知っておきたい【11月】を表す言葉12選!旧暦は霜月!季語・季節の挨拶例も
11月を表す言葉には様々な異称、別名があります。日本語ならではの表現は、ビジネスで手紙を出す際の挨拶など、かしこまったシーンでも役に立ちますよ!そんな11月を表す様々な表現をまとめてみました。手紙に取り入れてみてくださいね!
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目次
【旧暦・和風月名編】11月を表す言葉3選
①霜月(しもつき)
1つ目は霜月(しもつき)です。霜月とは11月の和風月名で、旧暦ではちょうど霜が降りる月だったことに由来します。しかし、霜月という呼び名にはもう一つの由来があります。
旧暦の11月には秋の収穫を神様に感謝するお祭りが行われていたことから、「食物月(おしものづき)」が訛って霜月になったとも言われています。更に、日光が弱まる季節なので日差しが「しぼむ月」が霜月になった説もあります。
覚え方は、寒くなってきて霜が降りる月というものがおすすめです。なお、12か月の和風月名とその由来、覚え方については一覧で紹介するのでこちらもチェックしてくださいね!日本語ならではの月の呼び方を覚えましょう。
12か月の和風月名一覧
1月 | 睦月(むつき) | 年始は家族で仲睦まじく過ごすことに由来。 |
2月 | 如月(きさらぎ) | 寒くて着物を更に着ることに由来。 |
3月 | 弥生(やよい) | 弥はいよいよの意味。いよいよ草木が生える時期。 |
4月 | 卯月(うづき) | 卯の花が咲く季節の意味。 |
5月 | 皐月(さつき) | 早苗(稲の苗)を植える季節。 |
6月 | 水無月(みなづき) | 雨が降り天井の水が無くなる月。 |
7月 | 文月(ふみづき) | 七夕に文を詠む月に由来。 |
8月 | 葉月(はづき) | 旧暦では秋なので葉が落ちる季節。 |
9月 | 長月(ながつき) | 早くに日が暮れ夜長額なる季節。 |
10月 | 神無月(かんなづき) | 出雲大社に全国の神が集まり髪が地上からいなくなる月。 |
11月 | 霜月(しもつき) | 霜が降りる月。または食物月(おしものづき)から。 |
12月 | 師走(しわす) | 師が走るほど慌ただしい季節に由来。 |
②神帰月(かみかえりづき)
2つ目は神帰月(かみかえりづき)です。陰暦で11月は出雲大社に神様たちが集まる10月の翌月となります。つまり、出雲大社に出かけていた神様たちが帰ってくる月ということになります。
それによって、神が帰る月ということで神帰月という和風月名となりました。覚え方も由来にちなんで「神が帰る月」がおすすめです。似たような和風月名で神来月(かみきづき)という呼び方もあります。日本語ならではの伝統に根付いた呼び名ですね。
③神楽月(かぐらつき)
3つ目は神楽月(かぐらつき)です。神楽とは神様に捧げるため神前で奏でる音楽や舞を表します。旧暦の11月にはそのような神楽が盛んに行われていた季節でした。
そのような時期にちなんで、神楽を行う月ということで神楽月という和風月名となりました。覚え方は神様が楽しい月と書いて神楽月と覚えましょう。11月は神様にちなんだ日本語の呼び方もたくさんあります。
【異称・別名編】11月を表す言葉3選
①露隠の葉月(つゆごもりのはづき)
1つ目は露隠の葉月(つゆごもりのはづき)です。旧暦で11月の異称で、冬となり露が凍ってしまい、水分が霜になることから露がどこかへ隠れてしまうという意味から来ています。
なお、葉月だけだと8月の和風月名となります。似ている日本語ですが間違えないようにしてくださいね。冬の訪れにより道端などの水分も凍って見えなくなってしまう情景を表している日本語です。
②雪待月(ゆきまちづき)
2つ目は雪待月(ゆきまちづき)です。旧暦11月の異称で、いよいよ冬本番が近づき雪が降るのを待つ月に由来します。寒くなり冬ごもりをする前の月という意味になります。
なお、同じく11月の異称で同じような呼び名の雪見月(ゆきみづき)というものもあります。旧暦の11月ではすでに冬の寒さから雪が降ることもあり、このような名前のバリエーションとなりました。どちらの日本語も晩秋から冬の風物詩を意味しています。
③子の月(ねのつき)
3つ目は子の月(ねのつき)です。子とは十二支の子年、つまりねずみ年を表しています。古代中国では、冬至がある月を十二支の最初に当てはめる考え方をしました。冬至があるのは11月ですよね。
その考えによって、11月は子の月、次の12月は丑の月、寅の月と十二支を12か月に当てはめる考え方をしました。なお、冬至の季節は北斗七星の先端がちょうど真下、北の方角を指すことからこの考え方が生まれました。
【季語編】11月を表す言葉3選
①立冬(りっとう)
1つ目は立冬(りっとう)です。立冬とは、二十四節気の第19で、毎年11月7日から次の節気である小雪の前日までを指します。季節としては、秋が極まりいよいよ冬の気配が見え始める時期を表す季語です。
ちょうど秋の本番を迎えますが、紅葉を見るにはまだ早いあたりの時期に当てはまる季語です。なお、ちょうど春分と冬至の中間にあたり、立冬から立春の前日までが冬となります。
②初霜(はつしも)
2つ目は初霜(はつしも)です。霜月という呼び名がある通り、11月はいよいよ寒くなり始めて霜が降りる季節です。季語もそのように霜を含んだものがあります。
初霜とは、その年の秋から冬の時期に最初に降りる霜を指します。秋も深まる11月の下旬、本格的な冬の到来を目の前にして霜が降りる季節の風物詩を表した季語ですね。
③小春日和(こはるびより)
3つ目は小春日和(こはるびより)です。字面から勘違いされがちですが、小春日和とは春の日ではなく晩秋から初冬にかけての季節にある、春のように暖かい穏やかな日を表します。
冬の季語として、11月にも使えます。手紙の挨拶などに風物詩として書く際は、暖冬で暖かい11月を過ごしている時に使うのがおすすめです。春という漢字ですが晩秋から冬の風物詩なので間違えないようにしてくださいね。
【時候の挨拶編】11月を表す言葉3選
①晩秋の候(ばんしゅうのこう)
1つ目は晩秋の候(ばんしゅうのこう)です。晩秋の候とは10月下旬から立冬の前日まで使える挨拶です。ビジネスでの手紙を書く際などでは、立冬の前日までに使いそれ以降は避けるのがおすすめです。
例文は「晩秋の候、ますますご清栄の事とお喜び申し上げます」です。また、カジュアルな手紙で書く場合は「晩秋の候、いかがおすごしでしょうか」など、シンプルな例文のようにも使えますよ。
②向寒の候(こうかんのこう)
2つ目は向寒の候(こうかんのこう)です。意味は日に日に寒くなる頃で、冬が近づき秋の終わりを迎える11月の挨拶として使えます。覚え方は、「向こうが寒い」と書いて向寒の候と覚えましょう。
例文は「向寒の候、時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます」です。カジュアルな例文としては、「向寒の候、皆様おかわりありませんでしょうか」です。
③霜秋の候(そうしゅうのこう)
3つ目は霜秋の候(そうしゅうのこう)です。秋も深まり霜が降りる頃という意味で、11月の風物詩である霜を使った挨拶です。「霜が降りる秋」という覚え方をしましょう。
例文は「霜秋の候、皆様にはますますご隆昌の事と存じます」です。カジュアルに使う場合の例文は「霜秋の候、皆様にはご一同様お元気でしょうか」がおすすめです。11月の風物詩を交えつつ、丁寧な挨拶を書きましょう!
なお、11月に使える時候の挨拶は別の記事でも詳しく紹介しています。季語を交えた日本語など丁寧な手紙で使える言葉がたくさんあるので、こちらもチェックしてくださいね。
11月を表す言葉を使って丁寧な手紙を書こう!
11月を表す言葉には季節の風物詩が感じられる様々な表現があります。ビジネスなどの手紙に使えば、とても丁寧な手紙に仕上がるので例文も参考に取り入れてみてくださいね!別名の覚え方も取り入れ、豊かな表現で手紙を書いてみましょう。
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