「友情」や「絆」を表す四字熟語15選！友人や仲間を大切にする意味を持つ言葉とは？

友情を表す四字熟語｜信頼できる仲間を意味する言葉3選

①刎頸之友（ふんけいのとも）

友情を表す四字熟語で、信頼できる仲間を意味する言葉に「刎頸之友」というものがあります。「刎頸」とは、首を刎ねることを意味します。中国の故事に由来する四字熟語で、確執を持つ2人の英雄が互いを認め、手を取り合ったことから生まれました。

手を取り合う際に、「あなたのためならば首を刎ねられても悔いはない」と言葉を交わしたことが語源となった言葉です。確執を乗り越えて互いに信頼し合う、最高の仲間となったのですね。

②布衣之交（ふいのまじわり）

友情を表す四字熟語で、「布衣之交」という言葉も、信頼できる仲間を意味する言葉になります。「布衣」は、布で作った一般庶民の着物のことを指します。また、低い身分や地位を表す言葉でもあります。転じて、互いの身分や地位を超えた心からの交わりや、出世する前からの付き合いがある仲間を表す四字熟語となりました。

③以心伝心（いしんでんしん）

「以心伝心」も、友情を表す四字熟語の一つになります。もとは仏教用語で、言葉や文字では伝えきれない真髄を、師から弟子へと心で通じ伝えたことに関係する言葉です。

転じて、言葉や文字を使わなくても、互いの心で通じあえるほどの信頼関係にあることを意味する表現になりました。何も語らずとも通じあえる仲間は、とても得難いものですね。

友情を表す四字熟語｜友達との絆に関する言葉3選

①膠漆之心（こうしつのこころ）

友情を表す四字熟語で、友達との絆に関するものに「膠漆之心」があります。「膠漆」は「にわか」と「うるし」のことで、どちらも接着剤として使われるものです。「膠漆」で接着したように、極めて固く結びついているということですね。ちょっとやそっとのことでは離れない、友達同士の絆を表す四字熟語となっています。

②金蘭之契（きんらんのけい）

友情を表す四字熟語で、友達との絆を表すものには「金蘭之契」という表現もあります。「金蘭」は、金よりも固く、蘭よりも芳しいことを表します。「契」は相手との結びつきのことですね。極めて親密で、固い絆で結ばれた、美しい友人関係のことを指す四字熟語です。

③水魚之交（すいぎょのまじわり）

友情を表す四字熟語には、「水魚之交」という友達との絆を表す言葉があります。「水魚」とは、文字通り、水と魚のことです。水がなければ魚が生きていけないように、離れることができないほど、深い絆で結ばれた友情を表します。

三国志で有名な、劉備（りゅうび）と諸葛孔明（しょかつこうめい）の故事から生まれた、かっこいい四字熟語ですね。新参者であった諸葛孔明の親密な関係を喜ばなかった古参の家臣に対して、「二人の関係は水と魚のように、切っても切れないものである」と劉備が言い切ったとされています。

友情を表す四字熟語｜昔からの友人を表す言葉3選

①竹馬之友（ちくばのとも）

友情を表す四字熟語には、昔からの友人を意味する「竹馬之友」という表現があります。幼いころから、竹馬に乗って一緒に遊んだ友人を意味する言葉ですね。

ただし、必ずしも美しい友人関係を表す四字熟語ではありません。こちらも中国の故事に由来するものですが、強いライバル意識を抱いていた者同士が、「一緒に竹馬で遊んだ仲だが、あいつは俺が捨てた竹馬を拾って遊んでいたから、俺のほうが上位だ」と発言したことがきっかけで生まれたとされています。

②総角之好（そうかくのよしみ）

「総角之好」も、友情を表す四字熟語の一つで、昔からの友人を表します。「総角」とは、髪を束ねて角のように両サイドにたらした、小さい子どもの髪型のことですね。転じて、小さい子どもを指すようになりました。「好」は親しい関係を意味することから、幼いころから培ってきた長く親しい友情を表すようになりました。

③管鮑之交（かんぽうのまじわり）

友情を表す四字熟語で、昔からの友人を意味するものには「管鮑之交」という表現もあります。「管鮑」は、古代中国の宰相「管仲（かんちゅう）」と、大夫の「鮑叔牙（ほうしゅくが）」の名前から取ったものです。

二人は幼馴染で、管仲がどんな窮地に立っても鮑叔牙が必ず支えたと言われています。転じて、互いに深く理解し合った親友や、非常に仲の良い昔からの友人を表すようになりました。

友情を表す四字熟語｜離れた友に贈るかっこいい言葉3選

①天涯比隣（てんがいひりん）

友情を表す四字熟語で、離れた友に贈るかっこいい言葉と言えば「天涯比隣」です。「天蓋」とは空の果てのことで、非常に遠い場所のことを指します。「比隣」とは隣という意味ですね。どんなに遠い場所に離れていても、すぐ隣にいるような、厚い友情のことを表す四字熟語です。遠くに行く友人に贈ると良い表現ですね。

②暮雲春樹（ぼうんしゅんじゅ）

「暮雲春樹」も友情を表す四字熟語で、離れた友に贈ることができる、かっこいい言葉です。遠くにいる友人を思うことを意味する四字熟語で、語源は中国の詩聖として名高い杜甫（とほ）が、詩仙と呼ばれた友人の李白（りはく）を思って書いた詩にあります。

「暮雲」は夕暮れの雲のことで、「春樹」は春に芽吹く樹のことですね。杜甫は、遠い地に向かって旅をする李白に対して「私は春の芽吹いた樹木を見ながらあなたのことを思っている、あなたも夕暮れの雲を見ながら私のことを思っていることでしょう」と詠みました。遠くにいる友人に贈る言葉としてはピッタリですね。

③千里結言（せんりけつげん）

「千里結言」も友情を表す四字熟語で、離れた友に贈ることができるかっこいい表現です。「千里」とは非常に離れた距離にあるとで、「結言」とは約束事を意味します。遠く離れた友人と結んだ約束を表す四字熟語なので、再会を約束して贈ると良いのではないでしょうか。

友情を表す四字熟語｜友と共有に関する言葉3選

①対牀風雪（たいしょうふうせつ）

友情を表す四字熟語で、共有に関する表現となるのが「対牀風雪」です。「牀」は寝台や寝床を表す表現で、「風雪」とは文字通り天気のことですね。吹雪の夜に、時間も忘れて向かい合った寝台で語り明かす友人同士を表しています。友人と共有する、かけがいのない時間に関するかっこいい四字熟語となります。

②一蓮托生（いちれんたくしょう）

友情を表す四字熟語で、運命を共有する表現になるのが「一蓮托生」です。もとは仏教用語で、「一蓮」は蓮の花のこととなります。「託生」は、身を託して生まれ変わることですね。仏教では善行を積んだ者は、死後、極楽浄土で一つの蓮の花の上に生まれるとされています。当然、極楽に招かれず生まれ変われない者もいます。

転じて、良い結果になるか悪い結果になるかは不明ですが、行動や運命を共にすることを意味するようになりました。とてもかっこいい意味の語源ですね。一蓮托生となれる友達がいるのは、とても素敵なことではないでしょうか。

友達や仲間に対して、応援や激励のメッセージを四字熟語で伝えたい場合は、こちらの記事に目を通してみましょう。一蓮托生となる前に、大切な場面で支えるのも友情の形の一つです。

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③肝胆相照（かんたんそうしょう）

友情を表す四字熟語で、心の奥深くまで共有することを表すのが「肝胆相照」です。「肝胆」とは、肝臓と胆嚢という大事な臓腑のことで、心の奥底を意味します。「相照」は、知り合うことや照らすことを指す表現ですね。互いに、心の奥底の大切な部分まで打ち明けて、互いに理解するという友情を表す四字熟語となっています。

友情を表す四字熟語で友達や仲間の大切さを再認識しよう

友情を表す四字熟語には、素敵な意味を持つものがたくさんありましたね。互いに信頼し合うことや、固い絆を結ぶことの大切さは、遥か昔の人にとっても変わらないことだったのでしょう。友人に対してしっくりくる四字熟語をチェックして、相手に対する思いを再認識してみるのはいかがでしょうか。