柔らかいと軟らかい意味は?軟い・柔いとの違いや類語や対義語も
柔らかいと軟らかいの2つの意味違いはご存知ですか?例えば「やわらかい食べ物」を表すならどちらの漢字を用いるのでしょうか。それぞれの意味を考え、類語や対義語を把握しましょう。わかりやすい例文もご紹介いたします。さらに、軟いと柔いの違いについても注目してください。
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目次
柔らかいと軟らかいの意味や違いは?
柔らかいの意味①しなやかで弾力性がある
柔らかいの意味1つ目は、「しなやかで弾力性がある」です。しなやかという言葉には、弾力性がある、動きやすくてなめらかなどの意味があります。まるで赤ちゃんのほっぺのようなイメージです。動作を表すだけではなく、「しなやかな生き方」などといったその人のタイプを表す際にも使われます。
「柔らかい人」と使えば、温厚でソフトな対応をする人物像が浮かびます。安心感を与えるような柔軟さも踏まえた、とても良い意味で使われています。「ふわふわ」や「ふんわり」などの物のイメージが浮かぶところもポイントです。
柔らかいの意味②おだやかである
柔らかいの意味2つ目は、「おだやかである」です。「何事もなく静かなさま」という意味から「おだやかな天気」や「おだやかな人」など、落ち着いているようすを表します。「柔らかい口調」、「柔らかい人柄」などソフトな印象を与える言葉です。
ふんわりとした心地よさがあり、堅苦しくないようすが伝わります。触れた時の感触、そのものの雰囲気などイメージを表す意味でも使われます。「物腰柔らかな人」と使えば、成熟された人柄であり、礼儀正しい人という好印象を表現できます。人柄に対して「柔らかい」を使う機会は多いです。
軟らかいの意味①弱い
軟らかいの意味1つ目は、「弱い」です。もろくて崩れる食べ物を表現する際に用いられることが多いです。頼りなく「ふわふわ」や「ぐにゃぐにゃ」という感触が連想できるところが特徴です。こちらも「堅苦しくない」という意味も持っています。
どこか頼りない様子という意味では「軟弱」という使い方もあります。また、水の硬度を表す「軟水」「軟らかい水」などがあります。これは「マグネシウム成分の少ない水」という意味です。
軟らかいの意味②手ごたえがない
軟らかいの意味2つ目は、「手ごたえがない」です。指で触ると凹んだり崩れたりして元に戻らないようすを表します。マシュマロやお豆腐などは「軟らかい」です。ふにゃふにゃした感触で弾力性がない、そんな感触の物がイメージできます。
食感を表す際にも「柔らかい」ではなく「軟らかい」を用います。「軟らかい歯ごたえ」、「噛み応えが軟らかい」などがあります。同じ「やわらかい」と読む2つの同音異義語の違いは、それぞれの漢字の意味を考えていくとわかりやすいです。
柔らかいと軟らかい漢字の違い①力を加えて元に戻るかどうか
柔らかいと軟らかいの違い1つ目は、「力を加えて元に戻るかどうか」です。柔らかいと軟らかい、2つの漢字で迷ったら、力を加えて元に戻るものは「柔らかい」、原型をなくすものは「軟らかい」を使います。雰囲気やイメージ的なものは「柔らかい」、物理的な物は「軟らかい」であることが多いです。
柔らかいと軟らかいの漢字の違い②食べ物に対して使うとき
柔らかいと軟らかいの違い2つ目は、「食べ物に対して使うとき」です。例えば、「軟らかいマシュマロ」、「軟らかいパン」など触れると形が変わってしまう食べ物が当てはまります。クッションや布団などは「柔らかい」で「軟らかい」ではありません。
「軟らかい」を英語で言うと「Soft(ソフト)」です。ソフトクリームはまさに「軟らかい」の象徴です。「軟らかい」の意味に迷った時には、ふわふわの食パンやスフレやシフォンケーキなどを連想していくとはっきりわかります。
柔らかいと軟らかいの漢字の違い③雰囲気を表す時
柔らかいと軟らかいの漢字の違い3つ目は、「雰囲気を表す時」です。「柔らかい人」や「柔らかい態度」など、人柄や性格を表す時には「柔らかい」の漢字を用います。ただし、「軟らかい関節」といった物理的な事柄については「軟らかい」を使用します。少しややこしいですが、目に見える物かそうでないかの違いです。
柔らかいと軟らかいの使い分け方や例文は?
柔らかいの使い分け方や例文①柔らかい肌触り
柔らかいの使い分け方や例文1つ目は、「柔らかい肌触り」です。ふんわりしたタオルをや着心地の良い洋服などに「柔らかい肌触りのタオル」、「柔らかな着心地」と表現して使います。なめらかで優しいようすも「柔らかい」に含まれています。
柔らかいの使い分け方や例文②柔らかい布団
柔らかいの使い分け方や例文2つ目は、「柔らかい布団」です。ふかふかの布団に対して「柔らかい布団」と言えば、「寝心地が良い」ことも連想させます。柔らかいとは、弾力性があって元に戻る物であっておだやかな気持ちにさせる物でもあります。
軟らかいの使い分け方や例文①軟らかいご飯
軟らかいの使い分け方や例文1つ目は、「軟らかいご飯」です。食べ物に対して使う漢字は「軟らかい」の方で、ぐにゃっとした食感がイメージできるものに使います。「軟らかいケーキ」、「軟らかい肉」などのように、触れたり噛んだりするともろく崩れるようなイメージです。
軟らかいの使い分け方や例文②軟らかい話
軟らかいの使い分け方や例文2つ目は、「軟らかい話」です。食べ物以外にこの漢字を使う唯一のパターンですが原型をとどまらないという意味でこちらを使います。態度については「柔らかい態度」なのでややこしさがあります。「軟らかい話」の対義語は「堅い話」であることを思い浮かべると、わかりやすさが増します。
柔らかい・軟らかいの類語や対義語は?
柔らかいの類語①柔軟
柔らかいの類語1つ目は、「柔軟」です。適応性があり、「体が柔らかい」という物理的な意味と「柔軟な頭」のような判断性を含む意味としても使われます。体を軟らかくするための「柔軟体操」、繊維に軟らかさを出すための「柔軟剤」もこれに当たります。
「柔軟に対応する」という言葉もあります。教えられた以外の出来事があっても臨機応変に対応する、そんな意味合いが含まれています。「柔軟な人」と呼ばれる人は、これに優れた性質の人のことです。
柔らかいの類語②しなやかな
柔らかいの類語2つ目は、「しなやかな」です。「しなやかな体操」のような動きに対して使われ、柔らかいけど元に戻る強さも富んでいる物という特徴もあります。「しなやかに生きる」という、柔らかくも折れることのない強さを表現することもできます。
「たおやか」という言葉もあり、こちらは「しなやかで美しい姿」という意味です。柔らかいという意味は同じですが、「しなやかな姿」、「たおやかな女性」と美しい女性に当てはめることが多いです。姿や動作がしなやかで柔らかい性格の持ち主、そんなほめ言葉として使われます。
柔らかいの対義語は「剛」
柔らかいの対義語は「剛(ごう・こわい・つよい)」です。「強くてかたい」という意味を持ち、「剛の者(こうのもの)」は「すぐれて強い者」です。物理的な意味での「柔らかい」であれば「固い・硬い・堅い」があげられますが、性質を指す場合は「剛」になります。
軟らかいの類語①ふにゃふにゃ
軟らかいの類語1つ目は、「ふにゃふにゃ」です。こしがなく、煮物に例えれば煮過ぎてしまったような軟らかさを表します。「芯がなく頼りない」という意味も持つので、「ふにゃふにゃな腰抜け」のような冷やかし言葉としても使われます。
「魂が抜けた人」という意味もある「ふにゃふにゃ」ですが、「空気が抜けた風船」などの物理的な意味にも使います。「ふにゃふにゃした感触」と言えば、芯のない軟らかい物が連想できます。
軟らかいの類語②ソフト
軟らかいの類語2つ目は、「ソフト」です。「ソフトクリーム」のように軟らかい食べ物の名前にも付けられ、すぐに崩れるような軟弱な雰囲気も持っています。似た類語に「フレキシブルな」もあり、こちらは「臨機応変な対応」などビジネスシーンでも使われています。
軟らかいの対義語は「堅い」
軟らかいの対義語は「堅い」です。「品質が安定している」という意味を持ち、「堅い人」と使えば信頼する意味で頑固な人を指したりもします。また対義語には「固い・硬い」も含まれます。漢字それぞれの意味合いと使い方には違いがあります。
柔らかい・軟らかいと柔い・軟いの違いは?
柔い(やわい)は柔らかいと同じ意味
「柔い(やわい)」という読み方をすることもありますが、これも「柔らかい」と意味は同じです。「柔い構造」、「柔い土」などのように使います。一般的には「柔らかい」と読み、「柔い」はくだけた読み方に使われています。
軟い(やおい)はBL漫画での造語や地方の方言
「軟い(やおい)」についても一般的には方便として使われています。主に食べ物などの軟らかさを意味しています。また、「やわい」は地方の方言でもあります博多弁の「やおか」、下北弁の「やおい」があります。青森の下北弁、和歌山弁で同じ意味で使われ、宮城の仙台弁では「やわこい」、広島弁では「やわい」と言います。
最近では、BL恋愛小説好きの女性のことを総称した意味で「やおい」と表現することが増えています。「軟い」には「健康的ではない」といった隠語言葉として、兵庫県佐用、宍粟両郡の方言という地方の一部では残っています。次の記事では「BL小説」に関する内容を掲載しています。こちらもぜひお読みください。
柔いと軟いの使い方に違いあり
「柔い」と「軟い」、どちらも「やわい」と発音しますが使い方は違います。「柔い」は「柔らかい」という意味なので、ふにゃふにゃした物に対して使います。「軟い」は地方の方言での「食べ物が軟い(やわい)」といった表現が一般的な使われ方です。
「柔い」と「軟い」は漢字よりもひらがなで「やわい」と書かれる方が多いです。「やわいな」などと、よい親しみのある言葉として広まっています。また、「××やわいな」と使う地方がありますが、輪島弁で「そうだよ」という意味です。一部の地域でしか使われないので一般的ではありません。
柔らかいと軟らかいを使い分けよう
「柔らかい」と「軟らかい」の漢字の違いを改めて考えてみると、基本的な意味合いは同じようでも使い方が異なることがわかります。特に、食べ物以外に使う場合の判断がややこしいです。漢字の意味を考えて、元に戻らない物かどうか?で選んでみてください。
下記記事では、「柔らかい」に関連して物腰の柔らかい人物像について紹介されています。優れた人になる方法についてもご注目し、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
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