「ステディ」の意味は？恋人などに使うステディな関係・マイステディも

「ステディ」の言葉の意味は？

「ステディ」の言葉の意味①バランスのとれた安定性

「ステディ」の言葉の意味の1個目は『バランスのとれた安定性』です。英語で「steady」と表し、名詞としては「安定していること」です。形容詞としては、「しっかり固定した、揺るぎない、安定した」という安定性を表す意味です。英語の同じ意味の単語は「stability」です。

Hold the ladder steady.
引用元： Longman Dictionary of Contemporary English Online

「ステディ」の言葉の意味②コンスタントなもの

「ステディ」の言葉の意味の2個目は『コンスタントなもの』です。steadyは「安定をして続いていくもの、続けていく行動・行為」や「不変の、一様の、絶え間ない規則正しい」という継続性を表す意味もあります。英語の同じ意味の単語は「continuous, constantly」です。

In the act of doing something constantly.
引用元： Urban dictionary

「ステディ」の言葉の意味③決まった恋人、揺るぎない気持ち

「ステディ」の言葉の意味の3個目は『決まった恋人、揺るぎない気持ち』です。欧米では、いい感じの相手とデートを重ねているときのことを「トライアル期間」といい、数ヶ月か数年のデートを経て「揺るぎない気持ちを持って、正式に心に決めた相手のこと」を「steady」と呼びます。

Someone that you have a romantic relationship with for a long period of time.
引用元： Macmillan Dictionary

steadyは「公認の恋人」を表すほか、「特定の人だけと交際すること」という意味もあります。英語の同じ意味の単語は「exclusive, exclusively」です。「唯一的なもの、限定的なもの、排他的なもの」や、「決まった相手との交際、他の人は入り込めない」という意味があります。

「ステディ」の言葉の意味は？日本語の場合の用例・使い方

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方①ステディな感じ

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方の1個目は『ステディな感じ』です。ステディな感じとは「安定している状態」として使います。日本語でも「しっかりと固定されている」という使い方をします。例えば、例文の 「船の復原性(ひっくり返らない力、揺れにぶれない)」など、専門的用語として使うことが多いです。

風がますます強くなったために波も揃ってきて、船はシーアンカーを引き摺ったまま前よりは不規則な揺れもみせず、大きくがぶりながらもステディな感じでした。
引用元： 石原慎太郎『遭難者』

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方②ステディカム

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方の2個目は『ステディカム(steadicam)』です。ステディカムは、ブレや振動を抑えて撮影をするために開発されたカメラスタビライザー(カメラの安定支持機材)です。steadyは「場所や位置がしっかりと固定された動かない状態」の意味があるので名付けられました。

撮影には揺れを吸収するステディカムが使われているので、ブレの少ない滑らかな映像を楽しむことが出来る。
引用元： 用例.jp

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方③ステディゴルフ

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方の3個目は『ステディゴルフ』です。ステディゴルフとは「安定したプレイをする」という意味で、ステディゴルファーは「手堅いプレイをする人」です。steadyは「堅実で、着実な、落ち着いた」の意味があるからです。よく試合中継で『Mr.ステディ』などとも使われます。

手はじめに、190ヤードのショートホールにおける2日間のMr.ステディプロとMr.ワイルドプロのプレーを考えてみる。
引用元： ゴルフ データ革命 - マーク・ブローディ／吉田晋治

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方④ステディブランド

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方の4個目は『ステディブランド』です。ステディブランドとは、ファッション用語で「いつも購入してる、御用達の、お馴染みのブランド」などの意味で使われます。steadyは「いつもの習慣的な」という意味もあり「steady diet/いつもの食生活」などでも使います。

ELLE EXCLUSIVE SHOP ステディブランドからのエル・ジャポン創刊25周年限定アイテム
引用元： ELLE ONLINE, ELLE SHOP

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方⑤ステディな関係

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方の5個目は『ステディな関係』です。ステディな関係とは主に「安定した、決まった特定の相手との男女の交際」です。カップルがある一定期間交際を続け、『特別な関係が継続している状態』を指します。ステディな関係の日本語と英語の使い方の違いはこの記事の後にご紹介しますね！

ひとりの決まった相手とだけ交際すること。また、その恋人や、そのさま。「ステディな関係」
引用元： コトバンク

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方⑥マイステディ

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方の6個目は『マイステディ』です。マイステディとは、恋人や相棒やパートナーの意味で使われます。日本で広がったマイステディの使い方は「この人だ！」と思う相手に「マイステディ 」を使っています。日本語でのマイステディ は日本独特の意味合いがあります。

「頼むわよ！マイステディ！」
引用元： アニメ「ポケットモンスター」

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方⑦ステディリング

「ステディ」の日本語の場合の用例・使い方の7個目は『ステディリング』です。ステディリングとは「エンゲージや結婚にはまだ早いけど2人の気持ちの上での絆、感謝、愛を表すリング」です。結婚前のラブラブな恋人たちの『お揃いのリング』のことで、ジュエリーショップをのぞくとよく使われています！

「事実婚」など愛の形も多様になってきた近年では、婚約や結婚をせずとも、お互いただ一人の相手である証し「ステディ・リング」と呼ばれる指輪も左の薬指に着けます。
引用元： ゼクシィ

「ステディ」の言葉の意味は？英語で使われる場合の用例・使い方

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方①steady it

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方の1個目は『steady it』です。英語の場合のsteady(ステディ)では「しっかり押さえる、安定させる、固定する」という動詞として使います。「steady it / 〜を場所や位置を抑えて固定する」という意味で使っています。

I made sure the ladder was steady before I climbed up it.
引用元： Urban dictionary

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方②keep it steady

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方の2個目は『keep it steady』です。keep it steadyは「その状態のままでいる、位置やポジションを保つ/firmly held in a particular position」という意味です。particular は"特定の"を表します。

Keep the camera steady while you take a picture.
引用元： Longman Dictionary of Contemporary English Online

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方③making steady〜

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方の3個目は『making steady〜』です。steadyには「目標を持って不変に努力を継続する」という意味があります。continuous(継続性)をもつ努力が安定した成果をだすという意味でmaking steady progressなどと表します。

Paul is making steady progress.
引用元： Longman Dictionary of Contemporary English Online

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方④steady worker

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方の4個目は『steady worker』です。steady workerとは「安定した仕事と給与(steady job/work/income)を持つ労働者」です。「生活が安定している状態(stable)」であるということと、「着実に仕事をこなす人」を表します。

He was a steady employee, always coming in on time, finishing his project on deadline, with a friendly pleasant manner.
引用元： Stack Exchange

仕事上で「steady worker(またはemployee)」は、『真面目に働き、堅実で着実性があり、マナーのあり、問題とならない良い従業員のお手本的存在』の意味で使われています。a steady personは「バランスがとれていて、頼り甲斐のある、問題を起こさない人」のことです。

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方⑤a steady life

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方の5個目は『a steady life』です。steady lifeとは「堅実な人生」で、unwavering(波風のない)や、unchanging(不変の)の意味があります。対義語は、「unpredictable life(予測不可能な人生)」です。

Ready, Steady… Life! A healthy life program. Combining healthy eating habits with regular sports will bring about a better quality of life.
引用元： Ready, Steady… Life!

ヨーロッパのwebサイトで"健康的なライフスタイルを目指すプログラムを提供するサイトの名称に「steady life」のキャッチコピーが使用されています。「ヘルシーな食習慣や、規則的な運動を続ける」という「より良い、健やかな人生」という意味でsteady lifeが使われます。

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方⑥goin' steady

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方の6個目は『goin' steady』です。goin' steadyとは「親密になる、1対1で付き合う」などの意味があります。英語圏の「僕とお付き合いしませんか？」の表現は「How about going steady with me?」と言います！

Ted and Amy are going steady.
引用元： Urban dictionary

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方⑦steday girl

「ステディ」の英語の場合の用例・使い方の7個目は『steday girl』です。steday girlは「恋人」のことで、my steady girlとは「少しオールド・ファッション風(昔ながらの言い方)で自分の彼女のことを表すとき」に使います。「長く共に暮らしている彼女」のニュアンスもあります。

Steady girl - Exclusive girlfriend whom you've fallen in love with. Whom you're going steady with. Was a term of the 1950s and 60s. - ex: She's been my steady girl for two years.
引用元： Urban dictionary

「ステディ」の言葉の意味は？音楽のロックステディとは

音楽のロックステディの意味①音楽に刻まれたムーブメント

音楽のロックステディとはの1個目は『音楽に刻まれたムーブメント』です。かつて、重労働者として各国に離散させられたアフリカの人々を中心に『ラスタファーライ(Jah Rasta fari/エチオピアの王の名前)』という「エチオピアが故郷とするアフリカ回帰の考え」が布教されていました。

イギリス植民地であった「ジャマイカ(Jamaica)」では、重労働に苦しむ者(サファラー)を中心に『ラスタファリ・ムーブメント(Rastafari movement)』が起こり、その魂が音楽へと刻み込まれました。ロックステディというサブジャンルが発生した時代は植民地解放後のジャマイカの投影です。

音楽のロックステディの意味②甘く切ない音色とステディさ

音楽のロックステディとはの2個目は『甘く切ない音色と、ステディさ』です。ロックステディ(rocksteady)とは、「スカ」が「レゲエ」までに発展するまでの「わずか数年間」にあった「架け橋」となる重要な音楽性です。ロックステディは、スカの要素を引き継ぎ、後に続くレゲエに大きな影響を与えました。

イギリスから独立を成した1963年の後のジャマイカで人気だった『スカ』は『レジリエンス・ミュージック(逆境力・回復力)』と呼ばれました。スカの跳ね上がる要素を継ぎ、ジャズやリズム・アンド・ブルースの「甘く切ない音色とステディさ(安定した、穏やかな)」が融合しているのが『ロックステディ』の特徴です。

音楽のロックステディの意味③アルトン・エリスの偉業

音楽のロックステディとはの3個目は『アルトン・エリス(Alton Ellis)の偉業』です。ロックステディを確立したアルトン・エリスは『ゴッドファーザー・オブ・ロックステディ』と呼ばれ、同時に、リズム・アンド・ブルースの第1人者でもあるので「Mr.ソウル・オブ・ジャマイカ」ともいわれます。

アルトン・エリス(Alton Ellis)は、かつての「ジャマイカの社会問題」について歌った第1人者のシンガーです。彼の偉業は、貧困や抑圧に負けずまっとうに生きろという「rocksteady(石のような不変のメッセージ)」であり、ジャマイカ特有の『リディムを使い回し』により引用され受け継がれます。

ステディな関係・恋人の意味の違いとは？【番外編】

ステディな関係・恋人の意味の違い①マイステディとは心に決めた人

ステディな関係・恋人の意味の違いの1個目は『マイステディとは心に決めた人』です。日本で広がった「マイステディ」の使い方は「この人」と思うときに使われることが多いです。そして、実は、英語圏で「マイステディ」という表現はしないで、「僕の彼女」といいたいときは『my steady girl』といいます。

英語で「be my steady.(彼女になって)」といいますが、この場合は「彼女」の意味より「ぼくだけの」という意味が強いです。steadyの類意語は「exclusive, exclusively」で、「唯一的、排他的、決まった相手、他の人は入り込めない」の意味があり『ぼくだけの相手』の意味です。

ステディな関係・恋人の意味の違い②ステディな関係とは愛の強さ

ステディな関係・恋人の意味の違いの2個目は『ステディな関係とは愛の強さ』です。日本語の場合の「ステディな関係」は、英語の「goin' steady(親密になる)」という意味と近いものです。しかし、英語のgoin' steadyは、日本語のステディの「付き合う」の意味以上の意味が含まれます。

Intimacy between a man and a woman who share a bond of attraction and feelings of love.
引用元： Urban dictionary

英語の「goin' steady」は「Are you going steady with your bf?(彼と上手くいってる?)」と使い、交際ステータスだけでなく『intimacy(a bond of attraction and feelings of love/愛で惹かれ合う感覚)』です。

ステディな関係・恋人の意味の違い③欧米では古臭いスラング

ステディな関係・恋人の意味の違いの3個目は『欧米では古臭いスラング』です。男女関係の意味を表す「steady」は欧米では1950〜1960年代に使用されていました。日本でカタカナ語のステディが浸透する前に、既に英語圏で使い古されたslang(俗語)なので「少し古臭い」というニュアンスがあります。

英語圏である欧米でsteadyというslangが流行した時代の恋愛観には恋愛至上主義的な革命が起こりました。「恋愛が人生の中の高い価値をつくるもの」で、「恋愛と結婚は性愛が深く結びつく」と考えられました。そして「結婚まではまだ早いけど、強く惹かれ合い、深く想う特別な異性」をsteadyといいました。

steadyは「少し古臭い」ながら「それを良し」として使われる言葉で、「長く一緒に同棲している彼女や彼氏」のような『交際のステータス(結婚など)に縛られていないけれどintimacyで強く繋がっている関係』というのが本来の使い方であったようです。日本でも「事実婚」がありますね！

ステディの意味を使いこなして会話を洗練しましょう！

ステディ(steady)には「安定」や「愛の絆」など幅広い意味があります。steadyとは『1950〜1960年代の欧米の恋愛観を表すslangだった！』などの言葉の背景を知れば、さらに会話がブラッシュアップされますよ！関連記事もぜひ参考にしてみてくださいね！

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