矜持の正しい読み方・使い方って?プライドと信念を意味する言葉の語源も
あなたは、「矜持」という言葉の正しい読み方や使い方について知っていますか?この記事では、これらに加えてその類語や語源などについても具体的な例文を交えながらご紹介していきます。気になる方はぜひ記事内容をチェックしてみてください。
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目次
矜持の正しい読み方は?
矜持の正しい読み方は「きょうじ」

まず、矜持の正しい読み方は「きょうじ」です。特に一番初めの漢字である「矜」は単独でも使用されることが少ないものなので、読み方が分からない方も多いかと思います。ちなみに、訓読みは「あわれむ、つつしむ」などとなります。
矜持の読み方は誤用される可能性が高いものとして知られている

一般的に広く知られた漢字ではないという点から言うと、矜持の読み方は誤用される可能性が高いものとして知られています。例えば「こんじ」などがその例です。先述した「きょうじ」という読み方をしっかり覚えるようにしましょう。
同じ読み方の矜持と矜恃の意味の違いは?
同じ読み方の矜持と矜恃の意味の違い①「矜持」は自尊心と自制心がある様子

同じ読み方の矜持と矜恃の意味の違いの1つ目は、「矜持」は自尊心と自制心がある様子を表すという点です。矜持には「持つ、保持する」という意味の「持」という言葉が使用されています。これが~がある様子というこの言葉の意味を表しています。
同じ読み方の矜持と矜恃の意味の違い②「矜恃」は自尊心を持って堂々とした

同じ読み方の矜持と矜恃の意味の違いの2つ目は、「矜恃」は自尊心や自信を持って堂々としたふるまいをすることを表すという点です。先に挙げた矜持が持つような「自制心」というニュアンスはこの言葉には含まれていません。同じような漢字で同じ読みなので混同しやすいですが、その意味の違いには注意しましょう。
矜持の言葉の由来は?
矜持の言葉の由来①「矜」の語源は「矛の柄」

矜持の言葉の由来の1つ目は、「矜」の語源は「矛の柄」というものです。この「矛の柄」とは今で言う、戦の際に使用する武器という意味になります。矜持とはこの「矛の柄」を語源とするとされています。
矜持の言葉の由来②語源にある「矛の柄」を持つことは中国では誇りだった

矜持の言葉の由来の2つ目は、語源にある「矛の柄」を持つことは中国では誇りだったというものです。先に挙げた戦に行く際に使用する「矛の柄」を持つことは、誇りあることだとされていました。
この中国から来た語源を考えると、先述した「自尊心と自制心がある様子」という意味に納得がいくと思います。戦いではそれを誇りに思いながらも、慢心することのない自制心がないと勝てませんよね。このように語源を見ることで意味が分かりやすくなります。
矜持はこうやって使う!使い方と例文
矜持の使い方と例文①後輩からバカにされて矜持を失った

矜持の使い方と例文の1つ目は、「後輩からバカにされて矜持を失った。」です。これは、「後輩からバカにされて自信を失った」という意味と同義の例文となります。もちろん、いじめは歓迎されるべきものではないですが、人が集団を作るとどうしても生まれてしまいます。
明らかに自分が相手に失礼なことをしたり、信用を失うようなことをした場合は仕方ないですが、やはり年下からバカにされると自信やプライドを傷つけられるという方も少なくないようです。異論がある場合はしっかり相手に伝えて、矜持を保ちましょう。
矜持の使い方と例文②その一件で彼女は自分の矜持がしぼんでいくのを感じた

矜持の使い方と例文の2つ目は、「その一件で彼女は自分の矜持がしぼんでいくのを感じた。」です。これは、「その出来事で彼女は自分の自尊心が小さくなっていくのを感じた」という意味の例文となります。
例えば職場や学校で自分の失敗を笑われたり、恥をかくようなことがあると矜持がしぼむような思いをすることがありますよね。ただ、これらのことは人生を過ごす中で避けようと思っても避けられるものではありません。時にはミスを恐れず挑戦し、矜持もしっかり保てるようなタフさを手に入れましょう。
矜持の使い方と例文③何を言われても自分の矜持だけは守っていきたいものだ

矜持の使い方と例文の3つ目は、「何を言われても自分の矜持だけは守っていきたいものだ。」です。これは、「人にどんなことを言われようと、自分のプライドだけはしっかり持っていたいものだ」という意味を持つ使い方例文です。
もちろん常に客観的な視点で自分や周りの物事を見ることは大切ですが、その中でも「これは常に自分の中で譲れないもの」があると思います。これがないと軸のないフラフラした人間になってしまいますよね。そういう意味でも、例文のように適度なプライドは持っておいた方が良いと言えるでしょう。
矜持の対義語と類語にはどんな言葉がある?
矜持の対義語は卑下

矜持の対義語は「卑下」です。これは、「ひげ」という読み方をします。日本文化は相手を上げて、自分を低くすることが良いという文化ですが、この行為がまさに「卑下する」ということです。自分で自分の価値をある程度認めた上で戦略的に卑下できるのがベストでしょう。
例文としては、例えば「彼女は自分を卑下することで彼をたてた。」などの形があります。あまりに誰にでも卑下してヘコヘコしていると、それにつけこんで他人を支配してくる人もいます。程度については注意が必要ですが、ビジネスでも状況によっては効果的ですのでこの言葉とその使い方はマスターしておきましょう。
矜持の類語①自尊心

矜持の類語の1つ目は、「自尊心」です。これは、文字通り「自分を尊敬する心」という意味の類語となります。小さいころから減点評価を親からも学校からも受けてきた私達は、この「自尊心」が低いとされています。しかし、これもトレーニングで少しずつ上げていくことも可能です。
具体的な例文としては、例えば「彼女は自尊心を持って仕事に取り組んでおり、それが仕事の成果にもつながっている。」などです。ミスした時も自分を責めるのではなく、「私にはできる」と自分に語れて、尚且つその対処に向けて具体的な行動を取れるのが「自尊心がある」状態と言えます。
矜持の類語②信念

矜持の類語の「信念」です。この類語の意味は、「強く信じる気持ち」という意味です。信念は普通、「強い」「弱い」と表現します。一般的には信念の強い人の方が仕事でも学業でも成功しやすいと言われています。あなたの周りにもそんな信念の強い人がいると思います。
この類語を使った具体的な例文を挙げると、例えば「彼女は強い信念を持ってそのプロジェクトに取り組み、ついにそれを成功させた。」などがあります。仕事は基本的に失敗の連続です。しかし、それに屈せず信念を持って取り組んだ人が最後には成功を修めるでしょう。
矜持の類語③プライド

矜持の類語の3つ目は、「プライド」です。この言葉の使用には少し注意が必要で、日本語で使用される場合は「プライドが高すぎる」などとネガティブな意味で使用されることもあります。先にご紹介した自尊心と混同されることも多い類語です。
具体的な例文を挙げると、例えば「彼はいつも自分の行動にプライドを持って生活している。」などの形で使用可能です。この例文の場合、意味としては「誇り」や「矜持」と近い類語となるのでポジティブあ意味で使用できます。
矜持を英語で言い換えるにはどんな言葉が当てはまるの?
矜持を英語で言い換えた言葉①pride

矜持を英語で言い換えた言葉の1つ目は、「pride」です。発音も日本語の「プライド」と同じなので分かりやすいですし、何より覚えやすい英語ですよね。具体的な例文を挙げると、「She has pride in her daughter.」「彼女は自分の娘に誇りを持っている。」などがあります。
また、この例文はprideの派生語を用いて「She is proud of her daughter.」という言葉にも置き換えられます。このbe proud ofという表現は英会話では本当に良く耳にするものです。ぜひprideという言葉と共に覚えていきましょう。
矜持を英語で言い換えた言葉②self esteem

矜持を英語で言い換えた言葉の2つ目は、「self esteem」です。これは、直訳すると「自尊心」という日本語になりますが、転じて矜持という言葉として英語で使用できます。例えば、「He has enough self esteem in himself.」「彼は十分な自尊心を持っている。」などです。
この「self esteem」という言葉は、心理学の世界で特に頻繁に耳にする言葉です。心理学の論文や関連書を英語で読んだことのある方は耳にしたことがあるでしょう。もちろん、日常生活にも十分使える言葉ですので、この言葉も合わせて記憶しておきましょう。
矜持を使った格言・名言にはどんなものがある?
矜持を使った格言や名言①男の矜持を失うな

矜持を使った格言や名言の1つ目は、「男の矜持を失うな」です。これは、「男としてのプライドを失うな」という意味の格言です。昔から、特に男性は女性と比べると「ちゃんと働かなければいけない」「泣いてはいけない」など「男ならこうすべき」というイメージを植え付けられています。
21世紀の今となっては、これらのイメージには少しナンセンスなものもありますが、自分の自尊心につながる形でこれらの格言や名言を活用できると良いですよね。この格言も、現代風に自分の生活に合うようにその意味を少し変化させて活用してみましょう。
矜持を使った格言や名言②大人としての矜持を持て

矜持を使った格言や名言の2つ目は、「大人としての矜持を持て」です。これは、「大人としてのプライドや誇りを持て」です。例えば、特に子育てをしている家庭では自分が子供のお手本になることを子供本人からも、そして社会からも求められます。これは1つ目の格言のようにあなたが男女どちらの性別であってもです。
少し古い言い回しではありますが、この意味からいくとこの格言は21世紀の今でも万人に生きるものだと言えます。成人を越えたら、社会での自分の役割を見出しながら自分の才能を磨き、子供のお手本となれるようにしっかり努力を重ねていきましょう。
「矜持」という言葉の意味や使い方を積極的に活用していこう!
当記事では、これまで「矜持」という言葉の意味、語源、使い方までを具体的な例文と共にお伝えしてきました。冒頭にもお伝えした通り、この言葉は読みにくいのでそれも手伝って活用の仕方が今まで分からなかったという方も多いのではないでしょうか?あまり聞きなれない言葉で馴染みがない方もいたかもしれません。
また、この記事では「自尊心」「信念」「プライド」などの類語についてもまとめてきました。どの言葉の使用するかによって、相手に伝わるニュアンスが微妙に変化することがお分かりいただけたと思います。ぜひ当記事内容を参考にして「矜持」やその他類語を日常生活やビジネスで積極的に活用してみてくださいね。
下記関連記事内では、「プライドが高い人と高すぎる人」の特徴について解説しています。当記事本文でも触れましたが、プライドは扱い方によってはネガティブなものにもなりかねません。万が一プライドが高すぎる場合の原因や、それを直したい時の方法もありますので、当記事内容に合わせてぜひチェックしてみてください。
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