アルミホイルに裏表はある?アルミ箔の効果・表裏別の使い方や活用法も
アルミホイルを、目を凝らして見てみると、裏表で光沢が違うことが分かりますね。しかし、どちらが表でどちらが裏なのか判断に困ります。向きによって使い方も異なるのでしょうか?保温などに便利なアルミ箔の効果を、表裏別の活用法まで明らかにしてみたいと思います。
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目次
アルミホイル|裏表はある?
アルミホイル・アルミ箔に裏表はない
アルミホイルの両面を確認してみると、ツヤツヤとした光沢が目立つ面と、ツヤがなく鈍い色が目立つ面に分かれますね。特徴的な違いなので、裏表の区別をつけるための目印だと思われがちです。しかし、厳密に言えば、アルミホイルの表面に裏表はないのです。
アルミホイルは、英語で「Aluminum foil」と表記されるように、アルミニウムという材質でできた箔のことです。アルミをローラーで挟んで、薄い箔にしていくだけなので、両面の材質は、全く同じものとなっています。
そのため、アルミホイル・アルミ箔の製造会社や、日本アルミニウム協会のHPなどでも「裏表はない」と断言されています。表裏一体なので、見た目に惑わされてはいけないということですね。
アルミホイル・アルミ箔の表裏の違いはある
では、アルミホイル・アルミ箔の両面の表裏に、全く違いはないのかというと、そうでもありません。アルミホイル・アルミ箔をローラーで製造する場合、2枚重ねて行います。そのため、ローラーと接着する面の方は、より表面が滑らかになっています。ツヤの秘密は、滑らかさにあったんですね。
対して、ローラーと接着せずにアルミ同士が触れ合っている面は、「梨地面」と呼ばれる、わずかなザラつきが生まれます。表面がザラついてデコボコしていると、光が乱反射するため、鈍い色になるのです。
アルミホイル・アルミ箔の両面の表裏は、ほんのちょっとのデコボコがあるかないかで、わずかな効果の違いが生じます。便宜上、ツヤのある滑らかな面を「表」、デコボコした梨地面を「裏」として、表裏の効果の違いをご紹介したいと思います。
アルミホイル|裏表別の効果の違いは?
アルミホイル|裏表別の効果の違い①見栄えがする表
アルミホイル・アルミ箔の、裏表別の効果の違いの1つ目は、「表」面のほうが、より見栄えがするというものです。表はデコボコが少ないため、ツヤのある滑らかな光沢を持ちます。見た目の美しさを必要とするときは、表の光沢効果を発揮できるような使い方にしましょう。
アルミホイル|裏表別の効果の違い②熱反射がよい表
アルミホイル・アルミ箔の、裏表別の効果の違いの2つ目は、「表」面のほうが熱を反射する効果が高いというものです。ほんのわずかな違いですが、デコボコが少ない面を上にしたほうが、熱を反射しやすいんですね。
また、熱伝導率も高いと言われているので、こちらも便利に活用できます。高温でも低温でも効果を発揮するので、覚えておきましょう。
アルミホイル|裏表別の効果の違い③溶けにくい表
アルミホイル・アルミ箔の、裏表別の効果の違いの3つ目は、「表」面のほうが溶けにくいというものです。ローラーで圧縮されたときの密度の違いが原因でしょうか。アルミホイルを熱に晒す場合は、表面が溶けにくいと覚えて置くと便利ですね。
ただし、アルミの融点は660℃ほどで、沸点が2519℃と言われているので、通常に使うぶんには、ほとんど心配しなくても良さそうです。
アルミホイル|裏表別の効果の違い④くっつきにくい裏
アルミホイル・アルミ箔の、裏表別の効果の違いの4つ目は、「裏」面のほうが、くっつきにくいというものです。滑らかな表と比べて、裏はデコボコしているため、物と密着する部分が少ないんですね。くっつき防止に注意したいのであれば、裏を活用するようにしましょう。
アルミホイル|裏表別の効果の違い⑤雑菌防止効果は表裏関係なし
アルミホイル・アルミ箔の、裏表別の効果の違いの5つ目は、表裏関係なしに、雑菌防止効果があるというものです。食材に使用するのにピッタリですね。また、水につけると金属イオンが発生することから、水回りで雑菌が繁殖することを防いでくれます。表裏を気にすることなく、台所などで活躍してくれそうな効果ですね。
アルミホイル|裏表別の効果的な使い方は?
裏表別の効果的な使い方①表向きにして見た目を引き立てる
裏表別の効果的な使い方の1つ目は、表のツヤの美しさの魅力で、食材などの見た目を引き立てることです。食材を包むことは、アルミホイルの主な用途の一つですね。保存のために包んだりすることはもちろんですが、お弁当やホームパーティーなどで、手が汚れたりしないように料理を包むこともあります。
そんなとき、表向きに出すのは、ツヤのある滑らかな「表」面のほうが良いですね。きれいな光沢を放つため、見た目を引き立ててくれます。美味しい料理は、見た目が良いことも条件の一つなので、アルミホイルで美しく彩りましょう。
裏表別の効果的な使い方②表の熱反射で直火でも美味しく調理
裏表別の効果的な使い方の2つ目は、表の熱反射効果を利用して、直火でもオーブンでも美味しく調理することです。とくに肉や魚をホイル焼きにするときに、重宝する使い方となります。ポイントは、「表」面が内向きになるように、アルミホイルで食材を包んで直火またはオーブンで焼き上げていくことです。
「表」面を内向きにすると、熱を効率的に伝導&反射させることができるため、短時間での調理が可能になります。焼き加減もふっくらジューシーとなって、美味しさもアップするので、一石二鳥の効果が期待できます。
また、クッキーやマカロンといった焼き菓子を作るときには、クッキングシートの上に「表」面を上向きにしたアルミホイルを敷いてみましょう。カリカリとした食感を、簡単に出すことができますよ。カリカリベーコンなどでも応用できるので、カリカリ派の人は必見です。
裏表別の効果的な使い方③表の熱伝導率で急速冷凍
裏表別の効果的な使い方の3つ目は、表の熱伝導率を利用して急速冷凍させることです。高温を伝導させやすいのであれば、低温でだって効果を発揮します。食材は、短時間で一気に冷凍させたほうが、味や鮮度が劣化しにくくなります。「表」面を上向きにして、いろいろな食材を急速冷凍させましょう。
また、アルミホイルは、匂いもカットする効果も持つので、匂いうつりなどの心配も少なくなります。ただし、柑橘類などの酸っぱい食材には使用しないように注意してください。アルミホイルが腐食して、味が劣化してしまう可能性があります。
忙しい毎日を送っていると、急速冷凍のように、家事の時短テクニックが必須となってきますね。アルミを使う以外にも、いろいろな時短法があるので、こちらの記事もチェックしてみませんか?
裏表別の効果的な使い方④表の溶けにくさで効率的な煮込み
裏表別の効果的な使い方の4つ目は、表の溶けにくさで効率的な煮込み料理を作ることです。日本料理でよく使われるテクニックに「落し蓋」というものがありますね。食材の上に直接蓋をすることで、味をよく染み込ませることができます。
しかし、鍋の大きさよりも一回り小さい蓋でなければいけないので、適した蓋を探すのが大変です。アルミホイルなら、どんな鍋の大きさにも対応してくれる蓋になりますね。「表」面を下向きにして、食材に蓋をすることで、溶けにくくピッタリの大きさの落し蓋が可能になります。
裏表別の効果的な使い方⑤裏のくっつきにくさで燃えるゴミ直行の汚れ防止
裏表別の効果的な使い方の5つ目は、「裏」のくっつきにくさで汚れを防止することです。ガスレンジの周りを、アルミホイルで覆うと、油汚れなどの掃除が楽になります。なんと言っても、汚れが目立ってきたときにアルミを外して、燃えるゴミに出すだけというお手軽さがたまりません。
「裏」面を下向きにして、アルミホイルで覆うようにしておけば、ガスレンジにこびりついて取れなくなるという事態も防ぐことができます。ただし、長期間放置しすぎたり汁物などでひどく汚れてしまったりした場合は、こびりついてしまうので、適当なタイミングで取り外すことにしましょう。
また、お餅などのベタベタしやすい食材を調理するときも、アルミホイルの「裏」面を利用すると、くっつきにくくなるので楽になりますよ。オーブンに直にアルミホイルを敷くときも、「裏」面を下向きにするように意識すれば、天板に張り付きにくくなります。
ゴミの分別で迷ってしまうのが、アルミホイルは燃えるゴミなのか、燃えないゴミなのかですね。薄いアルミホイルは燃えて灰になるため、多くの場合は、燃えるゴミとして処理されます。ただし、一部の自治体では燃えるゴミに出すことができない場合もあるので、事前にチェックしておくことは大事です。
アルミホイル|裏表別の活用法は?
アルミホイル|裏表別の活用法①表の効果で保温・保冷
アルミホイルの裏表別の活用法の1つ目は、表の熱反射効果を断熱材として活用して保温・保冷するものです。そういえば、車のフロントガラスにアルミのシートを貼って、熱を遮断することがありますね。熱伝導率は高いのに反射できるなんて不思議ですが、輻射熱を遮断することができるため、保温・保冷が可能になります。
例えば、ペットボトルなどをクシャクシャにしたアルミホイルで巻いて、さらにタオルで包めば、保冷効果が期待できます。寒い冬でも、スリッパにアルミホイルを敷くだけで、足先の保温効果がアップするので便利です。湯たんぽの保温や、お弁当の保冷など汎用性が高いので、保温・保冷効果を便利に使っていきましょう。
アルミホイル|裏表別の活用法②裏の効果で丈夫な折り紙
アルミホイルの裏表別の活用法の2つ目は、裏の効果で丈夫な折り紙を作ることです。「裏打ち」と呼ばれる技法で、紙の裏にアルミホイルを貼り付けると、形状保持力がしっかりとした折り紙を作ることができます。立体的な折り紙を、くっきりとした形で作ることができるので、工作好きに人気の方法です。
紙とアルミホイルを糊で張り合わせるだけで作ることができるのですが、このとき、デコボコした「裏」面に糊をつけたほうが良いと言われています。工作好きの人は、試してみてはいかがでしょうか。
アルミホイル|裏表別の活用法③表裏関係なく家事に活用
アルミホイルの裏表別の活用法の3つ目は、表裏関係なく活用して、家事に役立てるものです。未使用のアルミホイルでも、使用済みでも構わないので、捨てる前に無駄なく活用してみましょう。次のような場面で、家事に活用することができます。
- ・お鍋のコゲ落とし:アルミを丸めて擦ればOK
- ・排水口の雑菌防止:2~3個丸めて排水口の中に入れる
- ・砥石代わり:包丁やハサミで重ねたアルミを切る
- ・ピーラー代わり:ゴボウなどを包むように擦って皮むき
- ・アイロンの時短:衣類の上に敷いてアイロンをかける
アルミホイルが活用できる家事
お鍋のコゲ落としやピーラーは、クシャクシャにしたアルミが、コゲや皮をこそげ落としてくれます。排水口の雑菌防止は、1ヶ月に1回ぐらいの頻度で交換しましょう。砥石代わりは、一時的に切れ味を復活させてくれるので、応急処置に便利です。熱伝導率を活用したアイロンでは、電気代の節約にもなりますね。
アルミホイルの裏表で家事上手になろう
じつは裏表がなかったアルミホイルですが、両面のなめらかさの違いで、ちょっとした効果の違いが生じます。美味しい料理を作ることから保温・保冷、効率的な掃除の方法に水回りの清潔さのキープまで、かなり万能なアイテムですね。
アルミホイルを購入したのは良いものの、あまり使い道が分からなくて、無駄にする方も多いのではないでしょうか。裏表の効果を活用して、無駄をださない、家事上手を目指してみましょう。
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