堪えるの意味とは?耐えるとの違いや寒さにこらえる時に使うのは?

堪えるの意味や、耐えるとの違いについて紹介します。堪えるはこらえる・たえるなどの読み方がありますが、寒さに堪えたなど使い分けが難しい漢字です。体に、寒さに堪えましたなど表現することがありますが、これの使い方や「応える」「答える」の違いとは何なのかも併せて解説します。

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堪えるの意味とは?読み方は?

堪えるの意味とはある任務を遂行する能力をもつ・~するに値することを指す

任務を遂行する

堪えるの意味とはある任務を遂行する能力をもつ・~するに値することを指します。例えば「~の使用に堪える・彼は困難な仕事の遂行に堪える人材だ」といった、一定の見合う能力が備わっているという意味合いで使われる言葉です。

堪えるの読み方とは「こらえる・こたえる・たえる」

堪えるの読み方

堪えるの読み方とは「こらえる・こたえる・たえる」です。読み方で意味も異なってきます。こらえるの場合、苦痛や痛みを我慢し続ける・許す・感情を抑えることを指します。こたえるの場合は、体に染みるような痛みや苦痛を我慢する・耐えることを指します。たえるは前述のその能力がある・値するという意味になります。

堪えると耐えるの違いと使い分け方は?

堪えると耐えるの違いと使い分け方①耐えるは物理的な圧力に我慢すること

圧力に我慢

堪えると耐えるの違いと使い分け方1つ目は、耐えるは外部的な圧力を我慢することです。2つの言葉は同じ読みと似た意味を持ちますが、使い分けができます。耐えるは、物理的な苦しみや精神的な苦痛を我慢することを表した言葉です。例えば「孤独に耐える・痛みに耐える」という使い方をします。

堪えると耐えるの違いと使い分け方②堪えるはある能力や値打ちをもつこと

能力や値打ち

堪えると耐えるの違いと使い分け方2つ目は、堪えるはある能力や値打ちをもつことです。耐えるは我慢することを指しますが、「堪える」はあることをするのに堪えうるというニュアンスで使います。つまり、できる・その値打ちがあるという意味を持つ点で耐えると異なります。

堪えると耐えるの使い方の例文は?

堪えるの使い方の例文①笑いを堪えた(こらえる)


笑い

堪えるの使い方の例文1つ目は笑いを堪えた(こらえる)です。笑うのを何らかの理由で堪えて我慢することを指した言葉です。例えば笑ってもいいときと、笑ってはいけない場面が生活には存在すると思います。その笑ってはいけないようなときに、笑いを堪えたという表現を使うことができます。

例文を挙げてみましょう。例えば「室内が静まり返っていたので、私は必死に笑いを堪えた」「笑いを堪えたが、あまりにも面白かったので吹き出した」「笑いを堪えた顔をしている人が多くいた」などがあります。

堪えるの使い方の例文②寒さが体に堪えました(こたえる)

寒さ

堪えるの使い方の例文2つ目は、寒さが体に堪えましたです。読みはこたえるの方になります。冬で外気が低く、体が冷えて寒いと感じることがあると思います。その寒さが体にしみるような感覚でいることを体に堪えるといいます。堪えるは外圧に耐えるような場合に使うことができます。

例文を挙げてみましょう。例えば「帰り道は冷たい風が吹いており、おまけに雪も降ってきたため、寒さが体に堪えました」などがあります。ほかには「久しぶりの運動は体に堪えた」など苦しさを十分に感じたことを表すことができます。

堪えるの使い方の例文③痛みを堪えた(こらえる)

痛みを堪えた

堪えるの使い方の例文3つ目は、痛みを堪えたです。読みはこらえるの方になります。ケガをした場合に痛みが体に走ると思いますが、我慢しますよね。そういった苦痛を我慢することを堪えるといいます。我慢して感情を表に出すのを抑えている場合などに使うことができます。

例文を挙げてみましょう。例えば「道でつまずいて転んでしまったが、痛みを堪えた」「具合が悪く、病院へ向かうために痛みを堪えた」「痛みを堪えたが、それでも冷や汗が出るほどだった」などがあります。

耐えるの使い方の例文①体にかかる負荷に耐える

負荷に耐える

耐えるの使い方の例文1つ目は、体にかかる負荷に耐えるです。例えば、重いものを持ち運ぶとき、苦しいですが目的の場所まで頑張って移動させると思います。また、意地悪な人に嫌なことをされても気にしないなど、そういった外部からの圧力を我慢したり屈しないことを耐えるといいます。

例文を挙げてみましょう。例えば「運動中、適度に体にかかる負荷に耐える」「体にかかる負荷に耐えることで、筋肉を鍛えることができる」などがあります。


耐えるの使い方の例文②孤独に耐える

孤独に耐える

耐えるの使い方の例文2つ目は、孤独に耐えるです。一人でいる精神的苦痛を我慢することを指します。例えば、孤独のほかにも寂しさや屈辱など、精神的な苦しい感情があります。そういった精神的な苦しみをこらえて屈しないことについても耐えるといいます。

例文を挙げてみましょう。例えば「人と違う道を行き、孤独に耐える」「孤独に耐えることで、自分の精神力を磨く」「孤独に耐えられる人になる」などがあります。

耐えるの使い方の例文③耐える力

耐える力

耐えるの使い方の例文3つ目は、耐える力です。外圧や精神的な苦しみを我慢する・屈しないことを指しています。例えば、逆境などの困難や、周りからの非難など、苦しい状況に立たされてもくじけないことを、耐える力と表現できます。

例文を挙げてみましょう。例えば「困難や逆境に耐える力を身に着ける」「体を鍛えて、何事にも揺るがず耐える力をつける」「強い衝撃に耐える力を持った建物をつくる」「彼は何があっても動じず、周りの批判に耐える力を持った人だ」などがあります。

堪えると応える・答えるの違いは?

堪えると応える・答えるの違い①誰かの問いかけに返事するのが答える

返事する

堪えると応える・答えるの違い1つ目は、誰かの問いかけに返事するのが答えるです。例えば誰かと会話したり、質問を投げかけられたときに、返事を行うと思います。そのことを答えるといいます。相手からの言葉に反応することといえるでしょう。

堪えると応える・答えるの違い②だれかの期待など働きに反応するのが応える

反応する

堪えると応える・答えるの違い2つ目は、だれかの期待など働きに反応するのが応えるです。何かの活動などを行っているとき、周囲の人からの期待や応援を受け取ったり、その気配を感じとったりすることがあると思います。そういった人の心に反応することを応えるといいます。


堪えると応える・答えるの違い③3つの言葉の使用場面はそれぞれ異なる

それぞれ異なる

堪えると応える・答えるの違い3つ目は、3つの言葉の使用場面はそれぞれ異なることです。それぞれの言葉は使い分けができます。堪えるは読み方により意味も若干異なりますが、その値打ちがある、能力があることを指します。応えるは人の気持ちに反応すること、答えるは人の言葉に反応するという違いがあります。

堪えるの類語や対義語は?

堪えるの類語①長持ち

長持ち

堪えるの類語1つ目は、長持ちです。物が長期間にわたって使い続けられていることを指します。例えば、道具や機械が頑丈なために全く壊れない場合や、壊れても修理して再び使い続けるような場合を長持ちといいます。使用する能力があるという堪えると、長持ちは使うに値するという点で共通しており類語といえます。

堪えるの類語②持続

持続

堪えるの類語2つ目は、持続です。何かが維持され続けること・継続していくことを指します。例えば、風邪薬などで効果が続くまでの間を持続期間ということができます。また、3日坊主とは逆に新しく始めたことか続くことも持続といいます。その能力があり維持されていくという共通点があり、2つの言葉は類語といえます。

堪えるの対義語①役立たず

役立たず

堪えるの対義語1つ目は、役立たずです。目的を達成するには能力が足りていない、使い道がないことを指します。例えば、壊れてしまった道具や、使い道を見いだせないものは邪魔になるため役立たずといいます。その能力がある・値打ちを表す堪えると役立たずは真逆の言葉で対義語といえるでしょう。

堪えるの対義語②無能

無能

堪えるの対義語2つ目は、無能です。能力がない・目的の達成を期待できない・使いようがないことを指します。例えば、仕事ができない人や、役に立たないことを指す際に無能と表現することがあります。能力があることを指す堪えると無能は真逆の言葉なため、対義語だといえるでしょう。

堪えると耐えるのように使い分けが難しい言葉は?

使い分けが難しい言葉①志向と指向

志向と指向

使い分けが難しい言葉1つ目は、志向と指向です。どちらも「しこう」と読み、意味はその方向を目指すことを表しています。似ていて違いが分かりづらいですが、使い分けが可能な言葉です。志向は心がその方向を目指していることを表します。指向はその方向性を持っている性質であることを表しています。

どちらも一方向を目指すことを表していますが、ニュアンスは少し異なっています。志向は心の動きや意識の意味合いが強く、指向は物理的な方向を目指しているという意味合いが強いです。細かい違いがあるので、使う時は気を付けてみましょう。

使い分けが難しい言葉②十分と充分

十分と充分

使い分けが難しい言葉2つ目は、十分と充分です。どちらも過不足なく足りていることを刺した言葉です。意味は同じですが、十と充で漢字が異なっています。漢字が違うことでどうニュアンスが変化するかというと、充は満ち足りること、十はすべて揃っている・数が多いことを指すという違いがあります。

そのことから、お腹がいっぱいなどの何かが満ちていることを強調したい場合は充分を使い、人数分の物品など、数が足りている・すべて揃っていることを表したい場合は十分という使い方ができます。

堪えると耐えるは使い方が異なる言葉

以上が堪える(たえる・こらえる・こたえる)の意味と耐えるとの違いなどでした。こらえるなどの複数の読み方がある言葉ですが、それぞれ意味が異なってくるので注意しましょう。また、答える・応えるという言葉もありますが、我慢や値打ちを表す堪えると意味が全然違いますので混同しないようにしましょう。

ほかにも活かすと生かす、作成と作製の意味の違いなどについてまとめた記事があります。よろしければ、そちらも併せてご覧ください。

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