高校生のためのレポートの書き方講座!考察をまとめるコツや注意点も紹介!
学校からレポート課題は出るものの、レポートの書き方は誰も教えてくれません。そのため、課題がなかなか進まず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。今回は、高校生のレポートの書き方について、考察をまとめるコツやレポート作成の手順などについて解説します。
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目次
【手順】高校生のレポートの書き方は?
手順①テーマを決める
手順の1番目は、テーマを決めることです。テーマはあなたが興味のあることや、普段から疑問に思っていることをもとに決めるのがコツです。あなたが興味のあることなら見つけるのも簡単です。
テーマが決まらなくて悩んでいる人は、頭で考えるだけでなく、まずは興味のあることや日常の疑問を簡単に書き出してみると良いですよ。リストを作る場合、パソコンに打ち込むのではなく、手書きで紙に書くのがおすすめです。書くという作業は、脳が活性化して考えを整理することができます。
もし、学校から与えられたテーマがある場合、テーマはぼんやりとしているものが多いです。テーマが明確でない状態でレポートを書き始めても良いものは書けません。そのため、まずテーマについて理解を深めることが良いレポートを書くコツといえます。テーマの決め方は下記記事を参考にしてみてください。
手順②決めたテーマについての疑問を考える
レポートで大切なのが、テーマに対する問いを決めることです。レポートを作る目的は、問いに対する答えを調査によって導き出すことです。また、問いはあなた自身の気づきでもあるので、レポートの中でも重要な部分です。
自由課題でない場合、何も知らない状態で疑問点を見つけるのは難しいです。そのため、与えられたテーマについてまず調べましょう。テーマについての背景や問題点などが分かれば、問いを考えるのにも役立ちます。基本的な知識は、事典やテーマに関する入門書などを読むのがオススメです。
手順③答えの予想をして調べる
疑問点が生まれたら、まず結果の予想をしてみることが大切です。いきなり調べてしまうと、調べることが目的になってしまうので注意したいところです。
予想をしたら、あなたが考えた予想が正しいのかどうか調査をします。調査の方法として、本や新聞、国立図書館の資料などを用いた方法や、アンケート、インタビューなどがあります。文献は信頼できるものを使うことが、良い情報を集めるためのコツです。
手順④レポートの構成を作る
アウトラインは、レポートの骨の部分になります。疑問点から結論に向かうまで、どのような話の展開で書けば良いのかを、簡単なリストにして考えましょう。
アウトラインは、大きな話題から小さな話題の順番で書いていくと分かりやすいレポートになります。また、どのように展開したら読者は納得するのかということも意識しましょう。
手順⑤レポートを実際に書く
アウトラインを作ったら、それに沿って実際にレポートを書いていきます。レポートの1つの文章は、できるだけ短く簡単に書くのがコツです。1つの文が長くなると、伝えたいことが不明確になりがちです。1文はだいたい40~50字におさめるのが目安です。
また、言葉の使い方や表記にも気を配りましょう。普段私たちは言葉の意味をあまり調べずに使ってしまうことがあります。しかし、言葉の使い方は、レポートの信憑性にかかわります。そのため、意味や使い方に自信がない場合、辞書を使って確認してから使うのがおすすめです。
表記もレポートでは統一するのが適切です。たとえとして分かりやすいのが年号の表記です。年号は西暦と元号表記があります。どちらかに統一することで、読み手の負担を減らすことができます。
【構成】高校生のレポートの書き方は?
構成は3つに分かれる
レポートの構成は、序論と本論、結論の3つに分かれます。基本的にはこの3つの構成にそっていれば、レポートの最低ラインは満たしているといえます。3つの構成について詳しく見てみましょう。
書き方①序論
序論では、あなたがそのレポートを書く目的を簡単に書きます。自由課題のレポートの場合、あなたがそのテーマを選んだ理由や、調査によってどういったことを知りたかったのかを書きましょう。理由は、「好きだから」や「日頃の生活を通して調べてみたいから」といった理由でも構いません。
理科系のレポートでは、実験を行うねらいを書きます。実験の内容が教科書やプリントに書かれている場合、それらをもとに実験の目的を書きましょう。教科書などを参考にする場合、書かれていることをそのまま写すのではなく、自分の言葉で目的をまとめるようにします。
書き方②本論
本論では調査の内容や考察などを書きます。本論はレポートの主要なパートで、もっとも文章量が多くなります。本論は明確で分かりやすいことが大切なので、調査の中身や考察は箇条書きにするのがコツです。
理科系の実験レポートの場合、実験の方法や原理を書きます。実験の方法は、他の人も同じようにその実験を再現できるかを考えながら書くと効果的です。また、イラストを使い説明するのも良いでしょう。原理に関しては、実験で使った理論を書きます。原理は忘れがちな部分なので注意が必要です。
書き方③結論
結論は、レポート全体のまとめの部分です。本論の考察から考えられる答えを述べます。そのため、簡単で分かりやすい文章で書くことがポイントです。長文だとレポート全体もメリハリのない印象になってしまいます。また、結論を書く際は、思い込みや推測を書かず、調査から分かった事実だけを書くことに注意します。
理科系のレポートの場合、実験で分かった結果を書きます。実験結果を文字だけで説明するよりも、結果をグラフや表を使ってまとめた方が分かりやすいレポートになります。理科系のレポートでもいえることですが、結論は実験をとおして分かった結果のみ書くことを意識しましょう。
高校生のレポートの分かりやすい書き方のコツは?
コツ①簡単な文章で書く
シンプルな文章を書くことが、分かりやすいレポートを書くコツです。たとえば、無駄な部分を省くことや同じ言葉を何度も使わないこと、難しい言葉を使わないことが挙げられます。
「無駄な部分を省く」とは、削っても文章の意味が伝わる部分のことです。文章を書いていると、文字数を気にして長くしたくなるかもしれませんが、だらだら書くと分かりにくい文章になります。また、同じ言葉を一文内で何度も使うと、しつこい印象を与えてしまうため避けましょう。
レポートを書くとき、つい難しい言葉をそのまま使ってしまいがちです。しかし、読者はあなたのテーマについて知識がないかもしれません。すると、読者は言葉の意味が分からず、読むのに疲れてしまいます。そのため、簡単な言葉に言い換えることも大切です。
コツ②正確に書く
情報を正確に書くことも大切です。特に誤字脱字は、読者を混乱させてしまうので注意しましょう。さらに、「いつ・どこで・誰が・何をしたか」を意識することも、分かりやすい文章を書くコツです。
コツ③具体的に書く
具体的に書くことも大切です。レポートでは、主張だけでなく根拠を述べて、読者を納得させる必要があります。そのため、データや具体例を書くことで、主張に説得力を持たせることができるのです。
高校生のレポートの考察のまとめ方のコツ3つ
①一般的な考えと自分の考えを書く
考察にはレポートで多くの人が考えるような見方を考察に書くと良いです。その一般的な考え方に対して、賛成か反対かを書き、理由を述べましょう。答えがないテーマだとしても、あなたが行った調査から分かる答えを書くことがポイントです。
レポートはいくつかの項目に分かれていて、どの項目に一番力を入れたら良いのか分からなくなるかもしれません。レポートでもっとも評価に影響するのは、自分の意見が入っている考察です。このことから、考察は時間を割いて書くと良いでしょう。レポートを書き始めるときに、最初に書いてしまうのも1つの方法です。
②他の人の考え方と比較する
文献の著者や他の人が行った実験結果など、他の人の考えとあなたの考えを比べるのも効果的です。文系のレポートでは、インターネットや本などを使って調査をすると思います。特に、本には著者の考えも盛り込まれています。参考文献の著者の考えを使って、あなたの考察を書くのも1つの方法です。
実験レポートの場合、以前行われた実験とあなたの実験を比べると良いでしょう。その場合、実験方法の違いや実験対象にどのような違いがあったのかを書きます。そして、過去の実験とあなたが行った実験では、同じ結果になったのか、差が出たのかといったことを書くと効果的です。
③新しい疑問点について書く
調査や実験の結果から生まれた、新たな課題や疑問点について書くのも、考察の書き方のコツの1つです。考察の注意点は、新しい話題を出さないことです。考察はあくまで今回の調査や、実験から考えられることを書く項目です。
「次はこういう調査がしたい」といったことは、考察に当てはまらないため注意が必要です。もし、次の調査や実験について書きたいのであれば、結果をベースにして予測できる仮説を述べると良いでしょう。
高校生のレポートの書き方の注意点は?
①引用はルールに沿って載せる
1つ目の注意点は、引用はルールに従って使用しなければならないことです。引用は効果的に利用することで、レポートの質を上げることができます。引用の基本ルールは主に4つあり、「引用の必要性」「引用をしたことが明確」「原文のまま記載」「出典を記載」 です。
引用は必要な部分にのみ使用できます。そのため、どこにでも引用を使えるわけではないのです。自分の主張を強めたいときに使うと効果的だと言えます。また、自分の文章と引用は明確に分けなければなりません。引用はかぎかっこで囲むと分かりやすいです。
さらに、引用を書き換えてしまうとルール違反です。差別用語があるとしても、引用は変えずに記載しなければなりません。もう1つ気を付けたいのが、引用元の文献の情報を記載することです。詳しい引用の書き方については、下記記事を参考にしてみてください。
②コピペはNG
2つ目は、他人の文章をそのまま用いるのを避けることです。レポートは自分の言葉で書きましょう。現在は、コピペチェックのツールが充実しているので、コピペをするとすぐに分かってしまいます。
③参考文献を必ず記載する
3つ目の注意点は、レポートを書く際に参考にした本やインターネットの情報などは、すべて参考文献として記載する必要があります。本であれば、書名や著者名、版表示、出版社、出版年、ページまで細かく記載します。ウェブページの場合は、作成者やタイトル、URL、閲覧年月を記載しましょう。
参考文献を記載することは、第三者がレポートと文献を照らし合わせることができるようにするために大切なことなのです。意外にもおろそかにしやすい部分なので注意が必要になります。
高校生はレポートの書き方をマスターしよう!
この記事では、高校生のレポートの基本構成や書き方の手順、分かりやすい考察の書き方などについて解説しました。レポートは難しいと思ってしまいがちですが、構成やテンプレートを押さえると、意外にも簡単だと思えるでしょう。
考察はレポートの中でも悩みどころですが、コツを押さえれば、決して難しいものではありません。今回紹介した構成や手順などを参考にして、実際のレポート作成に役立ててみてはいかがでしょうか。
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