「感服」の意味は?例文10選!目上への敬語表現の使い方や類語も
「感服」の意味とはどのようなものなのでしょうか。この記事では、「感服」を使った例文を10選にしてご紹介します!「敬服いたします」など、目上の人への敬語表現の使い方や脱帽等類語についてもまとめるので、是非参考にしてみてください。
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「感服」の意味は?
「感服」の意味は「相手のことを深く感心し尊敬の気持ちを持つこと」
「感服」の意味とは「相手のことを深く感心し尊敬の気持ちを持つこと」です。相手に対して敬意を表したいときに使うことのできる表現なので、マイナスの意味は含まれていません。そのため、どのような場面においても広く使うことができるでしょう。
「感服」の「感」「服」それぞれの漢字のなりたちから見る意味
「感」という漢字には、「心が奥底から動くこと」という意味が含まれています。「服」という漢字は、「舟に儀式としてひざまずく人の象形」という成り立ちがあります。ここから、「感服」には「心から付き従う」という意味があることを理解できるのではないでしょうか。
「感服」するの使い方は?
「感服」するの使い方①「感服いたします」を目上に使うのは失礼にあたる
「感服」するの使い方一つ目は、目上の人に使うのは失礼にあたるということです。相手に敬意を表して使う「感服する」という言葉ですから、一見目上の人に使っても何も問題がないように思えるかもしれません。しかし、「感服する」という表現は、「感服いたします」と尊敬語にしても失礼に値してしまいます。
なぜなら、「感服する」ということは、相手の何かしらの言動に触れて敬意を払う気持ちを持つことになったという表現となるからです。つまり、それまでは敬意を払っていなかった、ということになってしまうのです。ここから、「感服」を目上の人に使うのは失礼にあたってしまうということが理解できるのではないでしょうか。
とはいえ、「感服しました」はともかく、「感服いたします」という言葉は尊敬語であるため、目上の人相手に使っても失礼ではないのは確かです。しかし、その言葉を受けて、最初から尊敬を持っていなかったというのは如何なものか、とする人もいるため、誤解のないように使わないでおくのが無難なのです。
「感服」するの使い方②目上の人には「敬服」するという表現を使うべき
「感服」するの使い方二つ目は目上の人には「敬服いたしました」という表現を使うべきということです。「感服」という言葉の意味を知らなければ、目上の人に使ってしまいがちです。それだけに、日頃からよく注意しておくようにしましょう。そこで目上の人に敬意を表したい場合にオススメの表現として、「敬服」があります。
これは「感心し尊敬の念を抱き心から従うこと」を表す言葉です。目上の人には敬意を表すというだけではなく、心から尊敬の念を抱くという意味を持つこの敬服を使うようにすると、相手に不快な思いをさせることはないでしょう。「感服」も「敬服」も似た響き・意味を持つ言葉なだけに厄介ですが、一度覚えておけば安心です。
以下に関連記事として、感心するの意味についてまとめられたものがあります。感服するという言葉と同じように、感心するという言葉もまた目上の人にそのまま使ってしまってはまずい言い回しであるといえます。そこで、この記事と併せて読んで感心するの意味や例文について学んで適切な表現ができるようにしておきましょう。
「感服」を使った敬語表現の例文10選
「感服」を使った敬語表現の例文①姿勢に感服する
「感服」を使った敬語表現の例文一つ目は、「あなたの仕事に対する姿勢には感服しました。」です。他人の努力や才能を認めたいとき、「感服」という言葉を使うことで効果的に相手への敬意を表すことができます。
「感服」を使った敬語表現の例文②素晴らしい出来に感服させられた
「感服」を使った敬語表現の例文二つ目は、「素晴らしい出来に感服させられた」です。感服したのが現在より前の地点においての場合、このような過去形で「感服させられた」と表現することができます。
「感服」を使った敬語表現の例文③彼には感服させられっぱなしである
「感服」を使った敬語表現の例文三つ目は、「彼には感服させられっぱなしである」です。感服する状態が長く続くことを、このように表現することができます。ただ感服するだけでなく、その状況が一定期間続くことから、「感服した」ではなく「感服させられっぱなし」という表現となるのです。
「感服」を使った敬語表現の例文④危うく感服させられそうになった
「感服」を使った敬語表現の例文四つ目は、「彼の行動には危うく感服させられそうになった」です。感服こそしてはいないものの、大きく心を揺さぶられたであろうことが読み取れる文面です。
「感服」を使った敬語表現の例文⑤あなたもきっと感服するだろう
「感服」を使った敬語表現の例文五つ目は、「彼の行いには、あなたもきっと感服するだろう。」です。「感服」とは、自身が他人に対して感服する場合においてのみだけではなく、このように他人の行動を推察した使い方をすることもできます。
「感服」を使った敬語表現の例文⑥この出来ではまだ感服するには足らない
「感服」を使った敬語表現の例文六つ目は、「この出来では、まだ感服するには足らない」です。感服するという表現を否定することで、まだそこには至らない状況においても「感服」という言葉を使うことができます。
「感服」を使った敬語表現の例文⑦感服するのにはまだ早い
「感服」を使った敬語表現の例文七つ目は、「感服するのにはまだ早い」です。感服するほどではないものの、少し心を動かされたというような場合にはこの表現を使うことができます。ただ厳しい言い方になるので、相手を意図的に悔しがらせて鼓舞したいような場合においてのみ使うようにしましょう。
「感服」を使った敬語表現の例文⑧君には感服(脱帽)した
「感服」を使った敬語表現の例文八つ目は、「君には感服した」です。主に部下のことを褒める時、その気持ちを伝えるにおいて「感服」という言葉を使うと良いでしょう。感服している様子を伝えれば、相手にとって間違いなく自信となります。
「感服」を使った敬語表現の例文⑨感服(敬服)いたします
「感服」を使った敬語表現の例文九つ目は、「感服いたします」です。あまり目上の人に使うことが良しとされていない感服という言葉ですが、「いたします」という表現をすることによってタブーではなくなります。ただ、いくら「いたします」をつけたとしても、敬服と違って積極的に使うのはあまり良いとは言えないでしょう。
「感服」を使った敬語表現の例文⑩いつか上司を感服させたい
「感服」を使った敬語表現の例文十つ目は、「いつか上司を感服させたい」です。感服させることはできていないものの、いつかさせたいという場面においてこのような使い方をすることで、願望を表すことができます。
「感服」の類語6選
「感服」の類語①「感心」
「感服」の類語一つ目は、「感心」です。「心に深く感ずること。物事に感服して、ほめるべきだと思うこと。」を意味する「感心」という言葉は、他人を褒めたいと感じたときに使うことのできる言葉です。「感心」と「感服」はほとんど同じ意味を持つ言葉ですが、どちらも目上の人に使うのには適していません。
「感服」の類語②「脱帽」
「感服」の類語二つ目は、「脱帽」です。「脱帽」とは、「敬意を表するために帽子を脱ぐ(脱帽)こと、比喩的に相手に参りましたという気持をいだくこと」を表す言葉です。脱帽の文字通り帽子を脱ぐという行為は敬意を表する時のものです。ここから、降参の感情を抱いたとき「脱帽」と表現できることが理解できるでしょう。
「感服」の類語③「感動」
「感服」の類語三つ目は、「感動」です。日常生活においてほとんどの人は、「感服」よりも「感動」という言葉を使う場面の方が多いのではないでしょうか。「感動」とは、物に深く感じて、心を動かすことを表す言葉です。「この映画を見て強く感動し、思わず泣いてしまった」などといった使い方ができます。
「感服」の類語④「感銘」
「感服」の類語四つ目は、「感銘」です。何かに心を動かされたとき、「感銘を受けた」などという表現をすることができます。使い方としては、「私はあの先生に強く感銘を受け、自分も教師を志そうと思った」などといったものがあります。「感服」とは一字違いであることからも、類語であると理解しやすいでしょう。
「感服」の類語⑤「心打たれる」
「感服」の類語五つ目は、「心打たれる」です。何かに感動させられたとき、心が打たれるという表現を用いることができます。感服するという言葉に似た表現であると理解できるのではないでしょうか。例文としては、「素晴らしいパフォーマンスを見て心打たれた」などといった使い方ができます。
「感服」の類語⑥「琴線に触れる」
「感服」の類語六つ目は、「琴線に触れる」です。琴線に触れるとは、「人の心の奥に届き、心情に触れ感動させること、共鳴を与えること」を意味する表現です。最近では「逆鱗に触れる」「怒りに触れる」などといった誤用をされることが多いので、気をつけましょう。これらの使い方は全て間違いです。
以下に関連記事として、「参りました」の使い方や例文についてまとめられたものがあります。「感服」という言葉の意味に近しいものがある「参りました」という表現について詳しく知ることで、より深く「感服」について理解することができるはずです。参ると伺うの意味の違いや尊敬語についても学べるので参考にして下さい。
「感服」の意味について正しく理解しよう
「感服」という言葉の意味について正しく理解しておくことで、様々なシーンにおいて自分自身の表現を広げることができます。悪い意味を持つ言葉ではないので、時や場所を選ばずして気持ちを表しい時に用いることができるでしょう。他人に敬意を表す時使える表現は多ければ多いに越したことはないでしょう。
多くのボキャブラリーをもってして自分のことを褒めてくれるあなたを目の当たりにした時、相手は通常より何倍にも増して嬉しさを感じることでしょう。感服という言葉以外にも、ここに紹介したような類語などを使って相手への敬意を表してみてください。この記事があなたの役に立つことを願っています。
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