百折不撓の意味は?類義語や使い方例文6選!読めない四字熟語の読み方も

百折不撓(ひゃくせつふとう)という四字熟語をご存知ですか?座右の銘や目標として使うことができる四字熟語です。今回は百折不撓の意味や類義語・英語表現、使い方について例文を交えて紹介します。難しくて読めない四字熟語の読み方のコツも学んで、四字熟語をマスターしましょう!

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百折不撓の意味は?

百折不撓は「失敗にめげずに志を曲げない」という意味

決めたことはやり遂げる

百折不撓(ひゃくせつふとう)とは「何度失敗しても、失敗にめげずに志を曲げない・挑戦しつづける」という意味があります。自分自身が決めたこと、目標としたことに対して、何度失敗しても決して諦めることなく、達成するまで挑戦し続けるという「目標・努力」を表す四字熟語です。

何度も失敗するという意味の「百折」と諦めない・くじけないを意味する「不撓」の二字熟語を合わせた言葉で、ポジティブな意味があることから、就職活動などの自己アピール・自己表現の四字熟語としても人気が高いと言われています。意味と使い方を覚えておいても良いかもしれません。

英語で表現する場合は「indefatigability」

四字熟語を英語で表す

百折不撓を英語で表現する場合には「indefatigable will(不屈の意志)」と表します。名詞である「indefatigability」を使った形容詞です。百折不撓・不撓不屈など、不屈の意志・諦めない心を表す四字熟語は同様にこの英語表現をされることがあります。

ほかにも「go through hundreds of battles」と表現されることがありますが、こちらは「戦いを耐え抜く」という意味になり、百折不撓よりも百戦錬磨の方が意味が近いかもしれません。四字熟語を英語で表現する際には、このように単語ではなく文章・熟語で表現されることがあります。

百折不撓の語源は?

百折不撓の語源①中国の橋大尉碑(きょうたいいのひ)

中国の碑文が語源

百折不撓の語源には諸説あり、まず1つ目は「橋大尉碑(きょうたいいのひ)」と言われる書物が語源と言われる説です。中国後漢時代の政治家である橋玄(きょうげん)の話として碑文に記されている「百折して撓まず、大節に臨みて奪ふ可からざるの風有り」という一節が百折不撓の語源と言われています。

「何度志がおられたとしても、強い意志を持って動じることなく、国の大事にあってもぴくりともしなかった」という橋玄の様を表したこの言葉は、自身の決めた事・目標・やらなければならないことに対しての強い意志を感じさせる言葉として伝えられてきたと言われています。

百折不撓の語源②中国の温泉掘りのお話

温泉を掘った人の話が語源

百折不撓の語源2つ目の説は「中国の温泉掘りのお話」が語源になっているという説です。ある日、温かい川を発見した人が「これは温泉に違いない!」と発掘していくのですが、中々温泉が湧かず、諦めることなく100回以上発掘に挑戦した結果、4年もの歳月を経て温泉を掘り当てることができたというお話です。

諦めずに努力した結果が実を結んだこのお話が、百折不撓の語源と言われています。このお話の様に、くじけない・諦めない心が元となって生まれた四字熟語です。自分の目標・座右の銘としてもぴったりですね。

百折不撓の使い方は?


百折不撓の使い方①座右の銘として使う

座右の銘とは自分の目標

不屈不撓の使い方1つ目は「座右の銘として使う」です。座右の銘とは、常に自分の中に留めておく励ましや戒めの言葉のことです。自分の人生に対する考え方や方向性などのベースになると言われています。自分を表す言葉・志と言い換えても良いかもしれません。そんな座右の銘に百折不撓はぴったりです。

自分が成し遂げたい目標や夢がはっきりとしているのならば、それに対して諦めることなく挑戦していくという意味を込めて「百折不撓」を座右の銘としてみると良いでしょう。もしも、気持ちが負けそうになってしまった時、この言葉を思い出すことで、自分を励まし・戒めて目標達成を目指すことができそうです。

百折不撓の使い方②集団で目標として掲げる

集団の目標としての百折不撓

百折不撓の使い方2つ目は「集団で目標として掲げる」です。くじけない・諦めないというポジティブで力強い意味を持つ百折不撓は、集団で目標として掲げるのにも適した四字熟語と言えるでしょう。新規プロジェクトや企画の実行・実施についたとき、チーム全体をまとめる言葉として掲げてみましょう。

集団で行動するときにはこのように、目標を掲げることで協調性や協力体制を上手に築くことができると言われています。下記の記事では、百折不撓以外にも集団の目標として掲げるのにぴったりな四字熟語を紹介しています。ぜひこちらの記事もご覧ください!

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百折不撓の使い方③自己アピールの時に使う

自己アピールにも最適

百折不撓の使い方3つ目は「自己アピールの時に使う」です。就職活動や転職活動の際に、面接で自分自身をアピールする場面が多々見受けられます。その時に、自分をアピールする言葉として「百折不撓」を覚えておくのも良いでしょう。自分自身の性格を四字熟語で表現する就活生も多くみられます。

百折不撓はあきらめずに挑戦し続ける志を表す四字熟語なので、自己アピールとしてもピッタリのポジティブな四字熟語であると言えます。自分を表現する言葉として「諦めない心・くじけない心」を表現したい人は「百折不撓」を覚えておくと良いでしょう。

百折不撓の使い方④英語で使う

英語表現でもはっきりと伝える

百折不撓の使い方4つ目は「英語で使う」です。就職活動で自己アピールの機会が増え始めたのと同時期から、朝礼の時に1分間スピーチを行う企業が増えてきました。そのスピーチを英語で行うことを指定している企業も多くあると言われています。その際に百折不撓を英語表現として使うのも良いでしょう。

1分間スピーチでは「今月・今期の目標」をスピーチテーマに挙げていることがあります。そのテーマの際には百折不撓を英語表現として話をしてみましょう。諦めない・くじけない心について伝えられるように、百折不撓の意味もしっかりと学んだうえで英語表現として使いましょう。

百折不撓の使い方の例文6選


百折不撓の使い方の例文│座右の銘として使う場合2選

諦めない心を表す

百折不撓の使い方例文、座右の銘として使う場合の例文を紹介します。ポジティブな意味合いを持つ百折不撓を自らの座右の銘とすることで、心が折れそうなとき、くじけてしまいそうなときに思い出して、改めて気を引き締めることができるかもしれません。

座右の銘としての百折不撓の使い方①

私の人生における志は百折不撓です。

座右の銘としての百折不撓の使い方②

百折不撓の精神で励んでまいります。

百折不撓の使い方の例文│集団の目標として掲げる場合2選

協力するための目標

百折不撓の使い方の例文、集団の目標として掲げる場合の例文を紹介します。集団行動の際には何かしらの目標を掲げた方が、一丸となって力を発揮できると言われています。新たな企画・プロジェクトを立ち上げる際にはあきらめない心を表す百折不撓が目標としてピッタリです。

集団の目標としての百折不撓の使い方①

このプロジェクト成功に向けて百折不撓の精神で励んでいこう。

集団の目標としての百折不撓の使い方②

百折不撓の志を貫いて目標を達成しよう。

百折不撓の使い方の例文│自己アピールの時に使う場合

自分を表す四字熟語

百折不撓の使い方の例文、自己アピールの時に使う場合の例文を紹介します。自分の諦めない・くじけない強い心や意志を相手にアピールしたいときに、百折不撓は最適の四字熟語と言えるでしょう。言葉の意味もしっかりと理解して、自信をもって自己アピールの時に使えるようにしましょう。

自己アピールとしての百折不撓の使い方

どんな困難な目標にも、百折不撓の志で取り組んでまいりました。

百折不撓の使い方の例文│英語で使う場合

英語表現も覚える

百折不撓の使い方の例文、英語で使う場合を紹介します。ビジネスシーンでは、日本語だけでなく英語での表現が必要になる場面が多くみられます。英語表現としての百折不撓についてもしっかりと覚えておきましょう。

英語で百折不撓の使い方

I will do my best with indefatigable will. (私は百折不撓の意志で最善を尽くします)


百折不撓の類義語は?

百折不撓の類義語①鉄心石腸(てっしんせきちょう)

堅い意志を持ってやり遂げる

百折不撓の類義語1つ目は「鉄心石腸(てっしんせきちょう)」です。鉄のような強い心「鉄心」と石のような硬い内臓「石腸」という意味の言葉を組み合わせて作られた四字熟語です。「精神的にも肉体的にも強く、堅い意志を持っていること」という意味があります。

百折不撓の類義語②不撓不屈(ふとうふくつ)

意志を貫き通す強さ

百折不撓の類義語2つ目は「不撓不屈(ふとうふくつ)」です。くじけない心「不撓」と意志を貫く「不屈」という意味の言葉を組み合わせて作られた四字熟語です。「決めたこと・自分の意志を貫き通し、決して諦めない」という意味があります。

百折不撓の類義語③七転八起(しちてんはっき)

立ち上がり続けることも強さ

百折不撓の類義語3つ目は「七転八起(しちてんはっき)」です。七転び八起きとしても良く知られている四字熟語です。「何度失敗しても、くじけずにまた立ち上がる」という百折不撓に最も近い意味をもつ類義語と言われています。

百折不撓の対義語は?

百折不撓の対義語①戦意喪失(せんいそうしつ)

心が折れてしまった様子

百折不撓の対義語1つ目は「戦意喪失(せんいそうしつ)」です。「物事に対して力強く取り組んでいたが、なにかのきっかけで心が折れてしまった状態」を表す四字熟語です。百折不撓の対義語の中でもネガティブな意味が強い四字熟語とされています。

百折不撓の対義語②意志薄弱(いしはくじゃく)

行動するための意志を持たない

百折不撓の対義語2つ目は「意志薄弱(いしはくじゃく)」です。「物事を成し遂げよう・挑戦しようという気持ちが弱い状態」を表す四字熟語です。何かを始めようという気持ちが全く持って湧かないときに使われるネガティブな四字熟語です。なにかを始めるときに力不足な時もこの四字熟語で表されます。

読めない四字熟語の読み方のコツは?

読めない四字熟語の読み方のコツ①四字熟語を半分に分けて考える

難しくて頭を抱える

読めない四字熟語の読み方のコツ1つ目は「四字熟語を半分に分けて考える」です。四字熟語のほとんどは2つの二字熟語の組み合わせでできています。四字熟語として見たときに、読めなそうだな・難しいなと思うときには、半分に分けて二字熟語として考えてみると読めることがあります。

例えば「一生懸命(いっしょうけんめい)」は「一生」と「懸命」という熟語に分けることができます。四字熟語では読めない・読み方が分からない言葉でも、普段から目にすることの多い二字熟語として見ることで、読み方や意味を理解しやすくなります。

読めない四字熟語の読み方のコツ②言葉の意味を理解する

言葉の意味を知りましょう

読めない四字熟語の読み方のコツ2つ目は「言葉の意味を理解する」です。文字や漢字には、それぞれ与えられている元々の意味があります。その意味を組み合わせて言葉・熟語として使われています。その言葉の意味を理解することで、難しくて読めない漢字や四字熟語を少しづつ読めるようになります。

また、四字熟語自体は「二字熟語+二字熟語」で成り立っています。その二字熟語の読み方はほとんどの場合が「音読み+音読み」または「訓読み+訓読み」の読み方をします。「音読み+訓読み」「訓読み+音読み」の読み方をするのはとても珍しいです。読めない四字熟語はまず「音読み」または「訓読み」で読んでみましょう。

読めない四字熟語の読み方のコツ③熟語に使われている漢字の読み方を知る

自分から知ろうという努力も大切

読めない四字熟語の読み方のコツ3つ目は「熟語に使われている漢字の読み方を知る」です。漢字を覚えるときにはにんべんやくさかんむりなどの部首を覚えると思います。読めない漢字の読み方を知りたいときには部首以外の部分を見ると音読みであれば、簡単に読むことができる場合があります。

例えば「伯」という字なら部首でない部分の「白」は音読みで「ハク」と読みます。この「伯」という字も同様に音読みでは「ハク」と読みます。部首以外の部分を見ることで簡単に漢字を読むことができます。この読み方ができるのは音読みの場合だけですが、中国が出典の多い四字熟語は、ほとんどが簡単に読むことができます。

百折不撓の精神で四字熟語をマスターしよう!

知ることで自分の力になる

百折不撓の意味や語源、使い方について紹介いたしました。「諦めない・くじけない心」を表すポジティブな四字熟語である百折不撓は、座右の銘や目標、自己アピールにもぴったりな言葉です。就職活動や転職活動などの面接のときや、企業の1分間スピーチなどにも役立つので類義語とともに覚えておいても良いでしょう。

百折不撓やその類義語の様に、自らの目標や座右の銘・抱負にぴったりな四字熟語はたくさんあります。下記の記事では、そんな目標・抱負に使える四字熟語について類義語や例文も交えて紹介しています。ぜひご覧ください。

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