外付けHDDの簡易NAS化|無線LANルーターに接続する方法は?

外付けHDDをNAS化する方法について知っているでしょうか。ハードディスクをNAS化すると、パソコンやスマホでファイルを共有したい場合に便利です。また、導入もそれほど難しくありません。ルーターに接続するだけです。この記事では、USB・有線・無線LANでNASを使う方法などをまとめています。

NASとは?NAS化のメリットは?

NASとはルーターなどのLAN機器に接続した外付けHDDのこと

外付けHDD

NASとはルーターなどのLAN機器に接続した外付けHDDのことです。NASは正式名称で「Network Attached Storage」といいます。ルーターなどのLAN機器に取り付けたストレージという感じの意味です。ストレージはデータを保存する機器のことで、ハードディスクなどが該当します。

ルーターなどのLAN機器にハードディスクを接続することをNAS化といいます。NAS化すると、そのLANに接続している、すべてのデジタル機器からNAS化した外付けハードディスクにアクセスすることができます。例えば、パソコン、Wi-Fiで接続したスマホなどが該当します。

NAS化のメリット①複数の機器でデータを簡単に共有できること

共有できる

NAS化のメリット1つ目は、複数の機器でデータを簡単に共有できることです。通常、パソコンのデータをスマホに移すには、USB接続してデータの移行操作をする必要があります。しかし、NAS化した外付けHDDにデータを保存すれば、わざわざUSBを使って操作する必要もありません。

なぜかというと、NAS化した外付けHDDにアクセスすれば、データをダウンロードできるからです。例えば、パソコンからNAS化外付けHDDにデータAを保存したとします。スマホからもNAS化ハードディスクにアクセスできるので、見に行けばデータAをダウンロードできます。

つまり、NAS化外付けHDDは共同の倉庫だということです。データを保管する同じハードディスク(倉庫)を共有しているため、わざわざパソコンとスマホをUSBで接続しなくても、データを各自で取得できるのです。しかし、NAS化外付けHDD(倉庫)がある同じネットワーク(敷地)でなければアクセスはできません。

NAS化のメリット②データのバックアップ・保管場所に最適

保管場所に最適

NAS化のメリット2つ目は、データのバックアップ・保管場所に最適なことです。NASは保存できる容量が基本的に大きいため、大事なデータのバックアップを取ったり、スマホなどのデータを保管する場所として最適です。特にスマホはデータがすぐに満杯になるため、保管先として使い勝手がいいでしょう。

外付けHDDの簡易NAS化に必要な物は?

外付けHDDの簡易NAS化に必要な物①NAS用または外付けHDD

簡易NAS化

外付けHDDの簡易NAS化に必要な物1つ目は、NAS用または外付けHDDです。NASを目的としたHDDか、USB接続で利用する外付けHDDを用意する必要があります。NAS用外付けHDDのデータ容量はTBが基本です。TBはGBより上位の単位で、超大容量のハードディスクとなります。

価格はHDDの容量に比例して上がります。機種にもよりますが容量は最低1TB~8TBなど幅があり、6TBで概ね5万前後の価格になります。しかし、一般的なUSB接続で使う外付けHDDの場合は、価格が下がり、同じ6TBでも2万前後、高くても3万ほどで手に入ります。

外付けHDDの簡易NAS化に必要な物②USBコードまたはLANケーブル

USBコード

外付けHDDの簡易NAS化に必要な物2つ目は、USBコードまたはLANケーブルです。NAS用の外付けHDDを使う場合は、LANケーブルが必要になります。LANケーブルは、ルーターなどのネットワーク機器を接続する際に使うケーブルと同じものです。

USBコードは、一般的な外付けハードディスクを利用する場合になります。また、接続先のルーターがUSB端子に対応している必要があります。ルーターの背面を見て、USBの差し込み口がなければ、外付けハードディスクでNAS化はできないということになります。

外付けHDDの簡易NAS化に必要な物③無線LANでの利用は変換器がいる

無線LAN

外付けHDDの簡易NAS化に必要な物3つ目は、無線LANでの利用は変換器がいることです。イーサネットコンバーターという変換器が必要になります。有線LANの機器を無線対応させる中継器となります。もしHDDとルーターの間を無線で通信させたいなら必要になります。

イーサネットコンバーターの価格はピンキリですが、概ね3000円前後で購入できます。モノによっては通信速度や機器のサイズなどが違いますので、よく吟味して選びましょう。

外付けHDDをNAS化する方法の手順やポイント

外付けHDDのNAS化手順・ポイント①外付けHDDをルーターに接続

ルーターに接続

外付けHDDのNAS化手順・ポイント1つ目は、外付けHDDをルーターに接続することです。NAS用のHDDとルーターをLANケーブルで接続します。差込口はルーター背面にあるLANポートです。USB接続する場合はUSBポートに差し込みます。

外付けHDDのNAS化手順・ポイント②無線LAN(Wi-Fi)の場合

Wi-Fi

外付けHDDのNAS化手順・ポイント2つ目は、無線LAN(Wi-Fi)の場合です。ルーターが有線LANのタイプの場合は、イーサネットコンバーターを取り付ける必要があります。イーサネットコンバーターはルーター背面のLANポートに差し込みます。

イーサネットコンバーターは有線LANのルーターを無線LANで利用できるようになる機器です。そのため、NASも無線LANで使うことができます。また、NAS以外の機器も無線LANで通信できるようになります。ほかのNAS化の設定方法は有線タイプと共通です。

外付けHDDのNAS化手順・ポイント③NASの初期設定をする

初期設定

外付けHDDのNAS化手順・ポイント3つ目は、NASの初期設定をすることです。例えばHDDのフォーマットを行う必要があります。NAS化する場合のHDDのフォーマット形式はFAT32かXFSです。フォーマットがされていないと、HDDをNASとして使えません。

フォーマットは通常、ルーターの管理画面から行えます。特に設定を変えていなければ、ブラウザにhttp://192.168.0.1/と入力すると、管理画面に行けます。フォーマットが実行できる項目は機器メーカーによりますが、バッファローではアプリケーションのディスク管理からできます。

もし、ルーターの管理画面に行けない場合は、アドレスが違う可能性があります。パソコンのネットワークの設定画面を開いて、デフォルトゲートウェイの数字を確認して入力します。下記のサイトが参考になります。また、初期設定用のCDが同梱されていることがあるので、それを利用するのも一つです。

IPアドレス確認方法 | インターネットをはじめよう | インターネットに関する設定 トップ | 設定ガイド | イッツコム

外付けHDDのNAS化手順・ポイント④セキュリティ設定をする

セキュリティ設定

外付けHDDのNAS化手順・ポイント4つ目は、セキュリティ設定をすることです。とはいっても、外部に公開しないのであれば、自前のパソコンやスマホのセキュリティを高めるだけでいいということになります。アンチウイルスソフト、ファイアーウォールが機能しているか確認しましょう。

NAS化したHDDにウイルスが侵入するとしたら、経路は2つ考えられます。1つは使っているパソコンからです。パソコンからNASに移したデータがウイルス感染していた場合が原因として考えられます。ウイルスはパソコンを介してNASに侵入できます。しかしセキュリティソフトが機能していれば防げる問題です。

2つ目は、ルーターからです。ルーターは外部(WAN)と家(LAN)のネットワークを隔てる門のようなものです。家の外からウイルスなどが来る可能性が考えられます。しかし、ルーターの機能として、セキュリティが備わっているので、NASをネットに公開していない限りは防げる問題です。

外付けHDDのNAS化手順・ポイント⑤NAS化ハードディスクに接続する

ハードディスクに接続

外付けHDDのNAS化手順・ポイント5つ目は、NAS化ハードディスクに接続することです。パソコンなどの機器からNASにアクセスする方法です。パソコンでアクセスする場合、フォルダーを閲覧するエクスプローラーを開き、アドレス部分に\\192.168.0.1(ルーターのIP)と入力すると接続できます。

外付けHDDのNAS化手順・ポイント⑥USB3.0対応はやり取りが高速

USB3.0

外付けHDDのNAS化手順・ポイント6つ目はUSB3.0対応はやり取りが高速なことです。USBにはバージョンがあり、3.0だとデータのやり取りを高速にすることができます。USBが3.0に対応しているか確認するには、端子の挿す部分の内側の色を見てください。青色だとUSB3.0です。

USB3.0の高速通信を利用するには、もう一つ条件があります。それは送信・受信側の両方が対応していることです。両方の差し込み部の端子の色が青くないといけません。どちらか片方が黒色で青くない場合は、普通の速度でデータのやり取りを行います。

外付けHDDがNAS化できない原因と対処法は?

外付けHDDがNAS化できない原因・対処法①NASに接続できない場合

接続できない

外付けHDDがNAS化できない原因・対処法1つ目は、NASに接続できない場合です。何かの設定が間違っている可能性があります。ルーターの設定画面を開いて確認しましょう。確認する部分はメーカーによりますが、バッファローの場合は詳細設定→アプリケーション→共有設定の共有フォルダーを使用するを確認します。

外付けHDDがNAS化できない原因・対処法②SMB設定を行う

設定を行う

外付けHDDがNAS化できない原因・対処法2つ目はSMB設定を行うことです。パソコンのWindowsには、SMBというNASのような共有フォルダを扱う約束事が決められています。Windows10のアップデートが原因で、SMBの設定を変えなければNAS利用できなくなる問題が起きており、対処が必要です。

対処法ですが、まずWindows10の設定画面(歯車マーク)を開き、アプリ→アプリと機能→プログラムと機能と進みます。そして「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。項目の一覧が出るので、SMB1.0~の項目を探し、SMB1.0/CIFSクライアントにチェックを入れれば完了です。

外付けHDDをNAS化する時の注意点は?

外付けHDDをNAS化する時の注意点①ハードディスクの寿命

ハードディスクの寿命

外付けHDDをNAS化する時の注意点1つ目は、ハードディスクの寿命です。HDDには寿命があります。HDDに記録できる回数は大体決まっているからです。そのため、年数が経つとクラッシュする可能性が高くなります。クラッシュすると、HDDのデータが消し飛ぶので大事なデータはバックアップ必須となります。

ハードディスクの寿命についてですが、3~4年ほど持つといわれています。それ以上たつと故障する可能性も高まるので、大事なデータは違う場所にも保存しておくといいでしょう。NASはデータを大容量で保存できるので、すべてバックアップしようと思うと時間がかかるのも考慮しましょう。

外付けHDDをNAS化する時の注意点②外出先からはアクセスできない

アクセスできない

外付けHDDをNAS化する時の注意点2つ目は、外出先からはアクセスできないことです。NASには通常、外からはアクセスできません。セキュリティ面から考えて、外部からアクセスできないようになっているからです。勘違いして外からデータを見ようとしても無理なので気を付けましょう。

一般的には外からアクセスは不可能ですが、セキュリティの問題をクリアして外からアクセスする方法も実はあります。それは、VPNという仕組みを利用した方法です。イメージとしては自分だけの秘密通路を使ってアクセスする感じとなります。やり方が少々複雑なので、機械に自信がなければ難易度は高めです。

外付けHDDをNAS化する時の注意点③容量が小さいと使いづらいことも

使いづらい

外付けHDDをNAS化する時の注意点3つ目は、容量が小さいと使いづらいこともあります。NASはTBの大容量が基本です。しかし、外付けHDDを使う場合、容量が少ないことがあります。どれぐらいヘビーに利用するかにもよりますが、容量が少ないとすぐに容量が満杯になり、あまり利便性を感じないこともあります。

どれくらいNASの容量が必要かは、何を保存したいかによってある程度決まると思われます。例えば、テレビを録画したデータを保存したいなら、1TBでも少ない方です。しかし、画像のみを保存したいなら非常に大容量だといえます。普通の動画を保存する場合でも十分でしょう。

外付けHDDをNAS化する時の注意点④NAS化するとフォーマットされる

フォーマット

外付けHDDをNAS化する時の注意点4つ目は、NAS化するとフォーマットされることです。フォーマットとは初期化という意味です。土地を更地に戻すと考えてください。そのため、もともとデータが入っていた場合、フォーマットすると全部なくなります。

もし、元から持っていた外付けHDDをNAS化しようと考えているなら、HDDに保存しているデータで大事なものはなかったか確認してみてください。消えてから気づいてもデータの復元は困難です。NAS化するにあたり、HDDのデータは更地に変えられることを覚えておきましょう。

外付けHDDをNAS化する時の注意点⑤思ったより通信速度は出ない

通信速度は出ない

外付けHDDをNAS化する時の注意点5つ目は、思ったより通信速度は出ないことです。通信速度を考慮せずにNAS化を進めると、思ったより速度が遅いと感じるでしょう。データのやり取りの速さは、使用する機器や環境により大幅に左右されます。快適な速度でNASを使いたいと思えば、それなりの機器と環境が必要です。

例えば、NAS用HDD、ルーターなどの機器の性能・無線LAN・有線が違えば通信速度に差が出ます。ストレージに関しては性能の良いものが速いです。ルーターは機器によって速度に上限があったりします。では通信はどうでしょうか、一番データのやり取りが速いのは無線です。次にUSB3.0、最後はUSB2.0です。

無線LANが一番速いデータの通信方法ですが、やはりよく調べて環境を構築する必要があります。例えば、電波状況が悪ければ、思うような速度はでませんし、機器がそもそも性能不足の可能性もあります。一番無難な選択肢としては、有線LANかUSB3.0で接続することです。環境によらず安定した速度が出ます。

NAS化でパソコンの利便性が高まる

以上が外付けHDDのNAS化についてでした。セットアップ自体はそれほど難しくありませんが、無線LANと有線でデータのやり取りの快適さが変わってくるので、用途に応じてよく検討して導入する方がいいでしょう。

ほかにもネットやHDDに関係した記事があります。設定方法や改善法についてまとめているので、よろしければそちらも併せてご覧ください。

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