存じ上げませんの意味は?目上への使い方や敬語でのメール例文も
「存じ上げません」という敬語表現は「存じ上げない」「知りません」「わかりかねます」よりもさらに丁寧でビジネスにおいて好ましい言い回しです。ここではその使い方や類語を紹介しつつ、英語表現まで幅広く紹介していきたいと思います。
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目次
存じ上げませんの意味や類語
存じ上げませんの意味①知らないことを伝える敬語表現
存じ上げませんの意味の1つ目として、知らないことを伝える敬語表現が挙げられます。「知らない」という言葉を敬語表現にしたのが「存じ上げません」という言い回しであり、この言い回しはビジネスをはじめとして日常生活においてよく耳にします。私たちの生活に溶け込んでいる敬語表現であると言えます。
逆の意味を表す言葉が「存じております」ですが、「存じております」という言葉についても調べておくと「存じ上げません」についての理解が深まると思います。下記の関連記事はそんな「存じております」という言い回しについてまとめられているおすすめ記事ですので、こちらも是非読んでみましょう。
存じ上げませんの意味②ある事象に対して認識していないことを表す敬語表現
存じ上げませんの意味の2つ目として、ある事象に対して認識していないことを表す敬語表現であることが挙げられます。「存じ上げません」という表現は「知らない」という言葉を敬語表現にした言葉であると同時に、物事に対しての認識がない場合にも使われる言葉になります。
例えば「この機械のスイッチの入れ方が分かりません」「この機械がスイッチを入れなくても動く認識はありませんでした」という2つの例文についてはどちらも「存じ上げません」に置き換えることができます。後者の例文は「知らない」にも置き換えられるのですが、意味合いが変わってきます。
存じ上げませんの類語①わかりかねます
存じ上げませんの類語の1つ目として「わかりかねます」が挙げられます。この言葉は「存じ上げません」と同義で使える類語表現です。「存じ上げない」といった表現よりはやんわりと相手に対して回答ができない旨を伝える敬語表現になります。そのため、非常に使い勝手のいい言い回しであると言えます。
しかしながらやんわりとした言い回しである分、相手方から「何故回答ができないのか」というお叱りを受ける可能性のある言い回しでもあります。通常は基本的にそのような懸念はありませんが、「わかりかねます」という言葉は回答をはぐらかす状況でも使われるため、そのように思われる可能性があるのです。
存じ上げませんの類語②知りません
存じ上げませんの類語の2つ目として「知りません」が挙げられます。「知りません」については「知らない」の丁寧語表現であり、「存じ上げません」という言葉だと堅苦しくなってしまうようなシチュエーションにおいてよく使われる言い回しです。「存じ上げません」と使い分けていきたい言い回しです。
しかしながら基本的に「知りません」という言葉を使うのは会話のシーンで、その表現が許容される場面に留めた方が良さそうです。ビジネスメール等に関しては直属の上司であっても、普段はフランクに話をしているような先輩であっても「存じ上げません」のような敬語を使った方が無難な場合が多くなっています。
存じ上げませんの類語③未知
存じ上げませんの類語の3つ目として「未知」が挙げられます。未知という言葉は知らない物事を説明する言葉になります。「未知のフロー」「未知の商品」というような形で使われることが多い言い回しになっています。
存じ上げませんを使うときのポイント
存じ上げませんを使うときのポイント①恐縮している要素を見せる
存じ上げませんを使うときのポイントの1つ目として、恐縮している要素を見せることが挙げられます。基本的に何かを存じ上げないといういう状況については、たとえそれが当たり前だったとしても堂々としているのは好ましくないでしょう。何故なら何かを知らないということは勉強不足の落ち度がある可能性があるからです。
そのため、何かに対して「わかりかねます」「知りません」「存じ上げません」と伝える場合には恐縮している要素を見せることが求められると認識しておいた方がいいでしょう。「申し訳ありませんがわかりかねます」「恐縮ですが存じ上げません」「勉強不足で知りません」といった形だと相手へ恐縮している感が伝わります。
存じ上げませんを使うときのポイント②存じ上げない背景も伝える
存じ上げませんを使うときのポイントの2つ目として、存じ上げない背景も伝えることが挙げられます。存じ上げないという言葉を使う場合にはその背景を伝えた方がいい場合もあります。背景を伝えることでそれが言い訳のようになってしまう可能性も出てくるのですが、基本的には伝えた方がいいでしょう。
「大変申し訳ないのですが、担当の部署が異なりますのでわかりかねます。担当の者にお繋ぎいたしますのでそのままでお待ちくださいませ」といった形で電話対応をすると、知りません分かりませんで済ませずに顧客に対してきちんと対応しているので印象が悪くはならないことでしょう。
存じ上げませんを使うときのポイント③お詫びの意思を伝える
存じ上げませんを使うときのポイントの3つ目として「お詫びの意思を伝える」ことが挙げられます。「申し訳ありません」「すみません」といったお詫びも添えることで、存じ上げないと伝えても相手方が落ち着くことが少なくはありませんので、存じ上げませんを使う場合にはお詫びの言葉を必ず添えるようにしましょう。
例えば「恐れ入りますが〇〇の件につきましては私の方では存じ上げません。ご回答が叶わないことを深くお詫び申し上げます」といった形で相手に丁重な謝罪とともに伝えることで、相手方の印象も良くなることでしょう。「存じ上げません」という言葉は、相手に対してどのように伝えるかが非常に重要になってきます。
存じ上げませんの目上に対しての使い方やメール例文
存じ上げませんの使い方やメール例文①目上には「恐れ入りますが」を使う
存じ上げませんの使い方やメール例文の1つ目として、目上には「恐れ入りますが」を使うことが挙げられます。「恐れ入りますが存じ上げません」といった言い回しにすると、目上の人は「それなら教えてあげようか」という気になることが少なくありません。
例えば「恐れ入りますが存じ上げません。よろしければご指導いただけましたら幸いに存じます」などと言われると、目上の人も教えないわけにはいかないでしょう。
逆に開き直るようなニュアンスで「存じ上げません」「知りません」を言ってしまうと、教えを受けられないどころか怒りを買うことにもなりかねないでしょう。目上の人に対しては「恐れ入りますが」という言葉を使いつつ、相手に教えを乞うような気持ちも込めて「存じ上げません」を使うことで人間関係の良化も見込めます。
存じ上げませんの使い方やメール例文②存じ上げない旨を類語で表現する
存じ上げませんの使い方やメール例文の2つ目として、存じ上げない旨を類語で表現することが挙げられます。連続する文章の中で存じ上げない旨が出てくる場合には類語と使い分けた方が文章がすっきりしてきます。何度も「存じ上げません」を使うよりも相手方に印象良く伝わる効果も期待できます。
例えば「その点については申し訳ありませんがわかりかねます。担当の部署ではなく、また当時在籍していなかったため存じ上げず、確認にはお時間が必要になります。大変恐れ入りますが回答を明日までお待ちいただけましたらありがたく存じます」といった形で伝えると、同じ表現を連続させるよりもまとまった文章になります。
存じ上げませんの使い方やメール例文③恐縮ではございますが
存じ上げませんの使い方やメール例文の3つ目として「恐縮ではございますが」を使うことが挙げられます。この表現は、相手から情報が必要な場合に使いたい表現になります。存じ上げない旨を伝えるだけではなく、相手方から情報の提供をいただくことが必要な場合に「恐縮ではございますが」という表現を使います。
例えば「お客様情報をいただいていないようでしてこちらでは存じ上げません。恐縮ではございますがお客様の情報をこちらにご記入いただけないでしょうか」といった形で使うと、相手方も情報提供をしやすいことでしょう。
存じ上げませんの使い方やメール例文④今のところ
存じ上げませんの使い方やメール例文の4つ目として「今のところ」という表現の使い方を紹介します。まだ情報が入ってきていないために存じ上げない状況では「今のところ」という表現を使うことで、相手に対して今その認識がない背景と、これからその情報を手に入れる状況を伝えることができます。
例えば「在庫納品数に関しては今のところ存じ上げませんが、明日になればお伝えできるかと思われます」という表現であれば、相手方が必要としている在庫納品数の情報が明日にはお伝えできるが今はまだ分からない旨を伝えることができます。このようなシチュエーションでは「今のところ」を使いましょう。
存じ上げませんの使い方やメール例文⑤存じておりません
存じ上げませんの使い方やメール例文の5つ目として「存じておりません」という表現を紹介します。「存じておりません」という言い回しは、継続的にその認識がないことを強調して伝える場合の言い回しとして使われます。「存じ上げません」とともに使われる場面は多い表現であると言えます。
例えば「〇〇様という方は私の方で存じておりません。恐らくお会いしたことがないかと思われますので、明日名刺交換の機会をいただけましたらありがたいです」といった形で使います。この場合は今まで一度も会ったことがない旨を「存じておりません」という言い回しで強調しています。こういった表現も覚えておきましょう。
存じ上げませんの英語は?
存じ上げませんの英語①knowを使った表現
存じ上げませんの英語の1つ目として「know」を使った英語表現を紹介します。「know」は「知る」「知っている」という意味を表す英単語であり、英語を学ぶ比較的初期の段階で出会う英単語になります。下記例文のような表現で「存じ上げません」という意味合いを表すことができます。
I don`t know.(存じ上げません)
存じ上げませんの英語②ideaを使った表現
存じ上げませんの英語の2つ目として「idea」を使った英語表現を紹介します。「idea」という英単語は「考え」という意味合いを表しますが、ここでは下記の英熟語が「存じ上げません」を意味していると理解した方が早いでしょう。
「know」を使った表現との使い分けとしては、「idea」を使った言い回しの方が「理解できない」というような意味合いを含む場合に使います。そのため、状況によっては「idea」を使った言い回しの方が相手に対して失礼に感じる場合があることでしょう。そのため「know」を使った表現の方が無難と言えます。
I have no idea.(存じ上げません)
存じ上げませんという表現を使いこなそう!
「存じております」の逆の言葉ではあるものの、「存じ上げません」を使う時の注意点は「存じております」とはまったく違ったものになります。意味が逆になるだけでまったく違った言葉になるのです。「存じ上げません」を使いこなすことでビジネスでのコミュニケーションの良化が期待できるでしょう。
存じ上げませんという敬語表現の使い方を「知りません」「わかりまねます」といった類語表現から英語表現まで幅広く紹介してきました。ここで紹介した「存じ上げません」における情報を今日から仕事で役に立ててもらえたらうれしいです。
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