包括的の意味・読み方・類語・対義語・英語とは?包括的な/包括的に

包括的の意味とは、全体的にや総合的にといった意味で読み方は「ほうかつてき」です。今回は「包括的な」「包括的に」を使った例文や、包括的の類語や対義語、英語表現などについてご紹介していきます。ビジネス文書や公文書などにもよく出てくる単語なので、覚えておくと便利です。

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包括的とは?意味・読み方は?

包括的な意味とはすべて込みでの意味

ケーキ

「包括的な」は、「全体で」や、「すべてまとめて」、「ひっくるめて」といった意味があります。いろいろな分野の出来事をまとめて、一部分だけを見ることなく判断するときによく使われる言葉になります。

全部合わせて判断した結果を得られるので、包括的に解決したり理解したりといったことは、おおむね好意的な印象を与えます。また包括的という単語は、公文書や政府の見解や記者会見での発言でも多く見られ、フォーマルな場所でも使いやすい単語です。

包括的の読み方・読み仮名は「ほうかつてき」

辞書

包括的の読み仮名は「ほうかつてき」です。読み方に困ることはあまりないのですが、読み方を覚えていない時はしっかりと覚えておくようにしましょう。包括的という単語を使いこなせるようになると、知性や頭の良さを相手に感じさせることができます。

包括的の使い方とは?例文5選!

包括的の使い方・例文①この事案を解決するには包括的な理解が必要だ

本

多くの場合、事案を解決するときには全体を理解して対策を立てていく必要があります。一部や特定の分野だけを見ていると、全体像がつかめず解決につながらないことも多いものです。何かのトラブルを解決させたいときに、包括的という単語を使うとインテリジェンスを感じさせることができます。

    包括的の使い方・例文

  • 私たちがこの事案を解決するには包括的な理解が必要になるはずだ

包括的の使い方・例文②理解するには包括的な視点を持つべきだ

地球

何かを理解しようとするときには、一部だけを見るのではなく、全体像を見るようにしましょう、とはよく言われることです。何かの現象を理解したいのであれば、専門分野や局所的な知識にこだわるのではなく、あらゆる分野からひとつの物事を多角的に見つめる視点が必要になります。

    包括的の使い方・例文

  • 私たちがこの現象を理解するには包括的な視点を持つべきだ

包括的の使い方・例文③情報を包括的にまとめるチームが必要

チーム

情報をひとつの資料にまとめる場合、まったく別の事象から関連性を見出すことが大切です。別の事象を包括的に検討して、ひとつないし複数の結論を導き出すには、情報をまとめる優秀な人材やチームの存在が欠かせません。様々な知識や専門性を持ったスタッフが集まるとこれまで見えなかったことも見えてくるでしょう。

    包括的の使い方・例文

  • 全体像を理解するために、情報を包括的にまとめるチームが必要だろう

包括的の使い方・例文④包括的な考え方は役に立つ

ビジネス

ひとつの事象を多角的に見ることは、事象を深く理解することにつながります。たくさんの方向から様々な可能性を検討するには、幅広い知識や柔軟な考え方、アイディアを持っていることが大切です。様々な分野に興味を持つことは物事の理解に役立つでしょう。

    包括的の使い方・例文

  • 何をするにしても、包括的な考え方は役に立つだろう

包括的の使い方・例文⑤分野にこだわらず包括的に研究していこう

研究

あることを研究するときに、特定の分野にこだわっていると理解が浅くなってしまうことがあります。すべての事象はどこかでつながっているので、より深い理解を得たい場合は特定の分野にこだわらず色々な分野の知識を使うことが大切です。横断的な分野の知識を使うことで、より深い理解を得ることができるでしょう。

    包括的の使い方・例文

  • より深い理解につなげるために、特定の分野にこだわらず包括的に研究していこう

包括的の類語と使い方例文とは?

包括的の類語と使い方・例文①全体的に

ホールケーキ

全体的にという類語も、包括的にという単語と同じような意味があります。一部だけにこだわらず、全体的に理解することでより深い理解につながることが可能です。一部にこだわることで具合が悪くなるようなら、全体的に物事をとらえることも大切でしょう。


    「全体的に」の例文

  • この数字の誤りを正すには、全体的にチェックしなおす必要があります

包括的の類語と使い方・例文②総合的に

総合

「総合的に」という類語も、包括的と似た意味がある言葉です。すべてを含めるという意味で、関連のある事象はすべて考慮に入れるという意味になります。一部の事象だけで判断せずに、総合的に考えて判断することで、得られるメリットを大きくすることが可能です。

    「総合的に」の例文

  • この仕事を受けるかどうかは、総合的な視点から判断する必要がある

包括的の類語と使い方・例文③ひっくるめて

まとめ

「ひっくるめて」という類語も包括的と似たような意味があります。ひっくるめて、というのは「すべて含めて」という意味で、あれもこれもとにかく関連するものすべてという意味です。すべてのことをひっくるめて考えることで、解決につながる可能性があります。

    「ひっくるめて」の例文

  • 肥満を解決するには運動や生活など、すべてひっくるめて改善していく方が効果的だ

包括的の対義語と使い方例文とは?

包括的の対義語・例文①部分的に

ケーキ

「部分的に」という言葉は、包括的の対義語になります。部分的とは事象の一部分だけを指す言葉です。なので、全部を対象にすると問題の解決に効率的でない効果的でない場合は、部分的な問題を解決した方が良いこともあります。部分的に解決するか包括的に解決するかは、問題の質によって判断します。

    「部分的に」の例文

  • 衣服の一部だけが破れた場合は、部分的に修復した方が見た目がよくなる

包括的の対義語・例文②局所的に

一部

事象の一部分だけを表す言葉に「局所的」という言葉があります。全体の中の一部という意味で、問題が全体に影響を及ぼさない場合や、その一部分だけで問題を解決した方が良い場合は、局所的な解決を試みることが多いです。局所的という単語が良い印象か悪い印象かは、前後の文脈で理解します。

    「局所的に」の例文

  • 感染が局所的にとどまっている場合は、塗り薬などで対処します

包括的の対義語・例文③限定的に

限定的

「限定的」という単語も、包括的の対義語になります。全体を表す特徴を持たない、一部に限った部分という意味になります。何かの対策を行った場合、効果が一部にしか出ないのを限定的にしか効果がない、などということもあります。限られた場所までしか影響が出ない時に使われる単語です。

    「限定的に」の例文

  • たとえ減税改革が行われても、効果は非常に限定的だろう

包括的の英語と使い方例文とは?

包括的の英語と使い方例文①comprehensive

書籍

「comprehensive」という英単語は、日本語に訳したとき「総合」という日本語に訳されます。すべての事象を指す単語で、comprehensiveという単語を使うと全体的に~だ、という文章を作ることができます。総合的に、や全体的に、といった意味をつけたいときに覚えておくと便利です。

    comprehensiveの例文

  • I want a comprehensive solution. (私は総合的な解決を必要としています)

包括的の英語と使い方例文②overall

書籍

「overall」は日本語で「全体」と訳される英単語です。包括的を表現するときに便利な英単語のひとつとなっています。すべてを含んだ全体という意味を英語で使いたいときに、よく使われる表現なので覚えておくと便利でしょう。

    overallの例文

  • We need an overall understanding.(私たちは全体的な理解を必要としています)

また、下記の記事は定量的の意味について書かれた記事です。定量的と量をしっかり定義して表現する方法で、包括的な解決や理解といった言葉と一緒に使われることが多い表現となっています。定性的との違いや定量化の効果、英語表現についても書かれていますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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包括的な視点を持てるようになるために大切なこととは?

幅広い分野の知識を身に着ける

知識

包括的な視点を持つには、幅広い分野の知識を身に着けると効果的です。自分の専門分野だけを深く掘り下げることも大切ですが、専門分野から派生するいろいろな分野の知識も身に着けることで、より深い理解につながります。

普段からいろいろなことに興味を持ち、多くの書籍を読んだりイベントに参加したりと積極的に知識や経験を積んでいくことが大切です。興味や知識欲を持ち続け、色々な情報を楽しみながら吸収していけると良いでしょう。

偏見を持たないようにする

明るい女性

包括的な理解を深めるには、物事に対する偏見をなるべく持たない方が良いです。偏見は考え方を固定してしまう傾向があります。そうすると、ある事象の持つ可能性を偏見のせいで切り捨ててしまう可能性があるので注意が必要です。

包括的に物事を理解するには、固定概念や偏見を持たずにあらゆる可能性を考慮する必要があります。普段から柔軟に考えるクセをつけたり、固定概念を崩すような知識を吸収したりと、色々な知識を吸収していくと偏見が次第に少なくなるはずです。

また、下記の記事は「適当」の使い方について書かれた記事です。包括的とは意味が異なりますが、包括的とあわせて使われることの多い単語なので合わせて読んでおくと便利です。類語や使い方、適切やいい加減の使い分けについても書かれていますので、ぜひご参照ください。

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包括的という言葉を理解して正しく使えるようになろう

包括的という言葉は、すべて、全体的、ひっくるめて、という意味があります。一部だけでなく全体を考慮する必要があるときに、よく使われる言葉です。公式文書や政府の会見などでも使われる言葉なので、包括的という単語を使いこなせれば、知性や語彙力を周囲に示すことができるでしょう。

また、下記の記事は「箇所の意味」について書かれた記事です。包括的の対義語にもあたる単語なので、対義語のひとつとしてあわせて理解しておくと便利でしょう。個所やケ所の違い、使い分けや英語表現についても書かれていますので、よろしければあわせてご覧ください。

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