ご連絡させていただきます？ご連絡に関する敬語表現の正しい使い方！

ご連絡させていただきますは正しい敬語？

ご連絡させていただきますは正しい敬語ではない

ご連絡させていただきますは正しい敬語ではありません。何故なら連絡することに限らず「させていただく」という敬語表現には、相手の許可を得ていない物事に対して使うことができないからです。そのため、基本的に「させていただく」という言い回しについては招待状をもらった結婚式への出席等、使える場面は限られます。

ご連絡させていただきますが可能な場合の使い方

ご連絡させていただきますが可能な場合の使い方としては相手方が「もしも到着したらご一報いただけますか」「かしこまりました。到着後にご連絡させていただきます」といった場面に限られます。それ以外で使うと「連絡してあげる」というニュアンスが含まれた表現となり、失礼にあたる可能性があります。

とはいえ「ご連絡させていただきます」という表現はあまりにもよく使われる表現であり、ついつい使ってしまう人も、あるいは言われても違和感がない人も少なくありません。そのため、自分では正しい表現を心がけつつも、相手に対して無理に正していこうとするとコミュニケーションに不和が生じる可能性があります。

日本語としては間違っている場面があり、失礼に感じる相手もいますが、広く使われていてある程度許容されている言い回しだと、「ご連絡させていただきます」という表現を認識しておけば間違いはないでしょう。

ご連絡させていただきますよりもご連絡いたしますを使おう

ご連絡させていただきますよりもご連絡いたしますを使いましょう。同じ意味合いで失礼にあたらない敬語表現には「ご連絡いたします」があり、この表現を使っていれば他の敬語表現が間違っておらず、悪い態度に見えない限りは相手方に失礼にあたることもないでしょう。また、ほかの言い換え表現もここから紹介していきます。

ご連絡させていただきますの正しい敬語・例文12選

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文①ご連絡いたします

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の1つ目は「ご連絡いたします」という表現を紹介します。この表現は「追ってご連絡します」といった表現をはじめとして「連絡する」の敬語表現の中でも汎用性の高い表現と言えます。「ご連絡いたします」という表現は「させていただく」と同様丁寧なニュアンスを含む表現です。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文②改めてご連絡いたします

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の2つ目は「改めてご連絡いたします」という表現を紹介します。再度の連絡や担当者を変えて連絡をする場合に「改めて」という表現を使います。例えば「担当部署より改めてご連絡いたします」という言い方は詳細で適切な回答をするために担当を変えて連絡する旨を示しています。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文③ご連絡いたしました

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の3つ目は「ご連絡いたしました」という表現を紹介します。この表現は「ご連絡いたします」の過去形の表現ですが、「先日ご要望の件でご連絡いたしました」と、現在進行形で連絡をする場合にも使われる表現です。

また「ご連絡いたします」は現在形ですが、未来を指して連絡を入れる場合にも使います。「明日ご連絡いたします」といった形の使い方です。「ご連絡いたします」「ご連絡いたしました」の時系列における使い分けも大切になりますので、この点もしっかり押さえておきましょう。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文④改めてメールいたします

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の4つ目は「改めてメールいたします」という表現を紹介します。この表現はメールで連絡をする場合に使う表現です。またこの表現はメールで伝えている可能性だけでなく、現状が会話でやり取りをしていて連絡手段を変えて「改めて」連絡をすることを示している可能性も含みます。

「改めてメールいたします」という表現は特に会話で使われる表現です。「改めてメールにてご連絡いたします」というよりも簡潔で分かりやすい表現ですので、こういった言い方も認識しておくと、表現力の向上に繋がることでしょう。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文⑤メールいたしました

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の5つ目は「メールいたしました」という表現です。「資料作成の件でメールいたしました」という言い回しで使われ、過去形としてメールをしたことを表すのではなく、「資料作成の件」のメールに掲載する文章になります。「ご連絡いたしました」同様の時系列と認識しましょう。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文⑥ご連絡いただく

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の6つ目として「ご連絡いただく」という表現を紹介します。「ご連絡いただく」という表現は、相手から連絡をもらう場合や、相手からの連絡を待つ場合に使う表現です。「明日までにご連絡をいただくことは可能でしょうか」といった形で使われます。

ご連絡させていただきます正しい敬語の例文⑦ご連絡いただけないでしょうか

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の7つ目は「ご連絡いただけないでしょうか」という表現を紹介します。「ご連絡いただけないでしょうか」という表現は、相手に対して連絡を促す場合に使う言い回しです。「私宛にご連絡いただけないでしょうか」といった使い方をします。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文⑧ご挨拶申し上げます

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の8つ目は「ご挨拶申し上げます」という表現を紹介します。連絡を挨拶に置き換えても「ご連絡いたします」と同じような意味を持つ表現が可能となる場合があります。

「〇〇の異動に伴いまして私が今後担当いたしますのでご挨拶申し上げます」という表現は、担当変更の連絡を非常に丁寧に言い表した言い回しになっています。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文⑨お伝えいたします

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の9つ目は「お伝えいたします」という表現を紹介します。「資料送付における連絡先をお伝えします」といった形で使います。特にこの例文は「資料送付における連絡先をご連絡いたします」とすると、連絡という単語が2回連続します。

「伝える」と「連絡する」はよく置き換えて使われる類語表現になりますので、使い分けることができるとビジネスにおける表現力向上に繋がります。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文⑩お知らせいたします

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の10個目として「お知らせいたします」という表現を紹介します。「電話番号をお知らせいたします」といった形で「ご連絡いたします」と同義で使うことができる表現ですので、この表現も押さえておきましょう。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文⑪周知いたします

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文11個目として「周知いたします」という表現を紹介します。「来週からの休憩室使用のルール変更について周知いたします」といった形で使います。周知には連絡と同じ意味合いもあるのですが、複数人に対して伝えるニュアンスが強い言い回しです。

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文⑫ご連絡を致します

ご連絡させていただきますの正しい敬語の例文の12個目として「ご連絡を致します」という表現を紹介します。「研修会の件についてご連絡を致します」という言い回しで使えます。「を」を入れることでいつもと違った表現ができますし「致します」と漢字表記も可能になります。他の表現と使い分けられるといいでしょう。

連絡するの英語表現は？

連絡するの英語表現①tellを使った表現

連絡するの英語表現の1つ目はtellを使った例文を紹介します。tellという言葉はここで紹介する3つの動詞の中で最もカジュアルな使い方をする動詞です。そのためビジネスライクな関係であっても気の置ける中である場合はこの表現で十分でしょう。また、一般的に使われる単語である分、分かりやすい表現と言えます。

連絡するの英語表現②informを使った表現

連絡するの英語表現の2つ目はinformを使った例文を紹介します。この表現は「報告する」とも翻訳できる表現であり、tellよりもフォーマルなニュアンスを含む英語表現になります。例文は簡単な内容にしていますが、込み入った内容を伝えるのであればtellよりもinformの方がふさわしいと言えます。

連絡するの英語表現③announceを使った表現

連絡するの英語表現の3つ目は、announceを使った例文を紹介します。announceという英単語は「周知する」とも翻訳できる内容であり、社内社外に関わらず組織全体に発するフォーマルな周知を意味します。そのため、相手が複数の場合や、伝える内容についてフォーマルな要素が強い場合はこの単語を使います。

ご連絡させていただきます以外も！間違えやすい二重敬語は？

間違えやすい二重敬語の実例①ご連絡いただけますでしょうか

間違えやすい二重敬語の実例1つ目は「ご連絡いただけますでしょうか」です。この表現は一般的によく使われている表現ですが、二重敬語に該当します。「ます」という丁寧語表現に重ねて「で」が「です」という丁寧語の一部を表していますので二重敬語になります。

間違えやすい二重敬語の実例②お伺いさせていただくことはできますか

間違えやすい二重敬語の実例の2つ目は「お伺いさせていただくことはできますか」という表現です。この表現は「お伺い」が「行く」という動詞の謙譲語であり「させていただく」が使役を表す動詞の謙譲語表現になり、二重敬語に該当します。

「お伺いする」という表現は間違いやすい敬語表現の一つとなりますので、この表現を理解するのにおすすめの関連記事を下記に紹介しますので、こちらの内容も併せて確認してみてください。

「お伺いさせていただきます」は正しい敬語？伺いますの意味のメールも

「お伺いさせていただきます」は正しい敬語だと思いがちですが、かなりビジネスのシーンで聞かれる言葉になります。「お伺いいたします」「伺います」というような派...

間違えやすい二重敬語の実例③拝受いたしました

間違えやすい二重敬語の実例の3つ目として「拝受いたしました」という表現を紹介します。この表現は「拝受」自体が「受け取る」を意味する謙譲語であり「いたす」も「する」の謙譲語表現になり、謙譲語を2つ重ねて使っているために二重敬語に該当する表現になります。

ご連絡させていただきますという表現の正しい敬語を意識しよう！

ご連絡させていただきますという表現の正しい敬語の使い方を意識することで、ビジネスにおいてコミュニケーションが円滑に進むようになります。ここでは13パターンの例文だけではなく間違った例も含めて多数の事例を紹介してきましたので、その一つ一つを今後、仕事を進めていく上で役に立ててもらえたらうれしいです！