拝察の意味や類語とは?拝察する/拝察いたします/推察/敬語/謙譲語

ビジネスシーンで良く使われる「拝察」という言葉の意味をご紹介いたします。基本的な読み方や「拝察する」や「拝察いたします」といった使い方から、類語をおさらいしていきましょう。また「推察」との違いや謙譲語・敬語とは何かをしっかりこの機会に確認してみてください。

拝察の意味とは?推察との違いは?

「拝察」の意味①「思う・考える」の謙譲語

上を向いている男性

拝察の意味1つめは、「思う・考える」の謙譲語です。拝察は「はいさつ」と読みます。相手の気持ちを考えて思いやる時に使い、自分が相手に起こった事柄などに対して、考えたり思ったことを伝える際に使う言葉です。謙遜する気持ちを表す時に適切です。そのため「~拝察いたいます」といった形で使っていきます。

あまり聞きなれない言葉ですが「拝察」という言葉はビジネスシーンや、お悔みを伝える時、かしこまった場所でのスピーチなどで目上の方に対して使われています。今後使っていく機会のために覚えておきたい単語になります。

「拝察」の意味②「察する」の謙譲語

救いの手が映っている写真

拝察の意味2つめは、「察する」の謙譲語です。こちらの場合は、1つめの相手の事を思いやる気持ちと似ていますが、思いやる「自分側」の気持ちと違い、相手の気持ちを考えて察するという「相手側」の気持ちを考える言葉になります。相手はその事柄が起こった時に「どう思ったのか」を想像し察する時に使います。

また「拝」の漢字には「自分の動作などを相手に対して下げて(へりくだって)表現する」という意味があり、相手の事を敬っているのを表す意味を併せ持ちます。

謙譲語・尊敬語・丁寧語を一度おさらいしよう

目上の方に話す時やかしこまった場など、丁寧な言葉遣いが必要なシーンは多々あります。そんな時に使う敬語の謙譲語、尊敬語、丁寧語の違いを一度確認していきましょう。まず「謙譲語」は相手の方に丁寧に自分の行為や物事の内容を伝える際に使用する敬語です。次に「尊敬語」は相手の方の行為などに対して相手をたてながら話すときに使用します。最後に「丁寧語」は物事を丁寧に伝える時に一般的に使われる敬語です。「です・ます」をつけて話します。このように「どの人の立場の話をするか」で謙譲語・尊敬語・丁寧語は変わっていきます。

「拝察」と「推察」の違いは「誰が考えているか」

手を握っている写真

「拝察」と似ている言葉に「推察」という言葉があります。この2つの言葉の違いは、「推察」は相手に対しても自分に対しても使う事の出来る言葉ですが「拝察」は自分に対しての時だけ使う事の出来る言葉です。「推察」の意味は拝察と同じく「相手の心中や事情を察する・思いやる事」という意味があります。

また「推察」は「拝察」のほかに「忖度」や「憶測」といった類語をもっています。「相手の気持ちを推し量る事」という点では同じ意味合いを持つ言葉ですが、「憶測」のよに「根拠のない・いいかげん」という言葉もあるので、その状況や前後の言葉によって「拝察」とは違った意味合いを持つこともあります。

間違いやすい「推察」と「推測」の違い

「拝察」と同じ意味ももつ「推察」ですが「相手のことを考えおもいやること」を表す「推察」に対し、「推測」は「事実や情報に基づいて未知のものに検討を付けること」という意味を持っています。「推」という漢字が入っていると「推理」という単語が浮かび、推察と推測が同じ意味のように間違われやすいので「察」と「測」の違いを理解して間違えないように使いましょう。

拝察の使い方・例文は?

「拝察」の使い方①「胸中拝察申し上げます」

おじいさんの写真

「拝察」の使用例1つめは、「胸中拝察申し上げます」といった、お悔みを伝える時です。拝察が多く使われるシーンとして、お悔みの言葉を述べる時があります。相手の方の心情を思いやり(または察して)言葉をかける時に使用します。直接会う時だけでなく手紙でも使うことができます。

この場合「謹んでお悔やみ申し上げます。奥様の悲しみはいかばかりかと、拝察いたします。」や「胸中拝察申し上げます。」といった文で使います。この場合はどちらも相手の気持ちのことを話しています。

「拝察」の使い方②「○○のことと拝察申し上げます」

手紙の写真

拝察の使用例2つめは「〇〇のことと拝察申し上げます」を手紙の前文として伝える時です。手紙を書く際、前文の中の時候の挨拶の後に「拝察」を使っていきます。この時はお悔みなどの悲しい時でなくても使用しておかしくありません。

「寒さの中に春の足音が近づいてきている今日この頃、皆さまにおかれましてはご健勝のことと、拝察申し上げます。」や「ご入学おめでとうございます。ご家族の皆さまもお喜びのことと、拝察申し上げます。」といった形で使います。この場合はどちらも相手を思い「自分が」思っていることとして使っています。

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「拝察」の使い方③「拝察いたします」

仕事が忙しそうな写真

拝察の使用例3つめは「拝察いたします」です。ビジネスメールを送る際に、相手の方の心労や忙しさを察しているという形で使います。催促したいメールの時や依頼をしたい時、またはお見舞いのメールとしても使えます。

「ご多忙のことかと拝察いたしますが、お早めにご連絡いただけると幸いです。」や「ご家族のご心痛いかほどかと拝察いたします。」という形で使います。また、語尾を「いたします」から「申し上げます」に変更したり、進行形である「いたしております」に変えることも可能です。

「拝察」の使い方④二重敬語に気を付ける

商談してそうな人

「拝察」という言葉には敬意がすでに含まれているので、拝察の前に「御」や「お」を付けないように気を付けましょう。その代わり拝察の後の「する」という言葉を「いたします」といった敬語に変えていきましょう。拝察はあくまで「自分」がすることであり、自分自身の行動に丁寧語は使いません。

ここで気になるのが「拝察」という言葉が既に敬意のある敬語なのであれば、「拝察いたします」だと「いたします」の部分が二重敬語になってしまうのではないかということです。これは「拝察」とは「察する」という意味をもつ「名詞」の為、動詞の「する」に謙譲語を使っても二重敬語にはなりません。

拝察の類語・反対語・英語表現は?

拝察の類語は「察する」「推測する」

何かを考えてる風の人

拝察の類語は、先ほどご紹介した「推察」だけでなく「察する」や「推測する」といった言葉があります。どの言葉も相手の心情や行動を思ったり、考えたりする意味を含む言葉です。「お察しします」というように、相手の心情を推測して理解していることを伝える際に使用します。

推察の反対語は「確認」「断定」

確認作業をしてそうな女性

自分が思い察することを表す「拝察」に対して、自分だけでなく相手が思い察することも表す「推察」には反対語があります。それは「確認」と「断定」です。「察する」とは、相手に対して直接その事柄を聞かず自分で考えていることなので、聞いて確認することが反対語になります。

拝察の意味で他の人に使う場合は「高察」や「賢察」

おじいさんたちと家族

自分が拝察するのではなく、目上の人などに同じ意味を持つ言葉を使う時は「高察」や「賢察」といった言葉を使いましょう。こちらの「高察・賢察」とは「相手」の「推察」に対しての尊敬語になっています。

「ご高察のとおりです」といったように使ったり、自分の心情や行動を推察して欲しい際に「ご賢察下さい」とお伝えしたりします。また「高察」には「優れた推察」という意味があるので「御高察を願います」といった形で使う事もあります。

「拝察」を英語は「figureout」「understand」

スペルが書いてある写真

英語には謙譲語がないため「拝察」の的確な単語はありません。なのでもし英語で「推察」を表したい際は「察する」という意味を持つ「figureout」や「understand」といった言葉を使っていきましょう。

それぞれは「figureout」は「見つけ出す」「understand」は「分かる」という意味で「察する」という表現になっています。ただ文脈によっては英語では「拝察」を表現できないので、その時は違う言葉に置き換えましょう。

ビジネスメールの書き方が学べるおすすめの書籍は?

ビジネスメールが学べる本①イラッとされないビジネスメール

ビジネスメールを打ってそうな人

ビジネスメールの書き方が学べるおすすめの書籍1冊めは、ビジネスメールの第一人者である平野友朗さん著「イラッとされないビジネスメール 正解不正解」です。こちらの本では、全国にある1000社の役職者達から実際に集めた不快感が与えらたポイントを集め解決しています。

具体的な書き方や送り方が、ルールと共に分かりやすく解説されており、読み終わった時にはメールに対して苦手意識があった方でも、メールを書くのが楽しくなる一冊となっています「社会人の強教科書」といわれている本です。

ビジネスメールが学べる本②仕事が速い人はどんなメールを書いているのか

仕事量の違い

ビジネスメールの書き方が学べるおすすめの書籍2冊めは、1冊目と同じく平野友朗さん著「仕事が速い人は どんなメールを書いているのか」です。先ほどの一冊がビジネスメールの基本だとするならば、こちらの本では「仕事が早い人」になる為のメールのスキルやルールを学ぶことが出来ます。

仕事が速い人に共通する①目的②ビジュアル③返信しやすさ④言葉⑤処理速度という「5つのポイント」を抑えたメールの書き方を徹底分析しているので「メールにもっと自信をつけたい方」や「仕事が早い人になりたい方」などにおすすめの一冊になります。

ビジネスメールが学べる本③入社1年目ビジネスマナーの教科書

手探りの人

ビジネスメールの書き方が学べるおすすめの書籍3冊めは、金森たかこさん著「入社1年目ビジネスマナーの教科書」です。こちらの本では、入社一年目の「何が分からないのかも分からない」状態の人に身だしなみや敬語の基本共に、ビジネスメールの基本的な書き方を紹介しています。応用に入る前に一度確認したい一冊です。

「拝察」の他にも敬語を勉強していこう

いかがでしたでしょうか。「拝察」という言葉の意味とは何かや、使い方・類語などをご紹介させていただきました。謙譲語や尊敬語と聞くと少し難しく感じる方もいらっしゃいますが、「どの立場の方の話をする」のかを考えて使い分けていきましょう。

その前提を覚えてしまえば、気持ちの良い日本語を話せるようになります。もし、それらの謙譲語の単語が分からないという場合はその都度調べて覚えていきましょう。

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