玉石混交の意味・使い方・類語・英語!玉石混淆・混合も正しい四字熟語?
あなたは、「玉石混交」と言う四字熟語の正しい意味や使い方を知っていますか?この記事では、「玉石混淆・混合」が正しい熟語なのか、その類語や英語表現についても詳しくお伝えしていきます。ビジネスにもしっかり活用できます。是非参考にしてみてください。
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目次
玉石混交の意味とは?
玉石混交の意味は「良いものとそうでないものが混ざっていること」
玉石混交(ぎょくせきこんこう)の意味は、「良いものとそうでないものが混ざっていること」です。1つの場所や状態の中で優れているもの、劣っているものが一緒に存在していることを指して使う四字熟語表現です。例として、自分の会社の社員について考えてみましょう。
例えば、ご自身の会社の営業部内に5人営業マンがいたとしたら、その中でも毎月コンスタントに目標営業数を達成する人と、達成できない人がいます。もちろん、営業成績だけで人の価値を測ることはできませんが、このように一つのまとまりの中に色んなレベルのものが含まれる、というのがこの「玉石混交」が表す意味です。
玉石混交の意味の由来は古代中国漢文から来ている
「玉石混交(ぎょくせきこんこう)」という言葉は、その漢字の成り立ちや響きが少し不思議な感じがします。実は、この玉石混交の意味の由来は古代中国漢文からきていることが分かっています。古代中国の漢文「抱朴子・尚博」という書物の中にある一説からその意味が取られた、と言われています。
ちなみに、この「玉石混交」と同じ意味として「玉石混同、玉石混合」という言葉を使用する人がいますが、これはどちらとも誤用です。「こんこう」が「こんどう」という響きに取り違えられ、書き間違えられて広まった表現です。これらを使用しても「玉石混交」の意味としては使用できませんので注意してください。
玉石混淆・玉石混合も同じ意味?
四字熟語の玉石混淆は玉石混交と読みも意味も同じ
四字熟語の玉石混淆は玉石混交と読みも意味も同じ表現です。「ぎょくせきこんこう」と読み、これも「良いものとそうでないものが混ざっていること」を表します。玉石混淆の特に「淆」という感じは日本ではあまり見慣れない漢字です。
玉石混淆は玉石混交は同じ読みで同じ意味を持つ四字熟語ではあるものの、玉石混淆は現代ではほぼ用いられません。理由は、先ほども述べたように一部なじみのない漢字が含まれるので書きにくく、またぱっと見てその意味が連想しずらいためです。したがって、日常生活で使用するのは玉石混交の方をおすすめします。
玉石混合は玉石混交の誤用表現
玉石混交と間違われやすいものに「玉石混合」があります。結論から言うと、「玉石混交」は誤用表現す。「玉石混交」の最後の「交」の部分が音で「ごう」と異なった伝えられ方をされ、それを漢字表記で「合」となったものがいつの間にか広まってしまったものとみられます。
日本語的な感覚で捉えると「異質なものが混ざっている、一緒になっている」ので「合」という漢字でも良さそうですが、あくまでも「玉石混交、玉石混淆」が正しい使い方です。日常生活やビジネスシーンでこの「玉石混合」を誤って使用しないよう、注意していきましょう。
玉石混交の使い方・例文は?
玉石混交の使い方と例文①マスコミの情報というのは玉石混交です
玉石混交の使い方と例文の1つ目は、「マスコミの情報というのは玉石混交です。」です。これは、簡単な表現に直すと「マスコミが提供する情報には良いものも、悪いものも存在しています。」という意味です。後者の言い回しでももちろん使えますが、少し長くてくどい印象を与える表現になっています。
特に、ビジネスでは会議や交渉の場では自分の意見や提案について、複雑に見えるものをより簡潔に、分かりやすく相手に伝えるスキルが求められます。その意味で言っても、この「玉石混交」はスマートに相手に自分の言いたいことを伝える四字熟語だと言えます。是非覚えて積極的に使っていきましょう。
玉石混交の使い方と例文②サービス内容は担当者によって玉石混交です
玉石混交の使い方と例文の2つ目は、「サービス内容は担当者によって玉石混交です。」です。これを簡単な日本語に直すと、「サービス内容はその担当者によって内容が違ってきます、ばらつきがあります。」という意味になります。1つ目の例文同様、もちろん後半の言い方でも良いですが少しカジュアルです。
このように、何かの物事のレベルや状況がまちまち、ばらつきがある、ということを直接的な言い方、あるいはカジュアルな言い方を避けるためにこの「玉石混交」あるいは、「玉石混淆」を使うというのも良い手です。特に目上の人との会話は礼儀を重んじるのが基本ですので、この使い方も覚えておくと便利です。
玉石混交の使い方と例文③玉石混交な報告書を読んで愕然とした
玉石混交の使い方と例文の3つ目は、「玉石混交な報告書を読んで愕然とした。」です。簡単に言うとこれは、「その内容の質が一定でない報告書を読んで、すごく驚いた。」という意味です。
少しネガティブな意味を持つ例文ではありますが、この「玉石混交」という言葉を違うことで、報告書内容にかなりばらつきがあり、読みにくいものだったということがしっかり読み手に伝わってきます。ただ、報告書が読みにくい、ということだけではなく、なぜ、どんな状態だから読みにくいのか?を端的に表せています。
ここまで、「玉石混交、玉石混淆」の正しい意味と使い方、また「玉石混合」などの誤用表現までお伝えしてきましたが、いかがでしたか?下記関連記事では、「破顔一笑」という四時熟語について詳しく解説しています。その他「笑う」に関する座右の銘やことわざなども豊富にご紹介していますよ。ぜひ合わせてお読みください。
玉石混交の類語は?
玉石混交の類語①魚目混珠(ぎょもくこんしゅ)
玉石混交の類語の1つ目は、「魚目混珠(ぎょもくこんしゅ)」です。この四字熟語内の「魚目」は文字通り、「魚の目玉」のことを表し、「混珠」は「混ざっていること、状態」を表します。そのため、この表現は特に「本物と偽物が混ざっているため、ものの良し悪しの区別がつかないさま」を表します。
この「魚目」というのが「一見、キラキラした宝石にも見えるが実際は価値のないもの」の例えとされています。具体的には、「今年の新入社員は本当に魚目混珠ですね。」などの形で使用できます。パッと見は良いけど、実はそんなに実力や経験がないものや人に対してこの類語を使用すると上手く状況を描写できます。
玉石混交の類語②玉石同架(ぎょくせきどうか)
玉石混交の類語の2つ目は、「玉石同架(ぎょくせきどうか)」です。「同架」の「架」とは、「何か物を載せる台」という意味のある漢字です。このことから、この表現は「良いものをそうでないものを同じ台の上に載せる」という意味があります。
具体的には、「弊社とA社のマーケティング戦略には雲泥の差があります。この二つを同じレベルのものとして話すのは玉石同架です。」などの形で使用できます。この場合、「あまりにレベルの違う二つを同じテーブルの上で話すことは意味がない。」ということを表現しています。少し堅い響きのある表現です。
玉石混交の類語③種種雑多(しゅしゅざった)
玉石混交の類語の3つ目は、「種種雑多(しゅしゅざった)」です。この3つ目の類語は前述のものよりも使われている漢字が親しみやすいので意味が分かりやすいのではないでしょうか。「種種雑多」は、その文字通り、「様々な種類のものがごちゃごちゃに混ざり合うこと」という意味で使います。
具体的な使い方としては、「当店で取り扱っているパソコンは、本当に種種雑多です。」などの形で使用します。この場合、「本当に多くの種類のものを取り扱っている」ということを相手に強調して伝えることが可能です。しかし、理路整然と整理されているという意味では伝わりませんので、そこには注意してください。
玉石混交の英語は?
玉石混交の英語①ajumbleofgoodandbad
玉石混交の英語の1つ目は、「a jumble of good and bad」です。「a jumble of~」で「~のようなごちゃごちゃしたもの」、「good and bad」で「良いものと悪いもの」という意味になります。この二つが重なり、「玉石混交、玉石混淆」の意味で使用できます。
具体的には、「This mall is really a jumble of good and bad.」、「この商業施設は、本当に玉石混交です。」などの形で使えます。簡単に言うと、「このモールは本当に良いお店も悪いお店もごちゃまぜになっている。」という意味です。英語のことわざ的な表現です。
玉石混交の英語②amixtureofgoodandbad
玉石混交の英語の2つ目は、「a mixture of good and bad」です。「a mixture」は混ざるという意味の「mix」という動詞の名詞系で、「混ざっているもの、状態」です。そこでこのフレーズも1つ目の類語と同じく「良いものと悪いものがごちゃごちゃに混ざっていること」を表します。
具体的には、「Those students are a mixture of good and bad.」、「この生徒たちは玉石混交だ。」という形で使用できます。簡単に言うと、「この生徒たちの中には良い生徒も悪い生徒も混ざっている、混合している」という意味です。
玉石混交の英語③anunevenmixture
玉石混交の英語の3つ目は、「an uneven mixture」です。「uneven」とは「一定でない、一律でない」という意味です。簡単に言うと「レベルが違う」という意味にもなります。それが転じて玉石混交、玉石混淆という意味で使用できます。形容詞を使うので使い勝手の良い表現であると言えます。
具体的には、「His work place has an uneven mixture of people.」、「彼のオフィスは玉石混交です。」という形で使用できます。より直訳的な日本語に直すと「彼のオフィスには様々なレベルの人たちが働いています。」という意味になります。使い勝手の良い表現ですね。
四字熟語の玉石混交を使って日々の会話を表情豊かなものにしよう!
この記事では、「玉石混交、玉石混淆」の正しい意味や使い方、「玉石混合」などの誤用表現についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?今回ご紹介した四字熟語は、まわりくどく複雑になりがちな表現を端的に相手に伝えてくれる強力なコミュニケーションツールです。四字熟語はビジネスとの相性もとても良いですよね。
特に目上の人と話す際は自分の存在感をしっかりとアピールするためによりスマートな表現や敬語表現などを適切な形で使っていくことが重要です。この記事では英語例文も沢山ご紹介しましたので、日本語英語の別を問わず、このフレーズを業務の中でしっかり活用して会話を表情豊かで有効なものにしていきましょう。
下記関連記事内では、かっこよく、そして美しく使える二字熟語の一覧をご紹介しています。この記事でも述べた通り、熟語というのは豊富に知っておいても損はありません。自分のボキャブラリー強化にもつながりますので、興味のある方はぜひこちらの記事も合わせて読んでみてください。使える表現が沢山見つかります。
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