住所の「方」の意味とは?履歴書や郵便の宛名の書き方と「気付」の違いも
住所の「方」とはどのような意味があり「気付」とはどんな違いがあるのでしょうか。「様方」など郵便の宛名の書き方や下宿で居候をしている場合の履歴書の住所の書き方など詳しくご紹介していきます。正しい宛名の書き方を覚えて、郵便を送る際に相手に失礼のないようにしましょう。
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目次
住所の「方」の意味とは?
住所の「方」の意味とは人名に付けて寄宿している場所を表します
住所の「方」の意味とは、人名に付けて寄宿している場所を表します。「方」の意味には、ところ・場所・方向・方位などがあります。住所に「方」を記入する場合は、自分や相手の住んでいる家の表札に書かれている人名に「方」を付けて「山田方」・「山田様方」などと記入しましょう。「方」には、人を敬う意味もあります。
郵便の宛名に使う「方」・「様方」の読み方は「かた」・「さまかた」
郵便の宛名に使う「方」・「様方」の読み方は、「かた」・「さまかた」です。「方」は、手紙や宅配物の宛名を書く際に、自分の苗字と住んでいる家の表札の苗字が異なる場合に使います。
また、「様方」は、他の人に手紙や宅配物を送る際に、相手の苗字と相手が住んでいる家の表札の苗字が異なる場合に使いましょう。つまり、「方」は自分宛て、「様方」は他の人宛てに使います。
住所に「方」・「様方」を使うのは居候・実家に帰省している場合など
住所に「方」・「様方」を使うのは、居候・実家に帰省している場合などです。また、下宿している場合や二世帯で住んでいる場合、同性している場合なども「方」・「様方」を使いましょう。しかし、住んでいる家の表札の苗字と自分や送り相手の苗字が同じ場合は、使う必要がありません。
さらに、「方」・「様方」は個人宅宛てに対して使い、会社や団体、施設宛てには使えません。会社や団体、施設に居る自分・他の人などに手紙や宅配物を送る場合は、「気付」を使いましょう。「気付」については、下記記事内で詳しく紹介しています。
住所に「様方」を使い知人などに久しぶりに手紙を送る場合は、「お変わりございませんか」などのフレーズを使ってみてはいかがでしょうか。そこで、下記記事では「お変わりございませんか」を使った例文や敬語表現、手紙の返事の書き方などをたっぷり紹介していますので、ぜひご覧ください。
履歴書の連絡先など自分の住所の「方」の書き方とは?
履歴書の連絡先など自分の住所の「方」の書き方①表札・自分の苗字が同じ
履歴書の連絡先など自分の住所の「方」の書き方1つ目は、表札・自分の苗字が同じ場合は空欄にします。例えば、住んでいる家の表札の苗字が「山田」・自分の苗字が「山田」の場合は、履歴書の住所の「方」は空欄にします。また、「方」を空欄にする場合、二重線を使って「方」を消す必要はありません。
履歴書の連絡先など自分の住所の「方」の書き方②表札・自分の苗字が違う
履歴書の連絡先など自分の住所の「方」の書き方2つ目は、表札・自分の苗字が違う場合は表札の苗字を記入します。例えば、住んでいる家の表札の苗字が「山田」・自分の苗字が「田中」の場合は、履歴書の住所の「方」部分に「山田方」と記入しましょう。
履歴書の連絡先など自分の住所の「方」の書き方③フリガナの記入はいらない
履歴書の連絡先など自分の住所の「方」の書き方3つ目は、フリガナの記入はいりません。履歴書の住所欄や連絡先欄のフリガナ欄には、市区町村やマンション名までのフリガナを記入します。そのため、番地や方などにはフリガナをふる必要はありません。
また、ふりがな欄に「ふりがな」と書かれている場合は、平仮名でふりがなを書きましょう。また、フリガナ欄に「フリガナ」と書かれている場合は、片仮名で記入します。また、緊急の連絡先を記載する「連絡先欄」の内容が「住所欄」で書いた内容と同じ場合は、「同上」と記入しましょう。
履歴書の自分の住所に「方」を正しく記入した方は、ぜひ下記記事の趣味の例文もチェックしてください。下記記事では、履歴書やエントリーシートの趣味欄を書く際に参考にしたい例文を10個紹介しています。また、就職活動や転職活動の履歴書にぴったりな、趣味欄・特技欄の例文などもチェック可能です。
郵便・手紙の宛名など他の人の住所の「方」の書き方とは?
郵便・手紙の宛名など他の人の住所の「方」の書き方①様方(さまかた)
郵便・手紙の宛名など他の人の住所の「方」の書き方1つ目は、様方(さまかた)です。苗字の異なる世帯主の家に住んでいる自分以外の誰かに郵便や手紙を送る場合は、相手の住んでいる家の世帯主の苗字に「様方」を付けましょう。続いて、相手のフルネームに様を付けて記入します。
例えば、山田さんの家に住んでいる田中一郎さん宛てに手紙や宅配物を送る場合は、山田様方 田中一郎様と記入します。また、山田さんの名前を書く際は、苗字のみでもフルネームでもどちらでもかまいません。
郵便・手紙の宛名など他の人の住所の「方」の書き方②住所と相手の名前の間
住所の「様方」を書く位置は、住所と相手の名前の間に記入しましょう。また、住所を書いて改行し、住所を書いた位置から1文字程度下げて表札の名前に「様方」を付けて記入します。さらに改行し、様方から1文字程度下げた位置に相手のフルネームを記入しましょう。
住所・様方・相手の名前の文字の大きさは、住所が最も大きく、次に相手の名前を大きく書き、表札の名前と「様方」は最も小さく記入します。
住所に「様方」を使って手紙を送る場合にも、手紙の中に返信用封筒を同封することがあるのではないでしょうか。そこで、下記記事では返信用封筒のマナーについて詳しく紹介しています。また、返信用封筒の宛名・差出人の書き方や返信用封筒の折り方・入れ方などもチェック可能です。
住所の「方」の英語の書き方とは?
住所の「方」の英語の書き方①careofを使った書き方
住所の「方」の英語の書き方1つ目は、care ofを使った書き方です。care ofは、様方・気付の意味を持ち、個人宅・企業・施設宛ての住所などに使用します。また、記入する際はC/Oと略して書くのが一般的です。書き方は、送る相手の名前と苗字の異なる住所の間に記入しましょう。
住所の「気付」の英語の書き方②careofを使った住所の記入例
住所の「方」の英語の書き方2つ目は、care ofを使った住所の記入例です。相手の名前が「山田花子」・住んでいる家の表札の苗字が「田中氏」・住所が日本の東京都港区台場1丁目2番3号・郵便番号が123‐4567の場合の書き方は下記です。相手の名前が1番上、国名・郵便番号が1番下になる様に記入します。
care ofを使った住所の記入例
相手の名前 | HANAKO YAMADA |
住んでいる家の表札の苗字 | C/O Mr.TANAKA |
住所 | 1‐2‐3 DAIBACHO,MINATOKU |
国名・郵便番号 | TOKYO 123‐4567 |
住所に「様方」や「気付」を記入してお礼の手紙を送る前に、メールで簡単なお礼を伝える方もいるのではないでしょうか。そこで、下記記事では「まずはお礼まで」のビジネスメールの例文や「取り急ぎお礼まで」の英語表現などを紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてください。
「気付」とは?「方」との違いは?
気付の意味とは郵便物を相手住所ではなく立ち寄り先などに送る時に書く言葉
「気付」の意味とは、郵便物を相手住所ではなく立ち寄り先などに送る時に書く言葉です。例えば、勤務先やホテル、病院など、郵便物を送る相手が実際に住んでいる住所ではなく、相手に関係する場所の住所へ郵便物を送る際に使用します。
「気付」を書く位置は、会社名や施設名と相手の名前の間に記入します。記入例は、「A社気付 山田一郎様」などです。また、書く高さは会社名や施設名の住所を最も高い位置に書き、改行して1文字程度下げてA社気付を書き、さらに改行して1文字程度下げた高さに相手の名前を書きましょう。
気付は、A会社の中にB会社が入っており、B社の山田一郎さんに手紙などを送る場合にも使えます。その際は、「A社気付 B社山田一郎様」と書きましょう。また、A会社の中に入っているB会社宛てに手紙などを送る場合は「A社気付 B社御中」と記入します。
「気付」と「方」との意味の違いとは施設や会社宛て・個人宛ての違い
「気付」と「方」との意味の違いとは、施設や会社宛て・個人宛ての違いです。「気付」を使うのは、ホテルや勤務先などに居る相手へ手紙や物などを送る際に使います。
また、「方」は、苗字の異なる個人の家に住んでいる相手に手紙や物を送る場合に使いましょう。さらに、「気付」は個人宅の住所には使えず、「方」は施設・会社などの住所には使用できません。
自分宛て・相手宛てどちらにも使える「気付」の読み方は「きづけ」
自分宛て・相手宛てどちらにも使える「気付」の読み方は「きづけ」です。「気付」を自分宛てに使うのは、宿泊中のホテル・勤務先に自分宛ての荷物などを送る場合が考えられます。
宿泊中のホテルに送る場合の書き方は、「Aホテル気付 山田一郎行」です。この宛名は、Aホテルに宿泊中の山田一郎さんに手紙を渡してくださいと言う意味を表現しています。
また、「気付」を相手宛てに使うのは、相手の勤務先などに手紙や荷物を送る場合・葬祭場に弔電を送る場合などです。例えば、「A葬祭場気付 山田一郎様」の宛名は、A葬祭場を利用している山田一郎さんに弔電を渡してくださいと言う意味を伝えられます。
ハガキの住所の「方」書き方とは?
ハガキの住所の「方」の書き方①自分の住所には「方」
ハガキの住所の「方」の書き方1つ目は、自分の住所には「方」を記入します。自分が苗字の異なる世帯主の家に住んでいる場合は、住所の最後に「山田方」など、世帯主の名前に「方」を付けて記入しましょう。例えば、東京都港区台場1 山田方 田中一郎などです。
ハガキの住所の「方」の書き方②相手の住所には「様方」
ハガキの住所の「方」の書き方2つ目は、相手の住所には「様方」を記入します。ハガキを送る相手が苗字の異なる世帯主の家に住んでいる場合は、住所の最後に「山田様方」など、世帯主の名前に「様方」を付けて記入しましょう。例えば、東京都港区台場1 山田様方 田中一郎様などです。
ハガキの住所の「方」書き方③返信用ハガキを返信する場合
ハガキの住所の「方」書き方3つ目は、返信用ハガキを返信する場合です。二次会や同窓会の案内などでは、同封されている返信用ハガキを送り主に返信して、出席するかどうかを伝える場合も多いです。
自分が苗字の異なる世帯主の家に住んでいる場合は、返信用ハガキを返信する際に住所の「様方」や氏名につけられた「様」の「様」を二重線で消してから返信しましょう。
住所に「様方」や「気付」を正しく記入した手紙やハガキは、正しいマナーで切手を貼ってから送りましょう。そこで、下記記事では正しい切手の貼り方について紹介しています。また、横書き封筒や手紙、はがきなど、様々な郵便物に合わせた正しい切手の貼り方をチェック可能です。
住所の「方」・「様方」を正しく使いこなそう
住所の「方」・「様方」の意味を正しく知ると、自分宛て・他人宛て・施設宛てなど、様々な宛名を書く際に正しく使い分けできます。また、送り相手が苗字の異なる家に住んでいる場合にも、世帯主の方に失礼な印象を与えず、相手にきちんと届けてもらえる可能性が高いです。ぜひ、方・様方を正しく使いこなしていきましょう。
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