「受け取りました」の正しい敬語表現は?使い方やビジネスメールの例文も解説!
日常会話でもよく耳にする「受け取りました」を敬語でも正しく使えますか?本記事では「受け取りました」の敬語表現と例文、類語をご紹介しています。メールならではの表現もあるので、適切に使い分けられるようにしっかり覚えておきましょう。
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目次
「受け取りました」の敬語表現は?
①受領しました
「受領しました」は、「受け取りました」の敬語表現として最もよく使われます。郵便、商品など受け取るものを限定せず、重要なものを正式に受け取ったことを相手に伝える表現です。ただし「受領」という言葉そのものには敬意が入っていないので、さらに丁寧な印象にしたい場合は語尾を変化させましょう。
また目に見えないものには使えないので、相手の心遣いや手助けなどがあった際は別の表現がふさわしいです。加えてプレゼントなど相手の気持ちがこもっているものに対しても、「受領しました」は避けましょう。
②拝受しました
「拝受しました」も「受け取りました」の敬語表現として使えます。「拝受」そのものが送った相手に対する敬意が込められた表現であるため、「拝受致しました」は二重敬語となります。しかしビジネスの場面においても、慣用表現として問題ないとされる場合もある言葉です。
ビジネスに限らず目上の方からプレゼントをいただいた際などにも、「拝受」を使って問題ありません。例えばお中元や何かのお祝いなどをいただいた際に、使うことが想定されます。
③受け取りました
「受け取りました」そのものも丁寧語であるため、敬語表現としてそのまま使用可能です。日常会話はもちろんビジネスの中でも近い関係であれば問題ありません。第三者から荷物などを受け取ったことを上司に伝える際などが、使う場面として想定されます。
ただし窓口など重要な書類をやり取りする場では、受け取ったものが軽い印象になってしまう恐れがあります。この場合別の表現を使うか、「受け取りました」にもう一言添えることがスマートです。またビジネスメールを受け取った際には、一般的には使われません。
もう少し丁寧に「受け取りました」を表現したい場合、「お受け取り致しました」と表現することも可能です。なぜなら「受け取る」そのものには敬意がなく、美化語の「お」と謙譲語である「致す」を合わせても二重敬語にはならないからです。
「受け取りました」の敬語の使い方は?
①重要な書類や荷物を受け取った時
「受け取りました」の敬語表現は、郵便や商品など重要なものを受け取った場面での使用が可能です。具体的には窓口でのやり取りの際に、口頭で伝えられることが最も多い使われる場面として想定されます。
しかし書類を提出する際には、控えや添付される資料などでも見られます。また重要なものを取り交わした際の控えとして扱われる受領書は、商品や荷物などを確かに受け取ったことを証明するものです。
②お金を受け取った時
お金を受け取った際も、「受け取りました」の敬語表現が使われます。ただ受領書を渡すだけではなく、口頭でも受け取った旨を伝えることで相手に安心感を持たせます。お店のレジで発行されるレシートも、金額通り間違いなく受け取ったことを示すものです。
②メールを受信した時
メールでファイルを送られてきた際にも、「受け取りました」の敬語表現が使用可能です。メールそのものを見た場合と、添付ファイルに不備がないことを伝えたいときとでは「受け取りました」の表現が若干異なります。
添付ファイルを確認するのに時間が必要な場合も、メールそのものが届いている旨を伝えることで相手に安心感を与えます。そのため重要なメールを受け取った際は、まずは届いている旨を相手に伝えることが大切です。もちろん直属の上司など、社内で関係が近い方には口頭で伝えても構いません。
【口頭編】「受け取りました」の敬語の例文は?
①確かに受領致しました
「確かに受領致しました」は、「受け取りました」の敬語表現の例文で最もよく使われるものです。「確かに」を文頭につけることで相手に安心感を与えられ、役所や郵便局などの窓口でも提出物の内容を確認しながら伝えられます。
「受領」という言葉にはもともと敬意がないため、語尾には「致します」が使えます。「確かに受け取りました」も同じ意味になりますが、敬意が薄まるため正式な場ではなくプライベートで使うこと望ましいです。
②無事に受け取りました
「無事に受け取りました」を使うと、ご自身に向けられて発送された荷物や郵便などを受け取ったことを伝えられます。送られた荷物が遅れたり破損したりせずに、問題なく受け取れたことを相手に伝えられる例文です。
重要な荷物などを受け取った際には、この例文を使って速やかに送り主に報告を入れましょう。あらかじめ相手から送付の連絡があった場合なら、尚更報告することが大切です。もちろんいつ受け取ったかを伝えても、相手を安心させられます。
③事業計画書を拝受しました
「事業計画書を拝受しました」も、「受け取りました」を敬語表現にした例文として上げられます。ビジネスの中でも取引先とのやり取りの場合、「拝受」を使って敬意を表せます。ただし関係が近い上司などであれば、違和感を持たれるかもしれない点にご注意ください。
【ビジネスメール編】「受け取りました」の敬語の例文は?
①メールを拝見しました
「メールを拝見しました」という例文は、ビジネスメールで使えます。重要なファイルをメールで受け取っても中身の確認がすぐにできない場合、相手に届いている旨を伝えることがマナーです。もちろん一度メールを受信した旨を伝えてからも、内容の確認後には再度連絡を入れることも大切です。
②添付資料を確認致しました
メールで添付されたファイルに不備がなかった場合、「添付資料を確認致しました」という例文が使えます。添付ファイルの不備の有無は相手も気にしていますので、問題なかった旨を伝えて安心感を持たせましょう。
この例文は、「よろしくご査収くださいませ」などの言葉に対する返答として使うものです。ただし「査収」という言葉は、受け取る側は使えない点に注意しましょう。メールでよく使われる「査収」という言葉について詳しく知りたい方は、関連記事をご覧ください。
③取り急ぎ拝受のお礼を申し上げます
「取り急ぎ拝受のお礼を申し上げます」は、メールでよく使われる「受け取りました」の敬語表現の例文です。この例文はまだ内容が確認できていないが、メールや添付資料を受け取ったことを示します。そのためメールの内容が確認できた際には、再度連絡することがマナーです。
「取り急ぎ拝受のお礼まで」という表現もありますが、「お礼まで」は完全な文ではないため目上の人に使うことは避けましょう。メールや手紙でよく使われる「取り急ぎお礼まで」については、関連記事をご覧ください。
④まずは受領のご連絡のためご返信は不要です
「まずは受領のご連絡のためご返信は不要です」も、メールを受け取った際に使える例文です。この例文でメールが届いており、今後の連絡は追って入れる旨を伝えられます。
メールの送付に対する感謝の言葉とともに使われますが、この一言がすぐに伝えられるととてもスマートです。そのためあらかじめメールのテンプレートを作成しておくことを、おすすめします。
「受け取りました」の敬語の類語は?
①頂戴しました
「頂戴しました」も、「受け取りました」の類語として扱われる言葉です。受け取る対象はプレゼントや気持ちなども含まれ、プライベートでも使える柔らかい表現です。プレゼントを辞退する際も、「気持ちだけ頂戴する」という表現が使えます。
「頂戴」そのものが「いただく」という言葉が連なった敬語表現のため、「頂戴致します」などは二重敬語です。ただし「頂戴致します」は茶道などでも使われることがあり、慣用表現としては成立しています。
②領収しました
「領収しました」は、お金を受け取った場合のみに使える「受け取りました」の類語です。書類や商品など、お金以外のものには使えないことを覚えておきましょう。
そのため領収書が発行されるのは、お金のやり取りをした場合のみです。書類や商品の場合には受領書が使われますので、ビジネスで取り扱う際は注意しましょう。
③受理しました
「受理しました」は、書類に対して使われる「受け取りました」の類語です。婚姻届などの正式な書類を受け取ったことに加え、今後有効なものとなるという意味が含まれます。
ただし書類が効力を発揮するまでに、さらなる手続きが必要な場合には「受理」という表現は使われないので注意しましょう。役所の窓口などで聞いたことがある方も、多いのではないでしょうか。
④拝領しました
「拝領しました」も、「受け取りました」の類語として使われます。目上の人からものを受け取ることを意味しており、武士が存在するようなかなり昔から使われている言葉です。
日常生活ではさほど馴染みがありませんが、ビジネスなどの改まった場面で使うことが可能なので覚えておくと便利です。ただし関係の近い上司などに対する日常会話で、わざわざ使う必要はありません。
⑤いただきました
「もらう」の謙譲表現である「いただきました」も、「受け取りました」の類語と言えるものです。使える対象は物品やメールなどだけでなく、気持ちなど目には見えないものも含まれます。
ただし「受け取りました」とは違い、金品を問わず相手に何か対価を支払っている場合には成立しない表現です。つまりお店で商品を買った際には「いただきました」とは言えず、何かサービスがついてきた場合には使えます。
「受け取りました」を敬語で正しく使おう!
「受け取りました」の敬語表現にはさまざまな言い回しと、ニュアンスの異なる類義語がたくさんあります。ビジネスの場面でもスマートに使い分けられるよう、ニュアンスの違いもしっかりと覚えておきましょう。
また「受け取りました」の類義語は誰でも聞いたことがある簡単なものから、日常生活では聴き慣れない言葉まで幅が広いです。そのため相手との関係や状況などを考慮して、使い分けることが大切になります。
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