喪中の挨拶のマナーは?新年のメールの文例やはがきの文面も
正しい喪中の挨拶のマナーを知っておきましょう。新年の挨拶を控える場合の文例や、年末に送る喪中はがきやメールでの正しい文例を紹介します。喪中はがきの知っておきたいマナーや正しい言葉の使い方・書き方などをしっかりチェックしておきましょう。
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喪中の挨拶のマナー
喪中の挨拶のマナー|新年の挨拶は「おめでとうございます」を避ける
喪中の挨拶のマナー1つ目は、新年の挨拶は「おめでとうございます」という言葉を避けるのがマナーです。メール、ハガキのみならず対面での挨拶でも「あけましておめでとうございます」と言わないようにしましょう。喪中の場合は年始の挨拶であることが分かる「今年もよろしくお願いします」とだけ言います。
喪中であることを知らない人に「あけましておめでとうございます」と言われた場合も、「昨年はお世話になりました、今年もよろしくお願いします」と返します。年賀状のやり取りがない人にはわざわざ喪中であることを述べる必要はないので、年始の挨拶として受け取ることのできる文面で返すようにしましょう。
喪中の挨拶のマナー|年賀状のやり取りがある人に喪中はがきを送る
喪中の挨拶のマナー2つ目は、年賀状のやり取りがある人には喪中はがきを送るのがマナーです。また、送る時期も「年賀状の準備を始める前」が好ましいとされており年末に向かう「11月〜12月上旬まで」とされています。これは、喪中ハガキと年賀状の入れ違いを防ぐためのマナーです。
喪中はがきには「誰が亡くなったか」を記載し「年始の挨拶は控えます」と言う文面を記載します。最後に結びの言葉を書くのみで、それ以外にメッセージなどは記入しません。また、行き違いで年賀状が届いてしまったり喪中はがきを出していない相手から年賀状が来た場合は寒中見舞いを出すようにしましょう。
喪中の挨拶のマナー|松の内が過ぎてから「寒中見舞い」を送ろう
喪中の挨拶のマナー3つ目は、松の内が過ぎてから「寒中見舞い」を送るというマナーです。先ほど述べたように行き違いで年賀状が届いた場合や、喪中はがきを出していない相手から年賀状が来た場合には寒中見舞いを出すようにしましょう。お正月が明けてから出す手紙のことです。
松の内は、門松などのお正月飾りを飾っておく期間のことを指します。松の内は地域によって異なり関東では1月7日までで、関西では1月15日までです。松の内が明けた日から寒中見舞いを出すことができます。相手から届けられた年賀状への気持ちのこもった返信としてぜひ出すようにしましょう。
また、寒中見舞いには「喪中はがきを送らなかったことへの謝罪」も記します。返事を送らないよりも、なるべくなら「寒中見舞いで返事をする」という形をとる方が相手も安心してくれますね。また後から喪中であったことを知った場合も「年賀状を出してしまったことへのお詫び」として寒中見舞いを送ることができます。
喪中の挨拶メールの文例・ハガキの文面も
喪中の挨拶メール・はがきの文例①年末に送る喪中の挨拶
喪中の挨拶メール・はがきの文例1つ目は、年末に送る喪中の挨拶です。年賀状の用意が始まる前の期間「11月〜12月上旬」のうちには配送を済ませておきましょう。喪中はがきにはまず文頭に「喪中につき年始のご挨拶を差し控えさせていただきます」と記します。その後、故人の名前や結びの挨拶を記します。
- ・喪中につき年始のご挨拶を差し控えさせていただきます
- ・本年中に賜わりましたご芳情に感謝いたしますとともに
- ・明年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
- ・平成三十一年十一月
年末に送る喪中の挨拶の文例
喪中はがきには句読点をつけないのもマナーです。本来句読点は「文章を読みやすくするため」につけられたものなので、喪中はがきには必要ありません。最後に自身の名前を記して出すようにしましょう。故人と親交のあった方は、葬儀に参列した方にもしっかり出すようにしましょう。
喪中の挨拶メール・はがきの文面②故人の名前を記す場合の文例
喪中の挨拶メール・はがきの文面2つ目は、故人の名前を記す場合です。故人の名前を記す場合は自分から見た故人の続柄・名前・亡くなった日付・享年を記します。「喪中につき」と言う最初の文の次に書くようにします。はがきの場合は、最初の文よりも文字のサイズを小さくするのが一般的です。
- ・喪中につき年始のご挨拶を差し控えさせていただきます
- ・10月1日父・太郎が90歳にて永眠いたしました
- ・生前のご厚情に深く感謝申し上げます
- ・皆様に良い年が訪れますようお祈り申し上げます
- ・平成三十一年十一月
故人の名前を記す場合の文例
亡くなった人が複数人いる場合は、亡くなった順に記載します。その際もしっかり続柄・名前・日付・享年を記載するようにしましょう。また病気療養中に亡くなった際は「かねてより病気療養中の」と付け加えてもいいです。また、喪中の挨拶には亡くなったこと以外の情報は含めないようにしましょう。
喪中の挨拶メール・はがきの文面③新年・正月に送る喪中の挨拶
喪中の挨拶メール・はがきの文面3つ目は、新年・正月に送る喪中の挨拶です。特に喪中であることを知らない相手からの新年の挨拶メールには、すぐに返信をしたいですよね。また、喪中であっても新年の挨拶はしたいと考える方も少なくありません。その場合「おめでとうございます」「年賀」という言葉を避けるようにします。
- ・昨年は大変お世話になりました
- ・今年もどうぞよろしくお願いいたします
- ・どうぞお体に気をつけてお過ごしください
- ・平成三十一年十一月
正月に送る喪中の挨拶の文例
年始の挨拶であることがわかるような文章で挨拶を送るようにしましょう。「あけましておめでとうございます」や「謹賀新年」は喪中の際にふさわしくない文章なので控えます。また、新年のメールも控えたいのならばあらかじめ年末までにメールで「喪中の挨拶」を送っておくようにしましょう。
喪中の挨拶メール・はがきの文例④新年・寒中見舞いを送る際の挨拶
喪中の挨拶メール・はがきの文例4つ目は、新年の寒中見舞いを送る際の挨拶です。喪中であることを知らず、年賀状が届いた場合には寒中見舞いを送りましょう。先ほど紹介したように松の内が明けてから送ります。また、文面の中では「喪中であったことを知らせず申し訳ない」と言う一文を添えるようにしましょう。
- ・寒中お見舞い申し上げます
- ・寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか
- ・喪中のため新年の挨拶を控えておりました
- ・連絡が行き届かず大変失礼いたしました
- ・今年もどうぞよろしくお願いいたします
寒中見舞いを送る際の挨拶の文例
寒中見舞いは、喪中であることを知らずに年賀状を出してしまい後から喪中であることを知った場合の「お詫び」としても使うことができます。松の内が明けてから、「新年の挨拶をしたことのお詫び」「お悔やみの言葉」を加えて改めて寒中見舞いを送ると相手にも喜ばれます。
喪中の挨拶メール・はがきの文例⑤文末に使える結びの挨拶一覧
喪中の挨拶メール・はがきの文例5つ目は、文末に使える結びの挨拶を一覧で紹介します。喪中の挨拶には、手紙などの冒頭でよく使用される時候の挨拶を使いません。代わりに文末で、日頃の感謝の気持ちと相手を労わる一文を添えるようにします。参考に文例をいくつか紹介するのでぜひ参考にしてください。
- ・生前のご厚情に深く感謝申し上げます
- ・本年中に賜わりましたご芳情に感謝いたします
- ・皆様に良い年が訪れますようお祈り申し上げます
- ・明年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
- ・長年賜りましたご厚情に深謝いたします
- ・寒さに向かう折からくれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます
- ・皆様が健やかなる新年をお迎えできますようお祈り申し上げます
文末に使える結びの挨拶一覧
結びの挨拶に使われる「ご芳情」や「ご厚情」には「親切心」と言う意味があります。「生前頂いた親切な心遣いに感謝しています」という意味で使うことのできる言葉です。また「ご厚誼」は「親しくする」という意味なので、これからも親しくしましょうという一文として使うことができます。ぜひ覚えておきましょう。
正しい喪中の挨拶を覚えておこう
喪中の挨拶は、年始の挨拶を控えることを伝えるだけではなく「故人と仲良くしてくれたことへの感謝」を伝えるものでもあります。新年の挨拶を控えることにはなりますが「感謝を伝えることができる」「これからも親しい関係でありたい」という思いが込められており、年末に大変重要な役割を果たします。
喪中の挨拶はメールやはがきなどで送ることができます。特にはがきではなくメールの場合はビジネスでも使うことができてとても便利ですよね。ぜひマナーを守って、正しい文面で喪中の挨拶をするようにしましょう。
他にも参考になる記事を紹介します。手紙で使える「お変わりございませんか」や「末筆ではございますが」の正しい意味や使い方についてぜひ合わせて読んでみてくださいね。
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