彫金師の給料の収入や年収はどのくらいか?仕事内容やなる方法も
彫金師と言う職業をご存知でしょうか?あまり聞きなれないかもしれませんが、そのお仕事はジュエリーデザイナーやシルバーアクセサリーを作るアーティストなど、多岐に渡ります。今回はそんな彫金師の給料や年収、具体的な仕事内容、そして一人前の彫り師になるために必要な技術や能力をご紹介していきます。
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彫金師とは?
彫金師とは①仏具や家具などの飾りを作る職人
彫金師とは、1つは仏具や家具などの飾りを作る職人のことです。金属を加工し、仏具や家具の角につける飾り金具などを作る専門の職人です。他には、建築物に使う飾り金具なども作ります。金や銀、プラチナなどの金属の板や棒を叩いて加工したのち、研磨して仕上げていきます。
彫金師は、鏨(たがね)と言われる特別な工具を使い、金属を加工してアクセサリーや装飾品、飾り金具などを作る専門的な技術を持った職人です。新しい作品の制作の他には、仏具や宝具などの古い装飾品の補修などを専門に行う職人もいます。
仏具や仏像の装飾品などは、彫金の中でも特殊な技術を必要としますので、伝統工芸師としての側面が強くなります。そのため、目指すには職人への弟子入りが主な道となります。求人自体が少なく、非常に見つけにくいと言われていますので、根気強く探しましょう。
彫金師とは②貴金属のアクセサリーなどを作る職人
彫金師・彫り師とは、2つ目は貴金属のアクセサリーなどを作る職人のことです。宝石をつけたアクセサリーなどのジュエリーを作るほか、シルバーアクセサリーなどの制作でも人気の職業です。最近の彫金師というと、こちらのイメージの方が強くなっています。
現在は、インターネットの通信販売などを使って、彫金の作品を個人的に販売する方法が拡大し、彫金師として活躍する人も増えています。シルバーを使ってアクセサリーを作ったり、シルバークレイ、天然石なども合わせたアクセサリー職人もいます。
彫金師の月の給料&年収は?
お金になる?彫金師の月の給料&年収・収入①雇用される場合
彫金師の月の給料&年収1つ目は、雇用される場合です。雇用の方法は、正社員、アルバイトなど様々ですが、アルバイトの場合は時給1000〜1500円ほど、正社員では10万〜15万円程度からスタートすることが多いようです。経験を積んだ技術者の場合は、年収ベースで活動することもあるようです。
技術や経験が増えることで、給料や年収も増えていくと言われており、熟練の彫金師の場合は、20万〜50万程度の月収のなるようです。ただし彫金師は、お金になる・収入になる、給料がよいという理由で続ける人よりも、自分の作りたいものを作るという理由で続ける人がほとんどです。
特に最近は、彫金の材料となる金属の値段が高騰することもあり、金属加工業界自体が苦しい事態に陥っているケースもありますので、お金をベースに考えると、彫金師として就職するのは、難しいかもしれません。やりたいことをやって行くための経験のためと捉えた方が良いかもしれません。
お金になる?彫金師の月の給料&年収・収入②個人で開業する場合
彫金師の月の給料&年収2つ目は、個人で開業する場合です。現在では、自分で店舗を持ったり、またはオンラインショップを開業するなどして、自分で製作したアイテムを販売することが、以前より容易になりましたので、個人で開業している彫金師もたくさんいます。この場合は、年収や給料ではなく、売り上げとなります。
個人でお店を開店した場合は、給料はありません。売り上げは0円から、成功している場合は月収100万円以上を稼いでいる人もいます。個人で開業する場合は、かなりの差がありますが、成功する人の方が少数というのが現状と言われています。ただし、原材料費がかかる側面もありますので、しっかり管理する必要があります。
個人でお店を開く場合は、アクセサリーなどの製品を作るだけでなく、売り上げの管理や仕入れ、在庫の管理、税金の計算も必要になります。確定申告などは、忘れずに行うようにしましょう。個人事業主の税金の計算については、こちらも記事も参考にしてみてください。
彫金師の仕事内容は?
彫金師の仕事内容①アクセサリーや飾り金具のデザイン
彫金師の仕事内容1つ目は、アクセサリーや飾り金具のデザインです。彫金師は、規定のデザインの製品を作る場合もありますが、デザインから始めることも多くあります。特に、ジュエリーやアクセサリーは、彫金師が全ての作業を行うことも多くあるため、宝石やドレスなどに合わせてデザインを行うこともあります。
特に、宝石店などで彫金師として働く場合、開業して自分のお店を開く場合などは、ほとんどの場合、デザインから始めます。個人のお店の場合は、オーダーメイドでデザインを作成する場合とともに、完全に自由にデザインし、オリジナルのブランドとして作ることもあります。
彫金師の仕事内容②金属の加工
彫金師の仕事内容2つ目は、金属の加工です。彫金師の仕事として、もっともイメージしやすい内容です。金属を切ったり叩いたりしてデザイン通りの形にしたり、その後研磨したり、様々な彫金技術を施したりして、作品を完成させます。
アクセサリーなどを作る場合は、宝石を固定する「石留め」という作業を行ったり、金属に模様などを施したりして、美しい作品に仕上げていきます。金属は、磨き上げて仕上げることで、驚くほどの輝きに仕上がります。もっとも彫金師らしい作業の部分です。
また、個人で販売している場合はもちろん、就職している場合などでも、製品を販売したり、管理したりすることも、彫金師が行っている場合が多くあります。彫金師の仕事は、作品を作るだけでなく、全ての流れを一人で行うことが多いでしょう。
彫金師の仕事内容③彫金の講師
彫金師の仕事内容3つ目は、彫金の講師です。彫金は、趣味としても人気があります。自分で作品を作る以外に、彫金についてや彫金のやり方について、教えるという仕事をしている人もいます。カルチャーセンターでの講座や個人の店舗での教室など、彫金教室の形状も様々あります。
彫金は、趣味として人気がありますが、道具を揃えたり、機材が必要だったりと、本格的に行うには環境が必要ですので、趣味として取り組みたい人に教える仕事、場を提供する仕事は、多くの需要があり、彫金師の仕事の一つになっています。
彫金師の仕事内容④材料・素材などの管理
彫金師の仕事内容4つ目は、材料・素材などの管理です。彫金の材料や素材は高級な金属を使う場合も多くありますので、きっちりとした管理が必要です。在庫などの管理も行います。就職や弟子入りをしている場合は、必ずしも自分の仕事となるとは限りませんが、個人でお店を開く場合は必ず必要になります。
材料など、見えるものの管理以外にも、売り上げや受注の管理、日程やスケジュールの管理なども、実は重要な仕事です。彫金師として活動する場合、特に個人で仕事をする場合は、彫金をしている時間以上に、様々な管理に時間を必要とすることも多くあります。
就職や弟子入りをして彫金師の活動をしている場合でも、お客様からの注文に合わせたスケジュールの調整などは、個人の仕事になることが多く、他の人との連携も必要になる場合もありますので、実際の彫金と同様に重要な仕事とも言えます。
彫金師になる方法は?
彫金師になる方法①就職・弟子入り
彫金師になる方法1つ目は、就職・弟子入りです。お店や会社などの求人に応募したり、職人の元へ弟子入りするなどすることで、彫金師になることができます。彫金師自体には資格などは必要ありませんが、技術と経験が必要な世界ですので、実践的な経験を積むために、まずは就職・弟子入りをすることが多いでしょう。
専門学校やスクールなどで彫金の基本的な技術を学んだのち、職人に弟子入りする、アクセサリーメーカーなどに就職するなどして実践的な経験を磨き、その後に独立して開業するのがもっともよくある流れです。彫金は、特別な技術であり、さらには制作には機械や工具も多く必要とします。
まずは、職人への弟子入りまたは就職などをして、経験を積むのが良いとされていますが、昨今は、彫金を職業とした求人は減少傾向にありますので、探すのは少し難しいかもしれません。根気よく求人を探すとともに、お店に直接行く等、行動して行く必要があるでしょう。
彫金師になる方法②個人での開業
彫金師になる方法2つ目は、個人での開業する方法です。彫金師になるには、特別な資格などは必要ありません。作品を作る技術と環境さえあれば、誰でも彫金師になることができます。そのため、最近では職人への弟子入りなどをせずに、そのまま彫金師として活動を始める人も増えています。
特に最近では、オンラインショップを含めて、自分のお店を持つことが以前よりも簡単になりましたので、製品・作品が作れるようになったら、独自にお店を開業することで彫金師として活動することができるようになります。また、各地で行われるマルシェやマーケットなどにも出店して、作品を販売することが可能です。
個人でお店を開いて彫金師になる場合は、作品をデザインし、製作するほか、道具や環境を用意し、素材の仕入れや管理、作品の管理や販売などをまとめて行うことになります。彫金師として専門で作業を行いたい場合は、他の人に手伝ってもらう、スタッフを野党などする必要が出てきます。
彫金師を目指してみてはいかがでしょう
シルバーやゴールド、プラチナなどを加工して、素敵な飾りやアクセサリーを作る彫金師は、憧れる人も多い職業です。現在は、お店などに就職したり、職人に弟子入りをしたりする方法以外に、自分でお店を開くことも簡単になっていますので、興味のある方は一度やってみてもいいでしょう。
ただし、本格的な技術を手に入れるためには、練習や経験が必要であったり、制作にも費用がかかる職業でもあります。本格的に携わりたい場合は、覚悟のいる職業かもしれません。そのぶんやりがいのある世界とも言えますので、奥の深い彫金の世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。
彫金師の収入・年収は、0円から人によっては何千万円にもなる人もいて、知識や経験、さらにはお仕事の仕方によって大きく変わります。しっかりと目標を設定して、ステップアップして行くと良いでしょう。お仕事の目標を設定したいときは、こちらの記事も参考にしてみてください。
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