修繕・修理・補修・修復の違いとは?使い分け方や例文と直す意味の類語も

意味が似ている「修繕・修理・補修・修復」の違いや使い分け方を知っているでしょうか。どれも「直す」という意味がありますが、細かいニュアンスまでは把握していないことが多いと思います。この記事では、4つの言葉の細かな違い、使い分け方や類語・英語などをまとめています。

修理・修繕・補修・修復の意味の違いとは?

意味の違い①修理とは壊れたものに手を加えて元に通りに直すこと

修理

修理の意味の違いとは壊れたものに手を加えて元に通りに直すことです。私たちは何かが壊れたときに修理をして再び使えるようにしますね。主に修理と呼ぶ対象は、機械や家具といったものが多いと思います。破損した部品に手を加えて元通りに戻しすことを修理といいます。

逆に同じ元通りに戻すことでも、物によっては修理と呼ばないことがあります。例えば、衣服や人間や生き物の怪我など、機械のような無機質ではないものに対しては、あまり修理という言葉を使わない傾向にあります。

意味の違い②修繕とは傷んだりした破損箇所を直すこと

修繕

修繕の意味の違いとは傷んだりした破損箇所を直すことです。繕い修めると書いて修繕と読みます。繕うは直して補うこと、修めるは物事を整えた形にすることを指します。主に修繕と呼ぶ対象は、破れた衣類だったり、建設してから年月が経ったマンションなどの建築物を直すことを修繕といいます。

逆に修繕と言わないものですが、機械に属するものは修繕より修理と言われることが多いです。また、パソコンのファイルでもデータが構造として正しくないと壊れることがありますが、その場合でも修繕とは言いません。

意味の違い③補修とは壊れる箇所を補強すること

補修

補修の意味の違いとは壊れる箇所を補強することです。補い修めると書いて補修と読みます。道具などを使っていると年月が経つにつれてもろくなったり壊れやすくなります。そういった場合、弱った部分を補うことを補修といいます。主にモノや建物の弱って壊れやすい部分や、人の髪に対して補修と呼ぶことが多いです。

逆に補修と呼ばないものについてですが、ほかの言葉よりも比較的使われる範囲が広く、壊れかけている・壊れやすくなって弱まった部分を補強する場合は、全般的に「補修する」といいます。

意味の違い④修復とは壊れて破損した部分を元に戻すこと

修復

修復の意味の違いとは壊れて破損した部分を元に戻すことです。特に以前と同じ状態にするという意味合いが強いです。主に、壊れたファイルや、風化により傷んだ絵画、歴史的に価値が高い建物などに対して使われることが多いです。壊れる前との同一の状態であることが重視される場合に特に用いられます。

逆に修復と呼ばないものについてですが、言葉の意味の通りに、壊れたものを直したときに修復といっても特におかしくはありません。そのため、修理の代わりに修復といっても違和感はそれほどないということになります。言葉の厳密さが問われない場面であれば、好きに使ってもいいでしょう。

修理・修繕・補修・修復の使い分け方は?

修理・修繕・補修・修復の使い分け方①壊れやすい部分を補うときは補修

部分を補う

修理・修繕・補修・修復の使い分け方1つ目は、壊れやすい部分を補うときは補修です。補修は完全に壊れる前に手を加えて、補ったり補強したりすることを指します。そのため、壊れる前に手を加えて整備や点検を行う場合は、補修が適切だといえます。

修理・修繕・補修・修復の使い分け方②破損を直すときは修理・修繕・修復

破損を直す

修理・修繕・補修・修復の使い分け方2つ目は、破損を直すときは修理・修繕・修復です。3つの言葉は、壊れて機能を果たさなくなった物に手を加えて、再び使えるようにすることを指しています。そのため、物などが壊れてしまってから直す場合は修理・修繕・修復のいずれかが適切だといえます。

修理・修繕・補修・修復の使い方の例文は?

修理の使い方の例文「壊れたパソコンを修理する」

壊れたパソコン

修理の使い方の例文「壊れたパソコンを修理する」です。部品や内部データの破損により、使えなくなったパソコンを修理して直すことを表した例文です。パソコンのほか「機械を修理する・家具を修理する」などを色んな言葉を当てはめることができます。

修繕の使い方の例文「破れた衣服を修繕する」

破れた衣服

修繕の使い方の例文「破れた衣服を修繕する」です。穴が開いてしまった衣類を直して再び着られるようにすることを表した例文です。ほかには「マンションの修繕費用を集める」など、建物の壊れた部分を直すことを表す場合にも用いることができます。

補修の使い方の例文「建物の補修作業をする」

建物の補修作業

補修の使い方の例文「建物の補修作業をする」です。老朽化で劣化した建物の箇所を直すことを表した例文です。ほかには「道具の補修をする」など、普段使ってるもので壊れてきたものを補強する場合にも用いることができます。

修復の使い方の例文「壊れた壁を元通り修復する」

壊れた壁を元通り修復

修復の使い方の例文「壊れた壁を元通り修復する」です。壊れた壁をもとの状態に戻したことを表した例文です。ほかには「パソコンの破損したデータを修復する」、「風化した絵画を専門家が修復する」などの使い方もできます。

修理・修繕・補修・修復の類語・対義語は?

修理・修繕・補修・修復の類語①手入れ

手入れ

修理・修繕・補修・修復の類語1つ目は、手入れです。物や機械を良い状態に保つために点検や整備することを指します。また、一般的ではないですが、操作や検挙の一環で、犯人や犯罪の現場に踏み込むことを手入れと呼ぶそうです。修理なども物を整備して再び使えるようにすることを指すため、手入れも類語だといえます。

修理・修繕・補修・修復の類語②復旧

復旧

修理・修繕・補修・修復の類語2つ目は、復旧です。壊れたり傷んだりしたものを元通りにすることを指します。電気や水道、ネットの通信など必要不可欠なものが壊れてから回復した際に、復旧と呼ばれることが多いです。修理なども壊れたものを直すことを指すので、復旧も類語だといえます。

修理・修繕・補修・修復の対義語①破損

破損

修理・修繕・補修・修復の対義語1つ目は、破損です。物が壊れてしまうことを指します。部分的に壊れた場合や、機能を果たさないほどに全壊してしまった場合に「破損した」といいます。修理などは物を直すことを指しますが、破損は壊れて使い物にならないことを指すためお互いは対義語だといえます。

修理・修繕・補修・修復の対義語②廃棄

廃棄

修理・修繕・補修・修復の対義語2つ目は、廃棄です。機能を果たさなくなった・用が済んだものを処分することを指します。期限切れの食品や、使わなくなった家電を捨てる場合などに廃棄といいます。修理などは使えない物を直して再利用することを指しますが、廃棄は直さず処分してしまうためお互い対義語だといえます。

修理・修繕・補修・修復の英語と例文は?

修理・修繕・補修・修復の英語と例文①repair

repair

修理・修繕・補修・修復の英語と例文1つ目は、repairです。4つの言葉と同じ意味をrepairの一語で表すことができます。品詞には他動詞と名詞があります。建物を直すほか、償い・訂正・健康の回復といった意味があります。名詞の場合は、修繕や手入れといった意味合いが強くなります。

修理・修繕・補修・修復の英語と例文②mending

mending

修理・修繕・補修・修復の英語と例文2つ目は、mendingです。繕い仕事・修繕という意味がある英語です。mendの現在分詞にあたります。原形のmendは動詞で、同じく修繕や修理、直すという意味を持ちます。衣服の修繕や、事態の改善などを表す際に用いられます。

修理・修繕・補修・修復の英語と例文③recovery

recovery

修理・修繕・補修・修復の英語と例文3つ目は、recoveryです。修復という意味を込めたい場合はrecoveryで表すことができます。品詞は名詞のみです。修復のほか、回復・復旧・全快といった意味があります。盗まれたものを取り返したり、経済や健康状態などが元に戻ること表す際に用いられます。

修理・修繕・補修・修復の英語と例文④restoration

restoration

修理・修繕・補修・修復の英語と例文4つ目は、restorationです。復旧・回復・修復といった意味がある英語です。品詞は名詞のみです。元の状態に戻すという意味合いが強く、元の健康な状態に戻ることや、美術品や古い建物を直すことを表す場合に用いられます。

修理・修繕・補修・修復の英語と例文⑤recondition

recondition

修理・修繕・補修・修復の英語と例文5つ目は、reconditionです。元に戻す・修理という意味がある英語です。再生家具、中古車などを表す際に使われる言葉で、壊れたものを再び使えるようにするというニュアンスがあります。

修理と修繕のように使い分けが難しい言葉は?

使い分けが難しい言葉①制作と製作

制作と製作

使い分けが難しい言葉1つ目は、制作と製作です。どちらも道具や作品を作り上げるという同じ意味を持っている言葉です。どちらを使っても意味は通じますが、使い分けるとなると難しいものです。制は決められた通りの型、製はつくること・こしらえるという意味があり、ニュアンスのふさわしい方を使うといいでしょう。

使い分けが難しい言葉②当該と該当

当該と該当

使い分けが難しい言葉2つ目は、当該と該当です。当該は話題に挙げたことに関係すること、それそのもの、該当は資格や条件に当てはまることを指します。同じ漢字に似た意味を持つため、使い分けが難しいですが、当該は今それにあてはまる事柄、該当は条件を指定するというニュアンスがあります。

修理・修繕・補修・修復は壊れたものを直すことを指す

以上が修理・修繕・補修・修復の違いや使い分け方、類語などについてでした。似たような言葉ですが、それぞれニュアンスに少し違いがあるため、使い分けができます。意味を正しく理解して、適切な日本語表現ができると、きちんとした人という印象もつきますので、ぜひこの機会に覚えてみてください。

ほかにもお勧め・お薦め・お奨め、マクロとミクロの違いと使い分け方についてまとめた記事があります。よろしければ、そちらも併せてご覧ください。

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