あいわかったの意味は?相わかった・判った時の返事・あいの使い方

あいわかった(相わかった)という言葉は、「判った」という言葉を発する時にそのニュアンスを強調するために使う返事の一種です。時代劇等で分かり申したなどといった古い表現とともに使われることも多いのですが、現代でもよく使われる表現ですので、ここでは使い方や例文を見ていきます。

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あいわかったの意味とは?

あいわかったとは「分かった(判った)」をより強調した返事を意味する

土下座の像

あいわかったとは「分かった(判った)」をより強調した返事を意味します。ビジネスのシーンや日常のシーンにおいて返事のパターンはたくさんあります。「了解」「わかった」という表現もあれば「承知いたしました」「了承いたしました」「かしこまりました」という丁寧な印象を持つ返事もあります。

その中で「あいわかった」という表現は「分かった(判った)」という表現を強めた表現であると言えます。もしも他の言葉で表現するとしたら「よく分かりました」といった言い回しがふさわしいと言えます。しかしながら「よく分かりました」と「あいわかった」はそれぞれ違う言葉です。

何故なら、多くの人は「よく分かりました」と伝えれば「ああ、分かってくれたんだな」と思い話は終わりますが、「あいわかった」と言えば「え?どういうこと?」となる人も少なくないでしょう。「あいわかった」という返事は使いどころを見極めて使わないと、相手とのコミュニケーションに支障をきたすかもしれません。

あいわかったは返事を意味する言葉だが普段使いの返事としては使わない

和の風景

あいわかったは返事を意味する言葉だが普段使いの返事としては使いません。そのため、ビジネスにおいて「あいわかった」と言うと、首を傾げる人が多いでしょう。また、上司が部下に対して「あいわかった」と言うと、「何か癖のある人だな」と思われる可能性が高くなりますので、あえて使う必要はないと言えます。

「あいわかった」という言葉は、江戸時代によく使われていた言葉で、現代でもこれを使う人はいます。しかし、普通の会社員がビジネスにおいて使う言葉ではありません。

そのため、教養として覚えておく認識で十分でしょう。ここから例文を紹介しますが、基本的な使い方を押さえて、「あいわかった」という言葉を聞いた時に違和感なく次の行動に移すことができれば十分と言えます。

あいわかったの使い方・例文は?


あいわかった(相わかった)の使い方や例文①あいわかったお任せあれ

和服の美人

あいわかった(相わかった)の使い方や例文の1つ目は「あいわかったお任せあれ」という表現を紹介します。「あいわかったお任せあれ」という表現は「あいわかった、お任せあれ。きっと期待通りの結果になることでしょう」といった形で使えます。「よく分かりました。任せてください」といった使い方と同じになります。

「あいわかった」という言葉は「分かった(判った)」を強調した相槌なので「お任せあれ」といった力強い言葉を繋げると、相手にとっては非常に頼もしく信頼できる返事である、という印象を受けます。この言い回しを使う時には、堂々と声をしっかり張るようにしましょう。

あいわかった(相わかった)の使い方や例文②すまぬあいわかった

和服の女性

あいわかった(相わかった)の使い方や例文の2つ目は「すまぬ、あいわかった」という表現を紹介します。「すまぬ、あいわかった」という表現は「すまぬ、あいわかった。すぐに対応しよう」といった形で使います。「申し訳ありません、わかりました。すぐに対応します」といった意味合いの表現になります。

通常は「すまぬ」と謝ることは通常使われる言葉に直すと「ごめんなさい」になるのですが、「あいわかった」という言葉と一緒に使うことで「本当にごめんなさい」といった、深い謝罪を表す表現にニュアンスは近くなります。「あいわかった」という言葉と一緒に謝罪をすることで、深く謝罪の意思が相手に伝わるのです。

あいわかった(相わかった)の使い方や例文③あいわかった良きに計らえ

2人の和服

あいわかった(相わかった)の使い方や例文の3つ目は「あいわかった、良きに計らえ」という表現を紹介します。この表現は、現代において耳にする機会は少ないかと思います。例えば「あいわかった、良きに計らえ。期待しておるぞ」といった形で使われます。「良きに計らえ」という言い回しは、信頼する相手に使われます。


この表現は「よくわかりました、(あなたの判断で)適切に処理をしてください。期待してますよ」という意味合いになります。「良きに計らえ」には「適切に処理をして欲しい」という意味合いがあり、また状況によっては「判断はあなたに任せる」という意味合いも持つ言葉になっています。

下記の関連記事では「良きに計らえ」という言い回しがどのように使われるのか、例文もまじえて分かりやすく説明しています。「あいわかった」と一緒に読むと、それぞれの言葉の使い方についてより深く理解ができるおすすめの内容になっていますので、こちらも是非参考にしてください!

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あいわかった(相わかった)の使い方や例文④あいわかったを単独で使う

紅葉の風景

あいわかった(相わかった)の使い方や例文の4つ目は、あいわかったを単独で使うパターンを紹介します。ここでは「あいわかった」を、どのように言われたら使えばいいのかを紹介したいと思います。基本的に「あいわかった」は単独で使われる場面が少なくありません。

例えば「明日の会合を楽しみにしておるぞ」「あいわかった」といった使い方ができます。このパターンでは「自分も楽しみです」「期待しててください」というニュアンスが込められた返事になっています。

また「即時対応するように」「あいわかった」という使い方では、「即時対応するように」と言われてその緊急性を汲み取り、すぐに行動に移そうと「あいわかった」と力強く返事をする光景が容易に想像できます。

あいわかった以外の「あい」の使い方は?

あいわかった以外の「あい」の使い方①あいすみません

神社の風景

あいわかった以外の「あい」の使い方の1つ目は「あいすみません」です。「あいすみません」は「確かに申し訳ないことをしています」といった意味合いで使われ、普通に「すみません」と謝るよりフォーマルかつ深い謝罪の意を表す言い回しになります。

お笑い芸人が「あいとぅいまてん」などというネタにしていることもあり「はいはい、すみませんでした」というその場をやり過ごす適当な謝罪表現と勘違いする人も少なくないのですが「あい」は「はい」と同じに解釈せず、「すみません」や「わかった」という表現を強める意味合いを持ちますので注意しましょう。

あいわかった以外の「あい」の使い方②あい許す

寺の風景

あいわかった以外の「あい」の使い方の2つ目は「あい許す」です。この表現は「確かに許します」という意味合いで使われ、状況を理解した上で許している状況を示しています。つまり、すべてにおいて納得して相手を許す時に使う表現であり、何か心に引っかかっていることがある時にこのような表現は使いません。

あいわかった以外の「あい」の使い方③あい成る

お城の風景

あいわかった以外の「あい」の使い方の3つ目は「あい成る」です。「そのようにあい成りました」といった使い方をする表現であり、とある状況を指して結果そうなったことを重々しく表現する際に使われる表現です。現代ではあまり耳にしない表現ですが、こういう言い方があることは記憶の片隅にとどめておきましょう。

あいわかった以外の「あい」の使い方④あい変わらず

寺の風景

あいわかった以外の「あい」の使い方の4つ目は「あい変わらず」です。この表現は他の表現と違って現代においてもよく使われる表現です。「あい変わらず彼は頑固だ。昔から変わらないよね」といった形で使われます。「変わらない」という言葉を「相(あい)」という表現を使って強調している言葉です。

「あい変わらずですね」といった使い方で、相手が変わらないことに対して好意的、もしくは諦めているようなニュアンスを込めて使うこともあります。「あい」という言葉はこのように「わかった(判った)」や「変わらず」をはじめ、様々な言葉とともに使い、その言葉を強調する表現として活躍しているのです。

あいわかったの類語は?

あいわかったの類語①分かり申した

お城と庭

あいわかったの類語の1つ目は「分かり申した」です。「分かり申した」は「あいわかった」同様に「分かりました」という意味合いを表します。「あいわかった」同様、「分かり申した」は古風な印象を相手に与える表現と言えます。そのため、ビジネスでは使わず個人的なやり取りで使うようにした方が良いでしょう。

「分かり申した」は「分かり申した。次の局面に身命を賭す所存だ」といった形で使います。「分かり申した」という表現が使われる前後の表現においても、古風な言い回しは変わらずに使われることになります。他の言い回しが現代風だと「分かり申した」という表現だけが浮いてしまいますので、使う時には注意しましょう。

あいわかったの類語②重々承知いたしました

お城の堀

あいわかったの類語の2つ目は「重々承知いたしました」です。「重々承知いたしました」という表現は「よく分かりました」という表現を丁寧な言い回しにした表現です。「分かった(判った)」という言葉は「分かりました」「かしこまりました」「承知いたしました」と、状況に応じて様々な表現を使い分けることになります。

「重々承知いたしました」という言い回しは「この度はご迷惑をおかけし申し訳ございません。ご指摘につきまして重々承知いたしました」といった形で、深い謝罪が必要な場面で使われます。「承知いたしました」という表現自体が非常に丁寧であるため、それに「重々」という表現を付ける場面はかなり限られてきます。

あいわかったという言葉をよく知りたまには使ってみよう!

「あいわかった(相わかった)」という表現は「分かった(判った)」を強調した表現であるものの、現代では使うシーンがかなり限られている表現です。しかし、ここぞという場面でこういう言葉を発することで相手の心を打つ場面に出会うかもしれません。

ここで紹介した「あいわかった(相わかった)」の意味や使い方をいつか、実際の会話で活用してもらえたらうれしいです。あいわかったのような、古き良き日本語の表現を大切にしていきましょう!


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