上手いレポートはタイトルから!付け方のコツと良い書き方の例を紹介!
レポートのタイトルは、読み手の評価を左右する重要な要素です。付け方のコツを知っていれば、数あるレポートの中でも、一際目を引くレポートに格上げすることができます。この記事では、タイトルの付け方のコツや良い書き方の例を解説します。ぜひ、参考にしてみて下さいね。
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目次
レポートのタイトルの付け方のコツ3選
①分かりやすいタイトルにする
タイトルは表題とも呼び、分かりやすい言葉で表現することが重要です。短く分かりやすい言葉でも、レポートの魅力を伝えられるタイトルだと、読み手からの評価を高めることが出来ます。
分かりやすいタイトルにするためのコツは、自分がどのような調査・実験を行ったのか、どのように考察したのかが端的に分かるような付け方を意識することです。悪いタイトルは、一読しただけではレポートの内容が分かりません。しかし良いタイトルは、一目で作成者の意図が把握できます。
面白いタイトルや、かっこいい言葉を使いたい場合もあるかもしれませんが、タイトルから内容が分からないと読みにくいレポートになります。さらに内容と関連性のないタイトルの場合、評価は下がります。タイトルは分かりやすさで勝負します。レポートの個性は、中身で発揮するようにしましょう。
②最後に見直す
レポートの本文を書く前に決めたタイトルは、中身が完成したらもう一度見直します。最後にもう一度考え直すことが、本文に沿った分かりやすいタイトルの付け方です。
最初に決めたタイトルは、仮の物だと考えておくと良いでしょう。見直しのコツは、第三者になった気持ちで、意味が通じるかどうかを判断することです。
③副題を活用する
レポート全体の概要を示すタイトルだけでは味気ない場合、副題をつけるとわかりやすさがアップします。副題とはサブタイトルとも呼ばれ、レポートの内容を具体的に表現しています。
また大学の講義で提出するレポートの場合、副題として講義名を明記する場合もあります。逆にタイトルが指定されている場合、テーマに対する自分の着眼点や明らかにする方法を副題で示しましょう。他のレポートと差がつくタイトルの付け方です。
ただし実験に関するレポートなど、型が決まっているレポートの場合、副題は不可とされることもあります。特に理系科目の講義に多いルールです。悪い意味で目立つレポートになるため、タイトルの型が決まっていれば副題は付けません。副題を付けるかどうかは、レポートの出題ルールに則って判断しましょう。
【良い例】レポートのタイトルの付け方
①講義名+レポート
大学の講義における期末テスト代わりにレポートが課された場合、シンプルに「講義名+レポート」と付けます。例えば近世文学概論の講義に関するレポートであれば、「近世文学概論レポート」とします。
レポートの表紙に講義名を明記するように指定がある場合は、「講義名+レポート」のタイトルでは重複してしまうので、別のタイトルをつけます。例えば近世文学概論のレポートで、講義名を別に明記しなければいけない場合、「椿説弓張月に見る近世の英雄観、講義名|近世文学概論」とします。
②興味や関心を惹く言葉をタイトルに使う
読み手の興味や関心を惹くキーワードを、タイトルに織り交ぜます。「~の謎」の他にも、「~の不思議」や「~の方法」などが、読み手の興味をかき立てるキーワードです。
例えば「教育について自分の考えをまとめなさい」というレポートが課された場合、「複式学級での理解度を深めるための5つの方法」など、具体的な例を取り上げます。また「スーパーマーケットの謎|社会科教育の価値を高める方法」など、簡潔すぎるタイトルには副題で詳細な方向性を示すことが有効です。
ただし謎を提示するのであれば、必ず明確な答えをレポート本文の中で示す必要があります。「解釈は人それぞれ」というように、抽象的なまとめ方はレポートには不向きです。タイトルで疑問や謎を提示しても、レポートの内容と乖離していると悪い評価になってしまいます。
③事例から
考察の根拠をタイトルで具体的に示し、読み手の興味を惹くことができるタイトルにします。例えばレポートの主題が「少子高齢化問題についての考察」など絞られている場合、「A市の事例から考える少子高齢化問題の解決方法」とします。どのようなアプローチで課題に取り組んだか、一目瞭然です。
事例以外にも、「Bの調査データから」や「Cを着眼点として」などの表現も、読み手から良い評価を得られるタイトルです。大学のレポートは、複数人の学生を相手に同じテーマが与えられています。そこで自分なりの着眼点をタイトルに反映すると、読み手の目につきやすいレポートになります。
④数字を入れる
例えば「食生活の変化を示す3つの兆候」のように、レポートの内容を数字で具体的に示すのが良いタイトルのコツです。最初にレポートの構成がよく分かるため、読み手にとってタイトルだけで読みやすいレポートだと伝わります。
良いレポートのコツは、レポートとしての構成がきちんと組まれている事です。数字を入れることで、レポートのルールを理解していることをアピールできます。悪い評価を受けるレポートは、構成の基本的なルールが守られていません。その他のレポートの基本的な構成について、詳しくはこちらの記事を参考にご覧下さい。
【悪い例】レポートのタイトルの付け方
①について
レポートに「水害について」など、語尾が「について」で終わる形でタイトルを付けるのは悪い例です。範囲が広すぎたり、抽象的すぎるタイトルの付け方になります。すると読み手に与える印象も、ぼんやりしてしまいます。
水害について考察する場合、例えば「2019年豪雨災害の事例から救難体制の在り方を考える」だと、読み手とすぐに問題意識を共有できます。さらに出題されたテーマのまま「水害について」というタイトルにしてしまうと、読み手に「このレポートの制作者は出題の意図を理解していない」と悪い印象を抱かせます。
「Aについて考察しなさい」というテーマのレポートが出題された場合は、読み手が一目で分かるタイトルをつけましょう。自分でどのようにテーマを解釈したのか、タイトルから分かるようにすることが、ポイントです。
②絶対に~する方法
「完全に貧困を無くす方法」など、タイトルに偽りが含まれているのは悪い付け方です。読み手にインパクトを与えるためにあえて大風呂敷を広げる手法は、レポートのタイトル付けに相応しくありません。内容とタイトルに著しいギャップがある場合、評価は悪い方へと傾きます。
具体的な表現を使おうとするあまり、事実と異なるタイトルをつけないようにしましょう。またタイトルが壮大すぎると、レポートの価値が下がります。考察を深めてレポートの価値を上げるためには、テーマを絞ることがコツです。
③私の考えた出来事
「私の考えた案」など、出題者の意図を汲み取っていないと読み手が感じる物は、悪いタイトルの例です。例えば「過疎化について自分の考えを述べよ」というテーマのレポートが出題され、「私の考えた楽しい街作り」など、自分の主観だけでタイトルを設定するのはルール違反になります。
「A市の事例から考察する過疎化地域の問題解決案」など、どのような根拠を持って考察したのか分かるタイトルにしましょう。どのようなデータや書籍を参考にしたのか、タイトルからおおよその推察が出来ます。そのため、より深い考察を行ったアピールになります。
レポートはただの感想文ではなく、出題者の意図を汲み取った上で、客観的な証拠を基に考察するものです。良いタイトルにするためには、見当外れなタイトルや、書き手の主観や感情が前面に出てきたタイトルは避けます。
レポートのタイトルを付ける時のルール
①語尾は体言止め
レポートのタイトルは最後に名詞などを持ってきて、体言止めになるように文体を整えます。疑問文や、です・ます口調で終わらないように注意するのがルールです。
例えばレポートのテーマが、「現代社会に必要とされている物はなにか?」など疑問文で提示された場合、自分でタイトルを考える必要があります。タイトルの付け方のコツを踏まえ、「現代社会に必要なセーフティネット3点」など、自分の持つ考え方がよく分かるタイトルを付けましょう。
「現代社会で必要とされている物はなにか?」と、疑問文で終わるタイトルは避けます。「現代社会で必要とされているのは心のゆとりです」といった、丁寧語で終わるタイトルもルール違反です。
②禁止用語を使用しない
「AしたいならBするな」というネガティブな受け止め方をするタイトルは、レポートに相応しくありません。内容に拘わらず、「Aするための方法」など、ポジティブな表現のタイトルを心掛けます。
ベストセラーと呼ばれる書籍の中には、「Aしてはいけない」など批判的なタイトルもあります。しかしレポートとは、性質が異なるものとして考える必要があります。良いタイトルを考えるために、書籍や論文のタイトルを参考としてチェックすること自体は良いことです。しかし、丸ごと流用することはルール違反です。
③盗用しない
流行の言葉やフレーズをもじったタイトルなど、著作権に触れるおそれのあるタイトルは厳禁です。有名人の名台詞などを想起させるタイトルも、面白みは感じますが、流用しているので評価を下げる原因となります。
レポートはオリジナルであることが重要ですので、わざわざ類似点が疑われるタイトルにすることは意味がありません。盗用が疑われないようにするためにも、タイトルの根拠を示すことができる資料を手元に残しておくことが、トラブル防止のコツです。
レポートのタイトルとテーマの違いとは?
ここまでレポートのタイトルの付け方を解説してまいりましたが、良いタイトルの付け方にはテーマを理解する必要があります。レポートのタイトル付けに役立つ、タイトルとテーマの違いについてご紹介します。
タイトルは題名
テーマ(主題)に対する、一つの答えとして提示されるのがタイトル(題名)です。タイトルは表題という意味を持ち、文字通りレポートがどんな性質の物か示す言葉です。例えば「動物について」というテーマが提示された場合、「鳥類の多様性」というレポートのタイトルが考えられます。
テーマはレポートの根幹を成すキーワードでもあるため、タイトルにテーマを構成する単語が使用されることもあります。書きやすいレポートのテーマについては、こちらの記事を参考にご覧下さい。
テーマはタイトル決定の基礎
テーマはタイトルを考える上で、基礎になるキーワードになります。そのためテーマについて深く理解することが、良いタイトルを付けるコツです。例えば大学で課されるレポートは、出題者から「Aについて述べよ」という形で出されます。Aの部分がテーマです。
そのためタイトルを付ける時は、「Aの有用性に関する調査」や「Aを構成する3つの要素」など、自分がどのようにしてテーマを理解して考察したか示す必要があります。
テーマ以外の内容に触れたレポートは、高い評価を得られません。良い評価を得るためにも、テーマを踏まえたタイトルを付けるようにしましょう。
コツをおさえたレポートのタイトルを付けよう
レポートのタイトルは、短い言葉で自分の視点や考察の根拠を示すことが、読み手から高い評価を得るコツです。レポート本文を書き終えてから、もう一度タイトルを見直すと、より相応しい内容になります。
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