工程と行程の違いは?使い分け方や例文10選!英語/端っこ/校訂/表

工程と行程の意味の違いを知っているでしょうか。読み方は一緒ですが、若干ニュアンスが異なります。また行程はある機械部品が端っこまで到達するという意味もあります。ほかにも校訂という言葉がありそれぞれに独自の意味を持ちます。この記事では工程・行程・校訂の詳しい意味や違い、英語などについてまとめています。

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工程の意味は?

工程の意味とは仕事の作業手順やその過程のこと

作業手順

工程の意味とは仕事の作業手順やその過程のことです。例えば工場で製品を作る手順についてや、料理を作る過程も工程に当てはまります。主にビジネスの場面で仕事の作業工程を示したい場合に使われます。また、それ以外でも何かの方法における過程を示したい場合に用います。

工程の英語はprocess

process

工程の英語はprocessです。過程・手順・工程を指します。また法律関係においては訴訟の手続きや令状の意味もあります。processの品詞には名詞と形容詞、他動詞があります。工程を表したい場合は、名詞の使い方をする必要があります。

行程の意味は?

行程の意味とは目的地・目標までの道のりや旅行の日程

旅行の日程

行程の意味とは目的地・目標までの道のりや旅行の日程です。行く道程とイメージすると分かりやすいと思います。目的地・目標に至るまでの道筋のほか、旅行で予定していることを示す場合も行程といいます。ビジネスにおいては、スケジュールなどの予定を行程と言うことができます。

行程はピストンの端っこから端っこまでの距離のこと

ピストン

行程はピストンの端っこから端っこまでの距離のことです。ピストンとは機械の部品の一種です。エンジンを構成する部品などに利用されています。一番わかりやすい例としては、注射器もピストンの仲間です。注射器のシリンダーを押したり、引いたりできる端っこまでの距離を行程と呼ぶことができます。

行程の英語①journey

journey

行程の英語1つ目は、journeyです。旅行や旅行の日程・行程を指します。また人生の遍歴や道のりなども意味します。品詞には名詞と自動詞があります。行程の意味を表したい場合は、名詞の使い方をする必要があります。

行程の英語②distance


distance

行程の英語2つ目は、distanceです。距離・遠方・道のり・間隔を指します。予定ではなく、目的地までの距離・道のりという意味でdistanceは行程の意味を持ちます。品詞は名詞と他動詞があります。行程の意味を表す場合は、名詞の使い方をする必要があります。

行程の英語③stroke

stroke

行程の英語3つ目は、strokeです。打つ・打撃・行程などを指します。ピストンのシリンダーが端っこまで動く意味での行程をさす場合は、strokeになります。品詞は名詞と他動詞があります。ピストンの行程を表す場合は、名詞の使い方をする必要があります。

校訂の意味は?

校訂(こうてい)は本など中身を確認してより良く内容を訂正すること

中身を確認

校訂(こうてい)は本など中身を確認してより良く内容を訂正することです。書籍などは執筆された後、出版する前に校訂という作業が入ります。校正とも呼ばれます。誤字脱字や誤植・色彩の誤りを訂正する作業を行います。これにより、出版社や著者が意図しない誤った情報を発信することを防ぎます。

校訂の英語はrevisionまたはrecension

校訂の英語

校訂の英語はrevisionまたはrecensionです。revisionは改訂、recensionは校閲・校訂を指します。どちらの英語も文章中の誤りを訂正するという意味では共通しています。品詞は両方とも名詞のみとなります。出版前の誤植を取り除くという意味では校訂のrecensionが近いです。

工程と行程の違いは?

工程と行程の違い①言葉が指している過程が違う

過程が違う

工程と行程の違い1つ目は、言葉が指している過程が違うことです。過程を指している部分は共通していますが、それが何であるかが異なります。例えば、工程は作業や仕事、方法の過程や段階のことを指しています。一方、行程は目的に定めた場所に行くまでの、道のりについて指している点で違いがあります。

工程と行程の違い②工程は機械のピストンの意味を含まない


意味を含まない

工程と行程の違い2つ目は、工程は機械のピストンの意味を含まないことです。行程は目的地にたどりつくまでの道筋のほかに機械部品のピストンの動きについての意味も持っています。しかし、工程はあくまで、作業や方法の過程や段階だけを指した言葉です。

工程と行程の使い分け方は?

工程と行程の使い分け方①何かの方法や手順を示すときは工程

手順を示す

工程と行程の使い分け方1つ目は、何かの方法や手順を示すときは工程です。手順や方法の過程について指したい場合は工程の方が適切です。例えば作業の手順・やり方、物の作り方・業務の過程、製品が完成するまでの加工中の段階などが当てはまります。

工程と行程の使い分け方②道のり・目標・機械のピストンを指すなら行程

目標

工程と行程の使い分け方2つ目は、道のり・目標・機械のピストンを指すなら行程です。目的地までの道のりや目標までの道筋、旅行の日程、機械部品のピストンについて指したい場合は行程が適切です。また、旅行などに限定せず、スケジュールを立てて、計画的に目的地を定めて移動する場合なら行程と表現できます。

行程の使い方の例文5選

行程の使い方の例文①全行程

全行程

行程の使い方の例文1つ目は、全行程です。予定として定めている、目的地までの道のりの全てを指します。例えばスケジュールの一覧があるなら一覧の項目すべてを指します。また、近いうちに予定されている、運動会のような行事のすべての行程について指すこともあります。

例文を挙げてみましょう。例えば、「子供が通う学校の運動会の全行程を確認した」「一週間後に行く旅行ツアーの全行程を見て、必要な物を買いに行った」「一か月後に控える企画の全行程をどうするか考えた」などです。

行程の使い方の例文②行程表

行程表

行程の使い方の例文2つ目は、行程表です。事前に定めている予定の一覧などを指します。例えば、旅行ツアーなどでもらう日程が記載された旅のしおりや、行事や式典などで行うことの一覧などを指します。


例文を挙げてみましょう。例えば、「卒業式の行程表を作成して、学校の生徒に向けて配布した」「行程表から旅行ツアーでの具体的な行き先を把握した」「行程表に従って行事は執り行われた」などです。

行程の使い方の例文③最終行程

最終行程

行程の使い方の例文3つ目は、最終行程です。目標や目的地に至るまでの道のりの中でも最後の方であることを指します。例えば、目的地にもうすぐつきそうな段階に来ていたり、目標を達成するまであと一歩のところのような場合が当てはまります。

例文を挙げてみましょう。例えば「いよいよ計画は最終行程に入った」「旅行の最終行程で行く夕食はとびきり良い場所を選んだ」「ドライブの最終行程は夜景がきれいな場所に行くことにした」などです。

行程の使い方の例文④行程を組む

行程を組む

行程の使い方の例文4つ目は、行程を組むです。達成したい目標や行きたい目的地、これから行う予定の段取りを組むことを指します。例えば何かの計画や一年の目標を立てたり、用事の段取りをしていくことが当てはまります。

例文を挙げてみましょう。例えば「旅行先を効率的に回るために行程を組んだ」「計画を確実に遂行するために緻密な行程を組むことにした」「行程を組むのはやるべきことを忘れないためである」などです。

行程の使い方の例文⑤~の行程

~の行程

行程の使い方の例文5つ目は「~の行程」です。何らかの行程であることを指します。行程と呼べるものなら何でも言い換えることができます。例えば出張の行程や仕事をする上での一日の行程などが挙げられます。

例文を挙げてみましょう。例えば「一日の行動を見直すため、仕事の日にしている行程を思い出してみた」「学校での行事の行程を配布プリントで確認した」「海外旅行に行くために旅行先でやりたいことの行程を考えた」などです。

工程の使い方の例文5選

工程の使い方の例文①一連の工程

一連の工程

工程の使い方の例文1つ目は、一連の工程です。何か一つのことに関係する方法や手順の過程を指します。例えば製品の製造に関わる一つひとつの段階ごとの過程や、料理のレシピに書かれた作り方の手順などが当てはまります。例文を挙げてみますと「工場のバイトの作業の一連の工程を説明された」などがあります。

工程の使い方の例文②製造工程

製造工程

工程の使い方の例文2つ目は、製造工程です。何かを生み出したり作り出したりするときの、過程や経過状態を指します。例えば、工場で車が1から完成するまでの過程、ケーキを生地から作って飾りつけするまでの過程などが当てはまります。例文を挙げてみますと「食品の製造工程を見学しに行った」などがあります。

工程の使い方の例文③全工程

全工程

工程の使い方の例文3つ目は、全工程です。ある方法に関係したすべての手順、何かを製造するまでのすべての経過状態を指します。例えば、料理を材料から用意して完成するまでのすべての手順を全工程と言うことができます。例文を挙げてみますと「製品の製造はこの全工程から生まれることが分かった」などがあります。

工程の使い方の例文④工程管理

工程管理

工程の使い方の例文4つ目は、工程管理です。一定のペースで生産するために、材料や製造の過程・経過状態などを管理することを指します。例えば料理で必要な材料を切らさない、家事を効率よくこなすようにすることは工程管理といえます。例文を挙げてみますと「工程管理により生産力が一定に保たれている」などがあります。

工程の使い方の例文⑤工程を経る

生産工程

工程の使い方の例文5つ目は、工程を経るです。その手順や製造過程を経由することを指します。例えば、料理では包丁を使いますが、調理しやすいように必ず食品を切る工程を経ているともいえます。例文を挙げてみますと「塗装の工程を経ることで、より製品にツヤが出て美しく見える」などがあります。

工程は手順や方法を表し行程は道のりや日程を指す言葉

以上が工程と行程の違いについてでした。工程が手順、行程が道のりや日程、校訂は訂正を指す言葉で、読みは一緒でも意味が違うことが分かりましたね。また行程には、ピストン部品の内部シリンダーが、端っこから端っこまで動く距離という意味もあります。この記事見た機会に若干のニュアンスの違いを覚えてみてくださいね。

ほかにも生産と製造、杜撰という言葉の意味や使い方などをまとめた記事があります。よろしければ、そちらも併せてご覧ください。

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