アナログとデジタルの意味の違いとは?使い方の例も!機器/変換/回路/光

アナログ時計やデジタル放送など「アナログ・デジタル」はよく耳にする言葉ですが、アナログ機器とデジタル機器の具体的な違いはご存知ですか?今回はアナログとデジタルの意味やその違い、アナログとデジタルの使い方の例などをご紹介します。

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アナログの意味は?

アナログの意味とは連続した量を物理量として表すこと

置時計

アナログの意味とは、連続した量を物理量で表すことです。物理量とは目に見える量のことを言います。例えばアナログ時計は連続した量を時間として、動く針という物理的なもので表します。切れ目のない連続した針の動きがあるもの、この連続した量を表すことをアナログと言います。

アナログの意味とはギリシャ語の「比例」に由来する

並べる

アナログの意味とは、ギリシャ語の「比例」に由来します。このギリシャ語が「analogy(類似・相似)」という英語になり、並べると似ているや関連があるという意味の「analog(アナログ)」になったとされています。

デジタルの意味は?

デジタルの意味とは連続した量を段階的に区切って表すこと

タブレット

デジタルの意味とは、連続した量を段階的に区切って表すことです。例えば、デジタル時計は時間という連続したものを区切った数字で表します。通常「何時何分何秒」と表示されますが、1秒から2秒の間にも時間は存在します。デジタルでは表示されずに1秒に区切って表されます。

デジタルの意味とはラテン語の「digitus(指)」に由来する

手

デジタルの意味とは、ラテン語の「digitus(指)」に由来しています。指を1本1本折って数字を分けて数えることから、現在では「連続した量を段階的に区切って数値で表す」という意味で使われるようになりました。

アナログとデジタルの違いは?

アナログとデジタルの違い①形で表すものと数で表すもの

形

アナログとデジタルの違い1つ目は、形で表すものと数で表すものということです。例えば、体温計はアナログ体温計の水銀計は物理量として水銀がメモリを示しますが、デジタル体温計ははっきりとした数字で表示されます。

アナログとデジタルの違い②グラフで表すと点と線

グラフ

アナログとデジタルの違い2つ目は、グラフにしたときに点と線で表せることです。アナログは連続した量や情報であるために、グラフにしたときに途切れのない線で表せます。これに対してデジタルは区切られた数字であるため、グラフにすると途切れ途切れの点で表されます。

アナログとデジタルの違い③曖昧なものと正確なもの


時計

アナログとデジタルの違い3つ目は、曖昧なものと正確なものということです。例えば、アナログ時計は0と1の間も針で挿し表現できるようにどの角度にも値がありますが、それを数値で表せないものがあります。これに対してデジタルは全て数値で表すために曖昧な値は存在しません。

アナログとデジタルの違い④「0から1まで」と「0か1か」

数字

アナログとデジタルの違い4つ目は、「0から1まで」と「0か1か」というように表現できます。アナログは連続した量を表すもので途切れがありません。0から1の間も連続した情報があります。デジタルは0と1の間に情報は存在しないため途切れたデータになります。

アナログとデジタルの違い⑤入り組んだ場所に強いものと直進距離が長いもの

データ

アナログとデジタルの違い5つ目は、入り組んだ場所に強いものと直進距離が長いものです。電波に変換した場合にアナログは入り組んだ場所にも届きますが、デジタルは障害物があると電波を飛ばせません。つまり、デジタルは直進距離ならばアナログよりも長くなります。

アナログやデジタルの違いでよく比較されるアナログ放送とデジタル放送ですが、インターネットのテレビサービスである「auひかりテレビ」でも、デジタル放送の代表の地デジを視聴できます。auひかりテレビとは何か、auひかりテレビで地デジを閲覧する方法などを紹介した記事もご覧ください。

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auひかりテレビで地デジは閲覧可能?料金やチャンネルなど紹介

デジタルのメリットは?

デジタルのメリット①劣化に強い

音楽

デジタルのメリット1つ目は、劣化に強いことです。デジタルを記録する媒体としてCDやDVDやブルーレイ、そしてデジタルオーディオプレイヤーなどは、データを受け渡しするときのノイズや劣化に対して強い性質を持っています。

デジタルのメリット②データを保存しやすいこと

ノートパソコン

デジタルのメリット2つ目は、データを保存しやすいことです。デジタルはコンピュータで保存することが多く、デジタルは数字や記号で構成されているデジタルと相性が良く、データを保存しやすい状態になります。

デジタルのメリット③完全なコピーが可能

コンピュータ

デジタルのメリット3つ目は、完全なコピーが可能ということです。デジタルで保存されたものは数字や記号で構成されているために、データの大きさや間隔、数がきっちり決められているため、全く同じものを複製できます。

デジタルのデメリットは?


デジタルのデメリット①再生不能になることがある

困った

デジタルのデメリット1つ目は、再生不能になることがあります。デジタルで保存された情報はなんらかの原因により、再生が全くできないという状況になることもあり得ます。このデータが飛ぶという可能性は大きなデメリットと言えます。

デジタルのデメリット②アナログから変換すると情報が変質する

減少

デジタルのデメリット2つ目は、アナログから変換すると情報が変質することです。アナログの連続した情報をデジタルの離散したデータに変換する作業が必要になります。デジタルは1か2かとはっきりした数字で表します。

アナログにはその間にも情報があるため、正確に表すのにはより細かい数字に区切って変換が必要です。しかし、どんなに細かい情報に区切っても再現できない情報の損失が起こり、アナログから変換すると元の情報が変質してしまいます。

デジタルのデメリット③デジタル回路を通して数値に変換するため遅くなる

下降

デジタルのデメリット3つ目は、デジタル回路を通して数値に変換するので遅くなるということです。アナログ波で出力した信号がデジタル回路を通したときに、数値に変換するため遅くなります。現在では処理速度が向上したため、以前よりも遅いと感じることが少なくなっています。

デジタルのデメリット④供給が無限なため価値が下がる

お金

デジタルのデメリット4つ目は、供給が無限なため価値が下がることがあります。デジタルは完全なコピーができ、いくらでも無限に供給できるために、デジタル化するとそのものの価値が低くなってしまうことがあります。

アナログのメリットは?

アナログのメリット①回路を通る電気の速度は光の速度とほぼ同じ

光

アナログのメリット1つ目は、回路を通る電気の速度が光の速度とほぼ同じということです。数字に変換する必要がないので、アナログ信号は回路を通るときに電気の速度が光の速度で出力されるため、とても速いというメリットがあります。

アナログのメリット②データを修復できる

修理

アナログのメリット2つ目は、データを修復できることです。アナログはデータが全て飛ぶということはほとんどなく、仮にデータに何か問題があっても部分的に修復できるということも多いことから、大事なデータはアナログで保存するということもあります。

アナログのメリット③唯一無二の価値がある


豪華

アナログのメリット3つ目は、唯一無二の価値があることです。アナログは、全く同じものという完全なコピーができません。消耗や劣化によって再現する度に情報が少しずつ変わるものでもあります。デメリットな部分とも考えられますが、同じものが作れないということは市場価値があがり唯一無二のものになり得ます。

アナログのデメリットは?

アナログのデメリット①劣化すること

音楽を聴く

アナログのデメリット1つ目は、劣化することです。例えば、音をレコード盤や磁気テープに記録した場合、この記録媒体は時間が経つと劣化していきます。レコード盤はレコード針の摩耗などによるノイズや材質の経年劣化や、磁気テープは再生ヘッドによって摩耗したりテープが伸びたりという劣化がデメリットになります。

アナログのデメリット②データを保存しにくいこと

パソコンに保存

アナログのデメリット2つ目は、データを保存しにくいことです。アナログは、物理的な表現をするためにコンピュータで保存するのには不向きと言えます。アナログのデータを保存しようとすると、一度デジタルに変換するという作業が必要になります。

デジタルの使い方5選

デジタルの使い方の例①デジタル化

デジタル処理

デジタルの使い方の例1つ目は、「デジタル化」です。デジタル化とは「0101」の配列で情報を信号化することを言います。0と1とからなるデジタルコードをもとに表現され、ドットの数が多くなるだけ図や書体を詳細に表せます。この方法でアナログデータを、デジタル信号に変換します。

デジタルの使い方の例②デジタル回線

電話回線

デジタルの使い方の例2つ目は、「デジタル回線」です。デジタル化したデジタル信号で通信する電話回線で、デジタル電話網を利用しています。光回線もデジタル信号で通信する電話回線ですが、光回線は光ファイバーを利用するのに対して、デジタル回線は銅線を利用して通信をします。

デジタルの使い方の例③デジタル機器

デスクトップ

デジタルの使い方の例3つ目は、「デジタル機器」です。代表的なものとしてはパソコンやスマホ、デジカメなどがあります。アナログデータをデジタル化して表示する形式の製品などをデジタル機器と呼び、大量のデータを扱えます。

デジタルの使い方の例④デジタル放送

テレビ

デジタルの使い方の例4つ目は、「デジタル放送」です。代表的なデジタル放送としては、2011年より地上デジタル放送が始まりました。0と1で構成されるデジタル化された信号を利用したテレビ放送の方法です。情報の質を落とさずに圧縮する力をいかして大量のデータを一度に送れます。

デジタルの使い方の例⑤デジタルオーディオ機器

音楽を楽しむ

デジタルの使い方の例5つ目は、「デジタルオーディオ機器」です。音をデジタル信号に変換して録音や再生する方式の音響機器で、代表的なものはCDなどがあります。またCDなどの記憶媒体を使用せずに直接プレイヤーで音を録音や再生できるポータブルオーディオプレイヤーなどもあります。

アナログの使い方5選

アナログの使い方の例①アナログ信号

波形

アナログの使い方の例1つ目は、「アナログ信号」です。連続した物質量で、電圧や電流、周波数や圧力などの物理量を大小で表す信号のことを言います。アナログ信号は情報が隙間なく連続した波形で表されるため、写真などは滑らかな輪郭で描けます。

アナログの使い方の例②アナログ機器

カメラ

アナログの使い方の例2つ目は、「アナログ機器」です。フィルムカメラやアナログテレビとして知られていましたが、現在はデジタルに移り変わっているものが多くあります。しかし、時計などはデジタル時計よりもアナログ時計を利用している割合が多い機器になります。

アナログの使い方の例③アナログ盤

楽器

アナログの使い方の例3つ目は、「アナログ盤」です。音を連続した変化のアナログ情報として記録したもので、アナログレコードやカセットテープは音の連続した波をそのまま記録する方式です。レコード盤は音の連続した波をそのまま溝に刻み込んで記録されています。

アナログの使い方の例④アナログ放送

アナログテレビ

アナログの使い方の例4つ目は、「アナログ放送」です。日本では1953年~2011年7月24日まで続いたテレビ放送で、NTSC方式というアナログ電波を使用していました。現在の地上デジタル放送よりノイズの影響を受けやすいことや、画質や音質の劣化がしやすいという欠点がありました。

アナログの使い方の例⑤アナログ回線

電話

アナログの使い方の例5つ目は、「アナログ回線」です。アナログ信号で通信する電話回線のことで、アナログ電話網を利用しています。アナログ回線は銅線に電気を乗せて信号を送るために、距離が長くなるほど信号が弱くなります。

アナログとデジタルは好みで使い分けよう

ポータブル機器

アナログとデジタルの違いを見てきました。アナログ=古い、デジタル=新しいという誤解を受けてしまうこのふたつの言葉ですが、違いを知ればどちらもメリット・デメリットを持ち合わせています。好みにあわせてアナログとデジタルを使い分けましょう。


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