意味が由来となっています。
競争の激しい市場・業界・分野では、常にライバルと激しく戦わなければならないため、お互いに血を流すくらい壮絶な競い合いとなります。そのように生存するまで激しく戦わなければならない様子から、レッドオーシャンという言葉が生まれました。
ブルーオーシャンと合わせて使われる
レッドオーシャンは、反対語であるブルーオーシャンと合わせて使われることの多い言葉です。ブルーオーシャンとは簡単に説明すると、競争相手のいない未開拓市場という意味になります。
ビジネス用語としてレッドオーシャン、ブルーオーシャンを使う際は、二者択一として両方を用いる使い方もされます。つまり、どちらの戦略で行くかということで、正反対の意味を持つ二つの用語が使われます。
レッドオーシャンの使い方・例文は?
例文①他社の強みを説明する際の使い方
1つ目は、他社の強みを説明する際の使い方です。レッドオーシャンとはそれだけ市場での競争が激しいという意味です。そのように競争率の激しい市場の場合、特に勢力の強い会社が生き残る傾向があります。
もしレッドオーシャンに進出した場合、その業界で生き残っている会社はどこなのかと、説明する際の例として使えます。また、レッドオーシャンで何故生き残っているかを分析する際の例にも使えます。
レッドオーシャンの場合、A社がとても強い勢力を持っています。現状ですと、当社ではA社の勢力に対応できません。しかし、A社の戦略は参考になります。
例文②自社の戦略を説明する際の使い方
2つ目は、自社の戦略を説明する際の使い方です。レッドオーシャンのように競争相手の多い市場に進出するのは不安です。しかし、その状況であっても勝てる戦略を説明する際の使い方もできます。
何故レッドオーシャンに進出しても勝てる見込みがあるのか、自社の強みを詳しく説明したい時に使えます。レッドオーシャンでも勝てる戦略があるという説明は、仕事では重要になります。
当社には長年培ってきた技術力や開発力があります。これらの強みがあれば、レッドオーシャンでも十分他社と差を付けられるでしょう。
例文③レッドオーシャンで生き残る戦略を説明する際の使い方
3つ目は、レッドオーシャンで生き残る戦略を説明する際の使い方です。レッドオーシャン市場に置かれた立場だと、どのように生き残るべきかをまず明らかにさせなければいけません。
現状がレッドオーシャンであると説明したうえで、今後どのような戦略をすれば生き残れるかというアイディアの説明に使えます。業界で生き残るためにはどうすればいいかを、分かりやすく説明するためにも使えます。
わが社は現在レッドオーシャンに置かれています。しかし、他者が手を付けていないターゲット層を狙えば、レッドオーシャンでも他社との差別化ができます。
仕事での話し合いでは、アイディアを出すのも重要ですよね。別の記事ではビジネスシーンでよく使われる、「ジャストアイデア」という言葉の意味について説明しています。気になる方はこちらの意味もチェックしてみてくださいね。
例文④ブルーオーシャンとの違いを説明する際の使い方
4つ目は、ブルーオーシャンとの違いを説明する際の使い方です。レッドオーシャンとは違いライバルのいない市場や業界をブルーオーシャンと言いますが、一概にブルーオーシャンでの仕事がいいとは言えません。
ライバルがいない分需要もなく、ブルーオーシャンの業界では業績を上げるのが難しい場合もあります。そのような違いを説明する例としても、レッドオーシャンという言葉を用いることができます。
ブルーオーシャン市場は確かに敵がいませんが、その分需要がないとも言えます。レッドオーシャンは敵も多いですが、十分な需要のある業界です。
ブルーオーシャンとは?
競争相手のいない市場・業界・分野の意味
ブルーオーシャンとは、レッドオーシャンとは違い競争相手のいない市場・業界・分野という意味です。つまり、ほとんどの会社が手を出していないため、自社が進出すれば市場を独占できる業界を意味します。
血で血を洗う激しい競争があるレッドオーシャンとは違い、ブルーオーシャンは青い海、つまり穏やかで落ち着いた状況を意味します。しかし、ライバルがいない分易々と手を出すのは危険な場合もあります。
ライバルのいない世界を切り開く戦略として使われる
ブルーオーシャン戦略とは、ライバルがいない世界、つまりまだ手を出している会社がない世界を、自ら切り開いていく戦略のことです。すでに市場がにぎわっている世界ではなく、自分の力で新しい市場を作るという意味です。
新しい世界を切り開く仕事は、十分なマーケティングリサーチ、アイディア、PR能力なども必要になります。成功すれば市場を独占できる一方で、リスクも多い戦略ともいえます。
その業界では利益が出ないという意味もある
ブルーオーシャンのブルーは、一概にいい意味だけではありません。その業界で仕事をしても利益が出ないという意味で、「ブルー」が用いられる場合もあります。ライバルがいないということは、それだけ需要も少ないという意味ですよね。
元々需要の少ないものを狙った仕事をしても、十分に売れず利益が出ないこともあります。ブルーオーシャンは「売れないから誰も手を出さない」市場や業界の場合もあるので、仕事をする場合は十分なリサーチが必要になります。
レッドオーシャン・ブルーオーシャン戦略の違いとは?
レッドオーシャンのメリットは十分な需要があること
レッドオーシャン戦略のメリットは、十分な需要があることです。レッドオーシャンのように多くの会社、業界が手を出している市場は、それだけ需要が多いということです。
つまり、現時点で十分にユーザーがいるため、顧客を集めるのに苦労しないということです。すでにヒットしている商品など、固定ファンがいる状況で売り込むことができます。
レッドオーシャンのデメリットはライバルが多いこと
レッドオーシャン戦略のデメリットは、ライバルが多いことです。現時点で十分に売り上げを伸ばしている業界、商品などの場合、他の会社も同じものに手を出しています。
つまり、似たような戦略、似たような商品を持つライバル社が沢山あるということです。安定した数のユーザーがいる分、ライバルと差をつけて出し抜くのは難しい戦略でもあります。
ブルーオーシャンのメリットはライバルが少ないこと
ブルーオーシャン戦略のメリットは、ライバルが少ないことです。ブルーオーシャンは敵がいない市場なので、そこを狙って仕事をすれば自分だけが市場を独占できます。
ライバルがいないので、すぐに独り勝ちできるということです。競合する他社の動きも気にすることなく、自分の仕事だけに集中して、商品やサービスを世に送り出すことができます。
ブルーオーシャンのデメリットは需要も少ないこと
ブルーオーシャン戦略のデメリットは、需要も少ないことです。レッドオーシャンとは違いライバルがいないブルーオーシャンですが、それは元々世間の需要が少ないからとも言えます。
求めている人の少ない商品やサービスでは、十分な顧客が掴めないですよね。顧客が少なければ経営も赤字になってしまいます。ブルーオーシャンは、まず安定したユーザーを得るのが難しい戦略と言えます。
ブルーオーシャン戦略の事例とは?
①任天堂のWii
1つ目は任天堂のWiiです。任天堂はテレビゲームの開発、販売で知られています。しかしゲーム業界には、ソニー・コンピュータエンタテインメントやマイクロソフトといったライバルも多いですよね。
そこで、今までのゲームとは違いライトユーザーや高齢者でも遊べる、Wiiの開発に踏み込みました。今までにないリモコンを用いたゲーム機は、これまでゲーム慣れしていないユーザーも取り組み、ブルーオーシャン戦略の成功事例となりました。
②1000円カットのQBハウス
2つ目は1000円カットのQBハウスです。QBハウスは、これまでの美容室、理容室にはない、短時間低価格でヘアカットができるという、新たなサービスを展開しました。
予約の手間や施術時間の長さといった従来の美容室にあった弱点をなくし、1000円という安さとたった10分でカットできるという早さで、同業他社との差別化を図りました。
③NTTドコモのiモード
3つ目はNTTドコモのiモードです。iモードとは、携帯電話を手掛ける大手企業のNTTドコモが独占的に開発したサービスです。競合相手の多い携帯電話業界で、成功した事例の一つです。
携帯電話に搭載される機能を絞り、その代わりに携帯電話とネットサービスを結びつけることで、独占的なサービスとなりました。2026年にはサービスが終了しますが、発表から今まで多くの顧客に支持された事例です。
レッドオーシャンとブルーオーシャンの意味を知ろう!
レッドオーシャンとブルーオーシャンとは、主にビジネスシーンでよく使われる用語です。競合相手の多い業界とそうではない業界のどちらで仕事をするべきか、ビジネスに置いて重要なポイントとなります。是非詳しい意味を覚えて、仕事に役立ててくださいね!
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