連係の意味・使い方・連携との違いとは?協力する/連携プレー
「れんけい」という言葉には「連係」と「連携」という2つの言葉が存在します。漢字の違いがそのまま意味の違いを表しています。ここでは、それぞれが表す意味や類語を紹介するとともに、その協力体制についても分かりやすく紹介していきます。
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目次
連係の意味や使い方とは?
連係とは相手方との密接な関係性や協力体制をとることを意味する
連係とは相手方との密接な関係性や協力体制をとることを意味します。連係という言葉は連携という言葉と混同されがちですが、意味に違いがあります。大きな意味の違いではないからこそ使い分けが難しいと言えるのですが、連係に関しては相手方と特に密接な協力体制がある時に使う言葉です。
連係と連携の違いは詳細に後述があるのですが、連係という言葉を使う時には「相手方やその対になるものがなくてはならない状態」を意味します。そのため、ここで説明している密接な関係性や協力体制をとる時に使われるのですが、連携という言葉も両方使えるようなシチュエーションもあります。
連係とは物事が繋がっていてお互いの動作がそれぞれに作用するような状況
連係とは物事が繋がっていてお互いの動作がそれぞれに作用するような状況です。例えば、からくり人形の仕組みは持ち手が糸を介して、人形の各部位を操る仕組みになっています。つまりからくり人形に関しては持ち手と人形の各部位が密接に繋がっているからこそ操ることができるのです。
連携や連係という言葉は、ビジネスにおいての協力体制やその関係性を構築する際に使われる言葉であると認識されることが多いのですが、連係においては物理的な関係性や連鎖を説明することができます。これが、連係と連携との使い方の違いと言えるのです。この違いを認識しておくと、使い分けが容易になることでしょう。
連係とはお互いが影響し合うような強い繋がりを表す際に使う
連係とはお互いが影響し合うような強い繋がりを表す際に使います。例えば会社における支店と本店がこれにあたります。本店が出した指示内容は支店に大きな影響を与えます。また、支店の売り上げや実績が本店の評価や利益に大きく影響してきます。このように多くの会社では支店と本店は連係しているのです。
つまり連係という言葉は「2つ以上のものが、切っても切り離せない状況」を表すこととなるのです。その強い繋がりを表す際に「連携」の方を使ってしまうと、相手に対して伝えたい意図が正しく伝わらないことでしょう。この点については2つの言葉の使い分けを説明することでより理解が深まります。
連係の使い方①強い相互連鎖を意味する使い方
連係の使い方の1つ目は、強い相互連鎖を意味する使い方です。例えば「右腕を動かすと一緒に左足も動いてしまう。事故の後遺症で身体の動作連係にまだ異常をきたしているようだ」といった使い方をします。この例文の場合には右腕と左足の動きの強い連鎖を意味する使い方になっています。
連係という言葉の使い方は、この右腕と左足の例文で覚えておくと後に出てくる連携という類語表現との使い分けがしやすくなります。連係と連携のどちらも使えるような状況もあるのですが、この例文の場合には連係しか使えないため、このようなどちらかしか使えない例文を押さえておくと使い分けが楽になります。
連係の使い方②強い協力を意味する使い方
連係の使い方の2つ目は、強い協力を意味する使い方です。例えば「支店として生き残るためには本店とのより密な連係を連係体制を提案する必要がある」といった使い方をします。この例文に出てくるような本店と支店のように、元々結びつきがあってそれをより強化する意味合いで使うのが一般的です。
また「支店として本店との連係体制が構築されているが、むしろ支店がリードして本店に負担をかけないようにすることが大切だ」といった形で、結びつきそのものについて言及をするような使い方もあります。連係の使い方は例文で覚えましょう。
「連係」と「連携」の違いとは?
「連係」と「連携」の違い①「連携」とは協力して物事を行う際に使う言葉
「連係」と「連携」の違いの1つ目は、「連携」とは協力して物事を行う際に使う言葉です。例えば「この作業については彼と連携することも視野に入れなければならないだろう。彼は気難しいがお願いすれば連携することも不可能ではないはずだ」といった形で使われます。
「連係」と「連携」の違い②「連携」は共同作業をすることを強調して表す
「連係」と「連携」の違いの2つ目は、「連携」は共同作業をすることを強調して表します。例えば「ファーストとセカンドが連携してダブルプレイになったが、もしもあのコンビじゃなかったらあのダブルプレイはとれなかったかもしれない。」といった形で使います。このように強いコンビネーションを強調する時に使います。
ちなみに連係にしても連携にしても相手との信頼関係が非常に重要になってきます。下記の関連記事は一緒にいて楽しくない人の特徴が紹介されています。どういう人と連係がしにくいのかを読み取ることでここで紹介している連係についての理解を深める材料にもなりますので、連係を深く理解するためにこちらも確認しましょう!
「連係」と「連携」の違い③「連係」の方が「連携」よりも結びつきが強い
「連係」と「連携」の違いの3つ目は、「連係」の方が「連携」よりも結びつきが強いことを表しています。連携という言葉は、一時的な共同作業や一過性の協力を表す場合が多いのですが、連係という言葉は元々繋がりがある中でその繋がりを深めたり、強い結びつきを確認する場合に使います。
例えば「連係」の方は「チーム内での連係を強めていかないと勝ち続けるのは難しい」といった形になり、「連携」の方は「ピッチャーとキャッチャーが連携できるかどうかでその試合の勝ち負けは大きく左右されるだろう」といった形で使います。チーム内の連係体制はチームとして元々存在しているものになります。
一方でピッチャーとキャッチャーは、決まっている固定のバッテリーがあるかもしれませんが、多くはピッチャーとキャッチャーにはチーム内でも色々な組み合わせが一般的です。そのイニングのみ、またその試合のみのものを指して「連携」と言っているのです。この違いが「連係」と「連携」の違いになります。
「連係」と「連携」の違い④連携プレーなどの「連携」の使い方
「連係」と「連携」の違いの4つ目は、連携プレーなどの「連携」の使い方を紹介します。例えば「8回表のピッチャーとキャッチャーの連携プレーにより勝利することができた」といった形で使います。連携プレーという言葉は一般的には野球等のスポーツで使われますが、仕事等でも使われることがあります。
仕事で使う場合には「私たちの連携プレーが目標達成をもたらしたと言っても過言ではないと思います。今回の達成は私一人では出来ませんでした」といった形で使います。このように使うことはできますが、フォーマルなシーンでは極力避けた方が言い回しとなります。フォーマルなシーンではシンプルに連携を使いましょう。
連係の英語表現・類語・対義語は?
連係の英語表現はcombinationやconnectionを使う
連係の英語表現はcombinationやconnectionを使います。combinationは組合せを、connectionは繋がりを意味する英単語であり、それぞれの状況に応じて連係を表す際にはこれらの英単語が使われます。
また、cooperationという単語が使われることもあるのですが、これは協力を意味する英単語です。シチュエーションや伝えたい内容によって、使う英単語は変わってくるので、その都度相手へ何を伝えたいのかしっかり考えながら使い分けるようにしましょう。
連係の対義語表現は「敵対を」使う
連係の対義語表現は「敵対」を使います。連係という言葉は強い結びつきや協力を示す言葉ですが、その反対を意味する言葉は「敵対」になります。「非連係」という言葉もあり、こちらも対義語表現になりますが、連係という言葉を使わない対義語に「敵対」という言葉があることを覚えておきましょう。
連係の類語①関連
連係の類語の1つ目は「関連」です。「関連」という類語表現は、関りや繋がりがあることを意味しています。そのため「関連」という類語表現は連係と同様に協力や結びつきを意味するのですが、連係と比較するとその結びつきは弱い類語表現となります。「関連」という言葉は関りや結びつきだけを表す類語表現になります。
連係の類語②連鎖
連係の類語の2つ目は「連鎖」です。「連鎖」という類語表現は、繋がりそのものを表したり同じ現象や類似した現象、また関連する現象が連なることを意味しています。「連鎖」という類語表現は繋がり自体は連係よりも弱い意味合いにはなりますが、その継続性や連続性を示す場合には使い分けたい類語表現になります。
ビジネス用語が学べるおすすめの書籍は?
ビジネス用語が学べるおすすめの書籍①社会人用語ハンドブック
ビジネス用語が学べるおすすめの書籍の1つ目は、サンマーク出版から発行されている今井登茂子著の「社会人用語ハンドブック」です。英訳フレーズも付いていて、ビジネスの上級者が使う、非常にレベルが高く実践的なビジネス用語の使い方が紹介されています。実践性を求めるなら一押しの一冊です!
ビジネス用語が学べるおすすめの書籍②ビジネス用語辞典
ビジネス用語が学べるおすすめの書籍の2つ目は、水王舎が出版しているビジネス用語研究会著の「ビジネス用語辞典」です。この本は読み物としてもビジネスシーンで役立つ内容ではありますが、デスクの上に常備して困ることが出てくればその都度必要な項目を拾い上げるような使い方もできます。
連係と連携の違いを理解して使いこなせるようになろう!
連係と連携の違いを理解して使いこなせるようになれば、ビジネスのおける表現力アップが期待でき、ビジネスのシーンでより自信を持つことができるようになるでしょう。ここでは連係と連携の違いやそれぞれの使い方等を紹介してきましたが、早速明日から実践で使い、連係と連携の使い分けをいち早く自分のものにしましょう!
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