問題提起の意味は?類語や英語・レポートや小論文での書き方や例も
社会人や大学生になると、会議やレポートなどで問題提起をする場面も増えてきますよね。そこで今回は、レポートや小論文を始め会議でも役に立つ問題提起の書き方や例を紹介していきます。問題提起の意味や英語での表現などもお伝えするので、ぜひ知識として知ってみてくださいね。
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問題提起とは?類語や英語も
問題提起の意味は問題があるという認識を伝えること
問題提起の意味は問題があるという認識を伝えることです。問題提起は議論の場や、レポートや小論文を書くときなどで行われます。自分が問題だと認識し、解決するべき課題だと思うことを相手に投げかけ、そこから議論に発展したり、問題の原因は何か、どう解決するのかという話になっていきます。
例えば投げかける問題として、環境問題への配慮のためにゴミの分別をするべきではない、という問題提起はどうでしょうか。一般的にゴミは分別するものと認識されているため、反対の意見に偏るでしょう。仮に問題提起するなら、説得力のある根拠を一緒に述べて、言われてみればと感じさせる必要があります。
問題提起の類語①課題提示
問題提起の類語1つ目は課題提示です。人に何か解決するべき課題を与えることを課題提示と言います。例えば大学などのレポート、テストでの小論文、小学校の宿題も課題提示になります。身近な例ならお使いもそうですし、ビジネスであれば上司からの頼み事や仕事自体も与えられたものなら課題提示といえるでしょう。
例文をあげてみますと「テストで小論文を課題提示されたので、時間内に書ききって提出しなければならない」「上司から頼み事という名の課題を提示されたので、早急に片付ける必要がある」などという感じになります。提示とあるように、何かから問題が与えられるというニュアンスを持つ言葉です。
問題提起の類語②疑問を投げかける
問題提起の類語2つ目は疑問を投げかける、です。相手に疑問をぶつける・質問をする、と同じ意味です。どちらかというと説明的で書き言葉な表現なので、人に説明するとき以外はあまり使わない言い回しです。誰かに質問した、ということを説明したいときに使ってみてはいかがでしょうか。
具体的な例文をあげてみますと「私は不明点を聞くために上司に疑問を投げかけました」「疑問を投げかけたが、あいにく聞こえなかったようで無視された」という文になります。第三者に自分が質問したことを説明するとき、文章でだれかに質問したことを書き記すときに使える表現となっています。
問題提起の英語①poseaproblem
問題提起の英語1つ目はpose a problemです。問題提起する、問題を引き起こすという意味を持ちます。pose a problem for~と書けば、~に支障をきたすという意味になります。またaとproblemの間に形容詞を入れることもでき、例えばgraveを入れると深刻な問題を~となります。
ほかには、pose a greater problem than~とすると、~よりも大きな問題を引き起こす・提起するという意味になります。increasingly pose a severe problem to~(~にとってますます深刻な問題になる)と副詞を用いた英語表現することもできます。
問題提起の英語②raiseaproblem
問題提起の英語2つ目はraise a questionです。直訳すると質問を掲げるという意味になります。問題を相手に問いかけるというニュアンスでは問題提起と言えるでしょう。raise questions about~と書けば、~についての疑問を提起するという意味合いの表現となります。
また、raise questions about the impact of~と書くと、~の影響についての疑問を提起するというニュアンスの英語となります。about impact of~で、~についての影響という意味の英語表現になります。aboutの後の様々な表現で多様な意味を表せます。
問題提起する際のポイント
問題提起のポイント①意外性の感じられる問題点を指摘する
問題提起のポイント1つ目は、意外性の感じられる問題点を指摘することです。一般的に多くの人が賛同する・反対するようなことを問題としてあげても、議論にならずあまり意味がありません。賛否の分かれる問題点や、多くの人が意外に感じるようなことを問題点として指摘するのがポイントです。
どんな問題を提起するのがよいのでしょうか。例えば「喫煙は不健康に繋がるという問題があり辞めるべきだ」という問題だと、間違ってはいませんが、すでに知っている人が多く、賛否が分かれるほどではないです。しかし「本当に不健康と喫煙に関係があるのか」とすると真偽は別として、前者よりは多くの反応があるはずです。
問題提起のポイント②理想とギャップがある現状を問題提起する
問題提起のポイント2つ目は理想とギャップがある現状を問題提起することです。問題提起は基本的に理想より現状が離れており、ひどいことを指摘すると反応を得やすいです。つまり、多くの人の注目を惹き、問題意識を持ってもらいやすいです。そのため、ギャップを意識すると良い問題提起になりやすいでしょう。
例えば少子化と保育園不足の関係は、ギャップの大きい問題だと言えます。なぜかというと本来、保育園は子どもの数に対し、十分足りていることが理想的な形だからです。つまり不足しているのは異常事態で、理想とのギャップが大きいと言えます。そのため問題提起すれば、極めて重大だ、と意識してもらいやすいでしょう。
問題提起のポイント③説得力のある問題提起の仕方は客観的な根拠があること
問題提起のポイント3つ目は、説得力のある問題提起の仕方は客観的な根拠があることです。つまりは、個人的な好き嫌いだけで問題提起するべきではないということです。問題提起したテーマがたまたま嫌いなものだった、という場合は別ですが、私的な感想以外の客観的な根拠がない主張は、問題提起になりません。
もっと具体的に例をあげると「私はタバコを見ると不快になり、健康を害するため喫煙者は取り締まるべきである」という提起は、主観的な根拠しかなく、説得力がありません。喫煙は一般的に健康問題として多くの人に知られていますが、やはり客観的な根拠がなくては、一理あっても多くの人に意識してもらいにくいでしょう。
問題提起の書き方や例文
小論文・レポートなどの問題提起の書き方と例文①~はなぜか
問題提起の書き方と例文1つ目は~はなぜか、です。例えば「猫は夜の方が活発に動くのはなぜか」というような書き方をします。問題提起の型の1つとして「~はなぜか」という書き方をするのがおすすめです。読むほうも分かりやすいですし、書く方も問題とその理由について展開しやすいという利点があります。
例えば先ほどの猫の例で続けてみましょう。「理由は猫は夜行性だからです」と続けて根拠を述べます。そのあと本論で「昔から夜に活動して狩りをする習性があったため~」などと解説し、最後に「そのため猫は夜の方が活発なのです」などで結論をまとめます。この書き方はレポートなどをまとめるときにおすすめです。
小論文・レポートなどの問題提起の書き方と例文②~という問題がある
問題提起の書き方と例文2つ目は~という問題がある、です。例えば「喫煙すると不健康になるリスクが高くなるという問題がある」という書き方をします。そのあと「しかし本当にそうと言えるだろうか」と、展開できます。この書き方では、一般的な常識に問題提起したい場合に書きやすいという利点があります。
具体的には例えば、喫煙すると不健康になりやすいという問題がある→しかし調べるとそうではなかった(問題提起)→実はこういう理由で喫煙と不健康は関係がない(本論)→よって一般的に信じられていることは間違いである(結論)という風にまとめられます。小論文からレポート、ビジネスなど広く応用しやすい書き方です。
小論文・レポートなどの問題提起の書き方と例文③~だが本当に~だろうか
問題提起の書き方と例文3つ目は~だが本当に~だろうか、です。例えば「猫は家につくというが本当にそうだろうか」という書き方をします。一般とは逆の説や、検証や調査による報告のどちらのタイプで書く場合でも使える問題提起の書き方です。実はそうではなかった、実際に確かめてみたという風に論を展開できます。
もっと具体的に書き方を示すと、猫は家につくのは本当だろうか(問題提起)→調べると実は縄張りの習性で~(本論)→だから信じて置き去りしてはいけない(結論)という風になります。この書き方も、小論文やレポート、ビジネスなど場面を選ばずに、問題提起したいときに使える言い方です。
問題提起されたときのポイント
問題提起されたときのポイント①批判ではなく建設的な意見として受け止める
問題提起されたときのポイント1つ目は、批判ではなく建設的な意見として受け止めることです。問題を指摘されると、ついムッとしたり、身構えてしまうことがあると思います。しかし、相手の親切心で改善点を指摘されている場合は真摯に受け止め、建設的に考えて指摘箇所を振り返るべきでしょう。
指摘箇所がまったくいわれのないこと、根拠のない悪口の場合は、相手にする必要はないといえます。しかし、相手から何か自分に嫌なことを言われたからといって、全く何の考慮もしないのは問題を改善する機会を失います。指摘されたのが自分であれ、企画などでも同じことです。一度は検討するのが大切だと言えるでしょう。
問題提起されたときのポイント②相手の問題提起をむげにせず解決策を考える
問題提起されたときのポイント2つ目は、相手の問題提起をむげにせず解決策を考えることです。企画などに対する指摘の場合、面倒さから「解決方法を考えて」と相手に丸投げするのはよくありません。自分への問題提起も同じです。指摘するのは水を差すようで勇気がいるものです。相手の気持ちを察した対応をすべきですね。
真摯に相手の問題提起を検討すれば、相手も真剣に話を聞いてくれると感じるので良好な人間関係を築くことができます。また、仕事であれば現状より改善されたいいものになるでしょうし、自分に対する指摘であれば、成長に繋がります。解決するのは大変ですが、決してムダではないでしょう。
問題提起されたときのポイント③問題提起に取り合わないと関係の悪化も
問題提起されたときのポイント3つ目は、問題提起に取り合わないと関係の悪化もありえます。明らかな問題はともかく、何かを指摘するというのは、勇気がいるものです。特に仕事をより良くしようという、問題改善の意識が高い人だった場合は、むげにすると意欲を落とすこともありえます。
指摘を真摯に受け止めていたら仕事が評価されたり、重大なミスを防ぐこともできるかもしれません。問題提起をむげにされた相手は、この人は問題を提起しても真剣に聞いてくれない人だ、と思うでしょう。また、関係が劇的に悪化しないにしても、何らかの影響は生むはずなので、相手の問題提起は考慮すべきだと考えられます。
問題提起の仕方を知って上手にやろう
以上が問題提起の意味や英語に小論文・レポートでの書き方でした。文章を書くのが苦手な人は、問題提起で頭を悩ませると思います。しかし、ポイントを押さえて書けば難しいものではありません。また、問題提起されたときは誠実に受け止める方が良い結果を生むでしょう。
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