累計の意味とは?合計や小計・総計との違いや英語での表現方法も

表計算や買い物などで商品合計金額を聞く際に「累計・小計・合計・総計」の言葉をよく聞きますが、使い分けをきちんとできていますか。似た言葉ではありますが、それぞれ使い方が違います。また、中計という言葉もあります。この記事では、それぞれの違いや使い方・例文・英語などをまとめています。

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累計の意味とは?

累計の意味とは小計をすべて合算した合計

合算した合計

累計の意味とは小計をすべて合算した合計です。例えば日ごとの商品の売り上げデータを小計とします。その小計をすべて足して、全期間分や、一年分・1月分などの合計を出すことを累計といいます。今までの合計数値と考えるとわかりやすいです。また、数値を足して合計を出す行為そのものも「累計する」といいます。

累計の意味とは累算のこと

累算

累計の意味とは累算のことでもあります。意味は累計と同じで、数値の合計・数値を足して合計を出すことを指します。累算と累計では累計のほうが一般的によく使われている言葉です。累算自体はあまり使われていませんが、プログラミングの用語として使われることがあります。

累計と合計の意味の違いは?

累計と合計の意味の違い①単純に足すのか積み重ねるのか

積み重ねる

累計と合計の意味の違い1つ目は、単純に足すのか積み重ねるのかどうかです。2つの言葉はどちらも数値を足した合計ですが、足し算の意味合いが少し違います。例えば、合計は1年+2年の利益という風に単純に数値を足した結果を表しますが、累計は1年の合計+2年の合計のように、合計を積み重ねることを表しています。

累計と合計の意味の違い②購入した商品合計金額の総額のこと

金額の総額

累計と合計の意味の違い2つ目は、購入した商品合計金額の総額のことです。商品を購入した際に、「合計~円です」と支払う金額を言われると思います。しかし、商品合計金額を聞く際に「累計~円です」は聞いたことがないはずです。購入金額を表すかどうかも累計と合計の違いだといえます。

累計と小計の意味の違いは?

累計と小計の意味の違い①合計の一部分の数字


一部分の数字

累計と小計の意味の違い1つ目は、合計の一部分の数字です。累計は1月分+2月分など合計の積み重ねを指します。一方、小計は1年のうちの1月分・2月分といった、全体の一部分の数値を指しています。合計の足し算か、全体のうちの部分的な数値を指しているかという違いがあります。

累計と小計の意味の違い②商品合計の一部分の金額を出すこと

一部分の金額

累計と小計の意味の違い2つ目は、商品合計の一部分の金額を出すことです。買い物をした際、レシートをもらいますが、合計金額のほかに商品単体の値段である小計があると思います。累計との違いとして、小計は合計金額のうちの商品単品の価格を指していることが挙げられます。

累計と総計の意味の違いは?

累計と総計の意味の違い①すべての数字をまとめて計算すること

まとめて計算

累計と総計の意味の違い1つ目は、すべての数字をまとめて計算することです。累計は合計の積み重ねを表す一方、総計は表などにまとめた全体の数値をまとめて一気に計算することを指します。また、表の数値の合計の積み重ねは累計といいますが、数値全体を計算して合計を出すことは総計と呼ぶという違いがあります。

累計と総計の意味の違い②すべての数字をまとめて計算した合計のこと

計算した合計

累計と総計の意味の違い2つ目は、すべての数字をまとめて計算した合計のことです。細かいニュアンスの違いではありますが、全体の数値をまとめて計算して出した合計そのものも総計といいます。また、総計で出した合計を積み重ねた数値については累計と呼ぶことができます。

累計と中計の意味の違いは?

累計と中計の意味の違い①中期経営計画のこと

中期経営計画

累計と中計の意味の違い1つ目は、中期経営計画のことです。中計は中期経営計画の略語です。企業が3~5年程度の視野を持って、具体的にどのようにしていくべきかをまとめたプランを指します。経営戦略や数値目標などが書かれています。中期経営計画のほかに年度計画がありますが、こちらは1年程度の長さです。

中期経営計画を作る目的として、長い目で見てこれから行っていくやるべきことが明確に把握できることがまず挙げられます。ほかには状況が整理できたり課題が見えてきたりするため、企業にとって、長めの計画を立てることは重要だといえます。また、計画を立てることで社員のモチベーションが上がる場合もあります。

累計と中計の意味の違い②経営計画を指すため数字の合計とは全く関係がない

経営計画

累計と中計の意味の違い2つ目は、経営計画を指すため数字の合計とは全く関係がないことです。累計や小計・合計などは、足した数字の合計を表したものですが、中計はまったく異なる意味を持った言葉です。計画内に目標数値など数字に関する内容はありますが、別物と考えるべきでしょう。

累計・合計・小計・総計の使い方4選

累計・合計・小計・総計の使い方①「月の売り上げの累計を出す」

売り上げの累計

累計・合計・小計・総計の使い方1つ目は、月の売り上げの累計を出すです。一ヵ月の売上の合計を累計で出すことを表しています。例えば、一年間のうちの月の売上の累計を出す場合1月の合計+2月の合計+3月の合計~という風に合計を足していくイメージが含まれています。

累計・合計・小計・総計の使い方②「今までに買った商品合計金額を見る」

商品合計金額

累計・合計・小計・総計の使い方2つ目は「今までに買った商品合計金額を見る」です。これまでに買った商品の価格を、すべて足したときの数値を見ることを表しています。商品に限らず、学校教科のテストの合計点数や、月の売上など、2つ以上の数値を足した結果を合計と呼ぶことができます。

累計・合計・小計・総計の使い方③「レジで商品の小計を出す」

商品の小計

累計・合計・小計・総計の使い方3つ目は、「レジで商品の小計を出す」です。レジでそれぞれの商品の価格を個別に出すことを表しています。商品に限らず、一か月のうちの1日の売上や、学校のテストの1教科の点数など、合計の一部分の数値は小計と呼ぶことができます。


累計・合計・小計・総計の使い方④「これまでの数値の総計を出す」

数値の総計

累計・合計・小計・総計の使い方4つ目は「これまでの数値の総計を出す」です。表など全体で出ている数値を計算して合計を出すことを表しています。表計算ソフトなどで、個別に出ている数値を、改めて合計した数値で出すことを総計と呼ぶことができます。

累計・合計・小計・総計の英語での表現方法は?

累計・合計・総計の英語での表現方法①total

total

累計・合計・総計の英語での表現方法1つ目はtotalです。3つの言葉はすべてtotalで言い表すことができます。品詞は形容詞・名詞・動詞がありますが、合計などの意味合いで使いたい場合は、名詞か動詞の用法で使うことになります。

具体的な例文を挙げてみますとtotal ~dollars(合計で~ドルになる)、total the expenditure(費用を総計する)、to cumulate a total(累計する)などがあります。

累計・合計・総計の英語での表現方法②sum total

sum total

累計・合計・総計の英語での表現方法2つ目は、sum totalです。1つ目と同じく3つの言葉の意味を言い表せる英語です。品詞は名詞のみとなっています。sumとtotalはどちらも合計という意味がありますが、sumは足した結果の数値、totalは足した後の合計そのものという違いがあります。

The sum total is 10.
引用元: Weblio

sum totalの例文として上記のような文があります。be動詞を使った簡単な英語文章ですが、訳は合計は10ですという意味になります。また、~in sum total(合計で~)という意味を付加した文章を作ることができます。

英語の「合計・総計」その他の表現方法①aggregate

aggregate

英語の「合計・総計」その他の表現方法1つ目は、aggregateです。集める・合計・総計という意味があります。累計よりは、合計や総計の意味合いが強い英語です。品詞は形容詞・名詞・動詞があります。用法としては合計の~という形容詞、合計するという動詞の使い方ができます。

The money collected aggregates $2,000
引用元: Weblio

aggregatesの例文として上記のような文があります。money cllectedで集まったお金・集金という意味があります。訳すると、集金したお金は合計・総計で2000ドルだ、となります。また、aggregate amount of~で、総額~(負債など)といった意味の英語となります。

英語の「合計・総計」その他の表現方法②total amount

total amount

英語の「合計・総計」その他の表現方法2つ目は、total amountです。数値の総計や、商品の合計金額といったニュアンスが強い英語です。品詞は名詞的な使い方をします。何かの物質の総量や、全金額を表すときによく使われます。

total amount of currency
引用元: アルク

total amountの例文として上記のような文があります。currencyは通貨という意味です。訳すると、通貨の総額・合計という意味になります。currencyをenergy(エネルギー)やsales(売上)など、別の言葉に入れ替えることもできます。

小計の英語での表現方法はsubtotal

subtotal

小計の英語での表現方法はsubtotalです。合計がtotalなのに対し、小計はsubtotalといいます。品詞は名詞のみとなっています。細かいポイントですが、subtotalのsubとtotalの間には空白スペースを入れずに書きます。

Shipping charges will be added to the subtotal.
引用元: Weblio

subtotalの例文として上記のような文があります。Shipping chargesは送料、addは追加という意味があります。訳すと、小計に送料が追加されるという意味になります。

累計・合計・小計・総計はそれぞれ少し意味合いが違う

以上が累計・合計・小計・総計の意味の違いなどでした。商品合計や表計算などの言葉でよく使われますが、似た意味を持つものの、ニュアンスはそれぞれ違うことがわかりましたね。また、中計という言葉もありますが、ビジネス用語であり意味は全然違います。意味の違いに注意して使い分けるようにしましょう。

ほかにも思いと想い、保証と保障の使い分け方、例文などをまとめた記事があります。よろしければ、そちらも併せてご覧ください。

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