知っておきたい【6月】を表す言葉12選!旧暦は水無月!季語・季節の挨拶例も

6月を表す言葉にはどんな言葉があるか知っていますか?旧暦には、和風月名と呼ばれる月の呼び名があります。和風月名は手紙やビジネスにも使えますよ!ここでは6月を表す言葉、6月の季語・季節の挨拶例を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

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【旧暦・和風月名編】6月を表す言葉3選

①水無月(みなづき)

水無月

1つ目は「水無月(みなづき)」です。水無月とは6月の和風月名です。「厳しい暑さの日が続き、水が涸れる月」ということに由来します。水が涸れて無くなるので水無月という、覚え方ができます。

水無月には、水無月の「無」は「の」を意味していて、「水の月」が「水無月」に変化したという説もあります。田んばに水を引く季節であったため、「田に水を引き入れる月」ということに由来します。旧暦6月は田植えが風物詩であったことが目に浮かびますね。

このように、和風月名は季節の風物詩にちなんだ名前が付けられていることが多いです。水無月以外の旧暦の和風月名は、下記に一覧にして紹介します。

旧暦の和風月名一覧

1月 睦月(むつき) 正月に親族が集まり、仲良く睦み合うため。
2月 如月(きさらぎ) まだ寒さが残っていて、着物をさらに着重ねることから。
3月 弥生(やよい) 木草弥生い茂る、草木が生い茂るため。
4月 卯月(うづき) 卯の花が咲く季節なので。
5月 皐月(さつき) 早月とも言う。「早苗を植える月」という意味。
6月 水無月(みなづき) 厳しい暑さの日が続き、水が涸れる月であることから。
7月 文月 (ふみづき、ふづき) 稲の穂が育つ季節のため。
8月 葉月(はづき、はつき) 木々の葉が落ちる月(はおちづき)であることから。
9月 長月 (ながつき、ながづき) 日増しに夜が長くなるため。
10月 神無月(かんなづき) 全国の神々が出雲大社に集うため、「神様がいなくなる月」という意味。
11月 霜月(しもつき) 本格的な冬を迎え、霜が降りる季節であることから。
12月 師走(しわす) お坊さん(師)でさえも、忙しく走り回る月であるため。

②風待ち月(かぜまちづき)

風待ち月

2つ目は「風待ち月(かぜまちづき)」です。「暑くなり、風が待ち遠しい月」ということが由来になっています。蒸し暑い日が続くと、ささやかな風でも気持ちよく感じるという意味になります。現在の6月も、春が終わり、夏に向かっていく季節です。そのときに、ささやかな風を感じると嬉しくなることがありますよね。

「風待ち月」という日本語は聞きなれませんが、風情を感じますよね。風を待つことが風物詩であった、そんな旧暦の6月の景色が表されている言葉です。

③鳴る神月(なるかみづき)


雷鳴

3つ目は「鳴る神月(なるかみづき)」です。「雷鳴が多い月」であったことが由来となっています。同じ意味で「鳴雷月(めいらいつき)」という和風月名もあります。現在の6月の梅雨の雨と雷を結びつける覚え方があります。

【異称・別名編】6月を表す言葉3選

①季夏(きか)

季夏の季節

1つ目は「季夏(きか)」です。季夏には夏の末、晩夏という意味があり、4~6月の終わりの月のことを指します。また、「季」は四季の終わりを意味します。6月は春の終わりなので、季夏となるという覚え方があります。

季夏は陰暦6月の異称ですが、「季夏の候」は夏の終わりの時候の挨拶になります。小暑の始まり(7月7日)~大暑の終わり(8月6日)までの挨拶文として使われることがあるので、使い分けに注意してください。

②未月(びげつ)

未月

2つ目は「未月(びげつ)」です。未の月(ひつじのつき)と呼ぶこともあります。古代中国では、冬至の月(旧暦11月)を十二支の最初にちなみ「子月」とされています。

以降、十二支の順に12月は丑月(ちゅうげつ)、1月は寅月(いんげつ)となり、6月は未月(びげつ)となっています。覚え方は、十二支の順番の8番目が旧暦6月と覚えましょう。


子月は北斗七星から

冬至のある11月に、北斗七星の柄の先が真下の北の方角を指すため、11月を「子月」とした

③溽暑(じょくしょ)

蒸し暑い季節

3つ目は「溽暑(じょくしょ)」です。湿気が多く蒸し暑い季節であることが由来です。蒸暑(じょうしょ)と呼ぶこともあります。「溽」という漢字には「むしあつ(い)」という意味もあります。今の6月も梅雨の季節であり、蒸し暑いですよね。旧暦でも新暦でも、梅雨で蒸し暑いことが6月の一つの風物詩となっています。

【季語編】6月を表す言葉3選

①梅雨(つゆ)

梅雨

1つ目は「梅雨(つゆ)」です。春が終わり、本格的な夏を迎える前には梅雨の季節がありますよね。梅雨は6月の季語としても使えるので、ビジネスなどの手紙での挨拶に使うこともできます。6月の上旬・中旬・下旬で使い分けると、さらに良いでしょう。

例として、6月上旬は「梅雨空の毎日です」「梅雨寒の日が続きます」などが挙げられます。中旬には「久しぶりに梅雨の中休みのようで」「梅雨明けが待たれるこの頃ですが」などの挨拶が良いでしょう。

下旬になると梅雨が明けているため、「梅雨空もからりと晴れ上がり」「梅雨の合間に真夏のような日々が続きましたが」といった挨拶文がおすすめです。

②夏至(げし)


夏至

2つ目は「夏至(げし)」です。 例年、夏至は6月21日か22日になるため、6月の季語として使われます。夏至の日は、一年で最も昼が長い日になります。北半球では太陽高度が最も高くなり、その分だけ太陽が長く出ているため、昼の時間が長くなります。

夏至の季語を使った例文は「夏至を過ぎ、これからますます暑くなります」「夏至が過ぎてから、陽射しが一層厳しく感じられるこの頃」といったように、これから厳しくなってくる暑さにふれて使うと良いでしょう。夏至は6月に位置しているといった覚え方で覚えましょう。

③紫陽花(あじさい)

あじさい

3つ目は紫陽花(あじさい)です。紫陽花の開花時期は地域にもよりますが、5月中旬から6月下旬です。そのため、紫陽花は6月の季語として使えます。手紙を送るときの挨拶としても使える日本語です。紫陽花は梅雨の季節に咲く風物詩です。

紫陽花の季語を使った挨拶の例は「6月に入り、紫陽花が見頃を迎えています」「紫陽花の花が雨に映える季節となりました」などが挙げられます。手紙を書くときは、相手方が住んでいる地域の紫陽花の開花に合わせて、挨拶文に使ってみてください。紫陽花を日本語の挨拶で使うと、風情を感じられて喜ばれますよ。

【時候の挨拶編】6月を表す言葉3選

①初夏の候(しょかのこう)

初夏

1つ目は「初夏の候(しょかのこう)」です。初夏の候とは、「夏の初めの季節」を意味しています。6月は旧暦ではすでに夏です。梅雨入り前の6月上旬に挨拶文で使うのがおすすめです。初夏という日本語にはなじみがありますよね。梅雨空が長く続く時にはあまりそぐわないので、使うときは天候に合わせて使ってください。

初夏の候を使った例文は「初夏の候、さわやかな季節となりました。皆様はお健やかにお過ごしのことと申し上げます。」「初夏の候、貴社におかれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げます」などがあります。

②入梅の候(にゅうばいのこう)

入梅

2つ目は「入梅の候(にゅうばいのこう)」です。入梅の候とは、「梅雨の季節に入る時節」を意味しています。梅雨入りすることを「入梅」と言うため、実際の梅雨入りの時期に合わせて使う日本語です。梅雨の時期に使うという覚え方をしましょう。

6月上旬~中旬に使う言葉です。梅雨の意味がある季語を使った挨拶は、時期に合わせて使うのがポイントです。入梅の候を使った例文は「入梅の候、雨の日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか」などがあります。

③向暑の候(こうしょのこう)

向暑

3つ目は「向暑の候(こうしょのこう)」です。向暑の候とは、「暑さに向かう季節」を意味しています。6月全般で使うことができ、梅雨の無い地方や梅雨らしさを感じない年などに使うのがおすすめです。「向暑の候、夏めいてまいりましたがお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。」といった例文が挙げられます。

6月を表す言葉を使って、素敵な手紙を書こう

6月を表す言葉には、水無月などの和風月名や季節の風物詩など、いろいろな日本語があります。覚え方が難しい言葉もありますが、和風月名や季語を挨拶に使って手紙を書くと、より一層素敵な手紙になります。その時期の風物詩も感じられる手紙になります。

下記の記事では、雨を表す言葉が記載されています。季節・降り方ごとについても紹介されているので、6月の和風月名・季語と共に使ってみてください。美しい日本語を上手に使って、グレードアップした手紙を書きましょう。

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