昏いの意味は?読み方や類語や英語・暗いとの違いや昏さの加減も
ときどき見かける「昏い」という漢字、読み方は「くらい」だけど「暗い」の間違いじゃないの?と思ってしまいませんか。闇の深さや光の加減などで、使われる場面も違ってくるのでしょうか。意味と類語、「暗い」との違いについて明暗をハッキリさせましょう。
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昏いの読み方や意味・暗いとの違いも
昏いの読み方と意味①「くらい」と読んで目が見えないさまを言う
昏いの読み方と意味の1つ目は、「くらい」と読み、目が見えないさまを言うことです。「くらい」という状態に陥ったときの、そのままの意味ですね。光が届かず、目が見えなってしまいます。また、同じ読み方をする漢字で、「暗い」というものがありますが、この場合の意味も、ほぼ同じです。
昏いの意味は、目が見えなくなるほどの暗さが転じて、気分が塞いでしまった場合や、雰囲気が陰気であるという意味も持ちます。目に見える暗さと、精神的に感じる暗さの両方を表します。
昏いの読み方と意味②「くらい」は夕暮れも意味する
昏いの読み方と意味の2つ目は、「くらい」は、夕暮れも意味することです。昏いという漢字の成り立ちを見ると、「人の足元に日が落ちた」という象形が由来となっています。
太陽が地平線に隠れようとしている状態で、夜が近い時間帯ですね。目が見えなくなるほどの暗さではなく、辺りを照らす光が、まだ残っていても使うことができます。徐々に光が小さくなっていき、物が見えにくい暗さになるまで続きます。
昏いの読み方と意味③「くらい」は知識の乏しさにも使う
昏いの読み方と意味の3つ目は、「くらい」は、知識の乏しさを示すのにも使うことです。物事の道理が分からず、どうすれば良いのかが見えていない状態ですね。人によって得手不得手があるので、知識が乏しい部分は互いに補って、見通しを良くしていきたいですね。
知識の乏しさは、学んでいくことでも補うことができます。こちらの記事では、キャッシングについての基礎知識を、いろいろと学ぶことができます。苦手な分野でも、少しずつ学んでいけば見通しも明るくなりますね。
昏いと暗いの違い①光の加減が違う
昏いと暗いの違いの1つ目は、光の加減が違うことです。昏いという漢字を使った場合、徐々に光が小さくなっていく状態を意味します。つまり、光は完全に消え去ったのではなく、まだ存在しているのです。
暗いという漢字を使った場合は、光が完全になくなっている状態を表します。漢字の成り立ちを見ても、「日が隠れる」ことに由来するためです。まだ光が残っているわけではない、光が完全になくなっている状態の「暗い」の方が、より闇が深い状態にあります。
光の加減の関係から、完全にくらい場合やくらさを強調したいときは、「暗い」を使う方が適しています。対して、辺りがほの暗いときには、「昏い」を使いましょう。精神的な使い方や知識を表すときも同様です。
昏いと暗いの違い②使用頻度が違う
昏いと暗いの違いの2つ目は、使用頻度が違うことです。一般的に、「暗い」のほうが、使用頻度が高い傾向にあります。例外として、文学作品における表現では、「昏い」をよく見かけます。精神的なくらさを強調するような使い方が多いようです。
昏いの類語や対義語
類語①闇い
類語の1つ目は、「闇い」です。目が見えないほどくらいという点で同じ意味を持つ類語で、読み方も「くらい」となります。もう一つの類語である。「暗い」も含めて意味を比べていくと、「昏い→暗い→闇い」という順番で、くらさのグレードがアップしていきます。
これらは、辺りのくらさを基準にして、使い分けることが可能です。光のない真っ暗な状態であれば「闇い」が適しています。目で見えるほどの光が残っている場合は、「昏い」が適しています。
類語②宵闇
類語の2つ目は、「宵闇」です。「よいやみ」と読み、日が暮れて間もない時間帯の薄暗さを意味する言葉です。「昏い」が持つ、「夕暮れ」という意味に近い言葉ですね。「辺りがくらい」という言い方を、「宵闇に包まれる」と表すことができます。
宵闇は、中秋の季語としても扱われる言葉なので、より風情が感じられるというメリットがあります。シンプルに表現したいときと、風情を込めてみたいときとで使い分けてみましょう。
類語③見識がない
類語の3つ目は、「見識がない」です。見識は、物事を深く見通す力や、確かな考えという意味を持ちます。力や考えがない状態なので、「知識の乏しさ」という意味に近い類語となっています。
「この分野については昏い」と言っても良いですし、「見識がない」と言っても良いです。自分に対してであれば、謙遜で使うことができますが、他者に対して使うと卑下する意味合いが強くなるので注意しましょう。
対義語①明るい
対義語の1つ目は、「明るい」です。光がたくさんあって、周りがよく見える状態のことを指す言葉ですね。光が少なく、目が見えない状態になる「昏い」の対義語となります。漢字の成り立ちを見ても、「日+月」と、光を発する二つの天体が基となっていることから、明るさの度合いが分かりますね。
「明るい」は、物事についての詳しい知識を持っていることも意味するので、知識の乏しさという意味でも対義語となるのが特徴です。光の加減だけでなく、あらゆる面で反対の意味を持ちます。
対義語②暁闇
対義語の2つ目は、「暁闇」です。「あかつきやみ」または「ぎょうあん」と読み、日の出前の、ほの明るい状態のことを指します。違いは、「夕暮れ」という意味では、光が徐々に小さくなって闇は深まっていくことです。「暁闇」は、これから夜が明けるところなので、光は大きくなっていきます。
日常ではあまり聞きませんが、風情がある言葉なので、短歌などでよく使われています。夜明け前の心情を歌ったものがたくさんあるので、探してみましょう。
対義語③博識
対義語の3つ目は、「博識」です。広く物事を知っていたり、幅広い分野の知識を有していることを表す言葉ですね。知識の乏しさという意味の、反対の言葉となります。どうせ使われるのであれば、「物事に昏い人」と言われるよりも、「博識な人」と言われるようになりたいですね。
博識な人を目指すために、いろいろな言葉の意味や類語、対義語などをチェックしていってみませんか?「昏い」だけでなく、意味や使い方が難しい表現は、たくさんあります。こちらの記事では、「具現化」についての知識がゲットできるので、活用してみてくださいね。
昏いの使い方・例文も
使い方・例文①「昏さ」で変化の程度を強調する
使い方・例文の1つ目は、「昏さ」を使って、光の変化の程度を強調することです。光が隠れてしまった「暗い」や、光の入る余地がない「闇い」とは異なり、徐々に小さくなっていく光の様子を表すことができるからです。そのため、程度を表す「昏さ」という表現もしっくりきます。
例文としては、「辺りの昏さが一段と増した」のような使い方ができますね。また、目に見える光の加減だけでなく、精神的なものでも大丈夫です。「昨日よりも表情の昏さが気になる」のような表現ができます。日に日に明るさが失われていく変化の程度が、よく伝わるのではないでしょうか。
使い方・例文②「昏い」で輝きを表す
使い方・例文の2つ目は、「昏い」を使って輝きの様子を表すことです。こちらも、光が存在しない「暗い」と「闇い」には、できない表現ですね。いまだ光が残っている状態だからこそ、輝きの様子を表すことができるのです。
輝きを表す使い方での例文では、「瞳に昏い光を宿している」のように使うと良いでしょう。輝いてはいるのですが、どこかに翳りや陰気さが見えるという、繊細な様子が描写できますよ。
また、目に宿る輝きは、活力のパロメーターですね。輝きの様子が表せる「昏い」は、「瞳・まなざし・視線・目つき・双眸」のような、目に関係する言葉と相性が良いようです。目は口ほどに物を言うというので、バリエーションも豊かなんですね。
使い方・例文③「昏い」で明るさを際立たせる
使い方・例文の3つ目は、光が少ない状態の「昏い」を使うことで、白さや明るさを際立たせることです。辺りがくらければくらいほど、光が灯った部分が目立つようになりますね。光の加減の為せる技です。
例えば「昏い道のりのなか、遠くに明るい灯が見えた」や「昏い空にのぼった三日月が目をひいた」のような使い方は、いかがでしょうか。また、人の表情の明るさを際立たせるために「彼女の笑顔は、昏いなかで見つけた白い花のようだ」のように使っても素敵ですね。
使い方・例文④「~に昏い」で不足した知識を表現する
使い方・例文の4つ目は、「~に昏い」で不足した知識を表現することです。例えば、「文学には強いが、数式に昏い」や、「頭は良いが、世事に昏い」といった使い方をすることで、どの分野の知識が不足しているのかが分かります。
昏いの英語や例文
英語や例文①光の加減を表す「Dark」
英語や例文の1つ目は、Darkです。基本的に、「昏い」に近い意味を持ち、光の加減だけではなく、精神的な昏さも表現することができます。イギリスの作家、マーガレット・ドラブルによって書かれた小説「The Dark Flood Rise」は、日本語では「昏い水」と翻訳されています。
タイトルを読むだけで、明るい内容ではないことが分かりますね。少しブラックなユーモアを交えながらも、人生の終焉を迎える人々の様子を描いた作品です。しかし、英語のDarkの意味は、「明かりのない暗闇」を意味するので、より闇が深いイメージがあります。
また、「She gave me a dark look」のように、目つきなども表現することができますが、この場合は「彼女は不機嫌な目で私を見た」という意味になるので、使い方が異なります。
英語や例文②たそがれを表す「Twilight」
英語や例文の2つ目は、たそがれを意味するTwilightです。「夕暮れ」という意味の「昏い」に近い表現ですね。例えば、夏の暑い夕暮れを表現するために「Warm summer twilight」のような言い方をすることができます。
ただし、Twilightは、薄明かりという意味も含みます。夕暮れどきだけではなく、夜明け前の薄明かりも意味することができるので、使用できる時間帯の幅が広いことが特徴です。夕暮れのイメージが強いので、夜明け前でもトワイライトというのは、不思議な感じがする人が多いかもしれません。
英語や例文③知らないことを意味する「Unfamiliar」
英語や例文の3つ目は、Unfamiliarです。よく知らないことや、不慣れなことについて使われる表現ですね。知識の乏しさを表す「昏い」と、似たような形で使えます。
例えば、特定の問題について知識が少ないことを伝えたいなら、「I'm unfamiliar with the subject」と使ってみると良いでしょう。また、「Unfamiliar with this area」のように、土地や場所など、地理に昏いことにも使うことができます。
昏いを使い分けて表現を豊かにしよう
一般的には、あまり使われることがない「昏い」という表現ですが、じつにたくさんの使い方ができます。「暗い」や「闇い」とは、光の加減の違いによって使い分けることができますし、精神的な翳りの表現や、知識の乏しさについても表すことができます。
英語でも、似たような使い方ができる表現があるので、「昏い」の使い分けに挑戦してみませんか。今よりも、ぐっと豊かな表現ができるようになりますよ。
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