【風】を表す言葉20選!風の種類・風にまつわる日本語表現を知ってちょっと知的に!

風を表す言葉には色々な種類があるのを知っていますか?風の強さや吹く方向、季節によっても様々な呼び方があります。ここでは風にまつわる日本語のバリエーションを紹介します。日常でも使えるので、是非覚えて知的な表現力を身に付けてくださいね!

【風の種類編】風を表す言葉4選

①朝風(あさかぜ)

朝日を浴びる女性

1つ目は朝風(あさかぜ)です。朝風とは朝に吹く風のことで、日が出てからしばらくの間、海岸の周辺では陸から海へ吹き、山地では山頂から谷へ向かって吹く風を指します。

また、艦艇名としても使われており、朝風という名前の艦艇も実在します。気象用語では朝に吹く風という意味を持ちますが、風にまつわる艦艇のネーミングとしてもよく知られている名前です。

②そよ風(そよかぜ)

風車を持つ女性

2つ目はそよ風(そよかぜ)です。微風(びふう)とも言い、穏やかに吹く静かな風を指す種類です。そよそよとした、と表現するように、強風ではなく優しく弱い風をそよ風と呼びます。

ビュンビュンと吹くような強い風ではなく、優しく心地いいくらいの強度がそよ風になります。高原や山などでかすかに風を感じるくらいの穏やかな風が吹いている場合は、そよ風が吹くと表現します。

③つむじ風(つむじかぜ)

海を見る女性

3つ目はつむじ風(つむじかぜ)です。つむじ風とは風の種類で、グルグルと渦巻いたような強力な風を表します。よく竜巻と同一視されますが、2つの種類には明確な違いがあります。

竜巻が積乱雲に伴い上空から降りてくる巨大な風の渦なのに対し、つむじ風は晴れた日に強力な日射しによって地面が暖められ生まれるものです。竜巻は大規模な災害になることもありますが、つむじ風はそれほど大きなものにはなりません。

④隙間風(すきまかぜ)

靴下を履いた足

4つ目は隙間風(すきまかぜ)です。家の外で吹いている風ではなく、家の中に入り込む風を表す名前です。戸や障子、または壁の隙間などから冷たい風が入り込むことがありますよね。

特に冬に使われる言葉で、家の中に隙間から入り込む冷たい風を表します。また、仲のいい人達の関係が悪化した場合、「二人の間に隙間風が吹いた」という使われ方もします。

【風が吹く季節・春夏編】風を表す言葉4選

①春風(はるかぜ)

桜と女性

1つ目は春風(はるかぜ)です。春風とは春に吹く風のことで、春風(しゅんぷう)とも呼ばれます。春になるといよいよ寒さも和らぎ、穏やかで暖かい日になりますよね。

風も冷たい北風から春の暖かく柔らかな風に変化します。このように、春のポカポカとした日に吹く穏やかな風を春風と呼びます。春の季語としても使われるので、季節の挨拶や俳句などにも使える言葉です。

②春一番(はるいちばん)

ピンクの花

2つ目は春一番(はるいちばん)です。春一番とはその春の最初に吹く強い南風のことを指し、北日本と沖縄を除く地域で発表されます。

期間でいうと立春の2月4日頃から春分の3月21日頃の間で、この期間で最初に吹く強力な南風が春一番となります。春の訪れを感じますが、一方で吹き荒れる強い風の威力も感じますね。

③南風(みなみかぜ)

風船を持つ女性

3つ目は南風(みなみかぜ)です。南風(なんぷう)とも言い、夏に南側から吹く暖かい風を指します。夏場はあまり風が吹くこともなく、ムシムシとした日が続きますよね。

しかし、そんな暑い夏の日に暖かい風を感じる日もあります。また、夏に強い南風が吹いた場合は大南風(おおみなみ)とも呼びます。夏の季語としても使われる、暑い季節ならではの風です。

④黒南風(くろはえ)

あじさい

4つ目は黒南風(くろはえ)です。黒南風とは梅雨の初めに吹く南風のことで、夏本番を迎える前の梅雨入りあたりの季節に使われます。本格的な夏に吹く南風とは、使用するシーズンが異なります。

ちょうど梅雨入りあたりの季節になると、どんよりと曇った日に生暖かい南風が吹きますよね。このように、爽やかな南風ではなくどんよりとした南風のことです。なお梅雨半ばは荒南風(あらはえ)、梅雨明けは白南風(しらはえ)とそれぞれに種類があります。

【風が吹く季節・秋冬編】風を表す言葉4選

①花野風(はなのかぜ)

花畑に居る女性

1つ目は花野風(はなのかぜ)です。秋の花をゆらす風を表す名前で、秋の季語になります。秋になるとコスモスやききょうなど、秋の風物詩である花が咲き始めますよね。

吹く風も変わり、そよそよとして心地いい風に変化します。このように季節の変わり目を感じる秋の風を、花野風と呼びます。野に咲く花を揺らすような程よい強度の秋風に付けられた、綺麗な響きの名前ですね。

②鮭颪(さけおろし)

川を上る鮭

2つ目は鮭颪(さけおろし)です。秋ならではの旬といえば鮭ですよね。産卵のために川へ登ってくる鮭は、秋の風物詩です。ちょうどこのシーズンに使われる言葉が、鮭颪です。

鮭の産卵シーズンに暴風が吹くことがあります。秋は台風もよく起こる季節ですが、鮭の産卵シーズンに起こる暴風は、鮭漁の目安にもなる季節風です。

③北風(きたかぜ)

マフラーをした男性

3つ目は北風(きたかぜ)です。冬に北の方向から吹く冷たい風を表す言葉で、北風(ほくふう)とも呼びます。冬になると寒さも本番で、風が吹く方向も北側に変化しますよね。

このように冬の寒さを感じる風を、北風と呼びます。冬の季語で、寒い季節を感じる風物詩ですね。暖かい春風や南風とは違い、吹き付けるような冬の厳しさを感じる風です。

④空っ風(からっかぜ)

雪山

4つ目は空っ風(からっかぜ)です。乾っ風とも書き、冬に吹く、乾燥した冷たい強風を表す名前です。冬の冷たい風の中でも、雨や雪といった水分を含まない、カラカラに乾燥した風を指す種類です。

特に関東地方などでよく吹く風の種類で、中でも群馬県では冬になると乾いた北西風が吹き、「上州のからっ風」、「赤城おろし」とも呼ばれる群馬の名物となっています。

【風にまつわる季語編】風を表す言葉4選

①風光る(かぜひかる)

花畑

1つ目は風光る(かぜひかる)です。春の風に関する季語で、よく晴れた明るい春の日に吹く柔らかな風を表現した言葉です。風は目に見えないものなので、どのような色や見た目かはわからないですよね。

しかし、春になると植物の新芽も芽吹き、緑や花がキラキラと光っているように見えます。このように輝く自然を揺らす風は光って見えることから、このような表現となりました。風にまつわる名前の中でも、とても綺麗な表現ですね。

②青東風(あおこち)

白い服の女性

2つ目は青東風(あおこち)です。初夏に吹くすがすがしい東風を表す名前で、夏の土用の日、よく晴れた青空に吹く東風も指します。初夏の爽やかなシーズンを表す季語です。

初夏になると、みずみずしい青葉が色鮮やかになってきますよね。このような青葉を揺らすように東風が吹く季節になります。風にまつわる季語は季節を細かく分類することが多く、青東風は初夏のシーズンに使われる表現です。

③秋の初風(あきのはつかぜ)

花畑に居るカップル

3つ目は秋の初風(あきのはつかぜ)です。夏の暑さも和らぎ、秋になって涼しい風が吹き始めることを秋風と呼びますよね。子の秋風が初めて吹いた時に、秋の初風という表現を使います。

夏の暑さを感じるような季節が終わり、空は高く風もひんやりと感じるようになると、いよいよ秋の到来を感じますよね。その年で初めて秋の訪れを感じ、季節の変化を体感するような時に使える表現です。

④凩(こがらし)

セーターを着た女性

4つ目は凩(こがらし)です。凩とは冬の訪れを告げる北風を指す名前で、季節が変わることで拭く風の種類も変わってくる様子を表します。冬の季語としても使われる言葉ですよ。

秋から冬にかけて気圧配置が変わり、西高東低となります。すると、大陸方面から冷たい風が吹いてくるようになります。このように冬の到来を感じる冷たい風を表現した季語です。

ちなみに季節を表す言葉には、風以外にも様々な表現があります。別の記事では季節を表す言葉について紹介しているので、美しい表現や古語に付いて知りたい方はこちらも参考にしてくださいね。

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【風にまつわる慣用句編】風を表す言葉4選

①風邪のたより(かぜのたより)

会話する女性

1つ目は風のたより(かぜのたより)です。風にまつわる慣用句で、「どこからともなく流れてくる噂話」や「ふとした機会やちょっとした折」などといった意味を持ちます。

元々は「風が伝え手となって何らかの情報を知らせてくる」という意味でしたが、いつしか「流れてくる噂話」を表すようになりました。噂の出どころははっきりしないことから、目に見えない風という表現を使っています。

②風上に置けない(かざかみにおけない)

喧嘩するカップル

2つ目は風上に置けない(かざかみにおけない)です。風上とは風の吹いてくる方角を指す言葉です。このような風上に悪臭を放つものを置くと、風に乗って風下へ悪臭が飛んで行ってしまいますよね。

このように、風上に悪臭のものを置くと風下に迷惑がかかることから、卑劣な人間をののしる言葉として使われます。風にまつわる言葉の中でも、「お前は風上に置けない人間だ」など、相手を貶す意味で使われます。

③風を食らう(かぜをくらう)

逃げる人

3つ目は風を食らう(かぜをくらう)です。意味は「事態を察知する」、や「何らかの物事に感づいてあわてて逃げる」などで、事態や物事は多くの場合悪事として使われます。

悪事がばれた場合、逃げるしかないですよね。相手に捕まる前に危険を察して逃げる様子を、風を食らうと表現します。「犯人は警察に捕まる前風を食らって逃げた」などの表現に使われる、風にまつわる言葉です。

④風の吹き回し(かぜのふきまわし)

驚く女性

4つ目は風の吹き回し(かぜのふきまわし)です。事態の成り行きを表す言葉ですが、特にその時々による加減や模様によって、一定しない様子を表す言葉です。

使い方は「いつもは厳しい上司なのに、今日はどういう風の吹き回しか優しく接してくれる」です。普段と違い思いがけない態度を相手がとった時に、よく使われる表現です。

風を表す言葉を覚えて表現力を高めよう!

風にまつわる言葉や風の種類には様々な表現があります。風そのものを表す表現もあれば、風にまつわる慣用句もあって楽しいですね。是非風に関するいろいろな言葉を覚えて、日頃の会話や手紙などの表現に使ってみてくださいね!

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