ていでの意味・漢字・使い方|という体で/するていで
会話の中で「〇〇のていで」という表現を耳にしたことありませんか?漢字で書くと「体で」「態で」になりますが、平仮名で表現することも多いです。実は、「ていで」の意味や使い方はあまり知られていないのが現状です。また、口頭だけでなく、文章でも使えるように、類語や英語の効果的な使い方も身に付けておきましょう。
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目次
ていでの「てい」の意味・語源・漢字とは?
「てい」の意味は「見た目」「状況」「状態」を表す
会話の中で「〇〇のていで」と話す場合、意味はわからないと、「ていでって何?」と戸惑うこともあると思います。文章で使う場合の「てい」には、「見た目」や「状況」「状態」を表したい時に「ていで」と締めることで、相手に伝えやすくする効果があります。「ていで」は縁の下の力持ちのような意味合いもあるのです。
また、「てい」には曖昧な状態を伝える際にも使われることが多いです。例えば、「その事柄を知っているけど、あえて知らないていで進めてください。」のように、「状態や様子を取り繕う」という意味も兼ね揃えています。見せかけることで、話がスムーズに運ぶこともありますし、利便性のある表現としても重宝されています。
「てい」というのは様々な場面で応用することもできますが、使い方によっては相手に「?」の顔で見られることもあります。会話を円滑に運ぶためにも、以下の記事では会話を上手に話す秘策もご紹介しているので参考にしてみてください。
「てい」の漢字は「体」と「態」の2種類で表現できる
そもそも、「ていで」の「てい」とはどのような漢字で書くのか気になりますよね。実際に辞書で調べてみると、「てい」を表す漢字は「体」と「態」の2種類があることがわかりました。どちらも良く使う漢字なので馴染みがありあすが、「てい」という読み方ができるのは発見ですよね。ちなみに「てい」は音読みです。
まず、「体」については、実際に見たままの様子を表したり、状態を表現する際に使うことが多いです。そもそも、「体(てい)」には「見た目」「様子」という意味も含まれているので、文脈の中で「体」を使うことで、相手にどんな様子かどのような見た目かを伝えやすくすることができます。文章でも使いやすい表現ですよね。
次に、「態」ですが、「状態」や「状況」を説明する時に使うのに便利な漢字で、「体」に比べると物事や行動などを説明する時に使いやすいです。「能」は動作を表す表現としても使える漢字なので、「動き」や「見かけ」を説明したい時も活用できます。「体」よりはふわっとしたニュアンスで表現したい時に使えますね。
「ていで」の漢字は「体で」を使うのが主流である
「○○のていで」と表現する場合、「体」と「態」のどちらかを使うのですが、一般的には「体」が重宝されています。それは、「体」の漢字の成り立ちに関係があります。「体」は「人」と「笨」が合わさったものです。「笨」には「人の形をした粗末な作り物」という意味があり、竹で作ったハリボテがそのイメージです。
ハリボテは、見かけを真似ただけのものなので、完全に作られたものではなく、取り繕った状態を表します。つまり、「ていで」の漢字は「体」の語源から導かれたものなのです。これによって、「態」よりも「体」が表現としては定着しやすくなったのです。口頭や文章で表現する際は、是非とも「体で」を使うようにしましょう。
「ていで」の使い方例文5選!
「ていで」の使い方例文①知らないていで話をするよ
「ていで」を使った例文の1つ目は、「知らないていで話をするよ」です。「てい」を使うことで、話の内容や本筋を知ってたとしても、あえて知らないことにして相手に話を聞き出すことができます。そうすれば、相手がどの程度理解しているのかを把握することができます。ケースバイケースで使える便利な表現です。
もちろん、「知っている体で」と表現することも可能です。特に、話がわかっていない状態でも、相手を不安にさせないために「自分はわかってるよ!」と表現するために、知っていると取り繕う場合があります。ただ、ずっと知っている振りをしていると、本筋を問われる可能性もあるので、使い方には十分に注意しましょう。
「ていで」の使い方例文②決まっている体でまとめてくれないか
「ていで」を使った例文の2つ目は、「決まっている体でまとめてくれないか」です。主に、ビジネスシーンで使われるこの表現ですが、会議や取引先との打ち合わせの前に、曖昧にしか決まっていない事柄などを、あえて決まっているかのように見せてこちらが不利にならないようにすることができます。
「体で」を使うことによって、ふわっと状態を引き締める効果もありますし、その場を円滑に進めるために取り繕うことができるので便利ですよね。また、取引相手の不安を掻き立てることもないですし、道筋やプランなどが決まっている状態をアピールすることで、仕事をスムーズに進めることもできます。
「ていで」の使い方例文③全員知っている体で話をするけどいいかな
「ていで」を使った例文の3つ目は、「全員知っている体で話をするけどいいかな」です。大勢で話をする場合、全ての人が内容を把握するというのが難しいケースも多々あります。時間がなかったり、確認しなくてもわかるようなことは、なるべく省いて次に進めたいですよね。そんな時にでも「体で」はとても便利なのです。
ビジネスシーンだけでなく、友達や家族と外出や旅行に行く際にも、全員がわかっている前提で話を進めることで、計画を円滑に進めることができ、楽しむ時間もより多く取ることができます。会話の中だけでなく、メールなどの文章にしても伝わりやすいので、「体で」と漢字を使うこともおすすめします。
「ていで」の使い方例文④デートのていで一緒に過ごそう
「ていで」を使った例文の4つ目は、「デートのていで一緒に過ごそう」です。「てい」には行動や置かれている状況などが曖昧だとしても、そのニュアンスを言葉にして表現することもできるので便利です。友達同士だとしても、デートというていで過ごすことによって、また特別な時間になる可能性も大ですよね。
「てい」には見た目の印象を取り繕うこともできるので、パーティーなどでパートナーが欲しい場合に、友達に「恋人のていで一緒にいてくれない?」と気軽に誘えるのでおすすめです。普段なかなか誘えない意中の人に、「恋人のてい」をしてもらって、その後恋に進展する!なんてこともあるかもしれないですね。
「ていで」の使い方例文⑤部屋のていは保っているが汚い
「ていで」を使った例文の5つ目は、「部屋のていは保っているが汚い」です。「てい」には、行動だけでなく目の前に広がる空間の状態を表す際にも使うことができます。特に、ゴミや服が散らかった部屋などを、とりあえず部屋としては成り立っていると表現する際に「てい」が重宝されるのです。
もちろん、部屋は綺麗な状態が良いに越したことはないですが、部屋の汚さを気にしていたり、散らかっている状態を言いにくい場合は、「部屋としての存在は確認できる」というニュアンスとして相手に伝えることもできます。ただ、できることなら友達を招く場合は部屋を綺麗にしておきたいですね。
「ていで」の類語と使い方例文とは?
「ていで」の類語は「〇〇な様子」や「〇〇という態度」がある
「ていで」の類語として、「〇〇な様子」や「〇〇という態度」という表現で、「てい」と同じようなニュアンスを相手に伝えることができます。会話の中で、「ていで」という表現が頭に出てこなかった場合や、使い慣れていない方には是非とも試していただきたい表現方法です。
「ていで」の類語1つ目の「〇〇な様子」は、見た目の状況やどんな状態なのかを表現するのに便利なので、ビジネスシーンはもちろん日常会話でも重宝されています。「様子」という表現は「てい」よりも聞き馴染みも良いですし、「ていで」という表現方法に慣れていない方にも使いやすいのでおすすめです。
また、「ていで」の類語2つ目の「〇〇という態度」は、「〇〇な様子」に近い表現でもありますし、人の行動や表情から推測される状態を表すのに便利です。「態度」という表現は相手にもダイレクトに伝わりやすいですし、人に関する内容の場合は、「てい」よりも明確にどのような状況か説明することができます。
「ていで」の類語は「〇〇という振り」もよく使われる
「ていで」の類語3つ目の「〇〇という振り」は、「様子」や「態度」に比べると、ややネガティブな意味に取られることが多いです。「聞いている振り」と表現すると、相手側としては「本当は聞いていないの?」と思われてしまいますよね。ただ、その場を取り繕うという意味では「振り」はベストな表現でもあるのです。
「振り」には「うわべだけの行動や態度」という意味も含まれているので、その場を上手に乗り切るというニュアンスでは「てい」に最も近い表現になります。文字にすると見せかけのように感じますが、聞いている振りをすることで相手に不快感を与えないですし、傾聴の姿勢を示している表現としては最適です。
「ていで」の類語の使い方例文①風邪をひいてそうな様子なので早退させよう
「ていで」の類語を使った例文の1つ目は、「風邪をひいてそうな様子なので早退させよう」です。「てい」は相手の状態を表現するのにも使うことができるので、「様子」と言葉を変えるだけで一気にわかりやすく伝えることができます。特に、「てい」を使い慣れていない方にとっては特に重宝できる表現ですね。
また、売上の状況や数字の動きなどにも使えますので、ビジネスシーンでも応用しやすい表現ですし、普段から見慣れている漢字なので、説明する時に戸惑うこともないので便利です。メールなどの文章でも「様子」という漢字は使いやすいので、「てい」で表現しにくい場合は活用してみましょう。
以下の関連記事は上司や先輩などの目上の方に送るメールの書き方や例文を詳しく説明しているので、「てい」や類語の「様子」をメール文で使う場合は是非とも参考にしてみてください。
「ていで」の類語の使い方例文②彼は何でも知っているという態度でいる
「ていで」の類語を使った例文の2つ目は「彼は何でも知っているという態度でいる」です。先程紹介した「様子」よりも、人の行動や状況を表現する場合は「態度」の方がより伝わりやすいのでおすすめです。特に、仕事で部下を評価する際には、「態度」という言葉で表すと、どんな人物かを明確に示すことができます。
ビジネスシーンでは業績や仕事のスピードの他にも、勤務態度やコミュニケーション能力も評価の対象になりやすいです。どんな人かを相手に説明する際にも「てい」だけでなく「態度」を交えて表現することで、説明する力や文章能力をアピールすることもできますね。
「ていで」の類語の使い方例文③仕事が終わったという振りをして定時に帰る
「ていで」の類語を使った例文の3つ目は、「仕事が終わったという振りをして定時に帰る」です。先に言っておきますと、仕事は定時までに終わらせることが望ましいですし、全て終わってから帰るのがビジネスマンとしてモットーでもあります。ただ、外せない用事があってやむを得ず「振り」をすることもあるでしょう。
「振り」というのはどうしても見せかけを取り繕う意味にもなるので、使いすぎるとかえって印象を悪くしてしまうので、言葉で表現する場合はここぞ!という時に使うようにするのがベストです。
「ていで」の英語と使い方例文とは?
「ていで」の英語の使い方例文①「Supposing that...」
「ていで」の英語の例文の1つ目は、「Supposing that...」を使った方法です。例えば、「Supposing that this is done,let's decide the final plan.」と表現すると冒頭に「ていで」を意味する英文を入れることができます。
ちなみに、和訳すると「これが終わったていにして、最終計画を決めましょう。」なので、最終決定をする前にある程度決まったていで話を進めたい時に活用することができますね。本筋は英文の後半になるので、「Supposing that...」は添える形で使うようにしましょう。
「ていで」の英語の使い方例文②「Let's just say...」
「ていで」の英語の例文の2つ目は、「Let's just say...」を使った方法です。例えば、「Let's just say this project was success,do you have any questions?」と表現することで、後半に質問を繋げることができます。
こちらを和訳すると「このプロジェクトが成功したとのていでしたら、何か質問ありますか?」になります。ちなみに、「Let's just say...」はどちらかというとカジュアルな表現になるので、仕事場の同僚や親しい間柄の人と話す場合に最適です。英文としてもわかりやすいので、言葉にしやすい表現です。
ていでの「てい」の意味や漢字を知って上手に使いこなそう!
「ていで」を使うことで「見た目」や「状況」を相手に伝えやすくなりますし、「体で」と漢字で表現することで、語源に伴う意味を理解しながら使うことができます。
また、「様子」や「振り」などの類語もありますし、英語でも「ていで」の意味を込めることができるので、自分の使いやすい表現方法で「ていで」を活用していきましょう。
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