季節柄・時節柄の意味や使い方とは?季節の変わり目に使える例文も
目上の方や親戚の方など、丁寧な挨拶が必要なときに、季節柄や時節柄という言葉を使って挨拶文を書くことがあります。季節柄や時節柄は、季節の分かる言葉に添えるという使い方がされており、文末を「ご自愛ください」で結ぶのが一般的です。美しい言葉遣いをすることで、品の良い印象を与えることができるでしょう。
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季節柄・時節柄の意味とは?
季節柄・時節柄の意味①四季を表す言葉
季節柄・時節柄の意味1つ目は、四季を表す言葉です。季節柄や時節柄という言葉は、主に手紙やメールなどの文書の中で挨拶の言葉として用いられており、季節柄や時節柄という時候の挨拶をすることで、相手に季節を感じてもらえるという利点があります。
変化する季節に合わせて挨拶の言葉も変えるのが、日本人の美意識として今も残っています。季節を気にかけて挨拶をするのは、四季がある日本ならではの文化であるといえるでしょう。
季節柄・時節柄の意味②どちらも相手を気遣う表現
季節柄・時節柄の意味2つ目は、どちらも相手を気遣う表現です。季節柄や時節柄には「このような季節なので」という相手を気遣う意味が込められています。そのため、多くの場合は季節柄や時節柄の後には「ご自愛ください」と続け、お体に気を付けてくださいという結びの一文として使います。
また、季節によって季節柄や時節柄が持つ心遣いの意味が変わってくるでしょう。春に季節柄や時節柄を使う場合は、まだ寒さが残っているのでというニュアンスになり、夏に使う場合は暑さで熱中症などにならないようにというニュアンスになります。季節によって言葉の持つ意味が変わるのが、季節柄や時節柄の特徴です。
季節柄・時節柄の意味③幅広い意味で使われる時節柄
季節柄・時節柄の意味3つ目は、幅広い意味で使われる時節柄です。季節柄と時節柄は同じように季節を表す挨拶の言葉として使われていますが、季節柄という言葉が「このような季節なので」という意味しかないのに対し、時節柄はもっと幅広い意味を持っています。
時節柄には季節のことだけでなく、私達が生きている時代という意味もあり、社会的なというニュアンスが含まれています。そのため、「このような時代ですから」という意味でも使われているのです。
また、時節柄には特別な使い方があり、食品を送る際に時節柄を添えると、食品が傷むので早めにお召し上がりくださいという、注意を促す表現になります。このように、時節柄は季節柄よりも広い意味を持つ言葉なので、覚えておくと役立つでしょう。
季節柄と時節柄の使い方は?
季節柄と時節柄やご自愛くださいの使い方①春の場合
季節柄と時節柄やご自愛くださいの使い方1つ目として、春の場合を紹介します。春は入学式や入社式の季節であるとともに、まだ寒さが残りつつもさまざまな花が咲き始める季節です。
そのため、「入学式を迎えるこの季節」という文言に時節柄を合わせたり、「桜が咲き始めた季節ではありますが」という文言に季節柄を合わせたりすると良いでしょう。上記のように、春の気配を感じさせる言葉を選びつつ、相手の体調や状況を気遣う言葉につなげられると、より印象の良い挨拶になります。
季節柄と時節柄やご自愛くださいの使い方②夏の場合
季節柄と時節柄やご自愛くださいの使い方2つ目として、夏の場合を紹介します。夏は夏至のある6月下旬の梅雨の季節に始まり、梅雨明けの猛暑の季節である8月下旬頃まで続きます。夏も8月下旬になると段々と夜が長くなってくるでしょう。
上記のことを考慮すると、「じめじめとしたこの季節」や「暑さ厳しき折」、「お盆には帰郷なさるとのこと」など言葉と季節柄や時節柄という言葉を組み合わせるのが適切であり、夏の中でも夏の前半なのか後半なのかによって、ふさわしい文言が変わってきます。状況によって使い分けましょう。
季節柄と時節柄やご自愛くださいの使い方③秋の場合
季節柄と時節柄やご自愛くださいの使い方3つ目として、秋の場合を紹介します。秋は9月下旬にある秋分の日を境に昼よりも夜が長くなります。しかし秋は夜が長いだけでなく、収穫が豊かな季節でもあります。加えて、新年度も半ばを過ぎた季節であり、仕事や学業が再開され多忙になる時期でもあります。
そのため、「秋雨の降る昨今」などの秋を感じさせる言葉の後に、季節柄や時節柄をつなげ、「「食べ過ぎにはご注意ください」や「多忙とは存じますが、くれぐれもお体にお気をつけてください」といった言葉で結ぶと良いでしょう。
季節柄と時節柄やご自愛くださいの使い方④冬の場合
季節柄と時節柄やご自愛くださいの使い方4つ目として、冬の場合を紹介します。冬は寒さが厳しい季節であり、風邪を引いたり体調を崩したりしやすい季節です。また、新年を迎える季節でもあるので、前向きな言葉を添えるのも良いですね。
無難な挨拶の例として、「初雪の便りが届きました」や「寒さが厳しいですが」といった言葉に、季節柄や時節柄をつなげ、「お体に気をつけてお過ごしください」など相手を気遣う言葉で結ぶことをおすすめします。
季節柄が使えるシーンは?
季節柄が使えるシーンとは①暑中見舞いや寒中見舞い
季節柄が使えるシーン1つ目は、暑中見舞いや寒中見舞いです。暑中見舞いや寒中見舞いは季節の節目に出すものであり、相手のことを心配している気持ちを伝えるために送ります。そして、最初に季節や天候にあわせて挨拶をするのが一般的であり、このときに季節柄という言葉を使います。
ただ丁寧に挨拶をするのではなく、季節がらの後に相手を心配する文言を添えることで、自分の気持ちを伝えるとともに、礼儀正しい人だという印象を与えることもできるでしょう。
季節柄が使えるシーンとは②葉書や手紙
季節柄が使えるシーン2つ目は、葉書や手紙です。葉書や手紙で文末を締めくくるときに季節柄を使うことが多く、文末を丁寧な言葉で締めてより印象を良くする効果があります。また、親しい間柄の場合では相手の健康や幸せを願い、ビジネスシーンでは相手の活躍や反映を祈る気持ちを意味します。
文章の最後まで相手への思いやりを忘れないよう心がけるのは、挨拶や礼儀を重んじる日本人ならではの文化であると言えるでしょう。なお、以下の記事では手紙などの返事の書き方や、敬語表現について紹介しています。参考になるのでぜひ見てみてください。
季節の変わり目に使える挨拶例文13選
季節の変わり目に使える挨拶例文①1月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文1つ目は1月の挨拶文です。1月の挨拶文では、年が明けたことを祝う言葉とともに季節感のある言葉を挨拶文に入れることが好ましいです。
明けましておめでとうございます。おだやかなお正月をお迎えのことと存じます。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
引用元: Tap-biz
上記の例文では、「明けましておめでとうございます」という挨拶の後に「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。」という相手を思いやる言葉がきちんと述べられています。なお、ビジネスの文書の場合は、頭語は拝啓や謹啓などの語から始めると良いでしょう。
季節の変わり目に使える挨拶例文②2月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文2つ目は2月の挨拶文です。2月はまだまだ厳しい寒さが残っているとはいえ、春が近づいている季節でもあります。そんな2月の挨拶文として以下の例文を紹介します。
梅のつぼみもふくらみ始めましたが、皆様にはお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。 いつもお引き立てを賜り、まことにありがとうございます。 <本文> 時節柄、皆様にはくれぐれもご自愛のほどお祈りいたします。 まずはとり急ぎお知らせまで。
引用元: TRANS.Biz
上記の例文のように、相手が寒さで体調を崩していないか気遣いすることを忘れずに、「梅のつぼみ」という2月ならではの季語を折り合わせると良いでしょう。
季節の変わり目に使える挨拶例文③3月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文3つ目は3月の挨拶文です。3月は2月までの春の季節と、4月から始まる春の季節に挟まれた季節です。そんな3月の挨挨拶文として、以下の例文を紹介します。
三寒四温の言葉どおり、冬が行きつ戻りつしている昨今ですが、〇〇様にはお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。 いつも身に余るお力添えをいただきまして、まことにありがとうございます。 <本文> 時節柄、くれぐれもご自愛のほどお祈りいたします。 まずはとり急ぎご連絡まで。
引用元: TRANS.Biz
上記の例文で使用されている三寒四温は、寒い日と暖かい日が繰り返される現象を表現する言葉です。冬と春に挟まれた3月を良く表した言葉なので、上手に取り入れると良いでしょう。
季節の変わり目に使える挨拶例文④4月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文4つ目は4月の挨拶文です。春の暖かさを感じられるようになる4月は挨拶文として、以下の例文を紹介します。
花冷えのする日が続いておりますが、〇〇様にはお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。 いつも身に余るお力添えをいただきまして、まことにありがとうございます。 <本文> 時節柄、くれぐれもご自愛のほどお祈りいたします。 まずはとり急ぎご連絡まで。
引用元: TRANS.Biz
4月は桜が咲き乱れ、春が訪れるうららかな季節ですが、実際にはまだ朝夕の冷え込みの厳しさが残る日も多々あります。そのため、上記の例文のように、「花冷え」という春に寒さが戻ることを表す表現を用いるなどして、相手の健康状態を気遣うと良いでしょう。
季節の変わり目に使える挨拶例文⑤5月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文5つ目は5月の挨拶文です。5月は春が終わり夏が始まる季節です。そんな5月の挨拶文として、以下の例文を紹介します。
風薫るすがすがしい季節となりましたが、〇〇様にはお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。 いつも身に余るお力添えをいただきまして、まことにありがとうございます。 <本文> 季節の変わり目ゆえ、どうぞご自愛くださいますように。 まずはとり急ぎご連絡いたします。
引用元: TRANS.Biz
上記の例で、「風薫る清々しい季節になりました」とあるように、春から夏に移り変わるのが感じられる言葉を入れることが理想的です。最後の結びは、季節柄、体調を崩しやすいので、くれぐれもご自愛くださいとしても良いでしょう。
季節の変わり目に使える挨拶例文⑥6月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文6つ目は6月の挨拶文です。6月は梅雨による曇天が続き、気分の晴れない季節です。そんな6月の挨拶文として、以下の例文を紹介します。
入梅とともに梅雨空が続きますが、お元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。 平素は多大なご指導をいただき、厚くお礼申し上げます。 <本文> うっとうしい毎日が続きますが、ご自愛のほどお祈りいたします。 とりあえずご通知申し上げます。
引用元: TRANS.Biz
6月の挨拶文では、上記の例のように、冒頭で梅雨の季節であることに触れ、文末で相手をねぎらう表現を入れると綺麗にまとまるでしょう。
季節の変わり目に使える挨拶例文⑦7月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文7つ目は7月の挨拶文です。7月の挨拶文として、以下の例文を紹介します。7月は梅雨が開け、夏が本番を迎える季節なので、暑さについて触れるようにしましょう。
ようやく梅雨も明け、本格的な夏が訪れましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。 日ごろは一方ならぬお心づかいを賜り、心からお礼申し上げます。 <本文> 今後におきましても変わらぬご指導をいただきたく、よろしくお願いいたします。 まずは略儀ながら書中にてお知らせまで。
引用元: TRANS.Biz
季節の変わり目に使える挨拶例文⑧8月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文8つ目は8月の挨拶文です。8月の挨拶文として、以下の例文を紹介します。8月は1年のうちで最も暑い季節ですが、暦の上では立秋に位置します。そのため、暦と実際に感じる季節のズレについて言及することをおすすめします。
立秋とは名ばかりで猛暑が続いておりますが、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 平素は格別のご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。 <本文> 時節柄、ご自愛のほどお祈り申し上げます。 まずはとり急ぎご通知まで。
引用元: TRANS.Biz
季節の変わり目に使える挨拶例文⑨9月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文9つ目は9月の挨拶文です。9月の挨拶文として、以下の例文を紹介します。9月は本格的に秋に入りますが、残暑が厳しい季節でもあります。そのため、冒頭の挨拶は秋らしいものにしつつ、残暑についても触れると良いでしょう。
残暑も日ごとに和らぎ、初秋の季節となりました。〇〇様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。 日ごろはお世話になりまして、心より感謝申し上げます。 <本文> 時節柄、どうかお体を大切に。 まずはとり急ぎご通知申し上げます。
引用元: TRANS.Biz
季節の変わり目に使える挨拶例文⑩10月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文10個目は10月の挨拶文です。10月の挨拶文として、以下の例文を紹介します。10月は秋の気配が深まり紅葉が美しい季節です。秋の季節が眼前に浮かぶような表現ができれば素敵でしょう。
木の葉も色づき始めましたが、皆様にはいよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。 日頃は格別のご厚情を賜り、心から感謝いたしております。 <本文> 時節柄、ご自愛のほどお祈り申し上げます。 まずはとり急ぎご通知まで。
引用元: TRANS.Biz
季節の変わり目に使える挨拶例文⑪11月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文11個目は11月の挨拶文です。11月の挨拶文として、以下の例文を紹介します。11月は秋から冬へ変わる季節なので、冬の始まりがわかるような表現が適切です。
冬が駆け足で近づいているようですが、皆様にはいよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。 日頃は格別のご厚情を賜り、心から感謝いたしております。 <本文> 時節柄、ご自愛のほどお祈り申し上げます。 まずはとり急ぎご通知まで。
引用元: TRANS.Biz
季節の変わり目に使える挨拶例文⑫12月の挨拶文
季節の変わり目に使える挨拶例文12個目は12月の挨拶文です。12月の挨拶文として、以下の例文を紹介します。12月は私生活も仕事も多忙を極める季節です。相手へのねぎらいを忘れずに、感謝の気持ちを伝えましょう。
師走の慌ただしい季節となりましたが、皆様にはいよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。 日頃は格別のご厚情を賜り、心から感謝いたしております。 <本文> どうぞ皆様お元気で、よいお正月をお迎えください。 まずはとり急ぎご通知まで。
引用元: TRANS.Biz
季節の変わり目に使える挨拶例文⑬お礼状の例文
季節の変わり目に使える挨拶例文13個目は、お礼状の挨拶文です。お礼状の挨拶文として、以下の例文を紹介します。一概にお礼状といっても、暑中見舞いや寒中見舞いなど豊富な種類がありますが、感謝の気持ちを伝えるために丁寧な挨拶をするという使い方はどのお礼状でも変わりません。以下の例文は寒中見舞いの例文です。
寒中お見舞い申し上げます 厳しい寒さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 先日は、ひとかたならぬお世話になり、本当に有難うございました。心より感謝いたしております。今後とも何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。 まだまだ寒さ厳しい日が続くと思います。お風邪など召されせぬようご自愛ください。 まずはお礼まで
引用元: TRANS.Biz
季節感のある挨拶文を書こう!
挨拶文は、ご自愛くださいで文末を締めることで相手を気遣いつつも、季節を感じられる表現も織り交ぜるという、日本人ならではの風流な文化です。しかし、季節によってふさわしい言葉があるので、使い方を間違えると恥をかいてしまう可能性もあります。言葉選びに注意して、季節柄を考慮した挨拶文を書きましょう!
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