「不束者」の意味・語源・英語は?挨拶での使い方や未熟者などの類語も
「不束者」の意味・語源・英語はそれぞれどのようなものなのでしょうか。この記事では、「ふつつかもの」について、「ふつつかな」など挨拶での使い方や未熟者などの類語について紹介します。ビジネスシーンでも使える言葉なので、ぜひ習得しておきましょう。
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「不束者」の意味・語源は?
「不束者」の読み方は「ふつつかもの」
「不束者」の読み方は「ふつつかもの」です。読み方を知らないと正しく読むことは難しいでしょうから、ここでしっかりと覚えておきましょう。
「不束者」の意味は「気の利かない人」「行き届かない者」
「不束者」(ふつつかもの)の意味は、「気の利かない人」「行き届かない者」です。どちらも良い意味ではないことが分かるでしょう。「不束者」とは悪口にはなり得ても褒め言葉にはなりません。ではどのような場面で使うことが多いかというと、主にビジネスシーンなどにおいてへりくだる時に使います。
以下に関連記事として有能な怠け者の特徴について5選にしたものがあります。「不束者」と似たような成り立ちの言葉である怠け者ですが、具体的にはどのような人のことを指す言葉なのでしょうか。ここで物はついでと覚えておきましょう。また、怠け者がやる気を出す方法もまとめられているので是非参考にしてみてください。
「不束者」の語源
「不束者」の語源について説明します。まず、「不束者」の「不束」という字は当て字です。これは、読み方を知らないで読める人がいないであろうことから分かるでしょう。「不束」とは、「太束(ふとつか)」という言葉から転じたものです。「太束(ふとつか)」とは、「古く丈夫なもの」を指す言葉でした。
つまり、元はと言えば非難の色を示すような言葉ではなかったのです。しかし、平安時代になると「優美繊細」の価値観が浸透しました。したがって、太いものを指す言葉である「太束(ふとつか)」は、スマートさに欠ける、野暮ったいイメージが持たれるようになってしまったのです。
さらに中世以降に入ると、風情のなさや風流ではないというニュアンスが目立つようになり、現代においては「不調者」つまり「気の利かない人」「行き届かない者」のことを「不束者」というようになったという経緯があります。不束者とは、元の意味が転じてできた言葉だったのです。語源を知ると意味も覚えやすいでしょう。
「不束者」の使い方は?
「不束者」の使い方①相手に対してへりくだる時に使う
「不束者」の使い方一つ目は、へりくだった使い方です。自分自身のことを「不束者」とすることで、謙遜している様子を相手に見せるように使いましょう。例文としては、「不束者ですがよろしくお願いします」といったようなものが適切です。最初に自分のことを「不束者」として、相手にへりくだりましょう。
こうすることで、「お手柔らかに」というニュアンスを持たせることができます。先にへりくだっておくことで、保険をかけることにもつながるでしょう。相手の心証を良くするためにも、「不束者」という言葉は便利に用いることができるのです。
「不束者」の使い方②ビジネスなどで挨拶をする時に使う
「不束者」の使い方二つ目は、ビジネスで挨拶をする時に使う方法です。挨拶にも色々ありますが、最初に「不束者」とつけて挨拶をすることは珍しくありません。どちらかというとメジャーな挨拶の方法なので、覚えておくと良いでしょう。ビジネスシーンにおいても違和感なく使うことができるのでストックしておくと便利です。
例文としては、「不束者ではありますが、よろしくお願いします」といったようなものが適切でしょう。特にへりくだるような場面でなくても、とりあえず自分のことを「不束者」とすることで、印象を良くすることができます。トゲのあるように見られがちだという人は、自己紹介の常套句として使ってみましょう。
以下に関連記事として、「ひねくれ者」についてまとめられたものがあります。ふつつかものの意味について知ったら、次は「ひねくれ者」についてその意味や特徴を学んでおきましょう。また、ひねくれ者の原因や心理、直す方法も紹介されているんで、自分や周りの人間が該当することで悩んでいるというあなたも必見です。
「不束者」の使い方③結婚の挨拶で「ふつつかな娘ですが」
「不束者」の使い方三つ目は、結婚の挨拶でふつつかな娘と使う方法です。結婚の挨拶で「不束者」を取り入れるとはどういうことかというと、ドラマなどで耳にしたことのある人もいるであろう、「ふつつかな娘ですが…」というセリフのことを指します。これはつまり、「行き届かない娘ですが」という意味を持つセリフです。
身内のことを「ふつつかな」などとへりくだって話すのは、日本人特有の風潮です。結婚の挨拶など改まった場では、本当にふつつかな娘だと思っているのかはさておき、謙遜した態度をとる場合が多いのではないでしょうか。そういった場で「ふつつかな娘ですが」と使えば、相手も気持ちよく迎え入れてくれるでしょう。
「不束者」の類語は?
「不束者」の類語①未熟者
「不束者」の類語一つ目は、「未熟者」です。未熟者とは、「不慣れで技能が身についていない者」という意味を持つ言葉です。「不束者」と若干の意味の違いはあるものの、ほとんど同じような意味を持つ言葉なので覚えておくようにしましょう。「未熟者」もふつつかものと同じく、自らを謙遜する時に使うことができます。
「未熟者ですが」として使えば、不束者の言い換え表現にもなるでしょう。時と場合に応じて自分の伝えたいニュアンスに近い方を選ぶようにすると良いのではないでしょうか。
以下に関連記事として、物故者という言葉の意味や使い方、読み方について紹介されたものがあります。目にしたことのある人も多いであろう「物故者」という言葉ですが、その意味はどのようなものなのでしょうか。この記事を参考にしてふつつかものと同じく最後に「者」がつく言葉のボキャブラリーを増やしておきましょう。
「不束者」の類語②若輩者
「不束者」の類語二つ目は、「若輩者」です。意味は「年齢が若い」と「経験が浅い、未熟」の二つがあります。これもまた、謙遜をする時に使うことができる言葉です。ただし、ビジネスシーンにおいて目上の人に「若輩者」を使って謙遜している態度をとるのはおすすめできません。
なぜなら相手にとってあなたはまごうことなき「若輩者」だからです。そのため、「若輩者」といって謙遜の態度を示したところで、全くもってへりくだることにはなりません。何も知らないとついつい使ってしまいがちな表現なので、注意するようにしましょう。このような場面では「不束者」を使う方が無難です。
以下に関連記事として、「至らぬ点」の使い方や例文が紹介されているものがあります。「未熟者」など類語に関する記述もあるので、是非参考にしてください。「不束者」と同じような成り立ちの言葉である「未熟者」の類語である「至らぬ点」について知ることで、より日本語の幅が広がること間違いなしです。
「不束者」の英語は?
「不束者」の英語①inexperiencedperson
「不束者」をそのまま英語で表すと「inexperiencedperson」です。ただ、よく使う表現である「不束者ですがよろしくお願いします」という文章を英文にすると、「I'm not much good at anything, but please be kind to me.」となります。
「不束者」の英語②Rude
「不束者」の英語で言い表すには、「Rude」という単語を使うこともできます。「Rude」とは、「失礼な」「無礼な」という意味があります。不束者とは若干ニュアンスが違ってきますが、十分言い表すことは可能でしょう。「say rude things 」で「無作法なことを言う」と言う意味になります。
以下に関連記事として、「若輩者(じゃくはいもの)」という言葉の意味や類語、英語やビジネスでの使い方について紹介されているものがあります。「不束者」と同じような響きを持つ言葉ですが、どのような意味をもっているのでしょうか。これを読めば、「若輩者」という言葉について理解が深まること間違いなしです。
「不束者」という言葉を正しく使えるようになろう!
「不束者」という言葉を聞いたことがある人は多いはずです。しかし、その意味を正しく理解して使っているケースは少ないのではないでしょうか。この記事で紹介した「不束者」に関する知識は、豆知識としても、日常会話でも役に立つものばかりです。類語表現についても紹介したので、言い換えもできるようになったはずです。
「不束者」とは決して褒め言葉ではありませんが、本などを読んでいてもよく使われる表現ですから正しく理解できるようになっておきましょう。また、ここで紹介したような英語表現についても知っておけば、海外の人とのコミュニケーションや文献を参考にするときにも役に立つはずです。是非覚えておいてくださいね。
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