卒論の「はじめに」は何を書く所?書き方の例やコツを誰にでも分かりやすく解説!
あなたは、卒論の「はじめに」の部分に何を書いて良いか迷っていませんか?この記事では、卒論の「はじめに」の書き方の例やコツについて詳しく解説していきます。「はじめに」を書く際の注意点についても学べますので、ぜひチェックしてみてください。
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目次
卒論の「はじめに」を書く前に知っておくべきこととは?
①大学側の公式な情報
卒論の基本的な書き方は、大学側の公式な情報に従うのが妥当です。もちろん、基本的な卒論の書き方や構成は存在しますが、大学、大学の学部・専攻、研究室・指導教官によってその内容が微妙に異なっていることがほとんどです。そのため、基本的な書き方を自分の頭に入れた後は、大学の公式情報を確認しましょう。
大学のホームページや学内掲示板、学部・学科ホームページ、あるいは研究室のホームページでその内容や書き方を発表している場合がほとんどです。いずれかの方法で自分の目でしっかり情報を確認し、それに沿った内容と書き方で卒論を書き上げるように留意してください。
②基本的な構成と章立て・書き方
「はじめに」の構成や書き方だけでなく、卒論の基本的な構成と章立てを予め理解しておくことも大切です。卒論は、基本的に表紙から始まり、参考文献で終わる、全7つの部分で構成されています。卒論の口調は「~である、~する」の形で書くのが適当とされています。
「~だろう」や「~だと思われる」などの曖昧表現は使用するべきでない、とされています。ファイルは特に指定がない場合はWordで書き、フォントは本文を10.5ポイントで書くのが妥当です。以下、卒論の一般的な構成と章立ての一覧です。
- ・目次
- ・第1章 はじめに
- ・ 1.1 研究の背景
- ・1.2 研究の目的
- ・ 1.3 本論文の構成
- ・第2章 準備
- ・第3章 本論
- ・ 3.1 問題提起
- ・3.2 研究の説明
- ・第4章 考察
- ・第5章 結論
- ・参考文献
- ・付録
卒論の一般的な構成と章立て
卒論の「はじめに」には何を書く?具体的な例文も紹介!
①問題設定
卒論の「はじめに」にはまず、問題設定を書きます。この部分は、卒論の「はじめに」の中で一番重要な部分になります。問題設定部分では、自分が何について論じようとしているのか、それはどんな理由からなのかを明示的に書くようにします。言い換えると、論文の動機と目的、そしてその理由です。
例としては、例えば「私は、~をきっかけに、~と考えるようなり、社会においても~なのでは?と疑問を持つようになった。そこで、この論文では~についての考察を詳しく論じていく。」などの形で構成します。例のように、個人的な内容よりもその社会的意義について言及すると良いでしょう。
②研究史の整理
次に、研究史の整理を記します。この部分では、自分が選んだテーマで過去行われてきた研究を紹介します。その後で、可能であれば過去の研究の問題点や欠陥部分について述べます。そしてそれらが理由で、自分が新たな手法で研究を行う意義がある、という論を展開していきます。
例としては、例えば「同じテーマについて、アメリカの~大学、またカナダの~では~をはじめとした数多くの研究が行われてきた。しかし、それには~の欠陥が見られる。」と構成できます。ただ、「はじめに」はあくまで卒論の序章なので、内容は短めにすることが重要です。
③結論の概要
次に、結論の概要を書きます。ここでは簡単に「自分の結論は何なのか」を書きます。言い換えると、本論前の書き出し部分に結論を書くということです。こうすることで、書き手がどのように議論を展開しようとしているかが読み手に分かりやすく伝わります。
例としては、例えば「本論の結論は、端的に述べると~である。」となります。できるだけ分量を少なく、要約した短い形で結論の概要を書きます。これが読者にとってのフックとなり、本文を読む助けになるので、必ず「はじめに」部分にも盛り込むようにしてみてください。
④研究方法と議論の筋道
最後に、研究方法と議論の筋道を記します。研究方法では例えば「この研究は、以下のようなアンケートとその分析によって行われた。」と具体的な方法を示します。議論の道筋部分では、例えば「本論ではアンケート結果に基づいてできるだけそれを客観的に分析し、~は排除する。」などを盛り込みます。
結論の概要部分と同様、研究方法と議論の筋道を示すことは読み手が論文をより分かりやすく読み進める助けとなります。序論部分である「はじめに」に盛り込むことで、以降の内容が理解しやすくなります。ぜひ忘れずこの部分も盛り込んでみてください。
卒論の「はじめに」の目的とは?
端的に読み手の興味を引く
「はじめに」には端的に読み手の興味を引く目的があります。当然ながら、論文の序文部分が興味深い内容でない限り、読み手は「この論文を読んでみたい!」とはなかなか思いません。「はじめに」は読み手の興味・注意を引くという重要な目的を果たす必要があります。
できるだけ端的な言い回しを心掛けながらも、「この内容なら自分もぜひ読んでみたい!おもしろそうだ!」と相手に思われる内容にしましょう。そうすることで、読み手にストレスなく最後まで卒論を読み終えてもらえる可能性がぐっと高まります。目的意識を持って取り組みましょう。
本論への橋渡しをする
卒論の「はじめに」には、本論への橋渡しをするという目的もあります。「はじめに」部分でしっかり論文の方向性や研究方法、結論が書かれていると主題が書かれている本論が読みやすくなります。ぜひこの目的も念頭に入れて書いてみましょう。
卒論の「はじめに」を書く際のコツと注意点
教科書・参考書の内容を参考にする
卒論の「はじめに」を書く際、教科書・参考書の内容を参考にするのがコツです。特に学部生として卒論を書く際には、研究生のキャリアが足りていないため、自分の言葉で全て表現するのには限界があります。それを補うために、できるだけ多くの教科書・参考書にあたって内容を言い換えましょう。
例えば研究の背景について書く部分では、少なくとも2冊以上の本をしっかり読み込み内容を自分の言葉でまとめます。こうすることで、自分のキャリアの浅さをカバーすることができます。全てを自分の考え・アイディアで書くというのはほぼ不可能なので、このコツはぜひ覚えておきましょう。
他の書物の内容をそのままコピーしない
他の書物の内容をそのままコピーしない、という点には注意しましょう。参考文献を複数使用することは卒論を書く際の基本ですが、引用以外でこれらそそのままコピーするのは著作権違反です。相手の研究結果やアイディアをそのままコピーするのは盗難と同じですので、十分注意してください。
最近では、ソフトウェア機能の向上と共に、卒論などでの著作権侵害を厳しくチェックする大学や学校が増えてきています。客観的な視点を保つために他人の研究を参考にするのは大切ですが、それを自分の論文に書く際には細心の注意を払うようにしてください。
書き方のコツをおさえて卒論の「はじめに」を書こう!
卒論の「はじめに」には多数の書き方やコツ・注意点が存在します。特に「はじめに」の部分は読み手に興味を持たせる、という重要な役割と目的を担っているので、特に気を遣う必要があります。
詳しい構成や書き方は大学が公式に発表する情報をチェックする必要がありますが、大体の一般的な形は決まっています。あなたも、ぜひこの記事でご紹介したコツや注意点を参考にして卒論の「はじめに」を書いてみてください。
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