【理系必見!】単位取得を目指すレポートの書き方!押さえるべきポイントは?
大学生になると増えるレポートですが、レポートは最低限のルールが守れないと、評価してもらえません。この記事では理系レポートを作成する上で大切なルールや構成について、詳しく解説します。レポート作成に不安がある理系の大学生は必見です。
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目次
理系レポートの知っておくべき書き方ルール3選
①読み手に合わせる
レポートは誰かに読んでもらうためにあるので、読み手を意識した書き方が重要です。大学のレポートであれば、設問や形式が指定されます。レポートを作成する前にまずは設問を理解し、形式を熟読しておくと相手にとって読みやすいレポートになります。
「用紙がA4指定だけど、持ってないからB5を使おう」や、「指定されたタイトルに自分なりのアレンジを加えよう」では、理系のレポートは評価の対象外となります。
形式や字数などのフォーマットは必ず守りましょう。さらにレポートの出題者が、何を意図してテーマを設定したのか考えて取り組むことが重要です。出題者の問いかけに対する自分なりの答えを、レポートの中で示すと高い評価を得られます。
②用語や定義は統一する
読みやすいレポートに仕上げるため、使用する用語や定義は必ず統一します。同じ一つの現象を表現するのに、複数の呼称を使用すると、読み手にとって分かりにくい内容になってしまうからです。
定義についても、複数の解釈が存在するものを使用する場合はレポートの冒頭で「AはBである。」と言い切りましょう。定義を明確にしておくことで、読み手がレポートの方針やルールを理解しやすくなります。
ただし用語も定義も、自分だけのオリジナル解釈だと誤用と見なされ評価が下がります。理系のレポートで使用する用語や定義は、専門書などの解釈を読み込んで使用しましょう。出典元を明らかにしておくことも重要です。
③根拠のある考察
レポートの書き方で気をつけたいのは、考察に客観的な根拠が存在するかどうかです。根拠や理論の存在しない考察は、レポートではなくただの感想文になってしまいます。理系のレポートにおける根拠とは、自分が行った実験結果や各種の調査結果、先行研究などです。
どのように考察を行えばいいのか分からないのは、最初にテーマに対して自分の仮説が組み立てられていないからです。「このテーマに対する答えはAだろう」や、「この実験では、Bのような結果が得られるはずだ」という仮説をまずは立てましょう。
実験や調査の結果が仮説と違った場合、「なぜなのか」という問いが生まれ、深い考察を行うことが出来ます。仮説通りの結果が得られた場合は、「なぜ仮説が正しかったのか」を考察することが重要です。情報を基に理論的に考えた結果なので、根拠のある考察となります。
理系レポートの構成はどうやって作る?
①序論
序論は書き出しの部分に当たり、レポートの目的や概論について述べます。レポートの目的とは、問題点や対象について、実際に何を行ったかについてです。「AがBであることを証明する実験を行った。」など、目的を読むだけでレポートの内容が分かるようにします。
またレポートの概要とは、章立てなどレポートがどのような構成になっているのかという説明を指します。序論で概要が理解できるレポートは、読み手に上手く構成されたレポートという印象を与えます。
大学のレポート評価者は忙しく、序論がないなど構成が甘い内容だと結論まできちんと読み込みません。レポートを最後まで読んでもらうためにも、序論で簡潔に分かりやすく構成内容を伝えましょう。
②本論
本論はレポートの重要な柱です。タイトルに対する自分の意見を裏付けするための調査方法とその内容や、実験方法と内容について述べます。
複数の内容をずらずらと列挙するのではなく、一つの内容について一つのまとまりを作ります。例えば、「AについてBとCとDを調査した。AとBについては文献を調査し、Cは実験を行った。方法は、以下のとおり。」とするのは避けます。
「第一にAについて文献調査からBを明らかにする。」と一つの段落について述べ、次の段落では「第二にAについて文献調査についてCを明らかにする。」とします。調査や実験の結果を述べる際、必要であれば考察も行います。本論で行った考察は、結論で同じ内容が重複しないように注意しましょう。
③結論
結論はレポートの出題テーマに対する回答部分です。自分の考察や、今後の課題について述べます。レポートの目玉とも呼べる部分であり、読み手の評価は結論に左右されます。結論は序論と対応する内容となっていることが重要です。目的に対して明確な答えが提示できているのかチェックしましょう。
また大学の理系レポートでは、文系のレポートとは異なり、序論・本論・結論の文字数配分に明確な決まりがありません。特に実験レポートの場合、本論で触れる実験方法や原理などのボリュームが、結論よりも多くなることもあります。構成を考える場合、文字数の配分よりも、必要な情報を全て盛り込むことが重要です。
文字数を多くするために長い考察を書くと、「伝えるべき内容を精査できていない」として、評価が下がってしまいます。簡潔で分かりやすい考察の書き方について、詳しくはこちらの記事を参考にご覧下さい。
理系レポートの書き方例
①序論の書き方例
序論では、簡潔にこのレポートを読めば何が分かるのかを示します。詳しい内容について触れる必要はありませんが、構成について具体的な数値を用いて解説すると分かりやすくなります。
例えば、「昨年A県で起きた地震は、従来型とは異なる様態をとっていたため被害が拡大した。このレポートでは、従来の地震啓発活動について調査し、その傾向と問題点について明らかにする。さらに問題点から、5つの改善策について提起する。」とします。
②本論の書き方例
本論では調査内容や実験内容について、明らかになったことを順序立てて説明します。箇条書きにならないように注意する必要があります。
例えば、「47都道府県の防災パンフレットを調査した結果、地震が起きたときの行動指針は表1に示したとおりである。最も多かったのは、」とします。事件や調査内容に関する図や表も、本論に盛り込みます。
③結論の書き方例
結論はレポートの目的に対する答えや、今後の課題について述べます。「今回の調査は大変だった」などの感想を書く欄ではありません。ただしなぜ苦労したのか、理論立てて説明できれば取り上げることができます。
例えば、「このレポートでは、従来の地震啓発活動の傾向と問題点から、5つの改善策を提起した。大変だったのは、A県とB県では防災パンフレットが手に入らなかった点である。市民にとって情報にアクセスしにくい状況にあることが、有事の際のマイナス点となる。」などです。
また、「今回の調査で不十分だと考えたのは、Bについての項目がなかったことである。Bについての調査は今後の課題とする。」など、今後の改題について言及しましょう。
理系レポートの書き方NG例
①盗用
レポートは文系であっても理系であっても、オリジナルであることが重要です。大学の先輩や友達のレポートを書き写して提出することはできません。他人のレポートや論文を部分的にカットして使用したり、言い回しや語尾を改変して使用することも厳禁です。
また、「どうしてもレポートが書けないから、論文から引用しよう」という場合、引用元を明記する必要があります。自分の考えであるかのように装うことは、盗作と同じです。
レポートを作成する際に、複数の参考文献を用意することは悪い事ではありません。引用のルールをしっかり守ることが重要です。レポートの参考文献のルールについて、詳しくはこちらの記事を参考にご覧下さい。
②曖昧な表現
理系学部のレポートでは、大学生でも「おそらく~だろう」や「多分~かもしれない」といった曖昧な表現は避けます。「~である」や「~だ」のように、言い切りの形でレポートを作成します。
また「とてもたくさん」や「ほんの少し」といった名詞を、副詞的に使用することも避けます。数量を意味する「たくさん」や「少し」を用いたい場合は、明確な数値で表現することが重要です。
理系の実験レポートの書き方とは
大学の理系学部では、調査や実験に関するレポート提出が単位取得の必須条件です。中でも実験レポートには、独特なルールが存在します。そこで実験レポートの書き方のルールや構成をご紹介しますので、参考にして下さい。
①構成の作り方
実験レポートは序論、原理もしくは理論、実験の方法、実験の内容と結果、考察の5部構成です。特に実際に自分が行った実験手法とその内容に関する考察について、分かりやすく詳細に述べることが重要です。誰がその実験を行っても、レポートで述べられた結果と同じ現象を再現できるようにまとめます。
また大学で行う実験は、設問が設定されています。考察では設問に対する答えをまとめましょう。もしも実験の改善点が見つかった場合は、考察の中で次回の課題について述べます。
②実験内容を図表やグラフにまとめる
実験レポートは文章だけではなく、図表やグラフを用いて結果を可視化する必要があります。実験結果だけではなく、理論値や文献値を並べることで、実験に対する考察がしやすいです。
また作成した図表やグラフには、記号を割り振るのがルールです。記号があると、レポートの文章中で図表やグラフに言及しやすくなります。またレポートの読み手も、どの資料を指すのか一目瞭然です。
図などのグラフや写真を用いる場合は、用紙の下の部分に番号と題名を明記します。表の場合、用紙の上の部分に番号と題名を明記するのがルールです。また図表やグラフを参考文献から引用した場合、必ず注記を行います。注記や参考文献は、考察の後に行います。
③実験レポートの書き方例
序論では、実験の目的について述べます。例えば、「この実験では、AがBする際にCが働くことを確認する。」です。大学の実験レポートは配布するテキストなどに、実験の提示されています。丸写しではなく、自分なりの視点を持って目的について分かりやすい言葉でまとめましょう。
次に、実験に利用した原理や理論などを明らかにします。導き出した式の経過も記載します。その後、実験の方法について述べます。このとき、実験に用いた器具や試薬の情報など使用したもの全てを挙げます。実験器具の操作方法についての記述は、文体を過去形で統一します。器具は型番の他、製造会社も明記しましょう。
最後に結論をまとめます。例えば、まず「Cの働きについて実験を行った。サンプル1では、」「次にサンプル2では、」と実験結果を並べます。続いて「AとBの関係を図1にまとめた。その結果、Cの作用によるものだと思われる。」と考察を述べます。
ルールや構成を理解して理系レポートを作成しよう
大学の理系学部で出題されるレポートは、序論・本論・結論の三部構成で作成します。また読み手の指定したフォーマットを守ることで、評価を上げることができます。理論的な根拠を積み上げ、自分なりの考察を行いましょう。
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