お気遣いなくの意味は?例文8選や気にしないでの敬語への返信方法も

お気遣いなくという言葉は相手に対して気にしないでほしい時に使う表現の一つです。使い方により、敬語として使用することができます。ビジネスにおいては「お気遣いは不要です」といった形で、メール等の返信で使われることが多い言葉です。ここではその使い方や英語表現など、例文を交えて幅広く紹介していきます。

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お気遣いなくの意味は?

お気遣いなくの意味①心配しないで欲しいことを意味する言い回し

拒否する女性

お気遣いなくの意味の1つ目は、心配しないで欲しいことを意味する言い回しです。相手が何かを提案してくる場合には、こちらのことを気にかけ、心配しているからであることが少なくありません。しかし、それに対して遠慮したり、あるいはその提案が必要ない場合には「お気遣いなく」と添えて断るのです。

相手が心配してくれていることに感謝しているために「結構です」「大丈夫です」という言い回しではなく「お気遣いなく」という言い回しを選ぶのです。このような言い回しができる人は相手に対して配慮ができる紳士淑女だと言っても過言ではないでしょう。

お気遣いなくの意味②気を配っていただく必要がない旨を伝える控え目は表現

美人な女性

お気遣いなくの意味の2つ目は、気を配っていただく必要がない旨を伝える控え目は表現です。相手がこちらのことを心配していなかったとしても、相手がこちらに喜んでもらおうと気を配って何かをしてくれることがあります。しかし、その提案がマイナスに働いたり、むしろ相手に対して悪いと感じることがあります。

そのような時にその提案を控え目に断る場合に使う表現が「お気遣いなく」という表現なのです。相手に対して直接断る言い回しは控えるものの、相手に対してしっかり断ることができる表現になります。相手に気にしないで欲しいことを伝える上で、非常に優れた表現であると言えます。

そんな気を配ってくれた相手に対して感謝の言葉を伝える時にはもちろんありがとうございます、で大丈夫なのですが、下記の関連記事にはここぞという時に使える感謝の表現が紹介されています。このような表現でお礼を言うことができれば、相手からの印象がグッと良くなること間違いないでしょう。

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お気遣いなくの使い方や例文8選

お気遣いなくの使い方や例文①お気遣いなさらないでくださいという敬語表現

笑顔の男性

お気遣いなくの使い方や例文の1つ目は、お気遣いなさらないでくださいという敬語表現です。お気遣いなくという表現は使い方を間違えると相手に対して失礼にあたることとなります。特に、目上の相手に対してこの表現を使う場合には注意が必要で「お気遣いなく」などとそのまま伝えるのはタブーと言えます。

目上の人に対して丁寧に伝える場合には「どうかお気遣いなさらないでください。私は大丈夫ですので先に出発なさってください」といった形で使います。このくらい丁寧な表現で相手に伝えることで、目上の人に対してもその経緯がしっかり伝わります。例文の表現はよく使いますので押さえておくようにしましょう。


お気遣いなくの使い方や例文②お気遣いは不要ですという丁寧な言い回し

腕を組む男性

お気遣いなくの使い方や例文の2つ目は、お気遣いは不要ですという丁寧な言い回しを紹介します。「お気遣いなく過ごされてください。私たちは毎年来ていますのでだいたい勝手は分かっています。むしろ自然にしていただいた方が雰囲気を楽しむことができます。ありがたいのですがお気遣いは不要です」といった形で使えます。

このような形で気遣いがない方がくつろげるというニュアンスをお気遣いなくという表現ととも「お気遣いは不要です」という言い回しも添えて伝えています。こういった例文のような言い回しができると、周囲から頼りにされることが多くなるでしょう。

お気遣いなくの使い方や例文③提案の申し出を丁重に控える言い回し

電話する女性

お気遣いなくの使い方や例文の3つ目は、提案の申し出を丁重に控える言い回しを紹介します。この言い回しは「ご配慮いただき心より感謝しております。しかしながら私たちには過ぎたお申し出でございます。どうかお気遣いなく進められてください」といった形で使います。

相手に対して自然な敬語表現で、相手の申し出を丁重に控えることをしっかり伝えています。社会人としては相手の顔を立てる言い回しが重要な場面が少なくないので、例文のような言い回しは覚えておくようにしましょう。

お気遣いなくの使い方や例文④相手に気にしないでほしい旨を伝える場合

笑顔の男性会社員

お気遣いなくの使い方や例文の4つ目は、相手に気にしないでほしい旨を伝える場合を紹介します。「お気遣いなく他のお客様の対応をされてください。私は一人の方が落ち着きますので。何かあればこちらからお願いするようにします」といった形でお気遣いなくを使うことができます。

相手に対して自分を気にしないで対応して欲しい場合というのは往々にしてあるもので、こういった形で伝えると相手も嫌な気はしません。最後に「何かあればこちらからお願いします」と伝えているので、それで相手も動きやすくなります。

お気遣いなくの使い方や例文⑤そっけなくならないよう伝える場合

パソコンを打つ男性

お気遣いなくの使い方や例文の5つ目は、そっけなくならないよう伝える場合を紹介します。「お気遣いなく。大丈夫です」と伝えると、そっけなく拒否しているように聞こえます。これを「ありがとうございます。お気遣いなさらないでください。私なりに楽しんでるんですよ」と変えると印象がグッと良くなります。


「ありがとうございます」というお礼を添えて、さらに自分が思っていることをしっかり伝えることで、言葉に真実味が出てきて、生きた言葉となるのです。

お気遣いなくの使い方や例文⑥気にしないで言ってほしいと言われた場合

朝日と会社員

お気遣いなくの使い方や例文の6つ目は、気にしないで言ってほしいと言われた場合を紹介します。「どうか遠慮なくおっしゃってください」と言われた時には「どうぞお気遣いなく。後程お願いするかと思いますのでその時にはよろしくお願いします」と言えば、相手に対して非常に印象良く感じられます。

相手に対して今は気にしないで欲しい旨をしっかり伝えることができますし、後でお願いすると伝えることで相手の申し出を立てて返事をすることができます。もしも相手が目上や年上であれば、さらに強い敬語表現を使えばその状況に合った言い回しにもなります。

お気遣いなくの使い方や例文⑦敬語表現が堅苦しくなる場合

本と女性

お気遣いなくの使い方や例文の7つ目は、敬語表現が堅苦しくなる場合を紹介します。敬語表現は相手に対する気遣いが伝わるのでビジネスにおいては意識して使っていきたいものですが、逆に行き過ぎた敬語表現は相手に気を遣わせてしまうことになります。お互いに気疲れしないような、そんな言い回しを紹介します。

「私はいつも食べていますので大丈夫です。どうかお気遣いなく。ありがとうございます」といった形で、「お気遣いなく」とそのまま使ったとしても、最後にありがとうと添えることで、無礼な印象はなくなります。また「お気遣いなく」と止めている分、重い敬語表現にならずライトに相手に伝わる言い回しとなっています。

お気遣いなくの使い方や例文⑧お心遣いという言い回しとの使い分け

ミーティングの風景

お気遣いなくの使い方や例文の8つ目は、お心遣いという言い回しとの使い分けを紹介します。例えば「どうかお気遣いなく召し上がってください。お心遣い、ありがたく頂戴いたします」といった形で相手に対してお礼を伝える場合があります。この場合はお気遣いとお心遣いを入れ替えるとおかしな表現になります。

お気遣いは相手への気遣いであり、お心遣いは相手への配慮になります。同じような意味合いで使われることが多いのですが、お気遣いの方がより具体的なアクションを指します。

この場合、相手が先に食べるよう勧めてくれたアクションがお気遣いであり、その提案を受け入れずその裏にある配慮に感謝したので最初がお気遣いであり、後がお心遣いとなっているのです。また「お心遣いなく」とも言いません。この例文の言い回しをしっかり押さえておけば誤用はまずないでしょう。

お気遣いなくの類語や対義語は?


お気遣いなくの類語は「お気になさらず」「お気遣いは不要です」

3人の会社員

お気遣いなくの類語は「お気になさらず」「お気遣いは不要です」という言い回しになります。「お気になさらず」という表現は、相手に自分のことは気にしないでほしいと伝える場合に使う言い回しであり、「お気遣いは不要です」という言い回しは相手に対してそう気を遣わないよう促す表現です。

「お気になさらず」「お気遣いは不要です」のいずれの表現もお気遣いなくと使い分けることで相手に対して丁寧にその申し出を断ることができます。何かを断る時に断り方を間違えると相手に対して失礼になってしまいますが「お気になさらず」「お気遣いは不要です」という表現を使い分けると失礼にならないよう伝えられます。

お気遣いなくの対義語は「ご対応願います」「ご配慮ください」

4人での握手

お気遣いなくの対義語は「ご対応願います」「ご配慮ください」です。類義語の「お気になさらず」「お気遣いは不要です」を含め、ここまでは相手の対応や気遣いを拒否する言い回しを紹介してきましたが、その対義語は対応や配慮を具体的に要求する言い回しとなります。

「ご対応願います」「ご配慮ください」という言い回しが急に出てくると、とても強気な言い回しに感じますが決してそうではありません。例えば「締め切りから1週間が経過しておりますがご提出いただいておりません。ご多忙のところ恐れ入りますが至急ご対応願います」と、相手に控え目に使うこともできる表現です。

また「交通渋滞が発生しておりますので、講演の開始時刻についてご配慮ください。ほとんどの生徒がまだ到着しておりません」といった形で、何らかの対応や気遣いが必要な時に使うと、その場に応じた適切な言い回しになります。

お気遣いなくの英語や中国語は?

お気遣いなくの英語はno thank youを使う

英語を話す女性

お気遣いなくの英語は「no thank you.」を使います。no thank youは例えばファーストフード店で注文した時に「ポテトも一緒にいかがですか」と言われた時に「いらないです」という時に使う表現ですが、お気遣いなくというニュアンスを伝える際にも使える表現になります。

お気遣いなくの中国語は「没有顾虑」

中国の風景

お気遣いなくの中国語は「没有顾虑」です。これは英語のno thank youと違い、気を遣っていただくようなことは不要だと伝える言い回しです。そのため、日本語のお気遣いなくという表現とまさに同じような意味合いを示す表現となります。

お気遣いなくへの返信方法は?

お気遣いなくへの返信方法①承知いたしました

立ち尽くす男性

お気遣いなくへの返信方法の1つ目は「承知いたしました」です。何かを提案し、それに対して「お気遣いなく」と言われた時には、それに対して「分かりました」という旨を伝えれば問題ありません。「承知いたしました」という非常に丁寧な言い回しを使うことで、さらに相手に対して敬意が伝わるのでベターと言えます。

お気遣いなくと言われた時に、素直に引き下がった方がいい場合にはこのような表現を使います。また「承知いたしました」と伝えた上で「もしも何かご要望がありましたら遠慮なくお申し付けください」と添えると、相手に対するさらなる気遣いが伝わります。

お気遣いなくへの返信方法②そう遠慮なさらないでください

受付の笑顔

お気遣いなくへの返信方法の2つ目は「そう遠慮なさらないでください」という言い回しです。相手が緊張していたり、本当はその提案が必要なのに気を遣って提案を拒否しているのがありありと分かる場合には「そう遠慮なさらないでください」と返信し、その上でその提案が必要な旨を説明するといいでしょう。

お気遣いなくへの返信を考える際には、相手がその提案が必要でないかどうかを判断する必要があります。そのため、必要と感じたら相手を遠慮させないようさらなる配慮を込めて返信をする必要があるのです。

例えば「そう遠慮なさらないでください。皆様へのサービスですでにご準備がございますので遠慮なくご利用ください」と伝えれば、もうすでに準備があるなら相手に対しても迷惑はかからないかなと、相手も頼みやすくなります。お気遣いなくへ返信をする場合にはこのような配慮が必要なのです。

お気遣いなくという言葉を正しく使いこなそう!

ここではお気遣いなくという表現やお気遣いは不要ですという表現の例文をはじめとして、相手に気にしないで欲しい時の伝え方やお気遣いは不要ですと言われた時の返信方法まで紹介してきました。お気遣いなくと言われたからといって相手が本心からそうは思っていない場合もあります。

相手の本心を見極めて、必要なサポートをすることで、相手にこちらの気遣いが伝わり、より良いコミュニケーションを実現させることができます。ここで紹介したお気遣いなくの例文や使い方を参考に、相手の心に深く響く気遣いができるようになってもらえたらうれしいです!


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