森羅万象の意味・類語・使い方とは?しんらばんしょうの例文は?

森羅万象という言葉の使い方をご存知ですか?今回は森羅万象という言葉の意味や類語を詳しく説明し、例文と共に使い方をご紹介します。この世の全てを指す言葉である森羅万象ですが、日常で使う機会はあまりないですよね。是非正しい使い方を覚えてみてくださいね。

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森羅万象とは?意味・語源は?

森羅万象(しんらばんしょう)とは宇宙の全てを表す言葉

夜空

森羅万象(しんらばんしょう)とは、宇宙に存在する全てのもの、また現象を指す言葉です。無限に存在する宇宙全体を表現する、非常に規模の大きい言葉ですね。

森羅(しんら)とは、森のように樹木がどこまでも茂っている様子を表す言葉です。そして万象(ばんしょう)はあらゆるもの、現象を表す言葉です。

つまり、森羅万象とはこの宇宙に存在する全てのものという意味になります。日本語の中でも特にスケールの大きい言葉と言えますね。

森羅万象とはものだけでなく現象も含め全ての宇宙という意味

UFOにさらわれる人

森羅万象とは、この宇宙に存在する全てのものだけでなく、全ての現象も含まれています。例えば、宇宙には地球があり、地球には生き物や木、水などが存在しますよね。

これらは物質として存在するものですが、これらの物質が行う行動、または現象も森羅万象の一部です。例えば、「人間が朝起きて朝食を食べる」というのは行動ですが、これも森羅万象の一つです。

また、「雨が降る」や「季節が変わる」といった現象も、森羅万象に含まれます。この世に存在する生命体の思考や時間など形のないものを含め、全てが森羅万象に含まれると考えていいでしょう。

森羅万象の語源はあらゆる物質や現象という言葉から来ている

綺麗な月

先ほども説明した通り、森羅万象とは沢山の樹木を指す森羅、そしてあらゆるものという意味の万象という言葉を合わせてできた言葉です。

森羅とは本来どこまでも続く無数の樹木が茂る様子を表しますが、そこから転じて「あらゆるものが数多く並び連なるもの」という意味でもあります。つまり、樹木以外にも使われるのですね。

そして万象ですが、万は多くの数という意味、象はこの世に姿かたちが存在するものという意味になります。この二つの言葉を組み合わせたのが、森羅万象の語源になります。

森羅万象(しんらばんしょう)の使い方とは?例文5選!


森羅万象の使い方例文①森羅万象のものと関わり人は成長していく

美しい滝

森羅万象の使い方例文、1つ目は「森羅万象のものと関わり人は成長していく」です。これは、この世のあらゆるものと関わることで、人は成長するという意味になります。

人間はあらゆる経験や出会いを積み重ねて、肉体的にも精神的にも成長しますよね。この世にある様々なものが、刺激となりいい影響を与えてくれます。

人は一人では生きていけないと考えると、森羅万象が人間の一生にあらゆる影響を与えてくれるのがわかるでしょう。様々な出来事から学んで成長していきたいですね。

森羅万象の使い方例文②森羅万象は誰のものでもなく全ての生命体のものだ

蝶と花

森羅万象の使い方例文、2つ目は「森羅万象は誰のものでもなく全ての生命体のものだ」です。この世に存在するものは、誰かが独り占めできるものではないですよね。

どの世界にもどの生き物にも平等に降り注ぐ太陽や、雨の雫、大地や風などは全ての生き物に平等に与えられています。もちろん人間だけでなく、全ての動物や小さな生き物だってそうです。

だからこそ、森羅万象のものはいつまでも大切にしていきたいですね。破壊や汚染を繰り返さず、はるか未来にも現在と同じ森羅万象を残していきたいものです。

森羅万象の使い方例文③好奇心旺盛で森羅万象に興味が湧く

男の子ふたり

森羅万象の使い方例文、3つ目は「好奇心旺盛で森羅万象に興味が湧く」です。好奇心旺盛な人は、カテゴリにとらわれずこの世のあらゆる物事に興味が湧くでしょう。

一つのことに夢中になる人も居ますが、あらゆる物事に興味が湧く際は、森羅万象全てのものに興味が湧くとも言えます。それこそ、宇宙の秘密に興味がある時は森羅万象に興味があると言えますね。

小さな世界にとらわれず、広い視点であらゆる物事に興味を持つ人は、森羅万象どのようなジャンルでも楽しめるはずです。その無限の好奇心を、是非いい方向に伸ばしていきたいですね。

森羅万象の使い方例文④宇宙を研究して森羅万象の謎を解きたい


本を読む子供

森羅万象の使い方例文、4つ目は「宇宙を研究して森羅万象の謎を解きたい」です。森羅万象は地球だけでなく全ての宇宙を指す言葉です。つまり、宇宙の謎は森羅万象の謎というわけですね。

近年宇宙の研究が進み遠く離れた惑星や、ブラックホールなどの研究も行っています。これらの研究を進めれば、いつかは森羅万象の謎が解けるのでしょうか。

もちろん全ての謎が解けることはありませんが、宇宙の謎が一つ解けるごとに森羅万象の秘密が明かされていくのは、とても楽しみですね。

森羅万象の使い方例文⑤森羅万象はどんなに時間をかけても計り知れない

手の中の機械

森羅万象の使い方例文、5つ目は「森羅万象はどんなに時間をかけても計り知れない」です。森羅万象を余すことなく全て知るのは、到底不可能ですよね。

自分たちが住んでいる地球の全てを知ることも非現実的なのですから、森羅万象の規模となると永久に不可能でしょう。しかし、だからこそ無限の楽しみがあります。

謎がいっぱいの宇宙ですが、いつかその謎が明かされて新たな可能性が見つかるのが楽しみですね。森羅万象の使い方は、このような例文となります。

森羅万象(しんらばんしょう)の類語と使い方例文とは?

森羅万象の類語と使い方例文①有象無象

沢山の人

森羅万象の類語と使い方例文、1つ目は「有象無象」です。有象無象とは仏教語で、この世の中にある形あるもの、ないもの全てを指す言葉です。森羅万象によく似ていますね。

しかし、同時に「世の中にあふれかえっているが中身がくだらないもの、ろくでもないもの」という意味もある為、森羅万象に比べネガティブな印象も受けます。

例文は「大学へ行ったが有象無象な連中に囲まれてつまらない」です。どちらかと言うと数ばかりで中身がないと言ったニュアンスになる為、ポジティブな言葉を選びたいなら森羅万象の方がいいでしょう。

森羅万象の類語と使い方例文②天地万物


神秘的な鳥居

森羅万象の類語と使い方例文、2つ目は「天地万物」です。天地万物とは天と地の間にある全てのものという意味で、特に形ある全てのものを指します。

天は宇宙と言う意味にもなりますから、宇宙と大地の間にある全ての形あるものという言葉になります。森羅万象と同じく、やはり世に存在する全てを指しています。

例文は「神様は天地万物の全てをお作りになったと言われている」です。この世の全てを指す言葉は、日頃あまり使わないかもしれませんが、覚えておくと便利な類語です。

森羅万象の類語と使い方例文③一切合切

お札に囲まれた男性

森羅万象の類語と使い方例文、3つ目は「一切合切」です。一切合切とは「何もかもを含めた全てのもの」という意味です。一切も合切も両方「残すことない全て」と言う意味を持ちます。

つまり、同じ意味を持つ言葉を二つ合わせることで、より意味合いを強めた言葉になります。他の類語に比べて、比較的日常でも使いやすい言葉ですね。

例文は「借金をして一切合切を失ってしまった」です。あらゆるものという意味になるので、「一切合切手に入れる」も「一切合切無くす」も両方使えます。

森羅万象(しんらばんしょう)の英語と使い方例文とは?

森羅万象の英語①All things

沢山の人影

森羅万象を英語で言うと、「Allthings」となります。これはあらゆること、あらゆるものといった意味になるので、森羅万象の英語として適切でしょう。

例文は「Moderationinallthings.」で、「万事に中庸を」という意味になります。「中庸(ちゅうよう)」とは、物事に過不足がなく平等で偏りのない状態、また変わらない事などの意味を持ちます。

つまり、「万事に中庸を」とは全てのあらゆるものに平等で偏りのない状態を、という意味でしょうか。日本語ではあまり使わない言葉ですが、覚えておくと便利かもしれませんね。

森羅万象の英語②Everythingintheuniverse

宇宙空間にいる男性

森羅万象を英語で言うと、「Everythingintheuniverse」とも訳せます。これは、「宇宙の全て」という意味になり、森羅万象と同じような意味の言葉と言えるでしょう。

例文は「Everythingintheuniversehasitsuse.」で、意味は「森羅万象に使い道のないものは無い」となります。つまり、全ての宇宙に存在するものは何かしら意味があるということになります。

森羅万象を英語で表す場合は、やはり「全てのもの」や「全宇宙のもの」といった意味合いの英語を使います。是非英語を覚えて、役に立ててみてくださいね。

森羅万象のような宇宙や哲学に関連のある四字熟語とは?意味・使い方は?

宇宙や哲学に関する四字熟語①色即是空

宇宙

宇宙や哲学に関する四字熟語、1つ目は「色即是空(しきそくぜくう)」です。色即是空とはこの世の中に存在する全てのものは、実は実体のない空無であるという意味です。

「色」とはこの世に存在する物質、現象などを指します。「空」とは形のないもの、物質と言う個体ではなく概念的なものという意味です。

この世にあるものは一見形あるものに見えますが、実はどれも実態など持っていないのだから執着せずに生きなさい。という宗教的な教えが元になっています。

宇宙や哲学に関する四字熟語②輪廻転生

仏様

宇宙や哲学に関する四字熟語、2つ目は「輪廻転生(りんねてんしょう)」です。輪廻転生とは、人間や動物など全ての命は死んでまた生まれ変わるという、魂のサイクルを意味します。

輪廻とは車輪が回るように魂もグルグルと回り続けるという意味です。転生とは新たに生まれ変わることを指します。魂が何度も生まれ変わるというのは、仏教の教えでもありますね。

自分の前世、そのまた前世にも別の生き物としての人生があり、自分が死んでもまた新しく生まれ変わるというのが、輪廻転生です。なお、同じく仏教由来の「諸行無常」についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。

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森羅万象の意味や使い方を覚えよう

森羅万象とはこの世の全てを指す言葉です。スケールの大きな言葉ですが、意味や正しい使い方を覚えておくと、いざという時に役立つでしょう。

今回は森羅万象の使い方や例文の他、同じような意味を持つ類語もご紹介しました。是非森羅万象の使い方を覚えて、日常でも使ってみてくださいね!


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